夢幻の桃花 三生三世枕上書 第35話 阿蘭若の夢

第35話 阿蘭若の夢夢幻の桃花

夢幻の桃花 第35話 あらすじ

鳳九ほうきゅうの記憶は太晨宮たいしんきゅうにいたころまで戻っていた。東華とうかは修為の尽きた鳳九を回復させるため、鳳九の仙体と元神を分離させ、仙体を棺に入れ湖の底に封印した。元神は阿蘭若あらんじゃくの夢の住人の体内で回復させることにした。鳳九が目覚めると阿蘭若公主になっていた。白鳳九としての記憶も阿蘭若としての記憶も鳳九にはなかった。

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夢幻の桃花 第35話 登場人物

鳳九青丘の姫。青緹を生き返らせるため、頻婆果を採りに来て阿蘭若の夢にとらわれた。
東華最も尊い神仙。鳳九を救い出すため阿蘭若の夢に入った。
連宋天君の第三皇子。解憂泉で東華と鳳九が帰ってくるのを待っている。
相里萌比翼鳥族の第二王子で、将来の王。鳳九を救い出そうとしている。
燕池悟魔族の青魔君。鳳九を救い出そうとしている。
聶初寅魔族の玄魔君。緲落の封印を解き、煦暘に代わり魔君になろうとしている。
緲落かつて東華が封印した魔尊。封印を破ろうとしている。

夢幻の桃花 第35話 あらすじ【ネタバレ有】

『夢の中なのにまるで本物みたい。信じられない』

息を切らして東華とうかを見つめながら、鳳九は思った。
東華は鳳九に口づけ、2人は抱き合い口づけあいながら寝台の上をころころ転がった。

息ができなくなった鳳九は東華の身体を離した。

「どのように呼吸をするか、知らぬのか?」
「息を止めるのは青丘せいきゅうの習慣です」
鳳九は強がって答えた。

『口づけの時の青丘での習慣なんて、私も知らないのに帝君が知るわけないわよね』
考えた鳳九は自信をもって話し始めた。

「さっき帝君は息をしてましたか?青丘では禁忌です。隣家の息子の従兄なんかそのせいで婚約が破談に。それほど無礼な行いです」

「そんな面白い習慣は初めて聞く。試してみるのも悪くない」

東華は再び口づけしようとした。

「なんて破廉恥な」
「先に唇を重ねてきたのは誰だ?」
「これは私の夢の中です。私は帝君に何をしても構わない。でも逆はだめです」
鳳九は東華の頬をつねりながら話した。

「これは夢なのか?どうりで大胆だと思った」
東華の言葉で、鳳九はこれが現実だと気付いた。

鳳九の記憶は、姫蘅きこうと東華の婚儀から数か月後の時点に戻っていた。

太晨宮たいしんきゅうにいた頃までの記憶しか残っておらぬゆえ、私に怒っていないのだな。これは好都合だ』
東華は一計を案じた。

「ここは十悪蓮花境じゅうあくれんげきょうに似た場所で、燕池悟えんちごが閉じ込めた私を、そなたは助けに来た」
燕池悟えんちごってひどい。…燕池悟えんちごって根っからの悪党なのね」
鳳九はため息をついた。

東華は十悪蓮花境じゅうあくれんげきょうの中にも鳳九は助けに来たと言い、鳳九は狐の正体に東華が気付いたことを知った。
「あの狐は私だと気付いたのですね?やっと気づくなんて」
鳳九は涙を流している。

小白しょうはくが目覚めて半刻が経つ。阿蘭若あらんじゃくの夢に陥り、小白しょうはく修為しゅうい(修練を積み得た仙力)は尽きた。私の血を飲ませて元神げんしん(肉体を超越した命の精髄)を修復せねばならぬ。そして弱った体は、私が封印してやれば癒やせるが、目覚めて1刻のうちに封じ込めねばならぬ。さもないと効力を得られない。封印は仙体を癒やすが、元神げんしんは一緒に置いておけない。小白しょうはく元神げんしんをこの地の誰かの体に入れ、精気を吸わせつつ修復するのがよかろう。阿蘭若あらんじゃくの夢から今すぐには出られぬ。小白しょうはくは私を恨んでいるが、封印するまでに残されたのは半刻しかない。そのわずかな間も私を恨み続けるなど、互いにとってあまりにもむなしい』

東華は鳳九を抱きながら考えた。

小白しょうはく、我々は夫婦なのだ…実はそなたは記憶を失っている、…私がひざまずき(結婚の)許しを乞うたのだ」
東華は鳳九に言った。
鳳九はありえないと思いながらも、信じつつある。

「頭の固い私の父がなぜ承諾したんでしょうか。…名家の若君でもなく実権もない方を私の婿とは認めないと思います」
鳳九は東華に質問した。

白奕はくえき上神は、私には輝かしい前途はないものの、ひざまずくのを見て誠意を認めてくれた。私を哀れんだのだ。…青丘の者は気が優しく情にもろい」
「確かにそうです。どうやら作り話ではなく、本当に私を娶ったのですね」

鳳九は納得し、ひざまずく以外に何をしたのか知りたがった。

『きっと私に許されたくて、なりふり構わず謝罪したのね』
鳳九は想像してくすくす笑った。

東華は鳳九を隣に横たえさせた。
「私にどうしてほしいのだ」
東華は真剣な顔で聞いた。

「心の臓を捧げるのが真心を伝える究極の手段で、叔母によると人間界で流行したとか。…もし死んで誠意を示されたら疑う余地はありません。ただ言ってみただけです。…何をしてほしいか思いついたら、その時に言います。もう夫婦なんだし急ぎません」

話を聞いた東華は鳳九に口づけをし、仙術で眠らせた。
『療養を終え封印から出た時には、こたびのことでまた怒るやもしれぬ。その時、私はどのようになだめればよい?』
東華は鳳九の手に口づけた。

解憂泉かいゆうせんでは戻らない東華と鳳九を相里萌しょうりほう連宋れんそうが心配していた。
「あたふたして見苦しいぞ。どのみち危険ならいっそ突撃すればいい」
燕池悟がやってきて、威勢よく意見を言った。

相里萌しょうりほう連宋れんそうも試す価値があると燕池悟えんちごに同意したが、方法が分からなかった。
燕池悟は方法を探すと言って去っていった。

東華は鳳九を棺(?)に入れ、紫の上衣を掛け元神げんしんを取り出した。
そして棺を湖の底に埋めた。

頻婆樹ぴんぱじゅの根本で幼い子供が泣いている。

少年は子供をあやし、「梵音谷ぼんおんこくでは神官の血が良薬だ」と言って自分の血を子供に与えた。
少年が子供を連れ帰ろうとすると、大蛇が出てきた。
少年は子供を置いてその場を去った。

目覚めた鳳九は阿蘭若あらんじゃく公主になっていた。
鳳九は全ての記憶を失っている。
自分が誰なのかもわからない。

侍女の茶茶ちゃちゃは、かいがいしく世話を焼いてくれるが、鳳九は茶茶ちゃちゃを下がらせた。
『夢の中の幼子はきっと阿蘭若あらんじゃくね。あの少年は誰?どうして?私は罪でも犯した?何も覚えてない』
鏡を見ながら鳳九は考えた。

右腕の内側には、『阿蘭若あらんじゃく』と名前の刺青がしてあった。

魔族の議会では、1人の魔族が煦暘くようの政策を非難していた。
姫蘅きこうと東華の婚姻は失敗し、燕池悟えんちごも姿を消したきり。
そこに燕池悟えんちごが入ってきた。

煦暘くよう姫蘅きこうは梵音谷にいいた。…秋水しゅうすいの毒を癒やしに東華帝君が行かせた。…そして今、帝君と青丘の姫が…“阿蘭若あらんじゃくの夢”に閉じ込められている。嘆いている姫蘅きこうのためにも俺と一緒に帝君たちを救ってくれ」

燕池悟えんちごの話を聞いた聶初寅じょうしょいんは顔色を変えた。
魔族たちは、帝君のいない今が戦を仕掛ける絶好の機会だと話し始めた。
それをなだめたのは聶初寅だった。

「まずは冷静になれ。帝君が生きて戻るかまだ分からない。今は戦力を蓄えておき、死んだと分かれば宣戦すればいい」
聶初寅じょうしょいんが言うと煦暘も同意し、戦の話し合いは後日行われることになった。

聶初寅は緲落びょうらくに会いに行き、燕池悟えんちごから聞いた話をした。
「封印を破るには、またとない機会です」
聶初寅は緲落に呼びかけた。
「私の仙力が高まったのもそのせいか。…東華生きて出られると思うな」
緲落は高笑いをした。

鳳九は茶茶ちゃちゃを上手く使い、阿蘭若あらんじゃくについて聞き出した。
阿蘭若あらんじゃくはおおらかな性格のようね。侍女とも仲がいい。茶茶ちゃちゃの態度を見れば分かる』
鳳九は少しずつ阿蘭若あらんじゃくについて理解し始めた。

東華と同じ顔をした沈曄しんようは、20年の修行から出てきて阿蘭若あらんじゃくのことを想った。
沈曄しんようは蛇陣に来て、置かれた寝床に座った。
その寝床はかつて沈曄しんよう少年が阿蘭若あらんじゃくに与えたものだった。

沈曄しんようは昔に想いを馳せた。

「お前は蛇穴で育ったが蛇じゃない。比翼鳥ひよくちょう族の公主だ。だから名がいる。親がくれないのなら私が付けてやろう…”阿蘭若あらんじゃく”これから私はこの名を呼ぶからね」
沈曄しんよう少年は言うと、阿蘭若あらんじゃくの右腕に“阿蘭若あらんじゃく”と仙術で刺青を入れた。

「私は従兄弟の沈曄しんようだよ…私は長い修練に入る。望まないけど、神官長になる身だし仕方がないんだ…神官長になって助けに来るよ。私はお前の唯一の家族だ」
2人は微笑み合った。

時が経ち
沈曄しんようは従妹の嫦棣じょうていから阿蘭若あらんじゃく息澤そくたくの婚姻が決まったと知らされた。
息澤そくたく沈曄しんようの師匠だ。
沈曄しんよう阿蘭若あらんじゃく息澤そくたくの姿を険しい顔で見つめた…。

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感想

にょわーーーーーー!!!
なんですか、なんですか!!??
昨日の最後で終わったと思っていたご褒美は続きました。

かなり続きました。すごくイチャイチャしています。何度もちゅっちゅしています(*ノωノ)

帝君は夫婦だとか言い始めちゃってます。なんですか?そういう小説大好きです!!

しかしそれとは裏腹に、鳳九は修為しゅういをすべて失い、昨日の34話で相里萌しょうりほうが言っていたところによれば、灰と化す一歩手前の状態のようです。
鳳九は元神げんしんと仙体が別々に保管されました。そして阿蘭若あらんじゃくになりました。

阿蘭若あらんじゃくは「蛇に育てられ非業の死を遂げた人物」と既にネタバレされているので、この後の展開が心配です。しかし、35話はリピート決定の回になったと思います!!

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