夢幻の桃花 三生三世枕上書 第49話 影の宿命

第49話 影の宿命夢幻の桃花

夢幻の桃花 第49話 あらすじ

沈曄しんようの前世を妙華鏡みょうげきょうに映し出すと、そこは300年前の九天だった。沈曄しんよう東華とうかの影だったことが分かった。そして阿蘭若あらんじゃく鳳九ほうきゅうの影だった。「影の一生は一度きり。夢の世界を作ったところで復活はしない」東華は阿蘭若が決して復活しないことに気づいた。阿蘭若の夢は崩壊し、東華たちは夢から出た。緲落は赤い印をとりもどした。

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夢幻の桃花 第49話 登場人物

鳳九青丘の姫。阿蘭若の夢に入り、阿蘭若になった。自分の記憶と阿蘭若の記憶を併せ持つ。
東華最も尊い神仙。鳳九を救うため阿蘭若の夢に入り、阿蘭若の夫・息澤になっている。
陌葉阿蘭若の師匠。鳳九と東華を救うため、連宋が差し向けた。西海の第二王子。
沈曄比翼鳥族の神官長。阿蘭若の夢を作った人物。
阿蘭若比翼鳥族の第二公主。蛇に育てられ、比翼鳥族を守るため戦死した。
連宋天君の第三皇子。解憂泉で鳳九と東華が帰ってくるのを待っている。
燕池悟魔族の青魔君。鳳九と一緒に梵音谷に落ち、以来友情をはぐくんだ。
傾画比翼鳥族の王后。阿蘭若の母だが、阿蘭若を憎んでいる。
緲落かつて暴虐の限りを尽くし、東華に封印された魔尊。封印を破るため暗躍している。
煦暘現在の魔界を束ねる魔君。
姫蘅煦暘の妹。魔族の公主。東華のことが好き。
聶初寅緲落の協力者。毛皮コレクターで頭が切れる。

夢幻の桃花 第49話 あらすじ【ネタバレ有】

沈曄しんようの前世を映し出すと、そこは300年前の九天だった。

連宋れんそう重霖ちょうりん耘荘仙翁うんそうせんおう東華とうかの影の半分に術を施し、比翼鳥族に転生させる相談をしていた。
東華不在の間、緲落びょうらくを威嚇するためだ。

沈曄は東華の影だったことに、東華と陌葉はくようは気づいた。

「沈曄の息遣いが私に似ていると感じていた。同門の仙術を修行したと思ったが、まさか私の影だとは」
東華は言った。

「地仙ごときが創世の術は使えません。でも帝君の影なら納得できます」
緲落びょうらくを抑えるために生み出した影だが、影の仙力は一度しか使えない」

「つまり沈曄は緲落を抑え込むための力を使い阿蘭若あらんじゃくの夢を作った。…結魄灯けっぱくとうを使えば阿蘭若は復活しますか?」

息澤そくたくが言った方法は普通の地仙には使えるだろう。…しかしどうも阿蘭若は普通の地仙ではない。…もし沈曄が私の影なら阿蘭若は恐らく…」

東華が妙華鏡みょうげきょうに阿蘭若の前世を映すと、そこには鳳九ほうきゅうがいた。

「阿蘭若は小白しょうはくの影なのだ。…小白しょうはくの様子ではこのことを知らぬようだ」
東華は言った。

妙華鏡みょうげきょうに映し出された鳳九は、自分の影に恩返しさせるため、東華の影の近くにやってほしいと謝孤栦しゃこしゅうに頼んでいた。

もし影が恩返しに失敗したら、300年後、東華が人間界に行くときに自分で恩返しすると話している。

「影の一生は一度きり。夢の世界を作ったところで復活はしない」
東華は陌葉に言った。

「痛ましい一生だったけど阿蘭若は堂々と生き抜いて、比翼鳥族のために戦場で死んだ」
阿蘭若あらんじゃくの記憶を見ていた鳳九は言った。

「私は必ず阿蘭若を復活させる。そなたが生涯を全うしてくれたら実現する」
沈曄は鳳九に頼んだ。

琉璃盞るりさんは割れたわ」
元神げんしんは散っていない。そなたに入った」
「私が琉璃盞るりさんの役割を?」

「そのとおり。戦場で鳳鳴ほうめい陣を敷けばいい。もちろん形だけでいいのだ。元神げんしんを取り戻す方法は知っている。そなたは傷つけない。そなたも復活を望むであろう?それに夢から出るにもそうするしかないのだ」

「分かった やるわ。…阿蘭若のためよ。あなたのためではない」
「誰のためであっても礼を言う」
鳳九はこれから起こることを沈曄しんように確認した。

「多くのことが変化して何が起こるか分からない。状況を見て動く。もしそなたが本当に牢に入れられたら、息澤そくたくを頼らずとも私が助け出す」

「私の助けが必要となればあの方は必ず来る」
鳳九は確信している。

そこに相里闕しょうりけつ崩御の報がもたらされ、鳳九は王宮に向かった。

沈曄しんようが割れた琉璃盞るりさんを修復していると、夜梟やきょう族の急襲を受けたと報告が入った。

阿蘭若はまだ王宮にいる。
沈曄しんようは王宮に向かい、兵に拘束されそうになっていた阿蘭若を助け出した。

「阿蘭若と共に敵と戦う。王宮から出してくれ」
沈曄しんよう傾画けいがに言い、鳳九と戦場に向かった。

陌葉はくようは東華に夢を出る方法を尋ねた。

「力ずくで破ることはできるが予期せぬ危険を伴う。夢を創造した沈曄しんようは死を免れぬだろう。沈曄が執念を捨て心の魔物を取り除くしかない」

「阿蘭若は復活しないと知らせねば。沈曄しんようには酷なことです」
「酷ではあるが事実だ」

「阿蘭若への執念を捨てられねば?」

「ならば沈曄しんようには死あるのみ。他の方法はない」

東華と陌葉はくようは鳳九を探しに向かった。

鳳九は夜梟やきょう族と戦うため、思行河しこうがのほとりに向かった後だった。

二人は沈曄しんよう鳳鳴ほうめい陣を使わせるつもりだと気付き、阻止するために戦場に向かった。

阿蘭若の夢の外では、連宋れんそう燕池悟えんちごに囲碁の相手をさせようとしていた。
「勘弁してくれ」
燕池悟は言った。

姫蘅きこう公主は碁にも長けるとか」
連宋が言うと、燕池悟は碁盤の前に座った。

燕池悟は恐る恐る枡目の中に碁石を置いた。

「やはり見張りに専念するか」
連宋は言った。

「最初から手ほどきを」
燕池悟は連宋に頼んだ。

「絶望的だ」
「どうせ暇だろ」
連宋は碁石を交点の上に動かした。

鳳九ほうきゅう思行河しこうがのほとりで戦っているのを、緲落びょうらくの化身が見ている。

沈曄しんようは時を見て、鳳鳴ほうめい陣を敷いた。

鳳鳴ほうめい陣なんて使えない」
鳳九は言った。

「私が教える」
鳳九は沈曄の後についていった。

緲落びょうらくの化身は夜梟やきょう族の将軍に乗り移った。

沈曄しんようの手ほどきを受け、鳳九が鳳鳴ほうめい陣を使おうとすると、蒼何そうか剣が飛んできて、術を使うのを阻んだ。

東華は鳳九を連れ場所を移し、陌葉はくようと沈曄の後を追った。

沈曄は息澤そくたくが東華であることに気づいた。

沈曄しんようは東華に尋ねられ、阿蘭若の元神が鳳九の中にあることを話した。

「私にはその女子おなごが必要です。どうか寛大なお心でお返しください」

沈曄しんようは東華に願った。

「私のものを譲る気はない」

東華は鳳九の鳳羽花ほううかを現出させた。

「嫁ぐ前にもう所有物扱い?」
「夢から出たらすぐに娶る」
東華は言った。

東華は沈曄に鳳九の正体を明かし、阿蘭若は鳳九の影であること、影は一度の生命を全うすれば消え、元神を集めても復活しないことを話した。

東華は鳳九を連れ立ち去った。

残された陌葉は、沈曄自身も東華の影であることを沈曄しんように教え妙華鏡みょうげきょうをみせた。

沈曄しんよう妙華鏡みょうげきょうで自分と阿蘭若の前世を見、すべてを知った。

しかし沈曄しんようには受け入れがたかった。

「阿蘭若どこにいるのだ。どこにいる。戻ってこい。お前を苦しめてしまったな。やり直せると思っていたのに」

沈曄しんよう琉璃盞るりさんを抱きながら思行河しこうがの中に入っていった。

「沈曄」

陌葉は呼び止めたが、沈曄しんようの体は思行河しこうがの中に消え、紫の光が東華の中に戻った。

東華と鳳九は緲落が乗り移った夜梟やきょう族の将軍率いる隊に襲われていた。

東華は影が戻ったことで体が硬直してしまった。

その隙に緲落は、鳳九の鳳羽花ほううかから赤い印を取り出し逃げ去った。

東華は気を失った鳳九を抱きかかえ、陌葉はくようの元へ向かった。

「夢が崩れ落ちる前にここを離れよう。二度と出られなくなる」
東華は言い、夢の外を目指した。

妙義淵みょうぎえん緲落びょうらくは、拘束を解き高笑いをした。

「まだ決着の時ではない。まずはこの元神げんしんの赤い印を吸収し、魔族の血涙けつるいを取り戻すのだ。東華。必ずやまたお前と相まみえるぞ」

緲落は呟いた。

連宋が燕池悟に囲碁の手ほどきをしていると、東華たちが戻ってきた。

雪が解け始めている。

東華は燕池悟に家の交換を持ち掛けると、連宋を連れ玉林院ぎょくりんいんに帰っていった。

玉林院ぎょくりんいんには温泉があり、それが東華の目当てのようだ。

東華は気絶したままの鳳九を寝台に寝かせた。

「弱っているときにいたわれば、美女もたちまち落ちます。この状況になぜ私までいるのです?」
連宋は突っ込みを入れている。

東華は鳳九に昏睡訣こんすいけつをかけ深く眠らせた。

「私のために何度も苦労してきた。しなくていい苦労を」

東華は鳳九の寝台に腰掛け、鳳九を見ながら言った。

「あなたは東華帝君だ。若い仙女があなたのような尊神を愛せば、苦労は受け入れます。随分と感傷的ですね」
連宋は言った。

緲落びょうらくは魔族の血涙けつるいの他に、小白しょうはく鳳羽花ほううか元神げんしんの赤い印を残していた。夢の中で緲落びょうらくの化身に襲われ、それを持ち去られた」
東華は連宋に話した。

「なんですって」

梵音谷ぼんおんこくの王たちを集め民を脱出させよ。燕池悟を魔界に帰し煦暘くよう血涙けつるいの死守を伝える。緲落びょうらく血涙けつるいを手にすれば封印が解かれる。…天君にも根回しを」

東華は連宋に指示を出した。

東華は鳳九に何も知らせないよう連宋に頼んだ。

「阿蘭若の夢に入る前の傷がやっと回復したのに、緲落びょうらくのせいでまた傷ついた。私と出会ってから傷だらけだ」

「帝君…」

梵音谷ぼんおんこくの民は天族に受け入れてもらい、私は緲落を抑え込む。小白しょうはくについては、まず傷を癒やしてから様子を見よう」

東華は妙義淵に向かった。

「男女の情に疎かった方が、こうもお変わりになるとは」

連宋は呟いた。

妙義淵にいる緲落びょうらくは、以前と変わらぬ様子で大人しくしている。

修為しゅういがわずかな時は威勢がよかった。6割まで手に入れたのにおとなしいものだ。残念だが、お前の芝居に付き合う気はない」

東華は緲落の拘束を強め、胸に1発攻撃した。

緲落びょうらくは苦しんでいる。

小白しょうはく、負わされた傷の分は仕返ししておいた』

東華とうかは心の中で鳳九に報告し、妙義淵を後にした。

鳳九が目を覚ますと、隣に東華とうかが寝ていた。

『ここは帝君の部屋?夢から戻ってこられたのね。阿蘭若の夢の中で、私たちは阿蘭若と息澤そくたくとして過ごした。阿蘭若と息澤そくたくは夫婦だから、私たちも夫婦になったわ。帝君は横向きで寝る。髪が乱れてしまうのに。ここにいるのは本当に帝君なのね。夢じゃない』

鳳九が東華とうかの髪を触っていると、東華が目を開いた。

「目覚めたか。体の具合は?」
「だいぶよくなった。あなたは?」

「少し疲れた。ゆるりとしたい」

東華は鳳九を抱き寄せた。

「夢の中から出たけれど、何も変わってない。阿蘭若のかけらは全て離散したのね」

「夢は崩れても我々は存在する」

「でも今はもう阿蘭若と息澤そくたくではない」

「もちろん私は私、そなたはそなただ。私とそなたも他の何者でもない」

「幸せだわ」

二人は見つめ合い、東華は鳳九の額に口づけた。

小白しょうはく、これからは二度とそなたを傷つけない。何度生まれ変わろうと一緒だ』

東華とうかは決意し、目を閉じた。

姫蘅は東華の部屋を訪ね、二人が一緒に寝ているのを見てしまい走り去った。

鳳九は物音に気付き布団の中にもぐったが、東華が扉を閉めると顔を出した。

小燕しょうえんは私がここにいると知ってる?」

「居所を換えてもらった。ここは温泉で体を癒やせる。小燕しょうえんは疾風院にいる。先ほどのは鼠が植木鉢を倒した音だ。どうした、怖いのか。私がいるのに」

「怖くない。恥ずかしくなっただけ」

鳳九は眉根を寄せ苦しそうな表情をした。

「まだ具合が悪いのか?」

「めまいがする」

「疲れているのだ。安心して眠れ。私がいる」

東華は言い、鳳九を眠らせた。

姫蘅きこうは鏡台の前に呆然と座っている。

頬には涙の後があった。

魔界では各魔族の君主が集まり血涙けつるいに近づけないよう結界を張り、力を送っていた。

「なぜ緲落びょうらくが急に血涙けつるいを取りに来る?」

「誰が知るか。東華が言うんだから急を要するんだろう」

燕池悟は答えた。

「絶えず力を注ぎ緲落びょうらくに奪われるのを防ぐ」

煦暘くようは言った。

「誰も出入りできない」

「そうだ私が死なぬかぎり」

燕池悟は煦暘くようを見た。

煦暘くよう俺が死なせない。俺と姫蘅の婚姻を仕切ってもらわねば」

燕池悟の言葉を聞き、煦暘くようは少し笑った。

聶初寅じょうしょいんも力を送っていた。

連宋の計らいで、比翼鳥ひよくちょう族と夜梟やきょう族は手を組むことになって…?

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感想

沈曄さんは阿蘭若が復活しないと知っても、阿蘭若への執着を捨てることができず、死んでしまいました。涙

シリアスな中、クスリと笑わせてくれたのは、燕池悟でした。やっぱり可愛いです。愛い奴め。

私は囲碁のルールを知りませんが、そんな私でも交点の上に碁石を置くことは知っています。
燕池悟は私よりずっと年上ですが、そのことすら知らないということは、よっぽど囲碁に興味がないのですね。

それでも姫蘅が好きなことだと聞けばチャレンジする。本当に可愛らしく微笑ましいです。

39話で、鳳九は自分は独りぼっちだったと言っていました。その鳳九が、今回「幸せだわ」と言いました。なんだか、泣けてきます。

ラスボス・緲落との最終決戦が迫っていそうな気配がします。

魔族の皆さん集まって力を送っていましたが、聶初寅もいました。彼は獅子身中の虫です。不穏な感じがします。

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