夢幻の桃花 三生三世枕上書 第47話 過去の真実

第47話 過去の真実夢幻の桃花

夢幻の桃花 第47話 あらすじ

鳳九ほうきゅう東華とうかは市に出かけた帰り、蛇陣に寄って手掛かりを探した。しかし何も見つからなかった。鳳九は東華が陌葉からの呼び出しを無視していることを知り、東華を岐南きなん神宮に送り出した。鳳九は王宮から呼び出され、傾画と話した。鳳九は傾画が強く阿蘭若を憎んでいると感じた。鳳九は阿蘭若の記憶を見た。

夢幻の桃花~三生三世枕上書~ DVD-BOX1 [DVD]

価格:14,909円
(2021/1/13 17:51時点)
感想(0件)

夢幻の桃花 第47話 登場人物

鳳九青丘の姫。阿蘭若の夢に入り阿蘭若の役をしている。
東華最も尊い神仙。鳳九を救うため阿蘭若の夢に入り、息澤の役をしている。
陌葉連宋が鳳九と東華を救うため派遣した西海の第二王子。阿蘭若の師匠。
沈曄阿蘭若の夢を作った比翼鳥族の神官長。阿蘭若の従兄。
阿蘭若比翼鳥族の第二公主。蛇に育てられ、非業の死を遂げた人物とされている。
相里闕比翼鳥族の大王。阿蘭若の父。
傾画比翼鳥族の王后。阿蘭若の母。
茶茶阿蘭若の侍女。

夢幻の桃花 第47話 あらすじ【ネタバレ有】

鳳九ほうきゅう東華とうかは、鳳九の希望通り市に出かけた。
飴細工を持ちながら市を散策していると、二人を見た町人たちは誰もが羨むおしどり夫婦だと噂し合っている。

「夜に出歩く方が自由でいいわ」
人々の視線を集めてしまい、鳳九は言った。
「ならば静かな場所へ行こう」
東華は鳳九を蛇穴に連れてきた。

鳳九は怖がっているが、東華がいれば蛇は襲ってこないし、阿蘭若あらんじゃくはここの蛇に守られて育ったので安全だ。
「何しに来たの?」
「この蛇陣には何か秘密が隠されていると思う」

「分かれば夢から出られる?」
「この蛇陣も何者かが作ったものだろう。梵音谷ぼんおんこくで聞いた話では、阿蘭若の夢は突然蛇陣の中に現れたらしい」

「阿蘭若の夢は十悪蓮花境じゅうあくれんげきょうと同じく幻の世界に違いない。十悪蓮花境じゅうあくれんげきょうから無事に出られたのなら、ここを出るのもたやすいはずよ」
鳳九は明るい顔をした。

「それは…」
「傷を負ってるの?…正直に話して欲しい。あなたの仙力が衰えてるのは私の目にも分かる」
「ここへ入る前この夢を壊さぬように、私の持つ修為しゅうい(修練を積み得た仙力)の9割を除いたのだ」

「私のために命懸けで夢に入ったの?」
「大したことはない。命は何度も懸けてきた」
「二度としないで」

「私の傷は重くない。二度と愚かな真似をさせたくなければ、そなたが自重することだ」
「また私のせいに?」
「阿蘭若の夢は十悪蓮花境じゅうあくれんげきょうとは違う。さらに大きく威力がある。今の仙力では無傷で出してやれるか分からぬ。まずは蛇陣で何か手掛かりを探そう」

東華は仙術を使い蛇陣を調べたが、何もわからなかった。
「やはり阿蘭若の夢を出るためには、その一生を全うするしかない」
「今のところはな」

二人は蛇陣を後にし、手をつなぎ歩き出した。
陌葉はくようによると犬因獣けんいんじゅうの件で心が通じ、沈曄しんようと阿蘭若は愛を語らなくとも甘い時を過ごしたそうよ。…私がこのまま阿蘭若として生きれば、やはり沈曄と…」

「それはならぬ」
東華は言った。
「沈曄とは距離を置くと約束するわ」
鳳九は微笑んだ。

陌葉はくようも言ってた。重大事だけ同じ決断をすれば当時の阿蘭若に合わせなくていいと」
鳳九は話した。
次の重大事は大王の死だが、それはまだ先のことになる。

二人が仲良く帰るのを、緲落びょうらくの化身が見ていた。

鳳九が家に帰ると、ちょうど陌葉はくようから東華宛の手紙が届き、鳳九は東華が陌葉はくようの手紙を無視していることを知った。
東華は足にまめのできた鳳九のために、何も言わず木芙蓉花膏もくふようかこうを取りに行き、戻ってきて鳳九の足を手当てしてくれた。

「何でも私に隠すのね」
鳳九は少し不機嫌に言い、陌葉はくようの手紙を取り出した。
これは5通目の手紙で、東華は4通無視していたらしい。

「私たちの邪魔になる」
「墨の香りがすると思ったら燃やしてたのね?」
「よいのだ。私に考えがある」

「神器の完成が目前でしょ。至高の神器は凶器にもなる。仕上げを損なえば努力も無駄になるし、神器の反発を浴びるわ。早く戻って」
東華は頷いた。

「沈曄のことだが…」
「私がうまくやるから心配は要らないわ」
「しばらく戻らぬぞ」

「しばらくってどのくらい?幾月か?」
東華は首を横に振った。
「何年も?」
東華は再び首を横に振った。

「まさか…」
「数日かかる」
「たった数日ならしばらくとは言えない」

「一日千秋の思いだ」
東華は鳳九の袖を引っ張って甘えた。
「本当に口がうまいわ」
東華は鳳九の額に長い口づけをした。

そこに慌てた様子で茶茶ちゃちゃがやってきた。
茶茶ちゃちゃは目を覆って二人を見ないようにした。

「王宮から使いです。“大王と王后が恋しがっているので来てほしい”と」
伝言を聞いた鳳九は出かけていった。

大王・相里闕しょうりけつ息澤そくたくが阿蘭若の屋敷に移ったことを話題に出した。
息澤そくたく様との仲も至って平穏です」
鳳九は報告した。

「至って平穏ですって?都でもっぱらの噂よ。“寄り添って歩きとてもお熱い”とね」
王后・傾画けいがは言った。
大王は息澤そくたくと阿蘭若が仲良くやっていることを嬉しく思うと言い、話を切り上げた。

鳳九が退出しようとすると、傾画に呼び止められ沈曄の剣作りの進捗について尋ねられた。
「恐らく順調でしょう」
鳳九は答えた。

「答えになっていない。大事な剣を屋敷で作らせながら、何も知らぬとはあきれる」
傾画は大王の許しを得て、鳳九と共に沈曄を訪ねることになった。

道中、馬車に揺られながら、傾画は今まで名ばかりの夫だった息澤そくたくがなぜ心変わりしたのかと鳳九に尋ねた。
「それは流言にすぎません。私たちは愛し合ってます。母上は流言を信じ、ご自分の娘を疑うのですか?」
「生意気な」

「私は事実を言っただけです。なぜ急に息澤そくたく様の話を?私たちが不仲でないと困ることでもありますか?」
「夫の愛を笠に着て無礼な物言いをするのね」
「滅相もない」

『阿蘭若の母親はひどく娘を憎んでる』
鳳九は思った。

孟春院もうしゅんいんに着くと、傾画は鳳九の案内を断り沈曄の所へ行った。
「今日は様子が変ね」
鳳九は傾画を見て呟いた。

「あまり頻繁に来ると大王に疑われるのでは?」
沈曄は部屋に入って来た傾画に言った。

「安心しなさい了承は得ている」
「安心しろとは?謀反を起こすのは私ではない」
「どうなろうと迷惑はかけないわ」
「かように神妙な王后はかえって奇怪だ」

傾画は沈曄に謀反に協力するかどうか聞くため、来たのだった。
「答えがどうであれ、私は謀反を起こす」
傾画は言った。

孟春院もうしゅんいんに来て欲しいという沈曄からの伝言を聞いた鳳九は、孟春院もうしゅんいんに行った。
鳳九の後を、緲落びょうらくの化身が追った。
鳳九はいつも沈曄が大切にしているランプを庭で見つけ、近づいた。

「何だと思う?」
沈曄は鳳九に声をかけた。
「神器のようだけど分からない」

琉璃盞るりさんといい元神げんしんと記憶を集める。…中にあるのは、阿蘭若の元神げんしんだ。この夢は阿蘭若を復活させるため私が作った。…思いを告げぬ私を非情だと言ったな?そなたが誰か知らぬが、そなたが思うほど非情ではない。…阿蘭若の元神げんしん琉璃盞るりさんで集めた。いずれ私のそばへ戻ってくる」

「ではこの夢は阿蘭若の執念じゃなくて、あなたの執念ね」
「そうだ。阿蘭若の死後、その一生を夢の中で繰り返したどり、阿蘭若の元神げんしんを集め続けてきた」

「阿蘭若はきっと分かってるわ。あなたの深い思いを。でも地仙は生き返りはしないはず」
「地仙は人間と同じく死ねば終わりだ。結魄灯けっぱくとうで生き返るかもしれんが、元神げんしんを失っていればそれも無理だ。だが夢の世界なら、一生を最初から始め阿蘭若を復活させられる」

「なぜ打ち明けたの?」
「話すつもりはなかった。だがそなたが阿蘭若の体を奪ったことで全ては変わった。息澤そくたくも変わった。王后が訪ねてくるのも過去より半年も早い。阿蘭若が一生を終えるたび元神を集めてきた。こたびで全て集まるはずだった。なのに…」

「私が現れたせいで苦労が水の泡になるのね」
鳳九は阿蘭若の死の理由を知りたがっている陌葉はくようのために、阿蘭若の役を演じたと話した。

「死の理由だと?知ってどうする。あの者は私と阿蘭若を引き離した。しかも最後の2年は西海せいかいにいた。あの者は阿蘭若の本心を何も知らない」
沈曄は激高している。

「夢を出たければ言うことを聞け。そなたが変えたものを元に戻すのだ。元神げんしんを残らず集めるためだ」
「阿蘭若を復活させて過ちの埋め合わせをするの?」

「過ちは過ちでいい。弁明する気はない。だが絶対に生き返らせる。その時恨まれてもいい。冷たくされてもいい。ただ阿蘭若に言いたい。“私たちは誤解ばかりで多くを失った”と。愛している。二度と失いたくない」

「分かった手を貸すわ。あなたじゃなく阿蘭若のためよ。惨めな一生だったから生き返らせて、深い愛があることを教えてあげたい」

その瞬間、緲落びょうらくの化身が二人の前に姿を現した。
沈曄は剣を取り出し緲落びょうらくに斬りかかった。
はずみで琉璃盞るりさんが落ち、割れてしまった。

中から阿蘭若の元神げんしんがあふれ出て天空に向かった。雷が鳴り雪が降って来た。
鳳九の中に阿蘭若の元神が入り、鳳九は阿蘭若のすべての記憶を得た。

沈曄は鳳九を連れ部屋に戻り、阿蘭若の記憶を見てみるよう促した。

鳳九は目を閉じた。

阿蘭若と沈曄は隣に座り、沈曄が移し植えた四季果樹しきかじゅを見ている。
「蛇陣にも四季果樹しきかじゅがあり、その実を食べて育ったわ。もともと蛇陣にはなかった木なのに、ある夜いきなり芽を出し根付いて実を付けたのよ。きっと天が私を哀れんだのね」
沈曄は阿蘭若の背中を抱いた。

鳳九は目を開いた。

「あなたを思う阿蘭若の心は純粋で誠実だった。でもあなたは本心を見せなかった」
「そうだ。阿蘭若と比べれば、私はあまりに弱くて浅はかだった」

「でもあなたと過ごした日々は、阿蘭若も満たされた。あの時がずっと続いてれば幸せだったのに。それに続く出来事はきっと悲惨なのね」
「そう思うなら、見なくても良い」

鳳九は目を閉じた。

阿蘭若と沈曄が碁を打っていると、茶茶ちゃちゃが大王が病で亡くなったと報せた。

「ずっと元気だったわ。なぜ急に?」
急いで出かけようとする阿蘭若を呼び止め、沈曄は小さな白い花を阿蘭若の髪に挿した。

沈曄はゆっくりと顔の形を確かめるように、阿蘭若に指先でふれた。
「戻ってくるわ。碁石はそのままで。私を待ってて」
阿蘭若は出かけていった。

阿蘭若は大王の亡骸を前にひどく泣き、相里賀しょうりがを助け葬儀の準備をしようとしたけれど傾画に拒まれ屋敷に帰ってきた。
沈曄しんようは葬儀を仕切るため岐南きなん神宮に呼び出され、屋敷を出ていった後だった。

「やっぱり私のことよりも己の身が大切なのね」
阿蘭若は呟いた。

沈曄の挿した髪の花を手に取り「挿してくれた花は、別れのしるしね。今になって気づいた」と阿蘭若は言った。
花はしおれていた。

鳳九は目を開いた。

「阿蘭若はあなたに会いたかった。でもあなたは去りそれきりだった。沈曄、なぜ何も言い残さず去ったの?」
「思いもよらぬことが起こったからだ。阿蘭若が私をどう思っていたか知りたい。例えば、私を恨んでいたか?」

「恨んでない。でも残念だった。あなたが何も言わず去っていったから」

鳳九は目を閉じた。

阿蘭若の屋敷に兵が乗り込み、阿蘭若は捕らえられた。
阿蘭若は傾画の弟が待つ暗い部屋に連れてこられた。

「叔父上?」
「阿蘭若 罪を認めるか?」
「何の罪でしょうか?」

「父を殺しておいてよくもぬけぬけと」
「何としても罪を着せたいのですね」
「強情な奴め。死罪になってよいのか?」
阿蘭若は牢に入れられた。

鳳九は目を開いた。

「母でありながら、実の娘にあれほど残酷だなんて」
「王后は私に背き阿蘭若を死に追いやった。私には一生の不覚だ。私の過ちだ。阿蘭若は王后の言葉を信じ込み、生きる望みを失った」

「心を切り刻まれ、死さえ望むとは。むごすぎる」
「王后の目を欺くためだったのだ」
沈曄は怒鳴った。

「今さら言ったところで、それが事実でも阿蘭若は知りようがなかった。目の前にある証を信じても不思議じゃない」
鳳九は目に涙をため言い返した。

「何度傷つけられても許してきた阿蘭若だけど、“何をされたら沈曄を恨むか”とかつて陌葉はくようは聞いたそうよ。阿蘭若は言ったわ。“一度手に入れたのに手放した時”とね。あなたは阿蘭若を愛してるのに手放し、別の者を選んだわ」

鳳九は声を震わせ泣き、沈曄も俯いた。

傾画は弟と計画し、夜梟やきょう族の王子の領地を襲わせた。
王子は短気で好戦的なので必ず報復に来るだろうと読んでのことだ。

東華と陌葉は、ついに妙華鏡みょうげきょうを完成させた。

「九天の妙華鏡みょうげきょうなら耳にしたことがあります」
陌葉は言った。

「模して作ったのだが少し変えてみた。これを使えば亡者の生前や前世が見える」
東華は答えた。

「沈曄の過去を確かめてから、小白しょうはくと阿蘭若の関りを探ろう」
東華は言い、阿蘭若と沈曄の出会いの場面を妙華鏡みょうげきょうに映し出した。

「阿蘭若の話では、幼き頃沈曄の誕生日に初めて会ったとか」
陌葉は言ったが、映し出されたのは赤子の阿蘭若だった。

沈曄は阿蘭若に血を与えた。
少し成長した阿蘭若に、沈曄は名を与え腕に文字を刻んだ。

「沈曄と阿蘭若との関わりは、私よりもずっと深いようです。…阿蘭若が一方的に沈曄を慕っていると思っていました。だが実際は違ったようです。でも沈曄の愛は阿蘭若ほど深くなかった。死に追いやったのが証です。または沈曄が心変わりしたのでしょうか?」

陌葉は映像を見て言った。
陌葉はくようは阿蘭若が入牢してからのことを映して欲しいと東華に頼んで…。

夢幻の桃花~三生三世枕上書~ DVD-BOX2 [DVD]

価格:14,909円
(2021/1/13 17:54時点)
感想(0件)

感想

どんどん核心に迫ってきました。
妙華鏡みょうげきょうは、8話で帝君が狐の鳳九を探すのに使っていた九天の滝です。
25話で鳳九と阿離が散歩中にも出てきました。人間界のあらゆる栄枯盛衰が見えるけど、神族では帝君しか使えないと鳳九は阿離に言っていました。

今回作った神器の妙華鏡みょうげきょうは、一人の人物に絞って、その人の前世や過去を見られるようになってるようです。
すごいけど、私には使わないで。

沈曄さんが大事にしていたランプ(?)は琉璃盞るりさんという神器でしたが、壊れてしまいました。
中には阿蘭若の元神が入っていたんですね。
それで沈曄さんがいつも抱きしめていた理由がわかりました。

沈曄さんにとっては琉璃盞るりさん=阿蘭若だったのかもしれません。
それを知らないで見ていた時は、沈曄さんは結構ヤバい奴に見えました。ヤンデレ?ヤンデル?
最初の頃は、沈曄さんが阿蘭若をストーカーして殺したのかと思ってしまっていました 笑

いよいよ阿蘭若がなぜ自殺したのか、死の真相に迫ります。

昨日知ったのですが、ついに夢幻の桃花のDVDの発売が決まりました!めでたい!
夢幻の桃花を見て、好きになってくれる人が増えるといいなぁと思います。
発売日はBOX1が2021年3月3日、BOX2が2021年3月12日、BOX3が2021年4月9日みたいです!

発売と同時にレンタルも開始されるようです!

夢幻の桃花~三生三世枕上書~ DVD-BOX3 [DVD]

価格:14,909円
(2021/1/13 17:55時点)
感想(0件)

コメント

タイトルとURLをコピーしました