夢幻の桃花 三生三世枕上書 第48話 すれ違う想い

第48話 すれ違う想い夢幻の桃花

夢幻の桃花 第48話 あらすじ

神官長に復帰した沈曄しんようの所に、阿蘭若あらんじゃくが王殺しの罪で捕縛されたと報せが入った。沈曄は阿蘭若に対して恨みがあるため、自分に阿蘭若の処遇を任せてほしいと傾画に頼んでいたが、傾画はその約束を反故にした。沈曄は文恬ぶんてんを娶りたいと傾画に頼んだ。阿蘭若は兄の代わりに夜梟族との戦いに出陣し、命と引き換えに一族を守った。沈曄は嘆き悲しみ阿蘭若の夢を生みだした。

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夢幻の桃花 第48話 登場人物

鳳九青丘の姫。色々あって阿蘭若の夢に入り、阿蘭若になった。阿蘭若の記憶も持っている。
東華最も尊い神仙。鳳九を救うため阿蘭若の夢に入り、息澤の役をしている。
陌葉連宋が鳳九と東華を救うため派遣した西海の第二王子。阿蘭若の師匠。
沈曄阿蘭若の夢を作った比翼鳥族の神官長。阿蘭若の従兄。
阿蘭若比翼鳥族の第二公主。蛇に育てられ、非業の死を遂げた人物とされている。
傾画比翼鳥族の王后。前夫を殺した相手に嫁いだ。橘諾を王にするため謀反を企てた。
文恬かつて孟春院に住んでいた女性。阿蘭若は文恬の名を借りて沈曄と文通していた。
橘諾比翼鳥族の第一公主。大王を欺き、師匠と密通した罪で平民に落とされた。
相里賀阿蘭若の異母兄。兄弟の中で唯一人、阿蘭若に優しくしてくれた。

夢幻の桃花 第48話 あらすじ【ネタバレ有】

陌葉はくよう東華とうか妙華鏡みょうげきょうに映し出された映像を見ている。
神官長に復帰した沈曄しんようの所に、阿蘭若あらんじゃくが王殺しの罪で捕縛されたと報せが入った。

傾画けいがめ」
沈曄しんようは忌々しそうに呟いた。

「今や王宮は王后が把握しており、この神宮にも手先がいます。どうか慎重に」
部下は沈曄に進言した。

そこに傾画けいががやってきた。
傾画が来た目的は、阿蘭若の処遇について話すためだった。

「阿蘭若の罪状は明らかとなり、今は牢に入っている。いずれ日を選んで死罪となるわ」
傾画は言った。

「しかし阿蘭若の処分は私に任せる約束です」

「阿蘭若を憎む気持ちはよく分かる。2年も囚徒のごとく扱われたのだから。でもあの子は私が腹を痛めて産んだ。誰かの手で苦しめられるのは母としてつらい。娘は天下の大罪を犯し死罪と決まったのに、まだ気が収まらないの?私の気持ちを理解してくれるなら、今後どんな要求にも必ず応じてあげるわ」

沈曄は不遇の時世話になった文恬ぶんてんを傾画の養女とし、自分に嫁がせてほしいと頼んだ。
傾画は快諾した。

さっそく文恬は神宮にやってきた。

「恩返しに娶ると?あなたが恩に着るべきは阿蘭若公主です。公主はあなたに心を砕いたのに、よくぞこの状況を座視できますね。お慕いしてましたが、あなたには失望しました」
文恬ぶんてんは沈曄に意見した。

しかしその後も文恬ぶんてんは沈曄に届け者をして沈曄と関わりを持とうとした。
今日も文恬ぶんてんは血流改善の薬草・白芷びゃくしを届けに来た。
沈曄は文恬ぶんてんに意図を尋ねた。

「私がそばにいれば王后は油断します。監視の数も減るでしょう」
文恬ぶんてんは答えた。

「王后に何を言われた」
「大したことでは。私を利用しあなたを牽制する気でしょう」

「なぜそれほど包み隠さず話す?」

「隠すことが何もないからです。あなたが公主を救出すると王后はなお警戒してます。私の期待が裏切られぬよう望みます」
沈曄は白芷びゃくしに合う水を山に汲みに行こうと文恬ぶんてんを誘い、翌日二人で出かけた。

二人には見張りがついている。
見張りを躱すため、文恬ぶんてんは足を滑らせ川に落ちたフリをし、沈曄は助けるふりをして川にわざと流された。
阿蘭若を救うためだ。

「なぜ本心を隠してたのです?」
文恬ぶんてんは沈曄に尋ねた。

「たやすく信じれば危ない。だがそなたの言葉を聞き信用できると確信した。当初、王后の指示で私を試していると思っていた」
沈曄は言った。

流されたフリをした二人は、息澤そくたくが籠もっている山荘に文を投げ入れた。

息澤そくたくの側近が見ても沈曄からとは分からないよう、筆跡が変えてある。
息澤そくたくの側近が信用できる者か分からないからだ。

「もし失敗した時は?」
「残る手段は1つ。神宮が死罪に処すと上奏し阿蘭若を逃がす」

「あなたの命が危うい」
「構うものか」

「どのような事態になろうと、私は最後まであなたの味方です」
文恬ぶんてんは言った。

妙華鏡みょうげきょうの映像が途切れた。

「私はずっと沈曄しんようを誤解していました。阿蘭若を救おうとしていたとは」
陌葉は目を伏せた。

「そなたが想像もせぬ方法だった」
東華は言い、続きを妙華鏡みょうげきょうに映し出した。

息澤そくたくは阿蘭若を牢から連れ出した。

相里賀しょうりがは傾画の御前に呼ばれ、夜梟やきょう族との戦いに向かうよう命じられた。
そこに阿蘭若脱獄の報告が届き、傾画は阿蘭若を探すよう衛兵たちに命じた。

その場には沈曄しんようもいたが、沈曄は全く動じる様子がない。
傾画は沈曄しんようを見た。

「沈曄神官長、阿蘭若が姿を消しても驚かないようね」
傾画は言った。
「私をお疑いに?王后の決定に不満で私が指示したとでも?」

「言っておくわ。誰が黒幕なのか必ず突き止める」
傾画は声を荒げた。

救い出された阿蘭若は、息澤の山荘で手紙を見ていた。
沈曄しんようが投げ入れた手紙だ。

「ずっと見ているが送り主の謎は解けたか?」
息澤そくたくは阿蘭若に尋ねた。
「筆跡からは誰か分からないけど、こたびの状況に詳しい者のようだわ」

「私は沈曄しんようではないかと思う」
「でも筆跡が違う。私を憎んでるのに助けるとは思えない。山を下りるわ」
阿蘭若は言った。

「決死の覚悟でそなたを救ったのに再び捕らわれに行くのか?」
「あなたは言ったわ。一生は1つの経験にすぎないと。確かにそうよ。たくさん経験すれば命は長く、少なければ短く終わる。私自身の一生は、短く見えても実は長かった。そう気づいたの」

阿蘭若は兄相里賀しょうりがの安否が心配だと言い、この手紙も兄が送ったのかもしれないと話した。
相里賀しょうりがは軍の総統として思行河しこうがへ向かった」

息澤そくたくの話を聞いた阿蘭若は、傾画の策略に違いないと考え、兄の代わりに戦うため前線に向かうと言った。

「そなたの性格は知っている。止めても無駄だろう。…もし戻れなければ?」

「もし兄の代わりに死ねばここへは戻れないけど、王后に殺されるより意義のある死だわ。その時は兄を改名させ安全な所へやってほしい。それから沈曄しんように送った20通の文を取り戻してほしい。胸の内を記した文だけど、今になって考えるとまるで笑い話よ」

「分かった。願いは引き受けたが、その必要がないことを望む」
息澤そくたくは言った。

夜、阿蘭若と息澤そくたくは前線にいる相里賀しょうりがを訪ね、阿蘭若が無実であること、夜梟やきょう族との戦いは橘諾きつだくを王位につけるための傾画の策略であることを話した。

相里賀しょうりがは、それが本当だとしても比翼鳥族を守るため戦わなければならないと言った。

息澤そくたく相里賀しょうりがを気絶させ連れ出し、阿蘭若は相里賀しょうりがに成り代わった。

阿蘭若の記憶をたどっていた鳳九は、目をつむったまま涙を流している。

「阿蘭若が兄に代わり戦場へ行った時、あなたは何を?」
鳳九は沈曄を責めた。

「私は知らなかったのだ。見張りも厳しく、阿蘭若は無事だと信じ切っていた。神宮に四季果樹しきかじゅを植え帰りを待っていた」
「その時阿蘭若は、命の瀬戸際にあった」
沈曄しんようは俯き、鳳九は目を閉じた。

阿蘭若は敵味方入り乱れての白兵戦を戦っていた。
援軍もなく追い詰められた阿蘭若は、自分の元神を捧げ鳳鳴ほうめい陣を敷いた。
炎に包まれた巨大な双頭の鳳凰が現れ、敵を蹴散らした。

戦いを終えた阿蘭若は、川辺に倒れた。
白い小花が舞っている。
阿蘭若は沈曄が髪に花を飾ってくれた時のことを思い出していた。
阿蘭若の体は消えた。

阿蘭若の最期を見た陌葉はくようは、目を紅く染め涙を流し阿蘭若の名を呼び続けている。
「耐えられるか?」
東華は声をかけた。

「耐えられようと、耐えられまいと今さら遅い」
「では耐えよ」
「阿蘭若の死の場景を何度も考えてきましたが、こんな最期とは思いもしなかった。…耐え難いけれど、やはり知りたい」
陌葉が言うと、東華は続きを妙華鏡みょうげきょうに映し出した。

息澤そくたくは沈曄を訪ね、阿蘭若の手紙の返還を求めた。
沈曄しんようは阿蘭若が戦場に向かったことを知らなかった。

「神宮を出ます。手を貸してください。阿蘭若を連れ戻してきます。私たちにはもう互いしかいない。今度こそ道を誤るわけにいかない」
沈曄しんよう息澤そくたくに頼んだ。

息澤そくたくは阿蘭若が戦死したことを話した。
「どうして何も知らぬのだ。そなたの上奏書を傾画は阿蘭若に見せた。その内容は阿蘭若を絶望させた。いくら心優しくとも耐えられるものか。前線へ発つ時 命を捨てないと言っていたが、すでに死ぬ気だったのだ」

「絶対にありえない。阿蘭若が死ぬなど考えられない。あなたの言葉は信じません」
沈曄しんようは立ち去ろうとした。

息澤そくたくは阿蘭若は死んだと、何度も語って聞かせた。

傾画と橘諾きつだくが天に祈りを捧げている河の対岸に、剣を持った沈曄しんようが現れた。
「矢を放て」
傾画は衛兵に命じた。

橘諾きつだくはやめるよう言ったが、矢は次々沈曄しんように射かけられ、沈曄の体に矢が刺さった。
沈曄しんようは膝をつき血を吐いた。

「愛している」
沈曄は呟いた。
『だがお前はここまで私を突き放すのか。生まれ変わって、私が誰になろうと二度と巡り会うことはない。こんな結末を迎えるのなら、今まで私が耐え忍んだことや隠し続けたことは何のためだった?私は何のために生きてきた?』
沈曄は心の中で阿蘭若に、自分に、語り掛けた。

「私もここで一緒に眠る。お前たちも終わる」
沈曄しんようは対岸を睨んだ。

「神官長ごときに天地を動かす力はないはず」
妙華鏡みょうげきょうで映像を見ている陌葉はくようは言った。

「見れば分かる」
東華は言い、二人は続きを見ることにした。

沈曄しんようが対岸に剣を向け、何かしようとするのを息澤そくたくが止めた。
息澤そくたく比翼鳥ひよくちょう族が滅びるのを止めに来たのだ。

「阿蘭若は復活できるやもしれん。九天にある神器の名を聞いたことは?〝結魄灯けっぱくとう”という」
息澤そくたくは言った。
結魄灯けっぱくとうを使って生き返るのは人間だけだ」

「万物には原則がある。結魄灯けっぱくとうの原則に沿ってこれを模倣すれば阿蘭若は復活できる。心残りを抱いたままここに葬られたいか?または復活を待つか?」
息澤そくたくは言った。

「どうしろと?」
「阿蘭若のために一生分の修為しゅうい(修練を積み得た仙力)を捧げ、新しい世界を作るのだ。阿蘭若は抜け殻となってしまったが、散った元神を集めれば復活できる」

「誠か?」
「無論だ。だが成功するかはそなたの覚悟にかかる」
「阿蘭若を失った今、惜しいものは何もない。私が阿蘭若の世界を作る」

沈曄しんようは天に向けて剣を掲げた。
晴れていた空を暗雲が覆い雷が光っている。

「あまりに性急だと一瞬で修為しゅういが尽きてしまう」
息澤そくたくは言った。
「阿蘭若をこの手で復活させるためなら、一瞬で失っても構わない」

沈曄しんようが青い光を帯びた剣を地面に突き刺すと、季節が冬に変わった。

「阿蘭若は去った。私は季節を斬り捨てた。今後梵音谷ぼんおんこくには厳しい冬しかない。あるのは寒さと恐れだけだ。決して忘れるな。その名は相里阿蘭若しょうりあらんじゃくだ」
沈曄しんようは対岸に向かって言った。

「阿蘭若を思い苦しむのは私だけと思っていた。まさか沈曄しんようがより強く苦しんでいたとは」
妙華鏡みょうげきょうの映像を見た陌葉はくようは呟いた。

「そなたが望む結末ではなかったようだな」
「私が長年追い続けた謎は解けました。どんな形であってもこれが結末です」
「沈曄に天地を動かす力はないと言ったな?沈曄の過去を見れば理由が分かるやもしれぬ」

東華は沈曄しんようの前世を映した。
「300年前までさかのぼると、なぜ九天が現れるのです?これは太晨宮たいしんきゅうでは?」
陌葉は驚いている。

「やはり私と関わる者か」
東華は言った…。

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感想

沈曄さんは阿蘭若に恨みがあるから、自分が阿蘭若を処分したいと傾画に申し出ていた。
でも傾画は、一度はその頼みを聞いたものの、やっぱり自分が処分すると言い出した。

腹を痛めて産んだ子が誰かに殺されるのは見たくないから、自分が殺すという気持ちがよく分かりません(怖っ)!

傾画は沈曄が阿蘭若を助けようと思っていることに気づいていて、それっぽい(それっぽくない)理由をつけて沈曄の計画を阻止したのですね。

そのせいで、沈曄さんは “阿蘭若の事件は神宮に処理させてほしい。阿蘭若の罪は極めて重いゆえ神宮が死罪に処すべきだ” と上奏して阿蘭若の身柄を渡してもらわざるを得なくなった(これは45話で陌葉師匠が言っていました)。

傾画の近くに好きな人を置いておくのは怖すぎるから、沈曄さんはどんな手を使ってでも身柄を渡してほしかったのでしょう。

でも傾画に上奏書を見せられた阿蘭若は絶望してしまった…。

阿蘭若は首を吊って自害したと陌葉師匠が言っていましたが(45話)、今日映し出されたのは神仙らしく(?)衆生のために命を懸けて戦い、亡くなった姿でした。(ちょっと墨淵上神と重なりました。)

そこは、少しだけ救われた気がしました。
最初はてっきり沈曄さんにストーカーされたうえ、愛ゆえに殺されたと思っていたし、次には陌葉師匠が殺したかもと師匠を疑い、自害したと知ってからは、沈曄さんが阿蘭若を守ろうとして言ったことや取った態度を苦にして首を吊ったのかなと思ってました(ここは素素が浮かんでます)。

そんなわけで、今回阿蘭若は死んでしまい、死んでしまったらみんな可哀そうなのは同じですが、私が想像していたよりはずっと気高く美しい最期だったと思いました。

沈曄さんの愛の深さも、ものすごく伝わってきて泣きました。

相里賀しょうりがお兄ちゃんは、息澤そくたく様に保護されて、どこかで名を変え生きているのでしょうか?
気になります!

やっぱり沈曄さんは帝君の影だったっぽいですね。
帝君は鳳九の愛の深さを再び知ることになるでしょう!!!

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