夢幻の桃花 三生三世枕上書 第31話 帝君のやきもち

第31話 帝君のやきもち夢幻の桃花

夢幻の桃花 第31話 あらすじ

東華とうか鳳九ほうきゅう疾風しっぷう院で燕池悟えんちごと暮らしていることを知り、燕池悟と住処を交換した。燕池悟は姫蘅きこうに相手にされず落ち込んだ。燕池悟は東華と鳳九をくっつけ、傷ついた姫蘅を慰め好感度を上げるとうい作戦を思いついた。燕池悟は鳳九は東華を嫌いだと誤解していたが、潔緑けつりょくは鳳九は東華を好きであると教えた。鳳九は東華の口添えで大会に出られることになった。



夢幻の桃花 第31話 登場人物

鳳九青丘の姫。訳合って梵音谷で九歌と名乗り、学府に通っている。
東華最も尊い神仙。10年に一度梵音谷に茶道の講師としてやってくる。
燕池悟魔族の青魔君。鳳九と共に梵音谷に落ち、学府に通っている。
相里萌比翼鳥族の第二王子。青丘の鳳九に憧れているが、九歌=鳳九と気付いていない。
潔緑相里萌の従妹。
緲落東華が封印した魔尊。封印を解こうとしている。
司命人間の運命を司る神仙。鳳九に何かと協力させられている。
成玉元は人間だった神仙。鳳九の親友。

夢幻の桃花 第31話 あらすじ【ネタバレ有】

眠ってしまった鳳九ほうきゅうを、東華とうか玉林院ぎょくりんいんに連れて帰り、寝台に寝かせた。
鳳九は邪悪な気に侵され、幼子のように「母上」と言ってうなされ、大声で泣いている。
東華はそんな鳳九を看病した。

鳳九は、東華とうかの脇腹を枕にして眠っていた。
目を覚まし、状況に気づいた鳳九は慌てて東華とうかから離れ、掛け布団を体に巻いて隠した。

「恐れるな何もしていない。そなたが離れなかった。胸元を緩めたのもそなた自身だ」
東華とうかは声をかけた。

なぜ東華も寝台にいるのかと鳳九が問うと、東華とうかは泣いて引き止められたのだと答えた。
鳳九は病の時、ひどい醜態をさらす自覚がある。

東華は、あのような姿を他の者も知っているのかと鳳九に聞いた。

「家族の他は帝君だけです」
鳳九は答え、東華とうかは頷いた。

鳳九は開き直り、今回は助けてもらったけれど、全ては東華とうか符禹ふう山での戦いに自分を連れていったことが原因だと言い、借りをチャラにするよう提案した。

寝ている間にかなりの時間が経過している。
小燕しょうえんも待っているし帰ります」
鳳九は出ていこうとした。

するとドアの向こうに人影があるのが見えた。

『誰か来てるわ、姫蘅きこうでは?』
直感した鳳九は、もう一度確認してみた。
『やはり姫蘅だわ』
確信した鳳九は東華とうかを寝台に押し倒し、掛け布団の中に一緒に隠れた。

「外に誰かが来てます。姫蘅きこうに違いありません」
鳳九は東華とうかの口を押え、囁いた。

東「なぜ隠れる必要がある?」
鳳「誤解されたら大変です」
東「なぜ大変なのだ?」
鳳「誤解されても良いと?」
東「そなたこそ何か誤解している。静かに横になっておれ。薬を持ってくる」

東華は出ていき、厨房で薬を用意し戻ってきた。
すると鳳九はすでにいなくなっていた。

『どういうことよ。姫蘅を怒らせたいの?』
考えながら、鳳九は疾風院に帰ってきた。
そこに燕池悟が息を切らして入ってきた。

小九しょうきゅう戻ったか。大蛇に食われたと思った」
燕池悟は鳳九の無事を喜んだ。

鳳九は玉林院でのことを話し、鳳九が部屋にいることを東華が姫蘅に隠そうとしなかったのは何故だろうかと燕池悟に相談した。

燕池悟は自説を披露した。
東華とうか姫蘅きこうと燕池悟の仲に嫉妬し、傷ついている。
自分も鳳九と仲良くしている姿を姫蘅きこうに見せれば姫蘅きこうも自分と同じように傷つき嫉妬するに違いないと東華は考え、わざと隠さなかった。
東華は姫蘅きこうへの思いが深すぎてこんな方法でやり返そうとした。

「だが仏頂面がつらく当たるほど、俺は姫蘅を奪いやすくなる。俺の存在感はますます増しそうだ」
燕池悟は満足そうな顔をしている。

「誰かを愛するのはいろんな感情があるのね。それが複雑に絡み合ってる」
鳳九はため息をついて呟いた。

その頃九天にいる司命しめいは鳳九のことを思い出し、成玉せいぎょくと話していた。
成玉は、鳳九がかつて折顔せつがんに“桃林とうりんの桃を食べたら懐妊する”とだまされた時の話をした。

だまされた鳳九は白真はくしんが5個桃を食べたのを見て、毎日白真はくしんのお腹を見て心配していたそうだ。
二人は笑い合った。

司命は真面目な表情に切り替え、連宋れんそうが何か感づいていることを成玉に話した。
司命は過去の鳳九と東華とうかの話を連宋れんそうにしようか迷っている。
話すことで、鳳九と東華とうかの縁が変わってしまうかもしれないからだ。

「(東華と鳳九には)縁がないはずでは?」
成玉は司命に尋ねた。

「縁がなければ梵音谷ぼんおんこくで再会しないし、妙義淵みょうぎえんで顔を合わせない。運命が変われば新たな縁も生まれます」
司命は答えた。

司命は、知りたくなれば連宋れんそうは追究の手を緩めないと言い、言うか言わないかの判断は成玉に任せた。

東華は封印された緲落びょうらくの前にいる。
鎖魂玉さこんぎょくの力で満月の夜に化身を作り出したな?」
東華は緲落びょうらくに言った。

「化身を放ったのはお前の秘密を探るため。…今日お前が来たのは私に秘密を知られたゆえ不安になったからだ。…お前の心の奥底にはある女子おなごがいる。その女子おなごは私の手の中から逃げ出せない」
緲落びょうらくは笑った。

「化身は二度と出られぬ」
東華は、緲落びょうらくの封印を強化した。

「私は封印を破る。お前の弱点を知ったからだ」
緲落びょうらくは高笑いした。
頻婆果ぴんぱか、もしくはあの女子おなごの赤い印を手に入れる』
緲落は内心決意した。

鳳九が部屋に燕池悟といると、東華がこちらに来るのが見えた。
鳳九は狐の姿になって窓から逃げ出した。

小九しょうきゅうは九尾紅狐か?」
部屋に入ってきた東華に、燕池悟は尋ねた。

「居所を共にしながら青丘せいきゅうの姫と知らぬのか?」
東華は聞き返した。
「白鳳九という名の他、私に何も言わなかった」
燕池悟は答えた。

東華は、燕池悟と鳳九が一緒に疾風しっぷう院で暮らしていることを知り、部屋の交換を提案した。
玉林院ぎょくりんいんには姫蘅きこうがいる」
東華が言うと、燕池悟は荷物をまとめて出て行った。

玉林院ぎょくりんいんにきた燕池悟から部屋を交換したと聞いた姫蘅きこうは、疾風院に鳳九が暮らしていることを知ると暗い顔をして奥に籠ってしまった。

鳳九は、梵音谷ぼんおんこくにきて半年たつのに、ずっと季節が変わらず寒いことを不思議に思い、相里萌しょうりほうに聞いてみた。

「200年ほど前までは梵音谷ぼんおんこくにも四季があった。…かつて比翼鳥ひよくちょう族には沈曄しんようという神官長がいた。その沈曄しんようが春夏秋を斬り捨てて岐南きなん神宮に隠棲した。だから梵音谷ぼんおんこくは冬しかない」
相里萌しょうりほうは語った。

なぜそんなことをしたのか、鳳九は聞いた。
相里萌しょうりほうは声を潜め、比翼鳥ひよくちょう族の第二公主阿蘭若あらんじゃくと関わりがあると教えてくれた。

「(阿蘭若あらんじゃくは)生前は春夏秋がすきだったそうだ。でも今ではその名が禁句となっている。沈曄しんようが季節を斬り捨てたのは比翼鳥ひよくちょう族に阿蘭若あらんじゃくを忘れさせないためだ」相里萌しょうりほうは、阿蘭若あらんじゃくの話をしないようにと鳳九に念を押した。

鳳九は疾風院に東華がいるのを見つけ、なぜいるのか聞きに行った。
東華は部屋を交換したことを話した。

「今日からそなたが私に仕えよ」
東華は食事の用意を鳳九に命じた。

「はっきり言いますが、帝君は厚かましいです」
鳳九は腕を組み、言った。

東華は涼しい顔で同意した。

「昨夜誰かが…頻婆果ぴんぱかとやらを盗むような話を…」
東華が呟くと、鳳九は態度を変えた。

「実は魚料理を差し上げたかったんです」
鳳九は朗らかに世話をし始めた。

鳳九はつまずいて転びそうになり、東華に支えられた。
東華の腕には血がにじんでいる。

鳳九は傷薬を持ってきて、東華の腕に塗った。

「塗っているか?何も感じない」
東華は言った。

鳳九はぐりぐりと傷口に薬を塗りこみ、ペチペチ叩いた。

鳳九はなぜあんな妖女から傷を負ったのかと言い、「もしや暇潰しに私に世話をさせるため、わざと傷を負ったとか?」と尋ねた。
「それほど私は愚劣か?」
「はい」

「私を誤解している」
東華は言い、頻婆果ぴんぱかを欲しいのだろう、間に合うのかと鳳九に聞いた。
鳳九は来月行くからいいのだと答えた。

燕池悟は冴えない顔で相里萌しょうりほうと酒を飲んでいる。
姫蘅きこうは暗い顔をしていて、燕池悟が話しかけても相手にしてくれないそうだ。

「考えすぎだよ。きっと悩みがあるんだ…毎日顔を合わせれば長所に気づいてもらえるさ」
相里萌しょうりほうは燕池悟を慰めた。

相里萌しょうりほうは、東華が疾風院に居を移したのは、九歌きゅうかを見初めたからだろうかと燕池悟に相談した。相里萌しょうりほう九歌きゅうかは美しいから帝君とお似合いだと話している。

小九しょうきゅうと仏頂面が好き合う仲になれば、傷ついた姫蘅きこうを俺が慰める。そうしたらどうなる?」
燕池悟は顔を輝かせている。

相里萌しょうりほうは、弱みに付け込むようなやり方だし、九歌きゅうかに対しても、友として義理を欠くと渋い顔をした。

「これは小九しょうきゅうにとっても良縁なんだぞ」
燕池悟は考えを巡らせた。

鳳九は、よく東華の悪口を言っている。
どうしたら良い印象を持たせることができるだろうかと考えていた燕池悟は、何か思いついたらしく満足そうな顔をした。

教室で鳳九が寝ていると、先生に話しかけられた。
「昨日帝君から話があってな。そなたは努力しており帝君も許可なさったゆえ、競技大会の決勝に出場させると決めたのだ。よく準備をしなさい」

先生の話を聞いた鳳九は、満面の笑みで喜んだ。

燕池悟は、鳳九のために手を回した東華を「まさに神仙の鑑だ」と言って褒めちぎり、「恩返しをするべきだ」と言って、燕池悟えんちごなりに鳳九が東華を好きになるよう仕向けた。

鳳九が去ると燕池悟は、目的のために心にもないことを言った自分を、「恥知らず」と言って叩いた。
その様子を潔緑けつりょくは見ていた。

小九しょうきゅうとは生死も共にしてきた。なのに俺は…」言いよどんだ燕池悟えんちごに「不義理をした?」と潔緑けつりょくが付け加えた。

潔緑けつりょくは、口の軽い相里萌しょうりほうからすべてを聞いて知っていた。

「憎き相手を押しつけたと小九しょうきゅうは俺のことを恨むだろうか?」
燕池悟は潔緑けつりょくに相談した。

「本気で言ってる?九歌きゅうかは帝君を好きよ。誰でも知ってる」
潔緑けつりょくは信じられないものを見るような目つきをした。

「若い娘が“嫌い”と言うのは嫌いじゃない証よ」
潔緑けつりょくは驚く燕池悟えんちごに話し、「楽師の場合は本当(に嫌い)よ」と付け加えた。

九歌きゅうかは好きの裏返しで東華を避けているのだろうと潔緑けつりょくは推理し、乙女心の複雑さを燕池悟えんちごに教えた。

潔緑けつりょくは、東華のことを好きだったが、あきらめたそうだ。

東華と姫蘅を見ている分には、自分にも頑張ればチャンスがあると思えた。
しかし九歌きゅうかに対する東華の態度を見て自分に入り込む隙は無いと悟り、あきらめたのだと潔緑は語った。

「余計なことを考えず、しっかり楽師を捕まえなさい」
潔緑けつりょくは燕池悟を励ました。

決勝に出られることになった鳳九は、相里萌しょうりほうと燕池悟と共に酒を飲んでいた。

小燕しょうえんの言うとおり恩返ししないと。帝君がいなきゃ決勝に出られなかった。お礼の宴を開くから、あなたたちも来てね」
鳳九は2人と乾杯した。

「決勝を行う青梅塢せいばいうは仙術が禁じられている。決勝はあくまで剣での戦いになる。…参加者は漏れなく氷柱の上で戦い落ちると負けになる」
相里萌しょうりほうは教えてくれた。

琴棋書画きんきしょがや詩で競うよりずっといい」
鳳九はほほ笑んだ。

燕池悟は鳳九のことを羨ましいと言い、鳳九は理由を聞いた。

「苦労はしてもいい結果が待っている。俺は姫蘅きこうと結ばれるならどんな苦労も平気だ。だが努力しても無理なこともある」
燕池悟は寂しそうな顔をした。

「私は努力どころか――あの方(青丘の姫)に会える機会さえない…会えたのは一度だけ。それっきり何もない」
燕池悟に釣られたのか相里萌しょうりほうもしんみりと話した。

「その時が来ればきっと会えるわ」
鳳九は相里萌しょうりほうを励ました。

鳳九は東華に呼ばれ駆け出して行って…。

みずみずしい輝き コーセー



感想

帝君のお腹の上で寝る鳳九。
帝君を押し倒す鳳九。

美味しい場面がてんこ盛りですが、私が一番画面に張り付いて何度もリピートしたくなったのは、鳳九が帝君の腕の傷を手当てするところです。

帝君が生腕を惜しげもなく披露しております。普段衣に包まれて、みることのできない帝君の生腕は素晴らしく理想的でございまして、ときめきが止まらない。

そのような感想を抱きました。必見の映像でございますので、何度でも見ていただきたいです。

相変わらず燕池悟と鳳九は姫蘅きこう東華とうかは両思いだと思っています。さらにだまされやすい鳳九は燕池悟の謎推理を鵜呑みにしていますので、こじれていますが、その辺もちょっと面白いです。

燕池悟がいいヤツ過ぎて、姫蘅きこうとのことで弱気なことを言うだけで泣けてきてしまいます(涙)

燕池悟頑張って!君なら姫蘅きこうを振り向かせられると思うんだ。

そして相里萌しょうりほうはいつになったら、青丘の鳳九様が目の前にいる九歌きゅうかだと気付くのでしょうか。
そして気づいたらどんな反応をするのでしょうか。楽しみです。

今回は気になる話題が出てきました。200年前に阿蘭若あらんじゃくという方が亡くなった(?)そして梵音谷ぼんおんこくはずっと冬になってしまった。

200年前というと、姫蘅きこう梵音谷ぼんおんこくに来た時です。人間界編が終わった時ですね。その時に何があったのでしょうか。鳳九たちもこの件にきっと関わっていくことになると思うので、楽しみに待ちたいと思います。

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