運命の桃花~宸汐縁~第47話 不幸な誤算

第47話 不幸な誤算運命の桃花

運命の桃花 第47話 あらすじ

九宸きゅうしんは天尊から人間界へ行くことを禁じられた。青瑶せいようの作った醒神丹せいしんたんの効力が弱いことに気づいた元瞳げんどうは、配下たちに自分の醒神丹せいしんたんを飲ませ、幽都ゆうと山奥深くに出陣させた。魔道に落ちた配下を元瞳は討伐した。元瞳は青瑶の薬のせいで配下が魔道に落ちたと訴え出た。青瑶は裁きを受けるため、紫雲台しうんだいに連れていかれた。

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運命の桃花 第47話 登場人物

人間界に転生した霊汐。数日後に死ぬ運命だが景休に救われた。
九宸天族の戦神。神尊。霊汐の魔気を浄化するため霊汐を人間界に送った。
景休山霊界の国師だった。山霊界が仲昊らに占拠され人間界にいる。
雲風九宸の弟弟子の上神。
青瑶霊汐の姉弟子。薬王洞で働いている。
仲昊九宸の配下だった烈夷の息子。魔君に忠誠を誓った。
欽原仲昊の義理の息子。仲昊に協力している。
元瞳没落した元家の当主。九宸に執着している。
杜羽元瞳の許嫁。東海水君の王子。
天雷賞罰を司る神仙。九宸不在の5万年間戦神代行をしていた。

運命の桃花 第47話 詳しいあらすじ【ネタバレ有】

仲昊ちゅうこうは深手を負い、欽原きんげんに抱えられて幽都ゆうと山へ向かった。

魔君まくんの力で仲昊ちゅうこうはすぐに回復した。

「人間も捕らえられぬとは役立たずめ」

「ご理解を。あの娘は九宸が守っておりますので、私の力量では九宸きゅうしんに歯が立ちません」
仲昊は魔君まくんの前にひざまずいた。

九宸きゅうしん…。九宸めが。見ておれ」
魔君まくんは咆哮を上げた。

元瞳げんどうは天幕の中、苦しそうに胸に手を当て血を吐いた。

元瞳げんどう、しっかりせよ」
杜羽とう元瞳げんどうに駆け寄った。

「魔気のせいだな?醒神丹せいしんたんはどこだ」
杜羽とうは棚の小瓶を手に取り、醒神丹せいしんたんを出そうとしている。

「要らない」
元瞳は杜羽とうの手を止めた。

「なぜだ」
東海とうかいを離れて何をしに?」
「そなたを案じて来た。苦しいか」

元瞳は首を横に振ったが、咳をした。
「気を送り、癒やしてやろう」

仲昊はもく景休けいきゅうに連れ去られたことを魔君まくんに報告した。

「配下を集め奪い取ってまいります。こたびこそ私を信じてください。赤い月の夜は3日後。それまでに仙女を捕らえ、縛霊淵ばくれいえんにて幽冥ゆうめい門を開いて放たれた魔軍と共に魔君まくんをお迎えします」

「お前は私に命を捧げた。私の封印が解けぬ時はお前をここにとどめる」

力を送った杜羽とうは、元瞳げんどうに秘術の修練をやめるよう助言した。

「分かった」
元瞳は答えた。

そこに山中で異変の気配ありとの報告が入った。

「兵を集めよ。偵察に行く」
元瞳は立ち上がった。

「やめろ。そなたが賜った任務はあくまで幽都ゆうと山の監視のみ。天宮に戻って報告するだけでいい」
杜羽とう元瞳げんどうを止めた。

「天宮へは配下をやる。私は将軍として何があったか把握せねば」

「何度も傷つき体を損なっているくせに。それに兵たちも濃い魔気には耐えられん」

醒神丹せいしんたんがあればしのげる。皆に飲ませよ」

元瞳は報告に来た兵に醒神丹せいしんたんを渡した。

醒神丹せいしんたんなら我々も持っています。どうぞご自身で服用を」
兵は元瞳げんどう揖礼ゆうれいした。

「お前たちの醒神丹せいしんたんより効能が強い。魔気に侵されぬようこれを飲んで備えよ」

「恐れ入ります」
兵は醒神丹せいしんたんを受け取り、元瞳げんどうと共に天幕から出て行った。

桃林とうりんでは、青瑶せいようが書物を読む横で、雲風うんほう彼心醸ひしんじょうを飲んでいる。

「そなたの弟は乱暴者だし口も悪いが酒造りの腕は一流だ」
雲風は言った。

「私の弟をよく思わないのね?弟の耳に入れておくわ」

「悪気はなかった。身内なんだし義兄弟の中を裂かないでくれ」
「身内とは?」

承晏しょうあんのことさ。私の義弟だ。近くそうなる。飲んだら?」

「飲まない」
承晏しょうあんと飲むか」

「待って。やっと落ち着いたのに飲ませないで」
「分かった」

青瑶は書物を読みながら寝てしまった。

「青瑶、青瑶」
雲風が呼びかけても青瑶は起きない。

雲風は青瑶を抱きかかえ運ぼうとした。

「何をするの」
抱きかかえられ、青瑶はすぐに目を覚ました。

「外で寝ると体が冷える」
「平気よ。下ろして。嫌だ、下ろして」

「断る」
「やめて」

「じっとして」
「さっさと下ろして」

「痛いぞ、つねるな」
「下ろしなさい」

雲風は寝台の上に青瑶せいようを下ろし、寝台に座った。

「まったく」
「それでいい。麗しい仙女が怖い顔をしていると、美しさが半減する」

「あなたに関わりない」
「あるさ。そなたは私のもの。二度と怖い顔をするな」

青瑶は雲風うんほうを叩こうと手を振り上げたが、その手を雲風うんほうは押さえた。

「ふざけて言ってるんじゃない。承晏しょうあんの義兄はこの私だ」

雲風は青瑶に口づけようと顔を近づけ、青瑶せいようも目をつむった。

その時、雲風を呼ぶ司命しめいの声が響いた。

青瑶せいよう、霊汐が戻ったら、人間界のように輿でそなたを迎える。私の飛廉殿ひれんでんを仕切るのはそなただ」

雲風は部屋を出て行った。

青瑶は1人、嬉しそうに微笑んだ。

雲風は慌てている司命の前に姿を見せた。

「大変です。急を要することが」
雲風は司命と共に、すぐに扶雲殿ふうんでんに向かい、九宸を治療した。

九宸は目を開いた。

「九宸さん、気分は?」

九宸は立ち上がると、すぐさま出かけようとしている。
司命と雲風うんほうは2人がかりで九宸きゅうしんを止めた。

景休けいきゅうから霊汐れいせきを取り返す」
九宸は行こうとしている。

「行ってはならん」
天尊が現れた。

「そなたは霊汐れいせきのため禁さえも犯した。ごうを乗り越えられずとも、それは霊汐れいせきの運命だ」

「3日後の誕生日までにごうを乗り越えねば、魔気は消えず何もかもが無駄に」

「魔気ならば消せる。霊汐の元神げんしん神農鼎しんのうていが守っている。3日以内に霊汐れいせきが戻らなければ神農鼎しんのうていにある霊汐の元神げんしんを私が滅ぼす。霊汐が人間のままでいたいのなら、その時は私が決める」

霊汐れいせきに死ねと?」

「死ぬべきなのだ。そなたが与えた生きる機会を霊汐れいせきは投げ出した」

「あの者は事情を知らぬのです」

「とにかく猶予は与える。ごうを終えるかどうかは運命しだいだ。たとえ死ぬことになっても私を責めるな。そなたは今日から天宮を出てはならん。霊汐が生きるか死ぬかここで見届けよ」

「師匠お願いです」
九宸は天尊の前に膝をつき頭を下げた。

「司命、九宸を見張っておれ。もし何かあれば責めを負わせる。雲風うんほう来るのだ」

天尊は雲風うんほうを連れ出て行った。

「神尊、霊汐れいせきは善良ゆえ天の助けがあります」

司命は膝をついたままの九宸きゅうしんに話しかけた。

「すぐに幽都ゆうと山へ行け」
天尊は雲風うんほうめいじた。

「行って何をせよと?」

霊汐れいせきに猶予を与えると九宸に約束したからには、その3日間に霊汐が魔君の手に落ちてはならん。3日後、霊汐は劫を終え魔気も消えるかもしれん。だがしくじれば、私は神農鼎しんのうていを取ってきて九宸のものだった女媧石じょかせきと入れ替える。そなたは3日間幽都ゆうと山を見張っておれ。霊汐を魔君に近づけるな」

「はい。師匠、九宸さんは…」

幽都ゆうと山だけを見張っておればよい。それ以外のことに関わるな」
「はい」

仲昊は3日以内に霊汐れいせきを捕らえてくるよう欽原きんげんに命じた。

「義父上、お考え直しください。翎月れいげつを屈服させ、山霊さんれい族を掌握し敵討ちは終えました。魔君まくんを解き放ったり縛霊淵ばくれいえんを開いたりすれば六界は焦土と化すのです。もし天下を握ったとしても何の意味が?」

「私を責めるのか?」
「滅相もない。ただ、どうか熟慮を。敵討ちにとらわれ大道に背いて後悔せぬように」

「後悔だと?私が唯一後悔するのは魔と化すのが遅れたことだ。天宮から追放され、山霊さんれい族に迫害されあらゆる者に賊と呼ばれ敵視されてきた。六界が滅び、衆生が死のうと私の知ったことか」

「義父上」

「二度と言うな。げんよ、義子のお前は私にとって唯一の身内だ。私に従っておれば、いずれ天下はお前のもの。だが私を阻止する気なら容赦はしない」

仲昊は立ち去った。

元瞳が兵を連れ幽都ゆうと山の奥に進むと、濃厚な魔気が漂ってきた。

「魔気が濃すぎて先に進めません。天宮へ報告に戻りましょう」
兵は元瞳げんどうに進言し、回光鏡かいこうきょうを飛ばした。

「私の配下になって何年だ」
元征げんせい将軍の死後ですので、すでに5万年になります」

「5万年か。げん家の兵ではないが私の腹心ゆえげん家の没落で巻き添えにしてしまった」

「何を仰せに」

元瞳は連れて来た兵たちに向き合った。

「皆に申し訳ない。…今日まで私に付き従ってくれて感謝する。万物は死んで転生する。来世で会えたら、この元瞳げんどうは命を懸けて皆に報いる。だがもし私に来世がなければ、黄泉へ下ったのち冥府にて身を焼かれ続けてもいい罪を償う」

元瞳が話すと、兵たちはひざまずいた。

「あくまで将に従うのが兵の本分です」

沈姜しんきょう、渡した醒神丹せいしんたんは飲んだか」
「はい全員で」
「それでいい」

「今から天宮へ戻り異変を報告しますか?」
「いいや。前進する」

「しかし…」
「逆らえば斬る」

「はい。前進だ。私に続け」

兵たちは奥に進み、魔気に襲われ苦しんだ。

雲風が幽都ゆうと山に到着し、異変を感じ行ってみると、元瞳げんどうが魔道に落ちた天兵と戦っていた。

「どういうことだ」
雲風は元瞳以外を倒し、元瞳げんどうに駆け寄った。

「申し上げます。ご覧のとおり、魔に惑わされ正気を失ったゆえ配下を成敗しました」

「魔に惑わされた?まぜ大勢が同時に?」
「さあ。なぜ一斉に魔と化したのでしょう」

「天君に伝えよ。早く原因を調べここを鎮圧せねば」
「心得ました」

元瞳はよろよろと天宮に向かった。

仲昊ちゅうこう欽原きんげん幽都ゆうと山の岩陰に隠れ、一部始終を見ていた。

「見たであろう。天族。正義。衆生。これがお前の信じる大道なのか?」
仲昊ちゅうこう欽原きんげんに語り掛けた。

欽原は言葉を失いうつむいた。

景休は赤鷩せきべつと話している。

「もし縛霊淵ばくれいえんが開けば魔の大軍が入ってくる。そうなれば、もくを守れるだろうか」

「国師、大事を前にして小事にこだわらぬよう。手はずは整っており失敗は許されません。宝青ほうせい公主はかなり回復しました。間もなく意識も取り戻すでしょう。1つ分からぬことがあり、お聞きします」

「言え」

「国師はりんもくの正体をすでに知っていながら、なぜごうを終え魔気を消す手助けはせず、己の命珠めいじゅまで使いあの者を生かすのです。あの者の受けるべき苦が御身に跳ね返り寿命が縮みます。しかも天族と魔族に絶えず狙われることに。なぜわざわざ危険を冒すのです」

もくは夢を見ている。

夢の中では、もくの代わりに霊汐れいせきが孫記薬舗で働いていて、少海しょうかいが可愛がっているのも霊汐だった。九宸の隣にいるのも霊汐で、もくの体は光の粒になって消えていった。

景休が黙の眠る部屋に入ってくると、もくはうなされていた。
「やめて。嫌よ。父上、父上」

「黙よ、誰も分からなくても、そなたが分かればいい。それで満足だ。そなたは黙だ。黙であればいい。私がそばにいれば何も怖くはない。何があろうと私はそなたを守る」
景休は眠るもくに語りかけた。

九宸が扶雲殿の庭で霊汐のことを思い出していると、天君から呼び出しを受けた。

凌霄殿りょうしょうでんでは、天兵の集団が魔道に落ちた件について議論されていた。

元瞳は天兵が魔道に落ちたのは青瑶の作った醒神丹せいしんたんが原因と主張していた。

「偽りだ。天兵が魔道に落ちたのはこれが初めてではない。醒神丹せいしんたんが原因というなら、そなたはなぜ無事なのだ」

雲風は厳しく元瞳げんどうを問い詰めた。

「偵察に出る前、魔気があまりに濃いゆえ仙力の弱い配下が魔道に落ちないようにと、私の醒神丹せいしんたんを皆に分け与えました。私自身は配下の持つ醒神丹せいしんたんを飲みました。そうして山中へ入ると魔気があまりに濃く、配下たちは抵抗できなくなり、瞬く間に正気を失い魔と化しました。雲風上神の助けがなければ、私は配下に殺されていたかと」

「兵の仙力が弱すぎたせいでは?なぜ醒神丹せいしんたんが原因と決めつける?」

「何を言うより調べれば明白です。天君お調べを」
元瞳は醒神丹せいしんたんの小瓶を差し出した。

天君は普化ふか仙君に調べさせ、元瞳げんどうの言う通りだと判明した。

楽伯らくはく医仙を殺したのは罪深き私ですが、配下に何の関わりが?兵なら戦で勇敢に命を散らすのが本望。しかし、配下は謀計により私に代わって死にました。青瑶医官、敵討ちなら直接私を狙えばよいのだ。医官でありながら無辜の者を殺すとは。なんと卑劣な。どうか公正な裁きを。配下を犬死にさせないでください」

元瞳は天君に訴えた。

天雷が立ち上がり発言した。
「天君、青瑶せいようは医官でありながら薬で兵を殺しました。かつてない大罪ゆえ、厳しい処罰を願います」

その時九宸きゅうしんが到着した。
九宸はすでに事情を知っていた。

元瞳げんどう、なぜ兵を連れ幽都ゆうと山へ入った」
九宸は元瞳げんどうに尋ねた。

「魔気が濃いゆえ魔君の仕業かと偵察に」

「そなたの役目はあくまで監視だ。魔君と戦って勝つ力もない。異変を天宮に知らせることなく、山に入ったのはなぜだ」

「詳細も分からず報告できません。それに天君のお情けで死罪を免れたので、手柄を立てて罪を償いたかったのです」

「兵を連れて偵察に出たのなら、戦況を映す回光鏡を持っていたはずだ」
「急なことで取り出せませんでした」

「お前が幽都ゆうと山へ行ってからしばらく経つが、毎日醒神丹せいしんたんを飲んでいたはず。ずっと異変に気づかなかったのか?」

青瑶せいよう医官を疑いもしませんでした。気づかなかったのは私の失態です」

元瞳げんどう青瑶せいようの作った醒神丹せいしんたんを疑うのだな?そなたは配下の醒神丹せいしんたんを飲んだゆえ難を逃れたと言う。だがここへ持参したのはそなたの醒神丹せいしんたんだ。残っていたのなら、なぜ自分の薬を飲まない?」

天君は元瞳げんどうに質問した。

「それは、いざという時のため残しておいたのです」
元瞳はうろたえながら答えた。

「天君、結局のところ、薬効のない醒神丹せいしんたんが原因であり、薬を作ったのは青瑶です。九宸よ、なぜ青瑶を尋問せず元瞳げんどうにばかり聞くのだ。表裏があべこべで本末転倒だと思わぬか」

天雷は九宸を責めた。

「何が表で何が裏か、なぜ分かる?身体をさすなら皮と骨、体内ならば血肉と臓腑。臓腑ならば臓と腑。観点で表裏は変わる。なぜ醒神丹せいしんたんを悪と決めつけ別の原因を疑わない?」

「偏愛がすぎるぞ。霊汐が亡きあとも桃林とうりんの者をかばうのだな」

「どういう意味だ。私心など持っていない」

「己の行いに私心はないと天に誓えるのか?掟を順守しているなら勝手に神農鼎しんのうていなど…」

天雷が言おうとするのを、天君がさえぎった。

青瑶は天君の前に進み出てた。

「何もかも私の過ちです。どうか処罰を」
青瑶は頭を下げた。

「調べがつくまで焦って罪を認めずともよい」
九宸は青瑶に言った。

「でも天雷真君てんらいしんくんの仰せのとおり、醒神丹せいしんたんのせいで多くの兵が命を落としました。医官でありながら命を奪うなど許されざることです。罰を受けます」

「天君、ほんの心得違いで犯したことです。どうか寛大な処分を」
雲風は青瑶のとなりにひざまずいた。

「天君、まずは尋問を願います。裁きは尚早かと」
九宸は天君に進言した。

「ひとまず青瑶せいよう紫雲台しうんだいへ。調べたのち処罰する」

青瑶は天兵に紫雲台しうんだいへ連れていかれ、雲風うんほうも紫雲台へ向かった。

青瑶せいよう医官は助かるでしょうか」
司命は九宸に尋ねた。

「天兵をしなせたのだぞ」
九宸の表情は厳しい。

「さっきの元瞳げんどうの狼狽を見ると何か裏があるはず」
「たとえそうであっても、青瑶の行いは反論しようがない」

「多くの天兵を魔道に落としたのなら、死罪も免れません。何か救う方法は?」
「あるいは…。幽都ゆうと山へ行くゆえ雲風うんほうを頼む」

九宸は幽都ゆうと山へ向かった。

雲風は紫雲台しうんだいに駆け付けた。

「頼む、青瑶医官と話をさせてくれ。話したら去る」

雲風は取り囲む兵に頭を下げ、青瑶と話す時間をもらった。

「愚かなことを。己の命も顧みず、こんな過ちを犯すとは」
雲風は言った。

「大勢を死なせた私には当然の罰よ。私に構わないで」
「嫌だ。私が必ず助けてやる。信じてくれ」

「無理よ。天宮の掟から逃れられない」
「こんな姿を見ていられるものか」

「私の考えが甘くてしくじったの。元瞳げんどうに気づかれ、よりによって逆手に取られた。死ぬしかない」

「死ぬ?たやすく言うな。死ぬな。死んだら私はどうする。死なせない」
雲風は青瑶を抱きしめ泣いた。

「あなたは上神よ。間違えは犯さないで。私は大勢を死なせたの。もし死罪でも当然の報いだわ」

「そなたを死なせはしない。九宸さんならば救える。私を待っていてくれ」
雲風は駆けて行った。

青瑶はぐったりと地面に手をついた。

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感想

プロポーズ?プロポーズだよね?プロポーズか!青瑶さんの笑顔可愛いな!!
という高まった気持ちが、元瞳さんのせいで胸糞悪さに代わりました…。

天雷は元瞳げんどうさんにばかり質問する神尊を責めていましたが、神尊の判断は合理的だと思います。

元瞳は何度も嘘をついてきたし、前回は天兵を十人以上殺した。そんな人と人を救い続けてきた青瑶、先ずどちらを疑うべきかは明白だと思いました。

ところで元瞳さんは、いったい何がしたいのでしょうか?
青瑶さんさえ陥れられれば、もう元家の復興とかはどうでもいいのでしょうか?
それとも魔道に落ちた配下を討伐した功績(?)で幽都ゆうと山に左遷されてたのが天宮に戻れる計算なのでしょうか?

5万年以上仕えてきた配下を殺すなんて。

元瞳さんは今も将軍なんですね!?
それについても言いたいことが有りますが、置いておいて、配下のいない将軍なんてもはや将軍ではないでしょう。
それとも配下とは、使い捨てOKの何かなのでしょうか。

正直、魔君まくんよりも元瞳さんのほうが怖いです。

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