夢幻の桃花 三生三世枕上書 第42話 帝君の告白

第42話 帝君の告白夢幻の桃花

夢幻の桃花 第42話 あらすじ

鳳九ほうきゅうは元の体に戻り、記憶も取り戻した。東華とうかは傷を負い、緲落びょうらくの化身と戦い続けていた。雷雨の中鳳九は雨宿りした洞窟で東華を見つけ、東華と洞窟で過ごした。沈曄は孟春院に移り住んできた。東華は阿蘭若が鳳九の転生ではないかと考えた。陌葉は鳳九と阿蘭若がそっくりなことに驚いた。東華は鳳九と阿蘭若の縁を知るため妙華鏡を作り始めた。

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感想(2件)

夢幻の桃花 第42話 登場人物

鳳九青丘の姫。阿蘭若の夢に入り、阿蘭若役をしていたが、自分の体に戻った。
東華最も尊い神仙。鳳九を助けるため阿蘭若の夢に入った。
緲落暴虐の限りを尽くし、東華に封印された魔尊。封印を破ろうとしている。
橘諾比翼鳥族の第一公主。平民に落とされることになった。
傾画比翼鳥族の王后。
茶茶阿蘭若の侍女
陌葉阿蘭若の師匠。連宋が東華と鳳九を救うために送り込んだ西海の第二皇子。

夢幻の桃花 第42話 あらすじ【ネタバレ有】

鳳九ほうきゅうは元の体に戻り、記憶も取り戻した。

東華とうか緲落びょうらくの化身と戦っていたが、緲落びょうらくを振り払い鳳九のもとにやって来た。

小白しょうはく、目覚めたか」

緲落びょうらくの化身は攻撃を再開し、東華とうかは鳳九を守るため背中で緲落びょうらくの攻撃を受けた。

「隠れよ」

東華は鳳九を木陰に隠れさせ、戦いに戻っていった。

鳳九は東華を探しに、二人が戦いながら消えた方向に進んでいった。

すると、道々金色の混じる血の跡を見つけた。

「まさか…」

鳳九は駆け出して行った。

阿蘭若の夢の外、現在の梵音谷ぼんおんこくには雷が轟き、東華と鳳九の帰りを待つ人々は中の異変を感じ浮足立った。

阿蘭若の夢の中では激しく雨が降り始めた。

橘諾きつだくは母傾画けいがの胸に抱かれていた。

沈曄しんよう橘諾きつだくの実の父に命を救われたことがあり、今回その時の恩返しとして橘諾きつだくの命を救ったようだ。

橘諾きつだく沈曄しんようを巻き込んでしまったことを後悔し、泣いていた。

沈曄しんようのあいまいな態度に悩んでいたのね。そして魔が差してしまった。…父上と話をつけたわ。しばらくの間ここで過ごしなさい。体を休めるの。そして王宮追放の件は私に任せなさい。覚えておいてね。時機が来たら私がお前を王宮に戻す」

傾画けいが橘諾きつだくに言って聞かせた。

鳳九は雨宿りに寄った洞窟で血の匂いを感じ、東華を探した。

洞窟の中は暗く、鳳九はつまずいて転んでしまった。

鳳九は仙術で光る球を出し、あたりを照らしながら東華を探した。

するとすぐ近くに傷つき、衣に血をにじませた東華とうかが立っていた。

小白しょうはくついに目覚めたか」

東華は鳳九の顔に手を伸ばし、口づけた。

鳳九が持っていた光る球は手から転げ落ちた。

鳳九の体は岩壁に押し付けられ、長い口づけが続いている。

小白しょうはく、押すな。めまいがするのだ」

「血が流れてる」

「動くな。このままで」

「いけないわ。傷の手当てをしなくては」

「手当の途中だったのだ」

「背中が岩に当たるの」

「何も言うな傷が痛む。そなたに体を預けたい」

「薪を拾ってくる。歩いて」

鳳九は東華を支え、近くのちょうどよい高さの岩に座らせた。

東華は鳳九の手を引き、捨てられた子犬のような目で引き止めたが、鳳九は洞窟から出ていった。

外の雨はいつの間にか止んでいて、鳳九は枝を拾い始めた。

「帝君が変だわ」

鳳九は座り込み、頬に手を当てた。

「私も変よね?全て思い出した。帝君に口づけされてまた意識を失った」

鳳九は呟き、あたりの枝を仙力で集めると洞窟に戻っていった。

鳳九は焚火を焚き、「包帯を巻くから来て」と東華に命じた。

「歩けない」

「足の傷ではないのに?」

東華は具合悪そうに体を傾け、片目で鳳九の反応を確認している。

鳳九は仕方なく東華の元へ行き、衣を脱がせた。

左肩はひどく傷つき、金色の混じる血がにじんでいる。

鳳九は肩に包帯を巻き、手当てを始めた。

「痛むかしら?」

「痛い」

鳳九は手当てをつづけた。

手当てが終わり、東華は鳳九にもたれかかろうとしたが、鳳九は颯爽と避け、東華の対面に座った。

「痛まないなら話をしても?」

「いいとも。近くに寄れ。大声が出せない」

鳳九は東華の隣に移動した。

「なぜここへ?」

「そなたを追ってきた」

姫蘅きこうを愛してるのになぜ?」

姫蘅きこうと?なぜそう思う」

鳳九は、東華が姫蘅に頻婆果ぴんぱかを与えたことを話した。

「姫蘅が好きだから機嫌を取ったのでは?」

頻婆果ぴんぱかの件はすまない。そなたに渡す気はなかった」

「なんでよ」

「なぜならそなたに渡せば燕池悟えんちごに菓子を作るだろう。嫉妬だ」

「嫉妬?なぜ燕池悟えんちごに嫉妬を?」

小白しょうはく、何を怒っている?あの者たちはどうでもよい。信じてくれ。私はそなたが好きだ。私が心の臓を捧げれば信じるか?」

東華は鳳九の手を自分の胸にあてた。

「好きだからこそ阿蘭若の夢まで追ってきた。…これまでよく尽くしてくれた」

東華は鳳九を自分にもたれかけさせた。

「妖女の攻撃をなぜ避けなかったの?こんなに傷が」

「何だって?聞こえなかった」

東華は鳳九に顔を寄せ、鳳九は東華から離れた。

「ちゃんと聞こえたはずよ」

「そんなことより他に聞きたいことはないのか?」

「なぜ仙術を使わなかったの?」

「恐らくどうせ私が勝つからだ」

鳳九はため息をついた。

小白しょうはく、そっぽを向くのは先ほどの口づけが不満か?それともご機嫌を取らぬから?」

鳳九は黙っている。

「許せ。私は経験が乏しい。手ほどきをしてくれ」

「私が?ずうずうしいわね。でも清純な仙女がお好みでしょ」

「場合による。小白しょうはくそなたしだいだ。先ほどの返事は?」

「返事?信じていいのかしら。少しずつ記憶が戻ってきて、まだおぼろげだけど全て思い出した」

東華は鳳九の額に手を当てた。

「帝君は私を追ってここへ?独りには慣れてる。でも何度も裏切られるとやっぱりつらいの」

小白しょうはくそなたは誤解している。阿蘭若の夢はひどく奇妙だ。そなたの元神げんしん(肉体を超越した命の精髄)は体に戻ったばかりで不純な気がまじっており不安定なのだ。ここにとどまれば危ない。この夢から出よう。そしてそなたの誤解を解いてやろう』

東華とうかは考えた。

鳳九は眠そうな様子だ。

小白しょうはく、深手を負ったゆえ記憶がないだろう。私は負傷したそなたに血を与え治療した。夢に入ったのは傷を癒やすため。本当だ。そなたのためである。夢の中では私は息澤そくたくでそなたは阿蘭若だ。私たちは夫婦なのだ。そなたを守る。全てが終わったら真相を話す」

東華は鳳九に月令花げつれいかの歌をねだった。

「傷が痛くて眠れぬのだ」

「屈強な帝君が言うのなら相当な痛みでしょ」

鳳九は体を起こし、東華を膝に寝かせ、歌を歌い始めた。

「“たとえ咲いても月を見られない”もう二度とそなたを悲しませない」

「あの夜の話を覚えてるのね」

「全部覚えている。私が幼い頃に聴いた歌をそなたに歌ってやろう」

“十五夜 月は満ちて 青山を明るく照らす 山のふもとには生け垣があり 娘が青豆の種をまく 緑の蔦が垣根に絡みつき 青い花を咲かせる この花を摘んで飴を作ろう”

東華とうかは歌った。

「聞いたことがあるわ。でも最後の歌詞が少し違う“花を摘んで嫁入り道具にする”歌詞を変えた?飴が好きだから?帝君、飴が好きなら堂々と認めて。殿方だって甘いものは好きよ」

「たぶん好きになったはずだ。孤児の私は当時飴など無縁だった。食べられる者が羨ましかった。食べさせてくれるか」

鳳九は頷いた。

「手作りするわ。飴細工は得意なの」

「夢から出たら一緒に家に帰ろう」

青丘せいきゅうに帰りたい。急に家が恋しくなったわ」

「では先に青丘に寄ろう」

鳳九は頷いた。

陌葉はくようの話では、阿蘭若の夢から出るにはその一生を全うする必要があるそうよ」

「あとは私に任せよ」

沈曄しんようは剣を鍛造するため、阿蘭若の邸宅にある孟春院もうしゅんいんに移り住むことになった。

敷地には書を得意とする阿蘭若が岩に刻んだ詩が飾られている。

愁心しゅうしんおくりがたし 何ぞ急ぐことあるや 浮世の変化は天命の定め 憂いや畏れ おのずと時ありて尽く”

「200年、何度も繰り返したがついにここまで来た」

孟春院もうしゅんいんに入った沈曄しんようは呟いた。

鳳九は東華の肩にもたれ、寝てしまっていた。

小白しょうはくと阿蘭若は瓜二つだ。元神げんしん小白しょうはくの体に戻ったのは、実に不思議なことだ。阿蘭若の体は水月潭すいげつたんにある』

東華とうかは考え、鳳九の体を抱いて水月潭すいげつたんに運んだ。

阿蘭若の体は消えていた。

小白しょうはくは阿蘭若の転生か?阿蘭若が生まれた数百年前、小白しょうはく青丘せいきゅうにいたはず。さらに人間界に行くまで青丘を長く離れたことはない。つまり阿蘭若が生まれた頃梵音谷ぼんおんこくにはいなかった。だが何らかの縁がある。阿蘭若の前世と今世を妙華鏡みょうげきょうに映し出せば、全てが明らかになる」

東華は呟き鳳九の鳳羽花ほううかを消した。

目覚めた鳳九は東華とうかの腕を枕にし、阿蘭若の部屋の寝台にいた。

東華はお互い息澤そくたくと阿蘭若のフリを続けることを提案し、鳳九も受け入れた。

鳳九は阿蘭若ではないとバレないよう、右手に包帯を巻いた。

「しばらく会わずにいよう」

東華は岐南きなん神宮に出かけていき、鳳九は見送った。

すぐに茶茶ちゃちゃがやってきて、沈曄しんよう孟春院もうしゅんいんに入ったことを伝えた。

「(沈曄しんようは)邸宅の内部をよくご存じで案内の必要もなかったと。初めてお越しになったはずですが」

茶茶は報告し、鳳九は不思議に思ったものの、丁寧にもてなすよう命じた。

陌葉はくようがやってきて、鳳九は不機嫌顔で白虎の件の文句を言った。

「お詫びを申し上げる」

陌葉はくようは神妙な表情で謝罪した。

「冗談よ。帝君に治してもらったからもう平気なの」

鳳九は笑顔で、記憶も体も戻ったことを話した。

「何と。これがそなたの体?…阿蘭若そっくりだ。まるで区別がつかない」

陌葉はくようは驚いている。

鳳九は包帯をはずし、傷のない掌を見せ、阿蘭若の体が消えたことを話した。

「阿蘭若の体が消えたなんて」

陌葉はくようは呟き考え始め、鳳九の話を聞いていない。

鳳九は何度か陌葉はくように呼びかけ、陌葉はやっと鳳九に意識を戻した。

「ここで暮らした頃の沈曄しんようは部屋に籠もりきりだった。そこで阿蘭若はふみを書き気晴らしをしてやった。だから阿蘭若の筆跡をまねて文を書いてほしい」

「字が下手なのよ。阿蘭若とは比べ物にならない。練習する暇が欲しい」

「いいだろう。まずは体を休めて。文の件は私が」

陌葉はくようは立ち上がり、話し始めた。

「阿蘭若の夢は実に奇怪だ。私でさえ魔物に取り憑かれた気がして、時々自分を見失う。私は夢の中にいるのか、それとも現実に生きているのか」

「魔物に取り憑かれる?この夢はあなたの生涯の一部よ。当事者だから迷うの。あなたは自由に見えるけど、心の奥では阿蘭若に縛られてる。つまり自分の心に魔物が潜んでるのよ。私は悩まないわ。他者の生涯だもの。私が気がかりなのは帝君だけ。帝君がいれば何も怖くない」

鳳九は笑顔で言い、陌葉はくようも明るい顔をした。

東華は阿蘭若と鳳九の縁を知るため妙華鏡みょうげきょうを作り始めて…?

感想

久々の甘々な回だったのではないですか!?ありがとうございます。

光る球は、鳳九の手から落とす演出のためだけに召喚されたと思います。間違いない。

35話で、鳳九が白浅から聞いたと言う、人間界の真心を伝える手段・心臓を捧げる を披露した時、怖いことになるのではないかと心配したのですが、可愛い感じで安心しました。

帝君は鳳九を太晨宮に連れて帰る気満々です。
青丘せいきゅうには寄るだけです!
こんな日が来るとは…。実に感慨深いです。

今回も血が結構出ていたのですが、帝君の血は金色が混じってるので、血の感じが希薄で大丈夫でした。

次回はついに阿蘭若の死の真相がわかるのでしょうか?沈曄しんようさんと師匠の思惑は?気になります!

コメント

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