夢幻の桃花 三生三世枕上書 第33話 決勝の熱戦

第33話 決勝の熱戦夢幻の桃花

夢幻の桃花 第33話 あらすじ

東華は鳳九が抜け出して友に会いに行ったことを怒り、修行をより厳しくした。鳳九は修行を受け、自分が確実に上達しているのを感じた。東華は鳳九が頻婆果を欲しがるのは燕池悟のためではないかと邪推した。大会当日、鳳九は順調に勝ち進んだ。緲落は燕池悟を操ったが、東華が気付き緲落のたくらみを阻止した。鳳九は大会に優勝した。

今なら無料でお試し!「ゲオ宅配レンタル」



夢幻の桃花 第33話 登場人物

鳳九青丘の姫。燕池悟と共に梵音谷に落ち、夜梟族の公主・九歌として学府に通っている。
東華最も尊い神仙。紫の衣が特徴。梵音谷の学府で茶道の先生をしている。
燕池悟魔族の青魔君。鳳九と共に梵音谷に落ち、生死を共にしている。姫蘅が好き。
姫蘅魔族の公主。兄と決別し、毒を癒すため梵音谷で楽師をしている。
相里萌比翼鳥族の第二王子。青丘の鳳九が好きだが、鳳九=九歌に気づいていない。
潔緑相里萌の従妹。郡主。

夢幻の桃花 第33話 あらすじ【ネタバレ有】

鳳九ほうきゅうは、燕池悟えんちごと話しながら酔里仙すいりせんから出た。

萌少ほうしょうったらなぜ私を見初めたの…店を出てからずっと視線を感じる」
鳳九は燕池悟えんちごに話しかけている。

燕池悟は茶化し、笑いながら2人で帰っていった。その後姿を紫衣の人物が見ていた。

「昨夜はどこへ?」
翌朝、朝餉の準備をしようと起きてきた鳳九に東華とうかは声をかけた。

「友が落ち込んでたので慰めてました」
「無断で結界を破った。それほど意志薄弱で勝てると思うのか。勝ちたくなければ、結界を解いてやるがもう指導せぬ」

東華とうかはいつになく怒った様子だ。

「許しも得ずに抜け出してしまいました。今後は一生懸命稽古に励みます」
鳳九は真摯に反省した。

朝餉も食べぬまま、稽古が開始された。
休みもなく、日が暮れるまで稽古は続けられている。

『まだ休ませてくれない。昨夜のことで怒って仕返しをしてるのね。だけど1日頑張った分腕が上がったわ』
鳳九は確実に向上しているのを感じた。

そろそろ目隠しを取り、何を見ても動じないための稽古をしたいと鳳九は申し出た。

東華は近くにあった道具を回し、カラカラと音を立てた。
鳳九はなんだろうかと目隠しを取り、東華とうかの様子を観察し、氷柱から落ちた。

「万物を無とみなす境地にはまだ程遠いな」
東華は一言いい、茶をすすった。

競技大会の予選は笛と琴の合奏で行われることになった。
女王の決定だ。

姫蘅が琴を弾き、生徒が笛を奏でる。

燕池悟は武術なら何でも得意だが、笛はからっきしだった。
姫蘅きこう燕池悟えんちごの笛の練習に付き合っていた。

試しに合奏してみたが、燕池悟の笛はひどい。
燕池悟は、先に琴を練習し音律をつかんでから笛の練習をしたいと提案した。

姫蘅は同意し、燕池悟えんちごの手に手を添えて琴を教えた。
燕池悟は姫蘅を見てしまい、琴に全く集中していない。
姫蘅は爪で燕池悟えんちごの手の甲を傷つけてしまった。

姫蘅は燕池悟えんちごの手を取り仙術で治療した。
姫蘅の仙術は紅い光を帯びている。

東華は寝ている鳳九の額や首に薬を塗っている。鳳九は目を覚ました。

「ちょうどよい。襟元を緩めよ。さもないと他の場所が塗れぬ」
「もう少し寝ます」
鳳九はまだ眠いようだ。

「私に何かされるとでも?そんな傷だらけの体に何ができる」
「昼間少しも休ませてくれなかったくせに、今さら気遣うなんて、今度も私をからかってるのでは?」
寝ながら鳳九は話した。

「修行というのは、転んで自ら立ち上がらねば成果が出ない。小白しょうはく、私は常にそばで守ってやるわけにはいかぬ」
東華は寝ている鳳九に語り掛けた。

鳳九は起き上がり、梵音谷ぼんおんこくに落ちて以来、東華とうかがいなくても元気にやってきたし、痛い目に合うこともなかったと話した。

「私の天罡罩てんこうとうがなければ、梵音谷へ落ちた時に身が砕けていたぞ」
東華の言葉で、鳳九は自分がずっと守られていたことに気づいた。

天罡罩てんこうとうは神仙にとってとても大切な物なのに。私に下さったんですね。…でも貴重な物なので受け取れません。お返しすべきです」
「返さなくてよい。私の仙力から生じた物だ。私が死ねばおのずと消える」

「帝君も死ぬんですか。どうして?」

「天地が開けて以来、四海八荒しかいはっこう(四方の海と八方の果て)を脅かす災いはなかった。もしあれば、その時に私は命を失うだろう。だが少なくとも数十万年後だ。今から心配せずとも好い」
「心配してません」

鳳九は東華とうかから目をそらすと、目元を赤くし瞬きを繰り返した。
東華は鳳九の様子を見てほほ笑んだ。

「今はもう手に傷ができてないのに木芙蓉花膏もくふようかこうを持ち歩いてるんですか」
鳳九はうっかり東華とうかの手の傷のことを話題にしてしまったが、それは重霖ちょうりんや狐しか知らないはずのことだった。

東華は訝しんでいる。
鳳九は東華とうか木芙蓉花膏もくふようかこうは出来がいいと言ってお茶を濁した。

「かつて私の狐が作ってくれた…美肌の効果が高いそうだ。無駄にするな」
東華は言うと、鳳九の顔に木芙蓉花膏もくふようかこうを塗り始めた。

「分かち合いましょう」
鳳九も東華の顔に木芙蓉花膏もくふようかこうを塗った。

鳳九は東華とうかを寝台に押し倒し、「動かないで」と言って木芙蓉花膏もくふようかこうを塗ろうとした。

『この方が最も高貴で私が心底憧れてた神仙の東華帝君なのね』
東華の上に乗り、間近で顔を見た鳳九は、もはや薬を塗れなくなった。

指にはたっぷり木芙蓉花膏もくふようかこうが付いたままだけれど、鳳九は「もう寝ます」と言って東華とうかから離れた。
東華は鳳九の手についた木芙蓉花膏もくふようかこうを仙力で拭い、鳳九の部屋から去っていった。

鳳九と東華とうかは合奏の練習をしていた。
東華が琴を弾き、鳳九が笛を吹く。
曲調が早くなると鳳九はついて行けなくなった。

「琴の音の変化を予測せよ。…奏者の表情と所作をしかと見れば、変化を予測できる」
東華は助言した。

東華と連宋は、疊宙ちょうちゅう術を使い囲碁を打っていた。
「なぜ頻婆果ぴんぱかが欲しいのか鳳九に聞いたことは?魔族の燕魔君は鳳九とかなり親しい。…もしかすると…」
連宋は東華とうかの気を逸らせ碁の勝負に勝とうとしている。

「奴は小白しょうはくではなく姫蘅のために大会に出る」
東華は勝負に勝った。
「少しも心が揺れぬとは、さすが天地の守り神です」
連宋は言い、東華とうか疊宙ちょうちゅう術を解いた。

鳳九は菓子を持って東華とうかの所に来た。近頃東華との距離が近くなったと鳳九は思っていた。しかし東華は冷たい目をしていた。

頻婆果ぴんぱかを得たいのはなぜだ」
「まだ食べたことがないからです」
「菓子を作るのか?」
「そうですね」

答えた鳳九は、菓子にしたら効能が変わってしまうだろうかと少し不安に思った。

燕池悟えんちごが食べたがっているのか?」
「おそらく。小豆と緑豆と生姜の粉以外は何でも食べますから」
鳳九は燕池悟えんちご頻婆果ぴんぱかを半分こするのだと話した。

東華はしつこく燕池悟えんちごのことを聞いてくる。
東華は姫蘅に焼きもちを焼かせるために居を移したけれど、効果が出ないため燕池悟えんちごを気にしているのだろうと鳳九は推理した。

鳳九は東華の自尊心を傷つけず、助けようと考えた。

「もう大会は間近なので結界を解いてください。そうすれば友が会いに来られて、私たちも友も安心できます」

鳳九が東華に笑顔で言うと、東華とうかも微笑み返した。
東華は結界を強化し部屋に入っていった。

「帝君の心を見抜いたから怒らせちゃった?」
鳳九は考えた。

ついに競技大会当日。
午前中の試験は楽師(姫蘅)の琴に合わせ生徒が笛で音律を調和させるものだ。
この試験は予選で、予選を通過すると午後の決勝に進むことができる。

潔緑けつりょく相里萌しょうりほうが予選を突破し、次は鳳九の番になった。
鳳九の番になると、姫蘅の弾く琴の曲調は難しいものになった。

鳳九は東華とうかに言われたことを思い出し、姫蘅の琴の音に笛を合わせた。

鳳九は絶賛され、予選を突破した。

燕池悟が笛を吹き始めた。
「真剣に笛を吹くと優雅な貴公子みたい」
鳳九は相里萌しょうりほうに話しかけた。

燕池悟の曲はとても易しいもので、燕池悟えんちごも予選を突破した。

午後の決勝は青梅塢せいばいうで行われる。
青梅塢せいばいうという名前だが、この場所には青梅はない。
200年前までは一面青梅だったのだが、寒さで木が全滅し、競技場になったそうだ。

会場には連宋れんそうも現れ、大会を観戦するようだ。

午後の決勝は剣を使って氷柱の上で行われる。
誰と戦っても良く、最後まで勝ち残ったものが勝者になる。

氷柱から落ちた生徒は敗退になる。

次々と氷柱の上から生徒がいなくなり、潔緑けつりょくも氷柱から落ちた。
鳳九と戦っていた相里萌しょうりほうは、試合中青丘で鳳九に助けられた時のことを思い出し、気がそれてしまい氷柱から落ちた。

鳳九と燕池悟が勝ち抜き、2人の一騎打ちとなった。
2人が戦い始めしばらくすると、姫蘅は席を立った。

姫蘅が目を紅く光らせ仙術を使うと、燕池悟えんちごの手の甲が紅く光り、その光が燕池悟えんちごの目に届いた。

燕池悟は突然獣のように叫び、我を忘れて鳳九に襲い掛かった。
鳳九が押されているのを見て、姫蘅はニヤリと笑った。

姫蘅は仙術を再び使った。
姫蘅の動きに気づいた東華が姫蘅を気絶させると、燕池悟えんちごは我に返った。

その瞬間燕池悟に隙が生まれ、鳳九は燕池悟えんちごを打ち負かした。

「東華またもや邪魔したな」
緲落びょうらくは怨嗟の言葉を吐いた。

鳳九は優勝した。
頻婆果ぴんぱかを採る前に女王の血を大蛇に飲ませ大蛇を眠らせるらしく、明日頻婆果ぴんぱかをもらえるそうだ。
鳳九は喜んだけれど、東華とうかが気絶した姫蘅を横抱きに抱えて運んでいく様子を見てしまった。

級友に優勝の祝福をされても、鳳九は心の底から喜ぶことができなかった…。

「日本中が食べた!長谷川稔監修8000万円チーズケーキ【Cheesecake HOLIC】



感想

最近頻婆果ぴんぱかと言うのが口癖のようになってしまいました。「ピンポヮークヮー」とネイティブに近い発音ができるように頑張っています。

第31話のタイトルが、「帝君のやきもち」だったのですが、31話に限らず、けっこうずっと帝君やきもちやいてますね。帝君たら可愛い。連宋に鳳九が頻婆果ぴんぱかを欲しがる理由を聞かれて見事に動揺してるのも可愛いです。

鳳九は燕池悟えんちごの見た目すごく好きですよね。東華より男前だと言ってたし(29話「茶道の先生」参照)、今日も笛を吹く燕池悟えんちごを貴公子みたいと言っていました。

緲落びょうらくに操られていた姫蘅は緲落から逃れ、鳳九も頻婆果ぴんぱかを明日にはゲットできます。青緹せいていが生き返るのでしょうか。

青緹が謝孤栦しゃこしゅうの所で保管されて200年経過しています。人間界では(200×365=)7万年以上が経過しています!生き返っても浦島太郎状態ですね。

そして狐の鳳九が木芙蓉花膏を作ったのは300年前では!?300年前の薬使って大丈夫なの?300年も大切にしてたの?何それ可愛い。

何はともあれ続きが楽しみです!

夢幻の桃花~三生三世枕上書~ DVD-BOX2 [ ディリラバ ]

価格:19,800円
(2021/4/26 11:51時点)
感想(2件)

コメント

タイトルとURLをコピーしました