夢幻の桃花 三生三世枕上書 第40話 姉妹の陰謀

第40話 姉妹の陰謀夢幻の桃花

夢幻の桃花 第40話 あらすじ

流れ星を見る宴では、鳳九ほうきゅう陌葉はくようが仲良さげに話している。東華は2人に嫉妬していると言い、自分が好きなのは橘諾ではなく阿蘭若であると周囲に分からせた。橘諾と嫦棣は阿蘭若を陥れようと、鳳九と陌葉に惚れ薬を飲ませ、2人を引き合わせようと画策した。陌葉と東華は2人の策略を未然に防いだ。陌葉は傾画の過去を話した。

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夢幻の桃花 第40話 登場人物

鳳九青丘の姫。頻婆果を手に入れようとしたが失敗し、阿蘭若の夢に入り、阿蘭若になっている。
東華最も尊い神仙。鳳九を助けるため阿蘭若の夢に入り、阿蘭若の夫・息澤になっている。
陌葉阿蘭若の師匠。西海の第二王子。連宋が鳳九と東華を救うため差し向けた。
阿蘭若比翼鳥族の第二公主。蛇に育てられ、非業の死を遂げた人物と言われている。
茶茶阿蘭若の侍女。
橘諾阿蘭若の姉。
嫦棣阿蘭若の妹
傾画阿蘭若の母。比翼鳥族の王后。
相里闕阿蘭若の父。比翼鳥族の大王。

夢幻の桃花 第40話 あらすじ【ネタバレ有】

流れ星を見る宴では、鳳九ほうきゅう陌葉はくようが仲良さげに話している。
二人の距離は近い。
沈曄しんようはそんな二人の様子をずっと見ている。

沈曄しんようの隣に座っていた橘諾きつだくは、婚約者である沈曄しんように酒を勧めたが、沈曄しんようは酒も飲まず二人を見続けた。
宴には東華とうか嫦棣じょうていの姿がなかった。
陌葉はくようは東華は所用で出かけていると鳳九に教えた。

広場に嫦棣じょうていが入ってきて、琴を演奏し始めた。
演奏しながら嫦棣じょうていは鳳九と目を合わせ、お互いに「フンッ」と言って顔を逸らせた。
橘諾きつだく沈曄しんように菓子を勧めたが、沈曄しんようは強い口調で断り、用があるからと退出した。

王后傾画けいがは鳳九を呼びつけ、息澤そくたくはどこにいるのか尋ねた。
「どこへ行ったのか私も知りません」
鳳九は答えた。

すると嫦棣じょうていが隣にやってきた。
「私は行き先を知ってます。護心草ごしんそうを摘みに行かれました」
嫦棣じょうていは話した。

「妻の阿蘭若あらんじゃくも知らないのになぜ知っているの」
傾画けいがは嫦棣に尋ねた。
橘諾きつだく姉上の傷が全快しないので始空しくう山へ行くよう私が頼んだのです。息澤そくたく様は他ならぬ私の願いならばと言って、阿蘭若姉上に告げる間もなくお発ちになりました」

「そういう事情なら私も納得できました」
鳳九は余裕の表情だ。
「心が広いのね。でも始空しくう山はとても険しく獰猛な霊獣が護心草ごしんそうを守ってる。息澤そくたく様に何かあれば姉上に悪いわ」
「夫の仙力ならば霊獣など物ともしない」
鳳九は再び余裕を見せた。

鳳九の反応が面白くない嫦棣じょうていは、鳳九に何か言おうとした。
大王・相里闕しょうりけつは二人を止め、息澤そくたくの帰りを待つよう言った。

薬師が呼ばれ、冷えに効く薊柏果けいはくかが大王に献上された。
三人の公主は冷えの体質を持つので、薬師は薊柏果けいはくかを使った粥を用意したそうだ。
そこに東華とうかが登場した。

薊柏果けいはくか?阿蘭若は食べられない」
一言言って広場に入ってきた東華とうかは、「夜は風がある。上衣を羽織れ」と言って鳳九の肩に上衣をかけた。

大王に挨拶をした東華とうかは、鳳九を席に連れ帰り、陌葉はくように席を空けさせ二人で座った。
東華は橘諾きつだく嫦棣じょうていは二人の様子を見て顔を歪めた。

息澤そくたく様、なぜ阿蘭若は薊柏果けいはくかを食べられないの?」
傾画けいがは質問した。
「服用している護心草ごしんそう薊柏果けいはくかは相克するので体に良くない」

東華の答えを聞いた鳳九は、「いつ私が護心草ごしんそうを?」と不思議がった。
鳳九が今飲んでいる魚の汁物には、護心草ごしんそうが入っていることを東華は教えた。
この汁物は東華とうかの監修で茶茶ちゃちゃが作ったものだ。

「ならば始空しくう山へ行ったのは、橘諾きつだくのためではないのね?」
傾画けいがは東華に問いかけた。
「阿蘭若のためでなければ険しい山に入らない。橘諾きつだく公主の傷は完治しています。だが阿蘭若の傷が案じられます」
東華は鳳九を見た。

「私たちは名ばかりの夫婦よ。やはり憑かれたのね」
鳳九は小声で東華に問いかけた。

断腸だんちょう山を下りたのち会いに来ぬからだ」
「あなたも同じでしょ。真っ先に橘諾きつだくの…」
「私は行った。だがそなたは蘇陌葉そはくようと親密そうにしていた。ゆえに無視した」
鳳九は陌葉と顔を見合わせた。

「あなたはまさか…」
鳳九は東華を見た。
「嫉妬している」
東華は言った。

流れ星が流れ、広場に集まった人々は「吉兆だ」と言って夜空を見上げた。

「なんて美しいの」
鳳九も晴れやかな笑顔で夜空を見上げている。
東華はそんな鳳九の様子を見ていた。

沈曄しんようは独り自室で流れ星を見ている。
「阿蘭若、またお前と星を眺めたい。しかし…お前は変わったようだ。それに今は息澤そくたく蘇陌葉そはくようがお前を守っている。私の存在など目に入らぬのだな」
沈曄しんようは呟いた。

宴の後、鳳九は陌葉はくようと二人だ。
今日はみんな様子がおかしかったと鳳九は話している。

「(嫦棣じょうていは)気位が高いくせに自ら名節を汚す振る舞いを。それほど息澤そくたくが好きなら、大王に直接婚姻をねだればいい」
鳳九は言った。
「恐らく、ねだったが失敗したのだろう。大王が息澤そくたくに伝えなかったか、息澤そくたくが拒んだかどちらかだ」
陌葉はくようは推測した。

鳳九は、もし息澤そくたく嫦棣じょうていを娶れば、同居したいと言われないだろうと少し喜んでいる。
「しかし息澤そくたく護心草ごしんそうを摘んできたのは、そなたへの真心では?」
陌葉はくようは言った。

「阿蘭若に対して意外と優しいみたい。…だけど宴が終わるとさっさと帰ってしまった」
「ある者のために粥の作り方を学びに行った」
陌葉はくようは微笑まし気に話した。

帰っていく二人の姿を、黒装束の男が見ていた。

部屋に入った陌葉は、“明日 辰の刻に小船へ 話がある”という鳳九からの手紙を机の上で見つけた。

黒装束の男は、嫦棣じょうてい橘諾きつだくの所へ報告に来た。
「指示通り動いて」
嫦棣じょうていは男に命じた。

鳳九の部屋に東華とうかがやってきた。
鳳九はすでに寝ている。
「寝ずの番は私が変わろう」
東華は茶茶ちゃちゃに言い、鳳九の側についた。

「公主 この日が来ました」
部屋から出た茶茶ちゃちゃは喜びを抑えきれずに、はしゃいでいる。

翌朝、東華とうかが外に出た隙に何者かが鳳九の急須に薬を入れた。
目覚めた鳳九は、白檀の香りがすることを不思議に思いつつも、茶茶ちゃちゃを呼び、いつもの朝支度をした。
茶茶ちゃちゃは薬の入った急須から鳳九に水を渡し、鳳九は薬の入った水をのんだ。

「公主、息澤そくたく様は?」
茶茶ちゃちゃはウキウキと鳳九に尋ねた。
息澤そくたくなら自分の部屋でしょ」
鳳九は眠そうに答えた。

「いいえ昨夜はここに泊まったんですよ。私が案内しました。…まさか昨夜は何もなかったのですか?」
「何もって?」
「昨夜の息澤そくたく様の様子を見るかぎり、てっきり公主と共寝なさりたいのだと…本当に何もないのですか?」

鳳九は唖然とし、寝台から立ち上がろうとするとめまいに襲われた。

「姉上、いきましょう」
嫦棣じょうてい橘諾きつだくに声をかけた。

「焦りは禁物よ。お茶を入れるためお湯の適温を待つのと同じ。遅くても早くてもだめ。適時を狙えば思うままの効果を生む」
橘諾きつだくは書簡に目を通しながら話した。

「うまく相思引そうしいん(惚れ薬)を飲ませたし大丈夫よ。でも息澤そくたく様は阿蘭若のどこがいいの?蛇穴で育った野蛮な女よ」
「別の男と寝床にいたと知れば阿蘭若を見捨てるに決まってる」
「阿蘭若の不貞が明るみに出れば二度と大きな顔はできない」
嫦棣じょうていは笑顔を見せた。

「あの者をどん底へ突き落すのよ。息の根を止めるには、これに勝る方法は考えられない」
橘諾きつだくは言った。

橘諾きつだくの侍女がなにやら報告し、橘諾きつだくは「そろそろだわ」と言って席を立ち、嫦棣とともに侍女たちを引き連れ阿蘭若の部屋へ向かった。

鳳九の寝台には透け感のある垂れ幕が下がっており、中の様子は分からない。
しかし外に男性用の上衣がかかっていた。

「寝床にいるのは陌葉はくよう殿?」
嫦棣じょうてい橘諾きつだくの顔を見た。

「阿蘭若出ておいで。この恥知らず。師匠と共寝するとは虫けらにも劣る。王室の面汚しだわ」
橘諾きつだくは大声で言った。

「大王と息澤そくたく様に来ていだたくように伝えて」
橘諾きつだくは1人の侍女に命じ、他の侍女たちには部屋を見張らせた。

侍女から報告を受けた大王は怒り、阿蘭若の部屋に向かった。
大王は鳳九の寝台の近くで咳払いした。

「何事です。こんな早くから。なぜ私たちの部屋に?」
中から出てきたのは東華だった。

大王や公主たちは顔を見合わせ戸惑っている。

「阿蘭若が寝ているのに騒々しいですね。連れて出ます」
東華は眠っている鳳九を抱きかかえ、部屋を出ていった。
「この件は良く調べ、息澤そくたく殿に必ず報告する」
大王は出ていく東華とうかの背中に声をかけた。

「あれは蘇陌葉そはくようです。変化の術で化けてるくらいお見通しです」
嫦棣じょうていは大王に訴えた。
「黙れ」
大王は嫦棣を黙らせた。

東華が建物から出ると、陌葉はくようが待っていた。

東華に続いて出てきた大王に、陌葉はくようは報告した。
「実は昨夜、阿蘭若を名乗り…置き文がありました。しかし阿蘭若に書法を教えたのは私です。阿蘭若の筆跡は誰にも分からなくても、私には一目瞭然です。そこで事情を聞くためやって来たところ、大王と公主お二方にここで出くわしました」

「父上、信じてはなりません」
嫦棣じょうていが言うと、陌葉は「ここにあなたの文もあります」と言って大王に昨夜の置き文を差し出した。

置き文を見た大王は目を丸くし、去っていった。

目覚めた鳳九は陌葉はくようの部屋を訪ねた。
陌葉はくようは鳳九が寝ている間に起ったことを話した。

陌葉はくようは手紙が偽物だとすぐに気付いた。

今朝茶茶ちゃちゃから鳳九が倒れたと報告を受けて、鳳九が惚れ薬を飲まされたことを知ると、陌葉は東華とうかに相談した。

東華は裏をかこうと言い、鳳九の寝床に東華が寝ることになったそうだ。

「痛い目に遭わすだけでは足りない。この世には“迅速”という言葉がある」
東華は陌葉に言った。
東華は鳳九に薬を飲ませ、相思引そうしいんの毒から守った。

橘諾と嫦棣は大王に軟禁された。

船は都に戻り鳳九は茶茶ちゃちゃと帰途に就いた。
途中、橘諾きつだくと嫦棣が兵士に連れられているのを目にした。
「1日でも長く軟禁されたらいい」
茶茶ちゃちゃは言ったが、鳳九はすぐに軟禁は解かれるだろうと暗い顔をした。

家に帰り鳳九がのんびりしていると、茶茶ちゃちゃが焦った様子で報告した。
「王宮は大騒ぎです。…橘諾きつだく公主が梟首刑になり、嫦棣公主も流罪とか」
「親に愛されてるから軟禁で済んだはずでしょ?」

鳳九は驚いている。

相思引そうしいんの件とは無関係です。…橘諾きつだく公主は貞操を汚し、師匠の子を宿したのを今まで隠してたんです。大王は激怒し、梟首刑および功徳譜からの除名を決め、近く執り行います」
橘諾きつだく沈曄しんようの許嫁だったはず。なぜ師匠と私通を?」

「公主の懐妊は特に秘密ではなく、ゆえに息澤そくたく様も傷の治療を引き受けました。ですが今になって、天意ではなく私通で懐妊したと分かったのです。…(嫦棣は)先日大王の大切な灯籠を壊したので、反省のため荒涼の地へ流されます」

大王に溺愛されている嫦棣が灯籠を壊しただけで流罪になることや、話が急すぎることを鳳九は怪しみ、茶茶に情報を探るよう命じた。

「橘諾の私通がばれたのは、現実では4月17日だった。しかし今日はまだ3月27日だ。丸20日も早い」
陌葉はくようは一人考えていた。

そこに東華とうかが現れた。
全ては東華が大王を使い行ったことだった。

「しばらく神宮に戻る。私が不在の間は小白しょうはくの面倒を見てくれ」
東華は薬を渡し、陌葉はくように鳳九を託した。

「西海で最も優れた頭脳を持つ私が帝君の考えに気づかぬとは誤算だった。しかし橘諾きつだくを死なせられない。鳳九殿に頼るしかあるまい」
東華が去った後、陌葉はくようは呟いた。

鳳九が夕食を食べ始めると、陌葉はくようがやってきて鳳九のお粥に薬を入れた。
息澤そくたくから託された薬だと陌葉はくようが言うと、鳳九は名ばかりの夫婦のはずなのにと不思議がった。

「夫婦というよりはお互いを敬う友だった。阿蘭若にとって息澤そくたく様はこの私より師匠と呼ぶにふさわしい」
陌葉はくようは言ったが、鳳九は納得していない。
ここは夢の世界なので齟齬も生まれるのだと陌葉はくようは誤魔化した。

お粥を食べた鳳九は、「また血の味がする」と言いながらも食事をし、陌葉はくように話を促した。

「実はあの橘諾きつだくは大王の娘ではない。…話によると相里闕しょうりけつは兄を殺して王位についた。王后の傾画けいがは、殺された兄相里殷しょうりいんの妻だった。当時傾画けいがは夫に殉じようとしたが、腹の中には橘諾きつだくがいた。相里闕しょうりけつ傾画けいがを深く愛しており、橘諾きつだくを残すと約束して傾画けいがを娶った。…当時相里闕しょうりけつはやむなく橘諾きつだくを生かしたが、いずれ殺す気だった。己の立場も知らず師匠と私通するとはな。腹の子は天意で宿った次の神官長だと主張し、傾画けいがは真相を隠し通す気だった。だが息澤そくたく橘諾きつだくに冷淡になったのをきっかけに、相里闕しょうりけつは私通の証を見つけ出した」

鳳九は驚きとともに、陌葉はくようの話を聞いた…。

感想

橘諾きつだくは未来の女王だし、阿蘭若をいじめてるとは言っても、シンデレラの下の姉的な立場かなと思っていました。
シンデレラの下の姉は上の姉が怖いので姉の腰巾着となってシンデレラをいじめています(私の見たシンデレラでは)。

ドラえもんならスネ夫ポジションです。

今までも橘諾きつだくは嫦棣がやりすぎるのを止めているのかなと思っていました。
でも違いました。
橘諾きつだくは真っ黒でした。怖っ!

そして今回1番驚いたのは、王后傾画けいがの過去です。
傾画けいがは今の夫・相里闕しょうりけつの兄、相里殷しょうりいんの妻だった。
しかし相里殷しょうりいん相里闕しょうりけつに殺され、夫を殺した相手の妻にされた。

そして相里闕との間に初めて身ごもったのが阿蘭若だった。
なんとなく阿蘭若が捨てられた理由が分かりました。

でも今の傾画けいがは阿蘭若を2人の公主と平等に扱っているように感じます。
あとから自分の過ちに気づいたのでしょう。
阿蘭若には罪がないので、可哀そうです。

それにしても、なぜ橘諾きつだくが阿蘭若を殺したいほど憎んでいるのか分かりません。
嫦棣は息澤そくたくが好きだからだとして、橘諾きつだくは自分の師匠が好きなんですよね?
師匠の子を宿しているのですから。

なのに今回の橘諾きつだくのセリフ↓↓↓
「あの者をどん底へ突き落すのよ。息の根を止めるには、これに勝る方法は考えられない」

怖いわ!!

何かそこにも秘密があるのでしょうか?
陌葉は橘諾きつだくを殺してはダメだと言っていました。

そしてどうやら、帝君の香りは白檀(サンダルウッド)のようです。

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