夢幻の桃花 三生三世枕上書 第29話 茶道の先生

第29話 茶道の先生夢幻の桃花

夢幻の桃花 第29話 あらすじ

茶道の先生としてやってきたのは代理講師ではなく東華とうかだった。生徒たちは東華を落とし穴に落とさないよう外での授業を提案した。鳳九ほうきゅうは東華に再会し、半年迎えに来なかったことに腹を立てた。東華は鳳九の気が済むよう手巾に化け、鳳九の好きなようにさせた。鳳九は姫蘅きこうが東華の側にいることを知り、東華は姫蘅に会いに来たのだと考えた。

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夢幻の桃花 第29話 登場人物

鳳九青丘の姫。燕池悟と東華の戦いの最中、梵音谷に落ちてしまい、九歌として学府に通っている。
東華最も尊い神仙。
燕池悟青魔君。鳳九と梵音谷に落ち、学府に通っている。姫蘅のことが好き。
相里萌比翼鳥族の第二王子。学府に通っている。
先生学府の先生。競技大会の出場者を決める権限を持っている。
姫蘅魔族の公主だが、魔君である兄と縁を切った。梵音谷で楽師をしている。
連宋天君の第三皇子。
司命人間の運命を司る神仙。

夢幻の桃花 第29話 あらすじ【ネタバレ有】

罠は上手く完成した。
見届けた鳳九ほうきゅうは、残りの書写課題をするため授業をサボった。

「代理の先生が来た」
生徒の1人が教室に入ってきて叫ぶと、生徒たちは期待に胸を膨らませ、そわそわしながらも平静を保とうとしている。

先生に案内されて教室に入って来たのは、代理講師ではなく東華とうか帝君だった。

生徒たちは息を飲み、「うそでしょ」「どうして」「まずいぞ」と囁いている。

落とし穴の上に東華とうかが立つ寸前、燕池悟えんちごは「待て」と呼び止め、梵音谷ぼんおんこくに閉じ込められたことをなじったが、先生に止められ席に戻された。

再び東華とうかが歩き始めようとすると、相里萌しょうりほうが、外で講義をしてはどうかと提案した。

「茶の道は自然に通じる。外で学べば天地の精気にも恵まれます」
相里萌しょうりほうが言うと、生徒たちは口々に同意した。

東華は外で講義を行うことを決定し、生徒たちは移動し始めた。

「礼を言わぬのか?姫蘅きこうのためにここにいるのであろう?」
移動途中、東華は燕池悟に声をかけた。

「なぜ礼を言う必要が?…話をはき違えるな」
燕池悟えんちごは言い返した。

先生は東華に無礼な口を利く燕池悟を叱ろうとし、落とし穴に落ちてしまった。

「すぐに先生をお助けしてきます」
相里萌しょうりほうは言い、皆を連れて出て行った。

生徒たちは「どうしよう」と言いつつも笑いをこらえている様子だ。

鳳九ほうきゅうは出来上がった書写課題を先生に渡すため、先生の書院を訪ねたが先生はいなかった。

外で先生を待っていると、茶道の授業に出ていた生徒たちがやってきた。
鳳九は相里萌しょうりほうに声をかけ、どこに行くのか聞いてみた。

「先生はそなたの皮を剥ぐと。くれぐれも気を付けて」
相里萌しょうりほうは鳳九に忠告して去っていった。

『先生はそれほど私に怒ってるの?早く(書写課題を)渡して機嫌を取ろう』
鳳九は考えた。

遅れてやってきた燕池悟えんちごに詳しい話を聞いて、鳳九は先生が落とし穴に落ちたことを知った。

先生は幸い無傷だったが、鳳九の皮を剥ぐと言っているそうだ。
今は課題を渡すタイミングではないと鳳九は気付いた。

九歌きゅうかここにいたか」
先生が叫びをあげてやってきた。
鳳九は逃げだした。

逃げた先の雪景色の中、鳳九は東華とうかを見た気がした。

『今さら来るわけがない。この半年間捜しに来なかったんだから』
鳳九は自分に言い聞かせ、見間違いだと結論付けた。

そこに先生が追いついた。

「命を落としかけた」
先生は鳳九の手足を梱仙鎖こんせんさで縛り仙気を封じ込めた。

先生は鳳九を水牢みずろうに入れると言っている。
雪景色に覆われ、凍えるような寒さの中水牢みずろうに入れられたら凍ってしまう。

鳳九は書写課題を取り出し、10回命じられたところを20回書いた熱意に免じ、罰を軽くしてくれるよう先生に頼んだ。

しかし先生は折れない。

鳳九は今まで下手に出ていたが、「反抗しなきゃ女が廃るわ」と作戦を変えた。

「教師の面目にかけて何としても罰を与える」
鳳九の反抗的な態度を見た先生は、鳳九を連れていこうとした。

「その者がいないと私が不便だ」
東華とうかは声をかけ、鳳九を縛っていた梱仙鎖こんせんさを解いた。

先生はあわてて立ち去った。

鳳九は「フン」と言って東華とうかに背を向け歩き出した。

東華は仙術で瞬間移動し鳳九の前に現れた。
東華とうかは助けに来たと鳳九に伝えた。

「半年も経ってから来るだなんて」
鳳九は東華に背を向けた。

再び東華とうかは鳳九の前に瞬間移動した。

「半年後に来て何が悪いのだ。…だから腹を立てているのか?師を罠にかけるなど、ここでの暮らしも存外楽しそうだな」
東華とうかは言った。

「では手巾になって持ち歩かれてみればいい。崖から落ちて別世界に来てみたら?」

鳳九は足元に落ちていた枝を足で踏んで折った。

「私をばかにするとこんな姿にしますよ」
鳳九は東華を睨みつけた。

「私は昔 西天梵境さいてんぼんきょう仏陀ぶっだにもけんかを売りました。…ここで一戦を交えて恩も恨みも帳消しに。どうせ私が負けるけど構わない。自分の力量で戦えば互いに気が済みます」

鳳九は怒りに任せて話した。

「もし私が手巾になり好きに使うのを許せばその怒りが解けるか?たやすいことだ」
東華は手巾に変化した。

鳳九が手巾を雪の地面に落とすと、「地面に落とすな。冷えは苦手だ」と手巾はしゃべった。

鳳九は手巾を雪に埋めた。

「ご気分は?」
鳳九は上機嫌だ。

手巾から返事はない。

「男の一言は重い。進んで手巾になったのだし お望みどおりにします」

鳳九は手巾を持ち帰り、氷水の中で洗って乱暴に水を切り、ごしごしこすった。
手巾の上でミカンを潰し、汁をこすりつけると再び氷水の中に入れた。

東華の我慢強さに感心して手巾を見ると、手巾には「姫」と刺繍がしてあった。

『帝君は思いつきで化けたんじゃない。姫蘅きこうから手巾を贈られたことがあり、いとしく思いつつ化けたんだわ』
鳳九は気付いた。

相里萌しょうりほうの開いた宴に鳳九は出席した。

東華は10年ごとに学府で講義をするために来るそうだ。
そして東華とうかが来るといつも楽師が側にいるらしい。

鳳九は話を聞きながら手巾を拳で叩いた。
今回も、いつもは籠もっている楽師が、東華とうかの滞在している玉林院ぎょくりんいんにいるそうだ。

「なんだと」
話を聞いた燕池悟えんちごは興奮し、こぼれた酒を鳳九の持っていた手巾で拭くと駆け出して行った。

燕池悟えんちご姫蘅きこうを訪ねた。

「仏頂面は二度と俺たちに関わらないそうだ。お前は自由だぞ」

「あなたから受けた恩はいずれ必ず返すわ。だけど帝君から受けた恩はもっと多くて深い。ゆえに誓ったの。ずっと梵音谷ぼんおんこくに住み帝君にお仕えするとね。だから二度と私に関わらないで」

姫蘅は燕池悟に話した。

「お前もひどく傷ついたが終わったことだ。今後はずっと俺がそばにいる」
燕池悟えんちごは言った。

「あなたには関係ない」
姫蘅は燕池悟えんちごを追い出した。

「あんな仏頂面のどこがいいんだよ」
帰り道、燕池悟が不貞腐れながら歩いていると、東華とうかが九天にいる連宋れんそう疊宙ちょうちゅう術を使って囲碁を打っていた。

疾風しっぷう院に帰ってきた燕池悟えんちごは深いため息をついている。

「俺の修為は仏頂面に並ぶと思っていた。だが水月潭すいげつたん疊宙ちょうちゅう術を使うのを見たんだ」
燕池悟は鳳九に話した。

疊宙ちょうちゅう術は2つの時空をまたぐ、とても高度な術で伝説とすら言われている。

そんな高度な術を碁を打つためだけに使っているのを見て、燕池悟えんちごは惨めな気持ちになったらしい。

「あなたにだって帝君もかなわない長所がある」
鳳九は慰めたたけれど、具体的に聞かれて困った。

「帝君よりも男前よ」
鳳九はどうにか答えた。

その時、鳳九は東華とうかが手巾に化けていないことに気づいた。

鳳九は怒って水月潭すいげつたんにやってきたが、東華の疊宙ちょうちゅう術のせいで九尾が出てしまった。怒りを表現したいのに、可愛らしい感じになってしまっている。

「私をばかにしたわね」
鳳九は東華とうかに凄んだ。

「前に会ったことが?…そなたが子供の頃助けたやもしれん…私に助けられた恩返しの代わりに、私にだまされたことは不問にせよ」

尻尾のある鳳九を見た東華とうかは思い出した。

「恩は返しました」
鳳九は小さく呟いた。

「これがそんなに大事なのは姫蘅きこうが刺繍したからですか?」
鳳九は手巾で鼻をかみ地面にたたきつけた。

去る途中振り返った鳳九は東華とうかに向かって舌を出した。

「半年前に九天で会った時よりも随分と快活になった」
鳳九の様子を見た東華はほほ笑んだ。

「この最悪の状況をすぐさま解決できたら“おじい様”と敬称でお呼びします」
一部始終を見ていた連宋れんそうは、東華とうかに言った。

「最近太上老君たいじょうろうくんが作った丹薬は選んだ事柄のみ忘れられ解毒薬なしに思い出せない。ぜひ手に入れてくれ。…今後私を敬い“おじい様”と呼べ」
東華は疊宙ちょうちゅう術を解除した。

連宋は東華とうかが鳳九に絡んでいることを〝雷に打たれたようだ″と言い、司命に意見を求めた。

司命は東華とうかは直毛が殊の外好きだし、鳳九の狐姿は愛らしいと言って、エピソードを披露した。

「鳳九様は子供の頃いたずら心で白真はくしん様の食事に巴豆はずを入れ、白真様は3日も腹痛で苦しみました。だが鳳九様が狐になったとたん白真様は直ちにお許しになった…」

「何を隠している?」
連宋れんそうは司命の話を遮った。

「何も」
司命はとぼけた。

競技大会の出場者が発表されたが、鳳九の名はない。

素直に先生に謝れば出場させてくれるかもしれないと思った鳳九は、先生の所へ向かった。

先生の態度は急変しており、優しく対応してくれた。

「あのような大会にそなたを出場させて、傷でもつけたら帝君に顔向けできない」
先生に言われ、鳳九は失望した。

途方に暮れて疾風院に帰ってきた鳳九に、燕池悟えんちごは東華に頼むよう言った。

「あの方とは関係ない」
鳳九は意地を張った。

燕池悟えんちご姫蘅きこう梵音谷ぼんおんこくにいて楽師をしており、東華とうかの授業には必ず顔を出すと鳳九に話した。

「ずっと姫蘅きこうと関りを持ち続けてたんだわ」
姫蘅がいることを知らなかった鳳九は暗い顔をした。

『私を助けるために来たと思ってたのに、それは目的じゃなかった』

鳳九は落ち込んだが、今は頻婆果ぴんぱかだけに集中しようと心を切り替えた。

大会に出られないなら頻婆果ぴんぱかを盗もうと考えた鳳九は、相里萌しょうりほうに相談した。

頻婆果ぴんぱかは大蛇の潜んだ4本の柱に守られており盗むのは大変だそうだ。

「絶対に行くな」
相里萌しょうりほうに言われたが、頻婆果ぴんぱかの所に鳳九は来てみた。

すると大蛇が顔を出した。

「無理だわ蛇は何より怖い」
鳳九はすぐに逃げ帰った。

姫蘅きこう東華とうかの世話をしていた。
「秋水の毒の方は?」
東華とうかは声をかけた。

「先生の指示どおり普段は籠もってますので特には何も」
姫蘅きこうは答えた。
東華は今回の梵音谷ぼんおんこくの滞在はいつもより長くなるかもしれないと言って…?

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感想

ちょっと切ない部分もありましたが、終始ほほえましい感じで楽しかったです。

特に先生が穴に落ちたところは、結構大笑いしてしまいました。そして、すでに梵音谷ぼんおんこくに来て半年がたっていたそうです。燕池悟は最初、小燕しょうえんと呼んだら怒り燕侠客えんきょうかくと鳳九に呼ばせていましたが、今では鳳九は小燕しょうえんと呼んでいます。

鳳九の尻尾を見て、昔助けたことを帝君は思い出しました。怒る鳳九と冷静に対応する帝君のやりとりも可愛かったです。

帝君と燕池悟どっちが男前か論議は白熱しそうですね!私は永遠の桃花の子闌しらんさんと燕池悟が同じリウ・ルイリンさんだと最近気づきまして(遅い)、子闌しらんさんが男前なことは後半気付いたのですが、燕池悟は可愛いというイメージが先行して男前であることに気づいたのは最近です。

姫蘅が燕池悟好きになってくれたらいいなぁと思いました。

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