運命の桃花~宸汐縁~第22話 命懸けの賭け

第22話 命懸けの賭け運命の桃花

運命の桃花 第22話 あらすじ

九宸きゅうしん霊汐れいせき鎖妖塔さようとうの中に入れ結界で守った。霊汐を守るため鎖妖塔の中にある神農鼎しんのうていを必要としている九宸は、神農鼎と自分の心臓である女媧石じょかせきを交換した。霊汐は憔悴しきった九宸を見て助けたいと思い、鎖妖塔の看守である禍斗かととの取引に応じた。その取引とは禍斗が火精かせいを渡し、霊汐が聴覚を差し出すと言うもので…。

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運命の桃花 第22話 登場人物

霊汐桃林出身の丹鳥族の娘。九宸を目覚めさせた。魔君の元神が霊汐の中にある。
九宸天族の戦神。神尊。
青瑶霊汐の姉弟子。薬王洞で働いている。
雲風九宸の弟弟子。上神。
玉梨薬王の娘。薬王洞で働く青瑶の同僚。
開陽九宸の配下。
司命人間の運命を司る神仙。
十三元は鮫人族の男性だった。扶雲殿の侍女。司命のことが好き。

運命の桃花 第22話 詳しいあらすじ【ネタバレ有】

九宸きゅうしん霊汐れいせき鎖妖塔さようとうに連れていった。

鎖妖塔さようとうの前では天雷てんらい普化ふかをはじめ天兵達が待機している。
十三じゅうさんと司命の姿もあった。

「古より大妖を閉じ込めるこの鎖妖塔さようとうは、六界で最も堅牢な獄だ。ここにいれば魔に襲われることもない。天宮に対しても言い訳が立つ。ここで待っておれ。怖いか」
九宸は霊汐を見た。

「怖くありません。魔じゃない私のことを、神尊は傷つけないはず」
霊汐は言った。

鎖妖塔さようとうの扉が開いた。

鎖妖塔の中にいる者は皆、鎖でつながれている。

青灰の体で顔中に角のある禍斗かと鎖妖塔さようとうの看守だが、鎖でつながれている。

「生き飽きたろう」
青い小鬼のような生物(長右ちょうゆう)が禍斗かとに話しかけている。

「俺様に聴覚を差し出すやつはおらんのか。俺が五感を取り戻せば、お前らを往生させてやる。どうだ?」
禍斗かと鎖妖塔さようとうに捕らわれた者たちに向かって演説した。

「聴覚を差し出そう」「禍斗かとよ早く殺してくれ、頼む」「遠慮はいらん、ひと思いにやれ」捕らわれた者たちは口々に禍斗かとに向かって声を上げているが、禍斗かとには聞こえない。

長右ちょうゆう、やつらは何と言っておる?」

「旦那をあざ笑ってます。“ほらを吹くばかりで悪口も聞こえない。看守とは名ばかりで虜囚も同じだ”と」
長右ちょうゆうは言った。

「言ったのはどいつだ?」
禍斗は囚人たちを睨んだ。

長右ちょうゆういいかげんにしろ。いつの日か生き地獄を味わわせてやる。覚悟しておけ」
囚人たちは長右ちょうゆうに恨み言を言った。

禍斗かとの旦那、あいつもあっちのやつも。“いつか生き地獄を味わわせる”と罵声を。今すぐ懲らしめるべきです」
長右ちょうゆう禍斗かとを唆した。

「よかろう。俺のほうが先に生き地獄を味わわせてやる」
禍斗かとが叫びを上げた時、霊汐を連れた九宸が鎖妖塔に入ってきた。

九宸が来たことで、囚人たちはざわめき立った。

禍斗かとは九宸を出迎え挨拶した。

「一緒にいるのは鎖妖塔さようとうに入る罪仙ですね。預かります」

九宸は禍斗かとの言葉を無視し、霊汐を鎖妖塔さようとうの高層階に連れて行くため飛んだ。
霊汐は九宸にギュッとしがみついている。

「旦那、さっき九宸がにらみました。きっと心の中で口汚く罵ってますよ」
長右ちょうゆうは禍斗に言った。

「それくらい百も承知さ。相手は戦神だ。罵られたら心の中で罵り返せばいい」
禍斗は言った。

霊汐の連れてこられた高層階は静かだった。

「神尊、信じていいんですよね」
霊汐は九宸に確認した。

「ああ」
九宸は霊汐の隣に腰掛けた。

「私の父は医仙として多くの者を救ったのに、あんな最期を遂げました。私が魔気をまとい、魔君を復活させる?だけど私は誰も傷つけてない。何も悪いことはしてませんよね」
霊汐は九宸を見た。

「ああ」
九宸はうなずいた。

霊汐は九宸の腕に頬を寄せた。

「神尊、ここでお待ちしてます。あなたを信じてます」
霊汐は九宸の腕に自分の腕を巻き付け、涙を流した。

長生結ちょうせいけつは?」
九宸が確認すると、長生結には九宸の仙力が籠もっていた。

「片時も離さず持っていよ」
九宸は長生結を霊汐に返した。

「待っています」
「待っておれ」

九宸は霊汐の居場所に結界を張った。

「結界の中では長生結が守る」
九宸は帰っていった。

雲風うんほうは薬王洞の青瑶の部屋で、青瑶せいようを看病していた。

普化ふか仙君、何のつもり?」
玉梨ぎょくりは薬王洞に来た普化ふかに対応した。

「取り調べだ。紫雲台しうんだいでの毒殺の件で、天君のめいにより青瑶医官を捕らえに来た」

「青瑶は深手を負い、危険な状態よ。今連れていけば死んでしまうわ」
玉梨ぎょくりは言ったが、普化ふかはあくまで連れて行くと言って配下を青瑶の部屋に向かわせた。

雲風は普化ふかの配下を弾き飛ばし、部屋から出てきた。

「この件は疑わしい点が多い。青瑶は数多くの命を救った医官だ。天兵を殺すなどありえん」
雲風が言うと、玉梨ぎょくりも同意した。

「真相が明らかになるまで裁きを下すのは待て。青瑶はどこにも逃げない。私が保証する」
雲風は普化に言った。

「私も保証するわ」
玉梨ぎょくりも口添えした。

雲風が普化ふかを追い払い青瑶の部屋に帰ってくると、青瑶は目を覚ましていた。

話そうとする青瑶に、雲風は「シー」と言って口を閉じさせた。

霊汐は鎖妖塔さようとうに入ったこと、承晏は深手を負ったが命に別状はないことを雲風は青瑶に報告した。

「師匠は?」
青瑶が楽伯について尋ねると、雲風は視線をそらせた。

「師匠は無事?」
「楽伯は…」

雲風の表情を見た青瑶は、寝台から下り出かけようとしている。

「何しに?」
「捜すわ」
「落ち着け」

雲風は青瑶を興奮する抑えた。

禍斗かと長右ちょうゆうと共に霊汐に会いに来た。

「やけに親しげだったが九宸とはどんな仲だ?なにゆえお前をここに?」
禍斗かとは霊汐に尋ねた。

霊汐は膝を抱えうずくまっている。

「この仙女が言うには…」
長右ちょうゆう禍斗かとに伝えようとした。

「口は動いていなかったぞ。聞こえんが目は見える」
禍斗かと長右ちょうゆうを叱った。

「看守の俺すら鎖につながれている。なぜ罪仙の身で優遇を?」
禍斗かとは霊汐が鎖に繋がれていないことを不思議がった。

霊汐は黙っている。

「言わんのか。…俺には特権があってな」
禍斗は九宸の張った結界の中に入ってきた。

「何をする気?」
霊汐はおびえている。

「やっと口を開いた。長右ちょうゆう、内容は?」

「“一歩でも近づいたら殺してやる”と」

「こいつ」
禍斗は霊汐を見て激高した。

「そんなこと言ってない」
霊汐が言うと、禍斗は長右ちょうゆうに通訳を求めた。

「“お手上げだろう”とばかにしてます」
長右ちょうゆうが伝えると、禍斗は霊汐を攻撃した。

しかし霊汐が長生結を握って禍斗に突き出すと、霊汐を結界が守った。

「かつての俺は泣く子も黙る大妖だった。祝融火神しゅくゆうかじんとは義兄弟でな。誰もが俺に頭を下げたものだ。よく聞け、この鎖妖塔さようとうでは無限の時が流れる。早々に極楽へ送ってほしくば、お前の聴覚を俺に差し出せ。覚悟ができたら申し出るがいい。断る気なら、承知せんぞ」

それだけ言うと、禍斗かとは去っていった。

九宸は天尊山に天尊に会いに来ていた。

「今日死罪を阻んだとしてその後は?これから先永遠の阻めるものではない。霊汐は死を免れん」
天尊は九宸に言った。

九宸は扶雲殿ふうんでんに帰り、天君と話し合った。

九宸は司命しめいに会いに行った。

「司命よ、お前は天族きっての博学者だ。神農鼎しんのうていを持ち出すにはどうすればよい?」
九宸は司命に尋ねた。

「古代神の神農しんのうが作った宝にて、鎖妖塔さようとうで大妖を鎮めています。持ち出せば鎖妖塔さようとうが大変なことに」
司命は答えた。

神農鼎しんのうていの代わりとなる物は存在するのか」

「あるには、あります。古代神の作った神器ゆえ威力は絶大で、伏羲骨ふっきこつ蚩尤刀しゆうとう女媧石じょかせきが匹敵します。なれど伏羲骨ふっきこつ蚩尤刀しゆうとうは大昔に姿を消し、女媧石じょかせきも…。神尊は何を?万物を生む神農鼎しんのうていにて、もしや霊汐を救うおつもりで?」

司命は尋ねたが、九宸は何も言わず帰ろうとした。
司命は九宸の前に回り込み、両手を広げて行く手を遮った。

「なりません。ご自身のお立場を?六界の守り神の安否は衆生の存亡に関わります。どうか冷静に」
司命は進言したが、九宸は何も言わず去ろうとした。

司命はさらに九宸に追いすがったが、九宸は司命を払いのけ行ってしまった。

九宸が鎖妖塔さようとうに到着すると、ちょうど五椀ごわん鎖妖塔さようとうの入口にいた。

五椀は鎖妖塔さようとうに入りたいのか、入口を守る天兵に向かって鳴いている。

天兵は五椀を蹴り飛ばした。

陰から見ていた九宸は五椀に仙力を送った。

すると五椀が成獣の姿になった。

五椀は天兵たちを倒し、鎖妖塔さようとうの入口に向かって吠えた。

鎖妖塔さようとうの中にいる霊汐は、五椀が近くにいるのを感じた。
次に霊汐が握っていた長生結が淡く光った。

霊汐は九宸も近くにいるのだと感じだ。

九宸は五椀を子犬の姿に戻し、先に帰るよう命じた。

禍斗かとは霊汐に会いに来て、聴覚を渡す覚悟はできたか尋ねたが、霊汐は黙って長生結を見ている。

「仙女が握ってるのはお宝では?」
長右ちょうゆうに唆され、禍斗かとは霊汐から長生結を奪おうとした。

しかし結界が霊汐を守った。

「九宸め。俺を閉じ込めるばかりか虐げるのだな」
禍斗は呟いた。

鎖妖塔さようとうの入口には、妖獣が出たと報告を受け、開陽かいようをはじめ天兵たちが集まって来た。

「協議を行う。扶雲殿に集合せよ」
九宸んが命じると、開陽率いる一隊は扶雲殿に向かった。

紫光しこう率いる一隊はその場にとどまっている。

「お前も天宮軍の将では?」
九宸が紫光しこうに迫ると、紫光も扶雲殿に向かった。

承晏しょうあんは青瑶の薬房に寝かされ、玉梨ぎょくりが看病している。

雲風は玉梨ぎょくりを訪ね事情を聞いていた。

「そなたの話では、霊汐が紫雲台しうんだいにいる間、青瑶はずっとここに?」
雲風が確認すると玉梨は首肯し、青瑶は強力な眠り薬を作っていたと証言した。

「断言を?」

「瓶に詰めたところを見ましたし、私が最初に眠らされました。腹は立っても青瑶の無実は信じてます」

「無実に決まっておる」
雲風は言った。

「では誰が殺したので?」

「青瑶の凶行を目撃した者はいないが、霊汐を助けたことで大惨事を招いた。法を犯したのだ。容易には許されまい」

雲風が暗い表情で話すと、玉梨は黙り込んだ。

九宸は鎖妖塔さようとうに入っていった。

鎖妖塔さようとうの中央には淡く光る神農鼎しんのうていがあった。

雲風は九宸に会いに扶雲殿に行き、門のところで座っている十三に声をかけた。

「九宸さんは?」

「知りません。…ただし天宮軍の将が押し寄せてます。協議のため集まってますが、待ちぼうけを食らってますよ」
十三は状況を話した。

十三は霊汐のことを雲風に尋ねたが、雲風も霊汐がどうなるかは分からない。

「霊汐はいい子です。魔気を持つだけで殺されるはめに?」
十三が霊汐の身を案じていると、司命が「上神大変です」と言って雲風うんほうに駆け寄って来た。

鎖妖塔さようとうにいる九宸は、自分の胸を押さえ、幼い日のことを思い出していた。

横たわる幼い九宸の隣で天君と天尊が話している。

「九宸は魔族との戦いで両親を失った。経絡を著しく損傷し、もう長くはない」
天君は天尊に話している。

「九宸のみを残して一族は死に絶えた。この子は一族の血を継ぐ唯一の希望なのだ。心の臓を与えよう」
天尊は九宸に心の臓を与えた。

鎖妖塔さようとうにある神農鼎しんのうていに向かって、九宸は仙力を放った。

鎖妖塔さようとうに閉じ込められた者たちはどよめいている。

「九宸よ、何をするつもりだ。私の所まで落ちてこようと?神農鼎しんのうていを取る気か。そうしてくれるなら、わしらは自由になれる。さっさと取ってくれ」
神農鼎しんのうていの台座から声がする。

神農鼎しんのうていが除かれれば鎖妖塔さようとうの中の者たちの仙力が回復するため囚人たちも喜んでいるようだ。

「そうはいくか。私は天族を裏切らぬぞ」

九宸が神農鼎しんのうていを台座から浮かせると、竜が現れ九宸を攻撃した。

九宸は竜と戦いになった。

九宸の攻撃を受けた竜は黒い煙となって台座の中に入っていった。

神農鼎しんのうていがなくても、この燭陰しょくいんを封じ込めると思っていたのか。甘かったな。わしは再び日の光を浴びようぞ」

竜(燭陰しょくいん)の声が聞こえる。

九宸は神農鼎しんのうていを小さくして掌に握ると、体の中から七色に輝く心臓を取り出した。

「禍斗の旦那、燭陰しょくいんが言うには、“祝融しゅくゆうに会いたいなら、手遅れになる前に動け”と」
長右ちょうゆうに唆され、禍斗は動き出した。

上層階にいる霊汐には九宸の姿が見えないが、長生結が淡く光ることで、九宸がいるのを感じていた。しかし長生結は光らなくなった。

禍斗かとは妖獣姿になって九宸に襲い掛かったが、九宸は禍斗を払いのけた。

九宸は淡く光る心臓を神農鼎しんのうていのあった台座に置いた。

すると神農鼎しんのうていが復活した。

さきほどまでの神農鼎しんのうていは青白い光を放っていたが、今の神農鼎しんのうていは虹色に光っている。

神農鼎しんのうていの代わりに、女媧石じょかせきにわしらを鎮めさせるのだな?だが神農鼎しんのうていは心の臓の代わりを果たせず、お前を生かすことはできん。わしは自由を奪われるだけだが、お前は?もはや死あるのみ」

燭陰しょくいんの声が九宸に語りかけている。

九宸は霊汐に会いに飛んだが、着地すると血を吐いてしまった。
九宸は霊汐に分からないよう血をぬぐい、霊汐に近づいた。

霊汐は長生結を懸命に見て触っていたが、九宸の姿を見て泣き出した。

「そなたは臆病ゆえ、大妖に囲まれて怖かっただろう」
「いいえ。ちっとも怖くありません」

霊汐は九宸の頬に触れた。

「神尊どうしたんですか。氷みたい。もしかしてけがをしました?」

「大丈夫だ。少し休めば治る。もうしばらくここで待てるか」

「待ってます」
「よいか、何が起こっても私を信じてくれ」

「信じます」
霊汐は泣きながらほほ笑んだ。

「では」
九宸は行こうとしている。

「神尊、お体をいたわってください」
九宸は霊汐に背を向けた。

「神尊、忘れずに薬を飲まないとまた凍りつきますよ。うっかり者の十三には念押しを。“無尽木むじんぼくの火を絶やすな”と」
霊汐は九宸の背中に話している。

九宸は霊汐に背を向け胸に手を当てていた。
九宸は霊汐にうなずき去っていった。

燭陰しょくいんは何と?」
禍斗かと長右ちょうゆうに聞いた。

「“愚か者”と」
「そうか、言わせておけ。どうせ聞こえん」
禍斗かとは言った。

九宸が苦しそうにしながら上から降りてきて、去っていくのを禍斗は見送った。

神農鼎しんのうていの代わりとなった女媧石じょかせきは青白い光に変わっていた。

「神尊は憔悴しきってた。まさか病が再発したの?」
霊汐は結界の中で九宸の身を案じていた。

すると禍斗かとが近づいてきた。

「九宸は間もなく死ぬのだ」
禍斗は言った。

「一品の正神せいしんがたやすく死ぬわけないわ」

「やつの体から少しずつ精気がなくなっていき、命を奪うだろう。知らぬだろうが、やつは血を吐いていたぞ。もはや命脈をつなげまい」
禍斗は言った。

「信じない」
霊汐は禍斗を見るのをやめた。

禍斗は結界の中に入ってきた。

神農鼎しんのうていを得るため、やつは女媧石じょかせきを取り出すしかなかった。燭陰しょくいんを封じるためにな。命綱だった女媧石じょかせきを失えば、あと数日の命だろう」
禍斗は言う。

「うそよ」
霊汐は禍斗を睨んだ。

「相当好いておるらしい。やつを助けたくはないか。もう1つやつを生かせる宝がある。それは俺が持っている」
禍斗は左手の中に小さな炎を出現させた。

火精かせいという。祝融火神しゅくゆうかじんの力の源だ。女媧石じょかせきの代わりとしてやつを生かすばかりか、体から冷えを追い払う。めったにお目にかかれぬお宝だぞ。お前の聴覚と交換してやる」

禍斗は霊汐に取引を持ち掛けた。

「その火精かせいは本当に神尊を治せるの?」
霊汐は禍斗に尋ねたが、禍斗には何を言っているか分からない。

「いいわ」
霊汐は決断した。

「後悔するなよ。お前の世界は静寂に包まれ、二度と聞こえない」

「神尊を治せるなら何でもするわ」
霊汐は答えた。

鎖妖塔に九宸に会いに来た雲風は、憔悴した九宸を見つけ扶雲殿に連れ帰った。

「戦神と互角に戦えるのは魔君のみ。九宸さん、この期に及んでまだ隠すと?」
雲風は無理やり九宸の脈を診た。

九宸には脈がなかった。

雲風が九宸の胸を調べると、鼓動もなかった。

「なぜですか。心の臓は?女媧石じょかせきはどこに?心の臓を取り出すなんて。師匠をお連れすれば話してくれますか」

雲風が言うと、九宸は神農鼎しんのうていを取り出して…?

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感想

今回、色々な新しい固有名詞が出てきました。

祝融火神しゅくゆうかじんは、12話で出てきていました。
九龍神火罩きゅうりゅうしんかとうを3万年かけて完成させた人みたいです。
なぜ気づいたかと言うと、変換に登録してあったからです(笑)

伏羲骨ふっきこつ”は、たぶん出てきていませんが、永遠の桃花と夢幻の桃花でおなじみの折顔上神の神器が伏羲琴ふっききんでした。
伏羲骨ふっきこつでできている琴なのかなと想像しています。

夢幻の桃花の55話に女媧じょか様という方の名が出てきていますが、これは女媧石じょかせきとは関係なさそうな気がします。

鎖妖塔は永遠の桃花にも出てきました。
永遠の桃花では、鎖妖塔の妖怪は父神ふしんが残したことになっていますし、運命の桃花で出てくるのとは全然違う場所ですが…。

神尊は霊汐を救うために自分の心臓である女媧石じょかせきを差し出し、霊汐は九宸を救うために自分の聴覚を差し出した。
司命しめい女媧石じょかせきがどこにあるのか知らなかったようですが、天尊が神尊の心臓にしたようです。

神尊と霊汐は、お互いに相手のことを思って大切な物を差し出しています。
上手く行けばいいのですが。

鎖妖塔さようとうの看守の禍斗かとは、長右ちょうゆうの言う言葉以外聞こえないようですが、肝心の長右ちょうゆうがとんでもない奴で可哀想です。
九龍神火罩きゅうりゅうしんかとうという神器を作ったすごい人(祝融火神しゅくゆうかじん)と義兄弟だったのだから、禍斗はもしかしたら本当はいい人なのかもしれません。
でも誰もが自分に対して罵詈雑言を言っていると思い込んじゃってる。
禍斗かとが言うとおり本当に火精かせいで神尊を救うことができるのか心配です。

弱り切ってすっぴんっぽい(すっぴんメイク?)青瑶さんが美しかった。
玉梨ぎょくりちゃんは、性悪だと思っていましたが、極悪ではないようで安心しました。
青瑶さんの無実の罪を晴らそうと証言してくれていて、私の中の玉梨ちゃんの株が上がりました。

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