運命の桃花~宸汐縁~第35話 救われた心

第35話 救われた心運命の桃花

運命の桃花 第35話 あらすじ

もく景休けいきゅうの精気を封じていた白骨釘はっこつていを抜き、景休は回復し始めた。景休は黙の素性を探り始めた。欽原きんげん宝青ほうせいの捕らわれている檻に頻繁に足を運んでいた。司命しめいは天尊から圧力をかけられ、九宸きゅうしんが人間界へ行かないよう見張っていた。赤鷩せきべつはついに景休を探し出し、景休に現状を報告した。かんおばさんは黙に沈裴書しんはいしょを紹介した。

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運命の桃花 第35話 登場人物

人間界に転生した霊汐。生家を出て、桃花小築で景休と暮らし始めた。
九宸天族の戦神。神尊。霊汐の魔気を浄化しを生き返らせるために、霊汐を人間界に送った。
景休山霊界の国師だったが、視力を失い仙力を封じられ黙と暮らしている。
司命人間の運命を司る神仙。
十三元は鮫人族の男だった。扶雲殿の侍女。
花煙元は人間だった。扶雲殿の侍女。
宝青山霊界の公主。仲昊たちに捕らわれ檻に入れられている。
仲昊九宸の配下だった烈夷の息子。魔君に忠誠を誓った。山霊界に攻め入り支配した。
欽原仲昊の養子。南極仙翁に師事していたが、仲昊の配下になった。
黒蚩景休が仲昊一味に放ったスパイ。

運命の桃花 第35話 詳しいあらすじ【ネタバレ有】

十三じゅうさんは傷が痛むようで、顔をゆがめながら扶雲殿ふうんでんの廊下に出てきた。

「風に当たると冷えるわよ。傷が癒えたなら手伝って」
花煙かえんは十三に声をかけた。

「だいぶ癒えたけど完治してない。つまらないから外に出てみただけ」

霊汐れいせきが死んで神尊も苦悩しておられる。神尊を困らせないで」
「私は元瞳げんどうを懲らしめただけ」

「でも神尊は紫雲台しうんだいへ嘆願に行かれたわ」
「私が罰を受けるのを見物に来ただけでしょ」

「分からない?神尊は抗議の意を示されたのよ」

「態度で示してもそんなの誰が理解できる?だから普化ふかは私を何度も鞭で打ったのよ」

「自分が強がったくせに」
花煙かえん、神尊は霊汐が好きなの?」

「まさか。天尊山で修行したら喜怒哀楽を失うのよ。ありえない」

「なら同じ天尊山にいた雲風うんほう上神は何よ?煩悩だらけよ」

十三が言うと、花煙かえんは”確かに”という表情で頷いた。

「ここに霊汐がいた頃、失態を犯すたびに神尊がかばってた。代わりに罰を受けることもあったし、従極淵しょうきょくえんにまで連れて行きかくまったわ。でも私の場合は見物するだけ」

「あなたの体はとても頑丈だもの。霊汐とは違う」

「どこが違う?私だって仙女なのよ。同じ侍女でも私は上仙じょうせん。霊汐より位だって上よ。なのに霊汐れいせきとは扱いが違いすぎる。どうしてかしら」

花煙かえんは九宸がこちらに向かってくるので、あいさつに向かった。

「試しに花煙かえんも何かやらかしてみれば?神尊は…。そう問題は神尊の態度ね。私が思うに、きっと神尊は霊汐のこと…」

十三が花煙かえんのほうを振り返ると、九宸がいた。

「続きを話してみよ」
九宸が言うと、十三は畏まった。

「何でもありません」
「傷は癒えたか」
「いいえ」

「ならば休んでおれ。出歩いて誰かを唆すのはやめよ。よいな?」
「私の過ちです」

九宸は十三の薬を取りに行くように花煙に言い、立ち去った。

九宸は部屋で長生結ちょうせいけつを眺めていた。

「昨日瑤池ようちの宴で出された仙桃です。神尊の分を仙使が届けてまいりました」

花煙かえんは九宸に仙桃を届けた。

「あの桃の実は食べただろうか?」
九宸はもくに想いを馳せた。

桃花小築とうかしょうちくでは、小白しょうはくが庭で遊びまわっていた。

日向ぼっこをしている景休けいきゅうの指に、鳥がとまり景休に向かって鳴いている。

小白しょうはく景休けいきゅうに向かってピーピー鳴いている。

景休は小白しょうはくを指で呼び寄せてから怖がらせた。
作戦が成功し、景休は笑った。

もくが帰ってきて、そん医師の弟子になったことを報告した。

「心得があるのか?」
景休はもくに尋ねた。

「少しかじっただけ。でも孫先生が教えてくださるから、しっかり学ぶ」

「孫先生は慈悲深い。よき報いがある」
景休が言うと、もくはうなずいた。

突然小白しょうはく景休けいきゅうに向かって鳴き始めた。

しゅうにいさん、どうして小白しょうはくはあなたにほえるの?おかしいわね」
もくは不思議がっている。

「空腹なのだ」

景休が言うと、もくは夕餉の支度に向かった。

景休は仙術で目を直そうとしているがうまくいかない。

『景休の罪は極めて重い。幽閉せよ。追って沙汰する』
翎月れいげつの声が景休けいきゅうの頭に響いた。

『お前はいつまでも我らの命運を握る国師のつもりか。私に哀願してみよ。犬のように許しを請え。昔垣渡えんとに向かってしたようにな。あるいは私に媚びてみよ。楽に死なせてやる』
仲昊ちゅうこうの声も頭に響いた。

景休の手の甲には蝋が落ち、固まっていた。

もくは薬を持ってきて、景休の手に気づき燭台をどけた。

しゅうにいさん痛くないの?」
「大丈夫だ」
「何か悩んでるとか?」
「いいや」
「じゃあ薬を飲んで」

景休は薬の器を持ち飲もうとしたがやめた。

もく、この薬は苦い」
「痛みは平気なくせに苦いと嫌なの?」

「この薬で目は治らない」
「どんな薬だったら治る?」

「治す薬はない。手には入らん」
「手に入れるのが難しい薬って仙丹なの?」

もく景休けいきゅうの手から蝋をはがした。

景休の手は火傷していた。

もく、なあ。もしこの目が永遠に見えなければ、どうすれば?」

「知ってるでしょ。私だって耳がまるで聞こえない」

「言ってくれ。永遠に治らなければ?」
「治らないのは、しかたない」

「そなたの顔も永遠に見られない」

「人はね、最も大切なのは明るい心を持つことよ。私は生まれつき耳が聞こえない。治らないと分かってる。だけど構わない。父上が私をとても愛してくれたから。子供の頃には大きくて美しい金の首飾りをくれたのよ」

「ではなぜ家を出た」
「道は自分の足で歩かないとね。自分を鍛えるためよ」

「怖くないのか?」
「怖くない。いずれはきっと父上と母上に会える。おばあ様やあのわがままな妹にもね」

「会えるとも。家に帰れる」

「私がもっと役に立つ人になれたら家へ帰る」

「もう十分だ。まだ何を望む?」

「私はね、父上が喜ぶことをしたいの。例えば優れた医術を学び身につけること。それとか有名なお医者様になること。または、この耳が治ること。聞こえるし話せるのを家族が見たら…」

黙の声は涙で震えている。

「家族が見たら、きっととても驚くわ」

「耳が治ったら何を聴いてみたい?」
「ある歌を」
「歌?」

「子供の頃に父上が歌ってくれたの。もしも耳が聞こえるようになれば、私はあの歌が聞きたい」

「治るさ。きっと治る」

「どこで仙丹を手に入れたらいい?」
「私が探す」

景休には見えていないが、2人は見つめ合う格好になった。

黙はハッとして景休に薬を差し出した。

「苦すぎる」
「とても高い薬なのよ」

黙は景休の口に薬を含ませた。

天息宮てんそくきゅうでは黒蚩こくし仲昊ちゅうこう霊汐れいせきが見つからないと報告していた。

「あの者に執着する九宸きゅうしんが救ったに違いない。九宸から目を離さず必ず見つけ出せ」
仲昊は命じた。

「赤い月はいつ現れる」

「しかとは分かりませんが、最近陽の気が盛んです。物事は極まれば衰えるもの。ゆえに近く陰の気が満ち出現するかと」

黒蚩こくしは推測した。

縛霊淵ばくれいえんの法術陣は?」
「法術陣の威力に耐えきれず大勢の者が死にました」

「足りぬなら捕らえてこい。逆らう者は殺せ。縛霊淵で死ぬか、その場で一族全員が死ぬかだ」

「はい」

欽原きんげんは?」
「知りません」
「最近牢へ通っているようだ」
仲昊は言った。

欽原は宝青ほうせいの捕らわれている牢に来ていた。

「覚悟しなさい。景休さんが戻れば八つ裂きにされる」
欽原に気づいた宝青ほうせいは強気で言った。

「それはなかろう。景休は恐らく死んだ」
「うそだわ」
宝青は欽原を見て叫んだ。

「仙力を失い目も見えず深手を負っている。人間でさえたやすく殺せる」

「うそよ、信じない」
「偽りを言う必要が?」
「逆賊のくせに」

「逆賊だと?無能な国主のほうが罪深い。お前の母はまつりごとを顧みず、景休が去ったとたんこのざまだ。そんな者を国主と呼べるか?宝青公主、目を覚ませ。私の義父に帰順するなら何としても命は救う」

「お黙り」
宝青は欽原から顔をそむけた。

「よく考えるがいい。だが実母でもない翎月れいげつに義理立ては無用だろう」

かんおばさんは、もくに似合いの相手を探し、相手との相性を見るため黙に誕生日を尋ねた。

「私は耳が聞こえないから、嫁ぐ気はありません。ご心配は無用です」
黙は申し訳なさそうにかんおばさんに話した。

「そんなこと気にしないで。女子おなごは必ず嫁ぐもの。話がうまく運ぶかはあなたしだいよ。よい娘がいると人に話してあるの。なのにあなたの誕生日も知らないんじゃ私も顔が立たない。誕生日を教えても嫁ぐと決まったわけじゃない。相手を見てから自分で判断してごらん。嫌いなら断り、気に入れば話を進めたらいい。そうでしょ?」

かんおばさんが説得すると、黙は誕生日を書いた紙を渡した。

かんおばさんは張り切って出かけていった。

景休は浜辺でつなぎ役の鳥から報告を受けた。

桃花小築とうかしょうちくに帰った景休は、仙力を封じている白骨釘はっこつていを抜こうとしたが、途中で吐血し意識を失った。

もくが家に帰ると、小白しょうはくがしきりに鳴き、異変を知らせた。

もくは景休の部屋に行き、倒れている景休を見つけた。

景休の胸には骨のようなものが何本も刺さっている。
もくは骨を抜き、手当てをした。

もくは景休が目覚めたらすぐわかるように、景休の腕と自分の手を糸で結んで眠った。

糸が引っ張られ、もくは目を覚まし景休に駆け寄った。

しゅうにいさん…気づいた?」
景休は目を開けた。

「どうしてこんな傷を?」
黙は尋ねた。

「どれほど眠った」
「4日間よ。お水を飲む?」

景休がうなずくと、もくは水を取りに行った。

景休は自分の胸から白骨釘はっこつていが無くなっていることに気づいた。
仙力も使えるようになっている。

景休が目を治そうとしたところに、もくが水を持って帰ってきて、景休は術を使うのをやめた。

しゅうにいさん。あなたの体からこんな物が出てきた。誰に刺されたの?」
黙は景休に白骨釘はっこつていを握らせた。

「誰のせい?」
「そなたが抜いた?」
黙はうなずいた。

「もしや山賊に襲われた?恨みを持つ者とか?手口が残酷すぎるわ。役所に訴える」

「役人は何もできん」
「でも…」

景休は考え込んでいる。

しゅうにいさん、しばらく何も食べてないわ。お粥を持ってくるわね」

「ありがとう」

黙は部屋から出ていった。

景休は白骨釘はっこつていを刺された日のことを思い出していた。

あの日仲昊は言っていた。
『7本の白骨釘はっこつていでお前の精気を封じ仙力を奪った。これを抜けるのは鳳凰族のみ。命が尽きる日を静かに待つがいい』
と。

景休は白骨釘はっこつていを握り考え込んだ。

司命しめいは早朝にコソコソと扶雲殿にやってきて、九宸を訪ねた。

宝青の牢に看守が乱暴に食べ物を投げ入れた。

「それが公主への態度?私を出して。早く出しなさい」
宝青は食べ物を投げ返し、看守と口論になった。

そこに黒蚩こくしがやってきた。

山霊さんれい界の公主を傷つけでもしたら、お前の命では償えぬぞ。恩主にとって役に立つ者だ。丁重に扱え」

黒蚩こくしは看守を追い払い、宝青に食べ物を差し出した。

「善良ぶらないで。逆賊のくせに」
宝青は食べ物を受け取ろうとしない。

「逆賊であってもそなたを虐げていない。恩主は殴りもせず拷問も行わない。何を騒ぐのだ」

「幽閉されて感謝しろとでも?己の命を心配すれば?母上が戻ったら始末してもらう。何よ怖くなった?」

「怖いとも。誠に怖い。公主よ、“賢者は時勢を読む”と言うではないか。飲まず食わずで泣いておるそうだが、翎月れいげつと血縁でもないのになにゆえだ?助けを待っているなら体を大事にせよ。威勢がよすぎる。静かに体をいたわれ」

黒蚩こくしは食事を置いて立ち去った。

司命は九宸と共に天宮を歩いている。

「お聞きに?またあのほう仙人がやらかしたそうですよ。天君に人間界へ追いやられました。何をしても裏目に出てばかりだ。私が思うに疫病神はほう仙人が適任かと。あんな運の悪い者も珍しい」

司命が話しながら歩いていると、九宸が立ち止まった。

「私につきまとうなら、お前の運気もいずれ底をつくぞ」

九宸が歩き出そうとするのを、司命は両手を広げて止めた。

「神尊、人間界へ行ってはなりません。神尊は女媧石じょかせきを失われた。無理をすれば火精かせいまで尽きます。私は昨日天尊に言われました。“九宸を唆せばお前を人間界に落とす”と。いつ私がそんなことを?小仙の私が神尊を扇動できますか?しかし天尊にそう言われたなら、こうして神尊に懇願するしかありません。この小仙を哀れみどうかお体を大切に。もし人間界へ行って消耗などすれば霊汐がごうを終える前に死にかけます。そうなれば天尊は神農鼎しんのうていを使って救おうとする。そこで霊汐の命は尽きます」

司命は頭を下げた。

「分かった」
「誠ですか?人間界には行かないんですね?」
司命は疑っている。

「“分かった”と言った」
九宸は語気を強めた。

「お分かりでしたら結構です」
司命は揖礼ゆうれいした。

九宸は歩き出した。

「どちらへ?」
従極淵しょうきょくえんだ」
「なぜです?」
「静かゆえ」
「ここも静かです。神尊、お待ちを」

九宸は仙力を司命に軽く投げつけた。

司命は顔をおさえている。

「お気をつけて。出歩かぬように」
司命は九宸を見送った。

もくと景休は食事をしている。

「父親は何者だ?」
景休はもくに尋ねた。

「なぜ?」
「聞いただけだ」
「教えない」

もくは仕事に出かけた。

景休は出かけていくもくの背中に箸を放った。

「そうだ」
もくが振り向くと、箸は落ちた。

「なぜ私に箸を投げるの」
「手が滑った」

「このところ何だか変よ。じゃあ行ってくる。台所に饅頭マントウがあるわ。遅くなる」

「気をつけて」

『仙力のない人間がなぜ白骨釘はっこつていを抜けた?もしや鳳凰族の落とし子なのか?』

景休が考えていると鳥の声が響いた。

赤鷩せきべつはついに景休を見つけ会いに来た。

「鷹を四方に飛ばし捜しておりましたが、やっと国師にお会いできました」
赤鷩せきべつは感極まった様子だ。

「目をどうなさったのです」

仲昊ちゅうこうに傷つけられたが、仙力が回復してきたゆえいずれ見えるようになる」

「仙力が回復を?“鳳凰の骨を削った白骨釘はっこつていで精気を封じられた”と国師のふみにありました。もしや鳳凰族の末裔を見つけ抜かせたのですか?」

景休は手を上げ話を遮った。

「宝青は無事か?」

「申し訳ありません。私が目を離したせいで独りになったところを仲昊ちゅうこうの養子欽原きんげんに捕らわれ山霊さんれい界にて幽閉の身です。しかし陰から守らせており心配はありません」

「国主は?」

仲昊ちゅうこう撮魂さっこんの術で操られ天族を欺いたのち神殿に幽閉されています」

仲昊ちゅうこうの動きは?」

「魔君のめいにて縛霊淵に法術陣を敷き赤い月の夜に動かして幽冥ゆうめい門を開き魔界から大軍を迎え入れるつもりです」

仲昊ちゅうこうだけではなく私もその日を待っている」

「占領された山霊さんれい界から脱出した者が私のもとに集まっています。国師の号令あらば山霊さんれい界へ討ち入り、仲昊を殺して民の敵を討ちます」

「焦るな。仲昊が垣渡えんとを解き放ってくれる。こんな好機を逃す手はない。目はもうすぐ治る。天息宮てんそくきゅうに動きがあれば直ちに知らせよ」

「はい」

「それと宝青をしっかり守るのだ。高慢ゆえに不測の事態を起こすやも」

「はい、承知しました」

もくは仕事終わり、かんおばさんに野菜をもらいに行く手伝いを頼まれ、快く引き受けた。

かんおばさんはもくを“臨海草堂りんかいそうどう”に連れて行った。

そこでは男性(沈裴書しんはいしょ)が子供たちに学問を教えていた。

かんおばさんはもく沈裴書しんはいしょを紹介しようと、連れてきたのだった。

「ここのしん先生は科挙で秀才に進んだ。とても穏やかな方だしきっと気に入るわ」
かんおばさんったら」

もくが帰ろうとすると沈裴書しんはいしょがやって来た。

かんおばさんは2人きりにして出かけていった。
…と見せかけて、近くで見守っていた。

もくは不安そうにしている。

もくさん、緊張しないで。まずは私の話を。私は裕福な家に生まれたが、9歳の時不幸に遭い両親が他界したゆえ親族の家で育った。世の冷たさを知り喧騒を避けるようになった。私塾を開いたのは、無垢だった幼き頃を懐かしむため。そして子らと接することで心を落ち着かせ豊かな気持ちになるためだ。もくさんは?」

「私は耳が聞こえません」

「いいのだ。その件は聞いている。何か不便なことでも?」

「生まれてつき聞こえないので、特にありません」

「逆に利点も。聞きたくない話はうつむいていればいい。耳が聞こえると時に言い争いになってしまう。心を乱されぬのはよいことだと思う」

「そうね。もし嫌な話なら相手を見なければいい」

「物事には両面があり何がよいかは分からない」

「もう日が暮れるので帰ります」

用を済ませに行っていたかんおばさんが帰ってきて、もくは一緒に帰った。

「どう?気に入った?」
かんおばさんはうきうきともくに尋ねた。

「まったく」
もくかんおばさんを見た。

家に帰ると景休が出迎えた。

もくからは香草の香りがした。

「寝間に蚊でも?」
景休は尋ねた。

「いいえ。しん先生が私にくれたの」
しん先生?」

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感想

欽原きんげん…。
さては宝青ほうせいに惚れたな!!
牢に通っているのは宝青を帰順させるため。
宝青が帰順すれば殺さずに済む。
宝青を生かすことができる。
なるほどね。応援しますぞ。頑張れ欽原!仲昊ちゅうこうの側近は欽原と黒蚩こくし。欽原は宝青ほうせいを好きな様子だし、黒蚩こくしは景休のスパイなので宝青の身は安全のようです。

26話で仲昊は、白骨釘はっこつていを抜けるのは鳳凰族のみと言っていました。
霊汐れいせきの母・翎月れいげつ鳳凰ほうおう族で父は丹鳥族なので、霊汐は鳳凰族の血を引いている。
だから白骨釘はっこつていを抜けたようです。

司命は天尊に目を付けられてしまったようで、神尊を見張っています( *´艸`)
笑いました。

かんおばさんはちょっとおせっかいだけど、いい人ですね。
黙の意思を尊重して縁談話を持ち掛けてきました。

沈裴書しんはいしょ先生は黙のことを「黙さん」と呼んでいます。
私には「あもこにゃん」と聞こえます。
それが、すごく可愛かったです。

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