運命の桃花~宸汐縁~第24話 人間界への転生

第24話 人間界への転生運命の桃花

運命の桃花 第24話 あらすじ

九宸きゅうしん紫雲台しうんだいに埋めておいた神農鼎しんのうていを取り出し、霊汐れいせきの神魂を固めた。九宸は仙洗池せんせんちから霊汐を人間界に送り出した。霊汐は慈幼じよう局の前に捨てられていたが、林少海りんしょうかいとその妻・よう氏の長女として迎え入れらえれた。青瑶が人間界で医術を施していると、赤子の霊汐を連れた楊氏がやって来た。人間になった霊汐は生まれつき耳が聞こえなかった。

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運命の桃花 第24話 登場人物

霊汐桃林出身の丹鳥族の娘。魔気を宿していたことから処刑された。
九宸天族の戦神。神尊。
青瑶霊汐の姉弟子。薬王洞で働いている。
雲風九宸の弟弟子。上神。
司命人間の運命を司る神仙。
翎月山霊界の国主。5万年前に失った娘が霊汐だと知った日、霊汐が処刑された。
景休山霊界の国師。

運命の桃花 第24話 詳しいあらすじ【ネタバレ有】

九宸きゅうしんは涙の治まらないまま紫雲台しうんだいに行き、埋めておいた神農鼎しんのうていを取り出した。

五椀ごわんを連れて従極淵しょうきょくえんに向かった九宸は、霊汐れいせきの神魂をまとめようと神農鼎しんのうていに仙力を送った。
しかし霊汐の神魂はなかなかまとまらない。

「霊汐、私のことが許せないから拒んでいるのか?」
九宸は白竜の姿になり、さらに力を送った。

五椀ごわん従極淵しょうきょくえんを守る小仙と共に扉の外で九宸を待った。

力尽きて九宸は倒れ、人の姿に戻り意識を失った。

長生結の中から火精かせいが出てきて九宸の体の上に浮かんでいる。

雲風うんほう青瑶せいよう従極淵しょうきょくえんに来て、倒れた九宸を見つけた。

「これは?」
雲風は火精かせいを見て青瑶に尋ねた。

「万物の命を保つ火精かせいです」
青瑶の言葉を聞いた雲風は、九宸の胸に火精かせいを入れた。

景休けいきゅうは天君を訪ね、翎月れいげつの狼藉について謝罪していた。

「天族は山霊さんれい族と長年友好関係にあり、私は国主を評価しておる。霊汐の件は重大ゆえ簡単に赦免できなかったが、山霊さんれい界の公主だと知っていれば、死罪は断固取りやめた。…罪には問わない。国主にお悔やみを」

天君は翎月を許し、翎月への弔慰の品を用意した。

山霊さんれい界に帰った景休けいきゅうは一人で翎月に会いに行こうとしている。
赤鷩せきべつは景休の身を案じていた。

「何が起きようと手荒な真似はするな」
景休は赤鷩せきべつに命じると、出かけていった。

景休は天君に釈明し許されたことを翎月に報告した。

翎月は景休を捕らえさせた。

「私に何の罪が?」
景休は言った。

問われた翎月は、罪状を読み上げさせた。

「“景休は傲慢かつ奢侈に流れ、ひそかに祖廟を建てた。これが第一。功臣や大将をみだりに殺し、また遺族を謀反に追い込んだ。これが第二。専横を極めたうえ信義にも反した。これが第三。主君に仇なす不忠者であらゆる者を欺いた。これが第四。長年暴政を敷き民の間に怨嗟の声があふれている。これが第五”」

景休けいきゅうの罪は極めて重い。幽閉せよ。追って沙汰する」
翎月れいげつは命じた。

景休は鳥かごのような牢の中に幽閉された。

幼い頃の景休は、父親が魔族に通じたという噂が立ち同年代の少年たちからいじめられていた。

そんな景休を助けたのは公主・翎月れいげつだった。

「けがは?」
翎月は転んで傷ついた景休に声をかけたが、景休は何も言わず行ってしまった。

翎月は景休を追いかけ、再び声をかけた。

「父君を知ってるわ。きっと濡れぎぬだったはず。何があっても生きなきゃ」
翎月れいげつが言うと、景休は翎月を見た。

大人になった翎月れいげつは父・垣渡えんとを捕らえ山霊さんれい界の国主になった。

翎月れいげつは幽閉されている景休に会いに来た。

「もはや私に合わせる顔がないようね」
「私は公主を殺していません」
景休は訴えた。

「5万年前、私はお前に欺かれ、娘と引き離された。そして娘は悪党の手に落ちて殺され、骨すら残っていない」

「私が何を言っても信じてくださらない」

「私はお前を信じすぎたから娘を失ったの」
翎月は声を荒げた。

「信じすぎた?もし本当にそうなら、なぜ約束に背き垣渡えんとを助けたので?」
「やはり敵討ちのために私を補佐していたのね」

「まさか私が国主の才能を慕ってもり立てていたとでも?我らは手を組む時約束しました。私はあなたの即位を助け、あなたは私の敵垣渡えんとを殺すと」

「敵討ちならお前がまず自害すべきよ。忘れたの?お前は死を恐れるあまり己の一族を裏切り父と兄を死に追いやった。だから悲劇が起きたんでしょう。お前こそ元凶だわ。敵討ちなどとよく言えたものね」

翎月が言うと、景休は牢の格子に手をかけた。

「無理強いされたのだ」

「この四海しかいでは、天族が勢力を張って魔族は暴虐を働き、かい国は広大で人間界は栄えている。一方山霊さんれい族は仙力が強くないうえ六界の各勢力に挟まれている。不屈の意思と、固い信念と勇気がなければ足場を失ってしまうの。玄鳥げんちょう族の嫡子でありながら気骨に欠け、命惜しさに己の父を売ったお前が一族の敵を討つですって?笑止千万だわ。敵を討ちたい?父は縛霊淵ばくれいえんにいる。よくお聞き。さっさと諦めなさい。私の娘を死なせた借りは永遠に返せないのよ」

「5万年前の件なら、私はあなたを欺いていない。公主の死については私とてなすすべがなかった。だが責めを免れないとは思っている。恨まれても、致し方ない」

景休は牢の中で座り目を閉じた。

「恨まれて当然よ。お前の配下はすでに全員捕らえた。助けが来ると思わないで。地獄に落ち、娘のために償いなさい」

翎月れいげつは立ち去った。

九宸が目を覚ますと、雲風うんほう青瑶せいようが見守っていた。

「もし長生結の中の火精がなければ九宸きゅうしんさんの神魂は消えていました」
雲風は九宸に長生結を差し出した。

「火精は女媧石じょかせきに代わってお命を守り、冷えの病も治しました。ただ、みだりに仙力を使わぬように」
青瑶は伝えた。

霊汐れいせきが救ってくれた。今何刻だ」
「丸1日昏睡を」雲風が答えた。

「急がねば」
九宸は立ち上がった。

「どこへ」
「霊汐を救う」

「己の命を犠牲に?」
「構わん」
九宸は神農鼎の中でまとまった霊汐の神魂を手の中に納めた。

青瑶せいようは、従極淵しょうきょくえんにの庭から雪模様の空を見上げている。

「師匠、ご安心ください。霊汐はもうじき戻ってきます。私が師匠に変わって面倒を見ます」
青瑶は楽伯に誓った。

「師匠との絆は強かったのだろう」
雲風は空を見たままの青瑶に声をかけた。

「私と承晏しょうあんは己の親を見たことがありません。狐族こぞくは生来、気ままなんですね。師匠が私たちを引き取って育ててくれました。私にとって師匠は実の父親も同然です。神仙のはるかな一生で、うれしい時も悲しい時も共に過ごしてきました。でも桃林とうりんでの日々はずっと楽しかった」

「霊汐とは?」
「子供の頃から一緒に育ち、実の妹と変わりません。ただおてんばな子でしばしば師匠を怒らせた」

「何か悪さを?」
「大したことは。よく桃林を抜け出そうとしただけです」

「楽伯は霊汐を守ろうと。九宸さんも同じだ」
「神尊は霊汐にお優しい」

「男がある女のために犠牲を惜しまない。己の心の臓さえ差し出した。善良さと勇気ゆえだと思うか?愛ゆえだ」

「霊汐は幸せ者です」

「そなたは?」
「私?」
「きっと幸せが訪れる」

青瑶は桃林に向かい、雲風は青瑶の後姿を見送った。

九宸きゅうしんは丹鳥姿の霊汐を抱え仙洗池せんせんちへ行った。

九宸は霊汐を抱いたまま撫でていて放そうとしない。

「神尊、行かせては?人間界での修練は、すぐに終わります。それからは、全てよくなります」
司命しめいは九宸に声をかけた。

九宸は霊汐を抱きしめてから、行かせた。

人間界の慈幼じよう局の門前に赤子が置かれている。

慈幼じよう局に仕える女性は赤子を見つけ中に入れた。

大雨の日、りん家の嫡男・林少海りんしょうかいの妻・よう氏はお産の演技をしていた。

慈幼じよう局では林少海りんしょうかいが赤子を受け取っていた。
先日慈幼じよう局の女性が門前で拾った赤子だ。

「今日からこの子はりん家の長女だ。順調で幸せな人生を送れよう」
林少海りんしょうかいは愛おしそうに赤子を撫で、大雨の中連れ帰った。

りん家の老婦人(りん夫人)は、お産が終わるのをやきもきしながら待っている。

よう氏は侍女たちとともに、林少海りんしょうかいが赤子を連れてくるのを待ちながら、陣痛に耐える演技を続けていた。

林少海りんしょうかいは赤子を連れ帰り、よう氏に渡した。

「女の子なの?」
赤子の性別を知ったよう氏は沈んだ表情をした。

ついに出産が終わり、りん家は長女誕生の喜びに包まれた。

「次に男児を産めればいいわ」
りん夫人は女児の誕生を喜びつつも、次に期待した。

九宸と司命しめいは、林家に迎えられた霊汐の様子を見に来ていた。

「今生で3度の劫を経れば、霊汐の魔気は完全に消えます。そして生まれ変わるのです」
司命は言った。

「苦労をさせる」
九宸は赤子の霊汐をずっと見ている。

「神尊は誰よりも苦労なさっています。霊汐が報いてくれればよいのですが」
二人は帰っていった。

桃林とうりんの青瑶の所に、雲風がやって来た。

「霊汐の行方は分かりましたか?」
青瑶は待ちきれない様子で雲風に尋ねた。

「のどが渇いた」
雲風が言うと、青瑶は家に雲風を招き入れ、用意しておいたお茶を示した。

雲風は自分で茶を注いで飲み、興味深そうに家の中を見ている。

「雲風上神」
青瑶は話しを促した。

「そう焦ることはない。私はそなたのために奔走した。せめて茶ぐらい入れてくれ」
雲風は言った。

「ここを我が家とお思いでは?なぜ私が茶を?」
「やはり我が家とは違う」

雲風が飲もうとした茶を青瑶は奪い取った。

「怒ったか。分かった、教える。霊汐は大岳たいがく国に生まれた。父親は九品の文官だ。善良だから霊汐を大切にするだろう」

「その者の名は?家はどこですか」

「それは…」
「教えてよ」
青瑶は雲風の手を掴んだ。

雲風は青瑶に掴まれた手を見ている。
青瑶は気まずそうに手を離し、「早く」と雲風を急かした。

「では教えるが、絶対に会いに行くなよ。霊汐の運命が変われば苦労は全て無駄になる」
「そんな真似はしません」

青瑶が言うと、雲風は青瑶に近づいた。

「何を?」
青瑶は一歩下がった。

「これは天機だぞ。万一漏れたら九宸さんが災いに遭う。ゆえに耳打ちするのだ」
青瑶は雲風の方に耳を向けた。

「仙力でお伝えに」
「聞きたくは?」

「どうぞ」
青瑶の許可が出ると、雲風は青瑶の耳元で霊汐の居場所を囁いた。

赤子の霊汐はよう氏に見守られながら寝たところだ。

よう氏の侍女が食器を割った。
赤子はぐっすり眠っている。

よう氏は赤子の側で、わざと花瓶を割った。
侍女は驚いて振り向いたが、赤子は寝たまま。

よう氏は最近町に来たという医者の所に赤子を連れて行った。
その医者は白兪はくゆ医館にいて、青瑶だった。

診察中、よう氏の侍女が赤子の症状を伝えている。
青瑶は赤子の手に触れていた。

「お嬢様には耳の病があります」
赤子の耳を診て青瑶は話した。

「どうすれば。薬で治せますか」
「持って生まれた病なので、恐らく治せません」
青瑶はよう氏に伝えた。

屋敷に帰ったよう氏は考え込んでいる。

赤子にはよう氏が1針1針心を込めて作った、金魚の刺繍の布がかけられている。

よう氏は思いつめた表情で部屋の窓をすべて閉じた。

よう氏は小さなクッションを手に持ち、赤子の顔にクッションを当てようとして…?

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感想

霊汐は丹鳥で、青瑶さんは白狐、承晏は茶狐です。
そして神尊は白竜さんなんですね!
しかし神尊の一族は神尊以外絶滅してるから、最後の白竜(´;ω;`)
雲風上神は何なんだろう。気になります。

景休さんは翎月に牢に入れられました。
この2人は子供の頃からの付き合いで、一時は協力関係にあった。
しかし翎月が垣渡を殺さなかったことで景休は翎月に不信感が募り、翎月は霊汐のことで景休に不信感が募り、対立してしまった。

翎月は霊汐のママだから話に関わってくるとして、景休さんもやたらフィーチャーされてるから話に関わってくるのでしょうか?
そうだとすると一体どんな形で?

「絶対に会いに行くな」と言われてもすぐに会いに行ってる青瑶さん。
これはあれですね、会いに行ったんじゃなくて、向こうから来たのでセーフ理論ですね。

青瑶さんは雲風上神に聞いて霊汐の耳が聞こえないことを知っていたか、あるいは霊汐を見た瞬間に分かったのか。

人間界の霊汐の母・楊氏は霊汐が女の子だったことで少し落ち込み、耳が聞こえないことでかなり落ち込み、霊汐を殺そうとしているようです。
ヤメテ(ノД`)・゜・。

父の林少海さんはすごく優しそうだから、そこが救いかもです。
人間界に転生しても神仙だった頃と境遇が似るのでしょうか。
捨てられてて、やさしい父に拾われ、耳が聞こえない。

人間界編がどうなるのか楽しみです。

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