運命の桃花~宸汐縁~第20話 芽生えた執着

第20話 芽生えた執着運命の桃花

運命の桃花 第20話 あらすじ

魔君は九宸きゅうしんに自分を開放するよう唆したが、九宸は魔君の言うことに耳を貸さなかった。元瞳げんどう霊汐れいせきが魔の一味であると証拠を提出し天君に訴えた。霊汐は捕らえられ、普化ふかの調べを受け、魔気があることが判明した。天雷てんらいは霊汐を死罪にすべきと主張した。九宸は戦神の地位を返上し、霊汐を従極淵しょうきょくえんに閉じ込め自ら守ると天君に願い出た。

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運命の桃花 第20話 登場人物

霊汐桃林出身の丹鳥族の娘。九宸を目覚めさせた。魔君の元神が霊汐の中にある。
九宸天族の戦神。神尊。
青瑶霊汐の姉弟子。薬王洞で働いている。
雲風九宸の弟弟子。上神。
十三元は鮫人族の男だった。扶雲殿の侍女。司命のことが好き。
花煙元は人間だった。扶雲殿の侍女。
楽伯霊汐の父。
承晏青瑶の弟。
元瞳名門一族だったが、兄が魔道に落ちたことで落ちぶれた。
欽原魔君に忠誠を誓った仲昊の義理の息子。

運命の桃花 第20話 詳しいあらすじ【ネタバレ有】

幽都ゆうと山にいる九宸きゅうしんは魔君と話している。

魔君の顔は元征げんせいに変わり、元征げんせいの声がしたがすぐに元に戻った。

「九宸、お前は戦神であろう?魔が取りついた者をなぜ殺せぬのだ。お前は変わった。執着が生まれた。魔を討つのが務めならなぜあの仙女を殺さん?あの女子おなごさえいれば私は復活できるのだぞ」
魔君は言った。

「戯れ言を」

魔君の顔は再び元征げんせいの顔になった。

「私の目はごまかせません。あの女子おなごに情けをかけるのは、欲望が生まれたからだ。それでいい。執着があれば事は成る。天の道理などばからしい。私の道理こそが天道なのだ。九宸よ。己の心に向き合い私を解き放て。できるのはお前とあの女子おなごだけ。私を解き放てばあの女子おなごに用はない。お前のものだぞ」

元征げんせいの顔をした魔君は言う。

「私は戦神である。望みは六界の安泰と仁徳ある者の幸福だけ。六界に害なすお前は、いずれ無間むげん地獄に落ちる」

「九宸」

「お前に扇動されるような私ではない」
九宸は魔君に背を向け歩き去った。

「私は諦めない。絶対にな」
魔君は九宸の背に叫んだ。

元瞳げんどうは天君に拝謁を願い出て、九龍神火罩きゅうりゅうしんかとうを証拠に提出し、霊汐れいせきが魔の一味であると訴え出た。

「扶雲殿にいる侍女のうち、霊汐だけが新参者で怪しいかと」
元瞳は推察を述べた。

九龍神火罩きゅうりゅうしんかとうを見た天君は、霊汐を連れてこさせ、自ら問いただすことに決めた。

霊汐は欽原きんげんの巾着の中で目覚め、巾着から飛び出した。

「なぜ私を?」
さらったのが欽原きんげんだと知った霊汐は、欽原を見て言った。

「しらを切るな」

「たかが神器1つのことでしょ。南極仙翁せんおうだって、もうご存じよ。私をさらうなんて天宮と神尊が許さない」

霊汐が言うと、欽原は鼻で笑った。

「お前の正体を天宮が知れば命はない」
「何の話よ」

帰ろうとする霊汐に欽原は攻撃を仕掛け、2人は戦いになった。

天雷てんらいは、普化ふか百扇ひゃくせん元瞳げんどうと配下を連れ幽都ゆうと山に来ていた。
霊汐の居場所を九宸に尋ねるためだ。

命じられた通り十三じゅうさん天雷てんらい一行を止めようとしていると、九宸が帰ってきた。

「侍女の霊汐れいせきがどこにいるか教えてほしい」
天雷は九宸に言った。

九宸は一行の中に元瞳げんどうがいるのを見つけた。
九宸の視線を感じた元瞳は俯いた。

「もしや魔族の一味をかばうつもりか」
九宸がなかなか話さないので天雷はさらに言葉をつづけた。

九宸は十三に扶雲殿に帰るよう命じると、姿を消した。

「どうやら神尊も霊汐を捜しておる」
状況を察した普化ふか仙君は天雷に言った。

九宸は霊汐と欽原きんげんが戦っているのを見つけた。

霊汐は欽原に追い詰められ崖から落ちてしまった。
九宸は欽原を攻撃し岩壁にたたきつけると、落ちながら気を失った霊汐を抱き留めた。

目覚めた霊汐は桃林とうりんで寝ていた。

霊汐は鏡を見て自分を確認すると、「夢だったんだ」と呟き楽伯らくはくを捜した。

楽伯らくはくは酒を飲みながら五椀ごわんに絡んでいた。

「父さん、私がいない間会いたかった?」
霊汐は楽伯の腕に自分の手を巻きつけ甘えている。

「当り前だ。だがお前はやつのことしか頭にないらしい」
楽伯は腕を振りほどいた。

「神尊が来たの?」
「もう去った」

「私と従極淵しょうきょくえんへ行くはずなのに去るだなんて。実はさっき怖い夢を見た。敵に追われて傷を負い、血を吐いたの」

「すべては夢の話だろう?天兵たお前を捕らえにここへ来るとでも?」

「どうして天兵が私と関係あるの?夢で私を襲ったのは南岳の上仙よ」

「関係あるとも。お前の魔気はすでに天宮で知れ渡った。お前は死んだと九宸が一時天宮を欺いても、戦神たる者に天宮を欺き続けさせる気か?」

「何を言ってるの?私には魔気などない。普化ふか仙君が証明したわ」

「九宸が手を加えたのだ。だから普化ふかの目をかいくぐれた」

「飲みすぎよ」
霊汐は笑って吹き出した。

「酔っておらん。お前をかばったと知れたら九宸は立場を失う。戦神である九宸に天族を敵に回せとでも?お前がそばにいれば九宸を苦しめる。ずっと桃林にいろ」

五椀の鳴き声が聞こえ、霊汐が五椀の方に向かうと、仲昊ちゅうこう五椀ごわんを打ち払ったところだった。

霊汐は石垣に打ち付けられた五椀に駆け寄った。

「やっとお前を見つけた」
仲昊は霊汐を見て言った。

楽伯は仲昊に向かっていき戦ったが、押されている。

霊汐は加勢しようとしたが、仙術が使えなかった。

「霊汐、早く逃げろ」
楽伯は魔刀を腹に受け、血を吐き倒れた。

承晏しょうあんは泣き叫ぶ霊汐を連れ逃げた。

「どういうことなの」
逃げながら霊汐は承晏に尋ねた。

「こっちが聞きたい。魔族が何しに来た?」
承晏はひどく興奮している。

「分からないわ」
「うそをつくな。魔族は桃林までお前を捜しに来たんだ」

「本当に分からない」
「しらを切るな。師匠は死んだぞ。お前が師匠を殺したんだ」

承晏は霊汐を指さし、霊汐は泣きだした。

2人を追ってきた黒蚩こくしは承晏に斧を刺した。

天宮では、多くの神仙が見守る中、普化ふか仙君の前に霊汐がひざまずいている。

普化ふか仙君は霊汐に手をかざしている。

霊汐の上に金色の神器が浮かび、霊汐から魔気が立ち上っている。

普化ふか仙君が霊汐を調べているのだ。

九宸も仙術を使った。

九宸の中に黒いもやが入っていき、霊汐の首の後ろの痣が消えた。

「うそだわ。違う。違う。そうじゃない。神尊、神尊…」
霊汐は呟いている。

「戦神、何か言うことは?」
天雷は言った。

「神尊何かの間違いです。私は違う。私を信じてくれますね?」

霊汐の言葉には答えず、九宸はその場から立ち去った。

雲風うんほう上神、霊汐は…どうすればいいの」
見守っていた十三は隣にいた雲風うんほうに尋ねた。

「何ともできん」
雲風は九宸の後を追っていった。

霊汐は天君の尋問を受けるため捕らえられた。

扶雲殿に帰った九宸は、部屋に入ると倒れ込み血を吐いた。

九宸は霊汐が初めて扶雲殿に仕えた日のこと、桃林で告白されたこと、九宸や家族に迷惑をかけるのが怖いと言っていたことを思い出していた。

「霊汐が魔のわけがない。もし魔なら神尊がとっくに気づいてたはず。そうでしょ?」
花煙かえんは十三と話している。

「魔になることと魔気を帯びるのは違う。間違いだと思いたいけど、皆が目にしてるし…」
十三は暗い表情で俯いた。

「とにかく霊汐を助け出して」

「神尊さえ無理なのに私にできるわけがない。見て。神尊は明かりもつけない。知らせを待とう」
十三は言った。

凌霄殿りょうしょうでんには神仙たちが集まっている。

普化ふか仙君は霊汐に魔気があることを天君に報告していた。

「魔君こと無支むしきの精気を帯びており、魔君だけにある魔印を持ちます。魔族の残党の手に落ち、魔君の封印を解くため利用されたなら、六界の衆生は塗炭とたんの苦しみをなめるでしょう」

普化ふか仙君が報告すると、神仙達はざわめいた。

「当初、なぜ気づかなかった?」
天君は普化ふか仙君に下問した。

「私の手落ちです。罰をお与えください」
普化ふか仙君はひざまずいた。

普化ふかだけを責められません。ただの下界の小仙が普化ふかの調べをかわせたのは妙です。何かの力が働いたのでは?私の記憶が定かであれば、あの小仙を天宮にとどまらせたのは九宸でした。恥ずべき噂の数々は事実だったとも考えられます」

天雷は天君に進言した。

「ありえません。どうかご賢察を」
開陽かいよう含章がんしょうは立ち上がり天君に訴えた。

普化ふか、他に魔の一味がおらぬか調べ、なぜ霊汐が魔気を帯びるのか解明せよ。…紫光しこう方昇ほうしょう、…魔族の残党の動向を調べ幽都ゆうと山を封鎖し、残党がいれば殺せ。…元瞳げんどう、…こたびの手柄により昇格し天宮に留め置く。…全て明るみに出たのち話し合おう」

天君は判断を下した。

散会になると、開陽かいよう含章がんしょう元瞳げんどうを追いかけた。

「霊汐が魔気を帯びていることを、なぜ神尊には話さず天君に伝えた?出過ぎた真似をし神尊を侮る気か」
開陽は元瞳に厳しい表情で問いただした。

「私は神尊を敬っていますが、急を要する時に神尊は不在でした。ならば天君に報告するのが筋です」
元瞳げんどうは去っていった。

「元瞳め。あいつは変わった」
開陽は元瞳の後姿を睨んだ。

「しかたない。考えはそれぞれ違う」
含章は言った。

霊汐は紫雲台しうんだいでさらなる調べを受けていた。

青瑶は何も知らずにいたが、薬王洞の童子の噂話から、霊汐に何かがあったことを悟った。

凌霄殿りょうしょうでんでは、霊汐の処分について話し合われることになり、天君が意見を求めていた。

「霊汐は死罪の他にないかと…」
天雷は提案し、すぐさま雲風が反対した。

「紫雲台に誅仙ちゅうせん陣を敷き、上神が集まって力を合わせ魔気を浄化するのです。魔君の魔印を完全に消滅させねば、後患を残すでしょう」
天雷は話をつづけた。

「天雷神君は霊汐と反目し合っており、かねて霊汐を恨んでおります。ゆえにこの機に乗じ仕返しするつもりでしょう。…なぜ霊汐を殺す必要が?魔気を除けばよいだけではないか」

雲風は意見を述べ反対した。

「妖女が死ねば魔気は広がりません」
普化ふかは天雷に同意した。

雲風に賛成の者はわずかで、多くの神仙が天雷に賛成した。

そこに九宸が入ってきた。

天君は九宸に意見を求めた。

従極淵しょうきょくえんに霊汐を閉じ込め、私が自ら守り魔族を近づけません。…自ら望むからには戦神印を差し出し、戦神から降り一品の神位も返上します。今後は従極淵しょうきょくえんから一歩たりとも出ません」

九宸は天君の前で叩頭すると、戦神印を差し出した。

集まった神仙達は息を飲んだ。

「九宸、誠にそう望むのか?」
天君は確認した。

「どうかお願いします」

「しかし…」
天君が思案していると、天尊山の鐘の音が聞こえてきた。

「もしや天尊が出てきたのか」
天君は呟き、九宸と雲風は天尊山に向かった。

「九宸よ、中へ入るがよい」
天尊山の洞府の中から天尊の声が聞こえ、九宸は中に入っていた。

「長年会わぬうちに、仙骨から荒々しさや粗暴さが消えた。かなり心が磨かれたようだな。よいことだ」
天尊は九宸に声をかけた。

「心が磨かれたと褒めたところだが、変わらぬところもある。もし雲風ならば跳び上がって喜ぶであろう。そなたは静かだ」
天尊は微笑んだ。

「雲風は騒がしいゆえ私をお呼びに」

「それもあるが、雲風は私を恐れておるようだからな。もし私が雲風に修練の成果を聞けば、どう答えると?」

「逃げ出すでしょう」

「そのとおり。そなたは落ち着きがあり動じない。己のなすべきことを知っている。そなたの両親は魔族との戦いで死んだ。ゆえにそなたは幼き頃から戦神を志し、剣を取って世にはびこる魔を倒し六界を守ろうとしてきた。年端もゆかぬそなたが“我が身あれば魔なし”と誓いを立て驚いたのを覚えておる」

「母は戦いで重い傷を負いました。師匠がいなければ今の私はいません」
九宸は揖礼ゆうれいした。

「己が立てた誓を覚えておるか」

「はい。私だけを招き入れた理由を教えてくださいますか」

「誠に分からぬと?そなたは知りたくないのでは?あの小仙を生かしておくな。私はここに籠もっていたが、天地とは通じておった。天宮で何があったか知っている。幽都ゆうと山での出来事もだ。そなたと霊汐の関わりも心得ている」

「ご存じならばなぜ霊汐を殺せと?私は霊汐を…」

従極淵しょうきょくえんにとどめても、存命するかぎり魔君に復活の機会を与える。どこに隠そうと同じ。私とて殺したくはない。だがこれはあらがえぬ運命なのだ」

「霊汐とて衆生の一員。罪なき者をなぜ殺すのです。霊汐を生かし、衆生に災いをもたらしてよいと?」

「霊汐を守りきれぬ私が、今後衆生を守れましょうか」

「確かに霊汐は衆生の一員であるが、衆生そのものではない。あの者が死ぬことで衆生を守れるなら価値ある死だ。もし天地に難あり、そなたの命で衆生を救えるなら、命を捨てるか?」

「捨てます」
「なぜ霊汐はだめなのだ」

「私は…」
九宸は言葉をつづけられなかった。

「決められぬか?ここで考えよ。いずれ分かる」

神尊は九宸を岩で囲み、考えさせた。

十三と花煙かえんは、霊汐を助ける手立てを相談しようと青瑶に会いに薬王洞に来たが、薬を作っている間は会えないと童子に止められた。

「分かったわ。あんたなんかに頼まない」
十三は扉の外で悪態をつくと、自分で霊汐を助ける手段を考えると言って帰っていった。

「大変よ。…天君の命が下った。霊汐が刑に処される」
玉梨ぎょくりは青瑶の部屋に駆け込んで来た。

「騒ぎの原因を作った私を恨んでるのは分かる。でもこうなると思わなかったの。霊汐を殺す気などないわ。ちょっと聞いてる?いもうと弟子が死にかけてるのに平気なの?」

「玉梨さんを恨んでなどいません」

「恨んでない?」
青瑶はうなずいた。

「何の薬よ。いい香り」

「よく嗅いでみて」
青瑶は玉梨の顔の近くに薬の瓶を近づけた。

よく香りをかいだ玉梨は意識を失った。

青瑶は意識を失った玉梨の口に薬を放り込むと部屋から出ていった。

薬王は弟子たちに青瑶を薬王洞から出さぬよう指示を出していたので、青瑶が出ていこうとすると止められた。

青瑶は薬王洞の者全員に薬を嗅がせ眠らせて…?

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感想

霊汐の魔気のことが天宮全体に知れ渡り、霊汐を殺す殺さないの騒ぎになってしまいました。

楽伯と承晏は死んでしまったんですか!?
霊汐が桃林にいたところは、あれは夢ではなくて現実?(´;ω;`)

霊汐を死罪にすればすべてが解決するという天雷と普化に多くの神仙が賛成してました。
神尊は霊汐を殺したくない。
15話で、神尊が霊汐を従極淵の奥深くに閉じ込め殺そうとした理由が分かりました。
戦神としての使命を果たそうとしたんですね。
でもできなかった。

私は今回見ていて、色々考えました。
経済学で重要になるのは、効用の最大化です。言い換えれば、最大多数の最大幸福。
より多くの人が幸福になるためにはどうすればいいのかというのを追及するのが経済学です。

でもそれを突き詰めると、かならず不幸になる人が出てきます。
その人をどう救うか、それを考えるのが法律だと習いました。
人権というのが、人間に与えられた最後の切り札です。

六界全体の幸福を考えたら、霊汐を死罪にするのが一番手っ取り早い。
霊汐には人権(仙権?)とかなさそうだから、霊汐を救いたいと考える人が味方する以外に助かる道はありません。

死罪にならなかったとしても、魔君から狙われ続けるわけで。
神尊が守るって言っても一生?ずっと?愛だね?でも実際どうするの!?

神尊は自分だったら世界平和のために死ぬけど、霊汐はダメだと言っています。
その理由を答えられない神尊。
考え中です。

青瑶さんはみんなを眠らせて何をする気なのでしょうか?
青瑶さんは冷静にとんでもないことするから目が離せません。
玉梨に飲ませていた薬は何ですか?
気になります。

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