夢幻の桃花 三生三世枕上書 第28話 比翼鳥族の地

第28話 比翼鳥族の地夢幻の桃花

夢幻の桃花 第28話 あらすじ

比翼鳥ひよくちょう族・第二王子・相里萌しょうりほうの上に落ちてしまった鳳九ほうきゅう燕池悟えんちごは、王子の命を狙ったとして牢に入れられてしまった。相里萌は2人を助けた。鳳九と燕池悟は夜梟やきょう族の公主として比翼鳥族の学府に通うことになった。学府の競技大会の優勝賞品が頻婆果ぴんぱかだと知った鳳九は、青緹を救うため競技大会に出場したいと考えた。

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夢幻の桃花 第28話 登場人物

鳳九青丘の姫。手巾に化けて東華と燕池悟の決闘に連れてこられたが、竜巻にさらわれ谷に落ちた。
東華最も尊い神仙。帝君。
重霖東華の側仕え。
燕池悟青魔君。乱暴者。鳳九と一緒に竜巻にさらわれ谷に落ちた。
相里橘諾比翼鳥族の女王。
相里萌比翼鳥族の第二王子。
潔緑相里萌の従妹。
緲落かつて東華が封印した魔尊。封印を解こうと画策している。

夢幻の桃花 第28話 あらすじ【ネタバレ有】

重霖ちょうりん東華とうかに決闘の結末を尋ねた。
「燕魔君は恐れるに足りぬ」
東華は答えたものの、手巾を梵音谷ぼんおんこくに落としたと言って浮かない顔をした。

「男なら誰しも姫蘅きこうに引かれる」
燕池悟えんちごは引き続き鳳九ほうきゅうに姫蘅のすばらしさを語っていた。

鳳九は、かつて東華とうか姫蘅きこうに狐をねだられたが、断った話をした。

燕池悟えんちごはそれこそ東華とうかの策略だと言った。
狐を渡さなければ、狐に会いたい姫蘅きこう東華とうかの所を尋ね何度も会うことができるからだ。

「お前は青丘の者だろ、狐の居場所を知らないか?」
燕池悟えんちごは鳳九に尋ねた。
東華は当初燕池悟えんちごに狐を返せと言ったそうだ。

そんな卑怯なことはしないと燕池悟えんちごは怒っている。

結局狐は見つかっていないと聞いた燕池悟えんちごは、「それほど好かれるとはどんな狐だ」と感想を漏らした。

喉が渇いた鳳九は、燕池悟えんちごを誘い場所を移動した。
足元には雲が漂っていて先が良く見えない。

鳳九は雲の下に落ちてしまった。

「何はともあれ苦難を共にした仲だ。命を張るぞ」
燕池悟えんちごは鳳九の落ちたあたりに飛び込んだ。

気絶した鳳九と燕池悟えんちごは、比翼鳥ひよくちょう族の第二王子の上に落ちた。
2人は第二王子の命を狙ったとして、女王相里橘諾しょうりきつだくの前に連れてこられた。

青丘と比翼鳥ひよくちょう族の間には軋轢がある。
鳳九は自分の正体を隠そうと口を閉ざし、2人は牢に入れられた。

「なんだか見覚えがあるわ」
鳳九の姿を見て相里橘諾しょうりきつだくは呟いた。

第二王子の相里萌しょうりほうは妹潔緑けつりょくに看病されていた。
目を覚ました相里萌しょうりほうは、60年に1度の外に出る機会を逃したと残念そうにしている。

潔緑けつりょくは未婚の男子は単身で谷を出てはいけない、叔母である女王に知られたらどうするのかと兄に小言を言った。
相里萌しょうりほうは落ちてきた2人が牢に入れられたことを知り、助けようと部屋を出ていった。

牢の中にいた鳳九と燕池悟えんちごは、女王の御前に呼ばれた。
「あなたたちは夜梟やきょう族の王子と公主だとか。比翼鳥族の学府に憧れてここまで来たけれど、不注意で騒動を。とんだ誤解でつらい思いをさせたわね」
女王は謝罪した。

燕池悟えんちご姫蘅きこうらしき白い衣の女性がいるのを見つけ、意識をその女性に集中させた。
鳳九は第二王子が嘘をついてくれたのだと察し、目礼した。
第二王子は以前青丘の市で鳳九に助けられた青年だったが、お互いに気づいていない。

女王は学府に憧れている設定の2人を疾風しっぷう院に住まわせてくれた。
相里萌しょうりほうは鳳九と燕池悟えんちご疾風しっぷう院に案内した。
鳳九は、いつ谷の外に出られるのか質問した。

「おそらく60年後だな」
相里萌しょうりほうは答え、話をつづけた。

「我が比翼鳥ひよくちょう族は元から柔弱で、俗世の汚れた気に少し触れるだけで病を患う。そこで祖先が梵音谷ぼんおんこくを探し移り住んできた。…谷には邪気を封じた妙義淵みょうぎえんがある。たびたび谷を開けば邪気が漏れ世にも災いが及ぶ。ゆえに梵音谷ぼんおんこくは60年に1度わずかな隙間しか開かない」

鳳九は谷を出る方法を訪ねた。
「天上の優れた神仙でも、隙間をあけるには3千年かかる」
相里萌しょうりほうは答えた。

知り合ったのも何かの縁だと3人はお互い名乗ることにした。
鳳九は「小九しょうきゅう」と名乗った。
偶然にも夜梟やきょう族の公主も九歌きゅうかという名前だった。
相里萌しょうりほうは都合が良いと考え、鳳九のことは九歌きゅうかと呼ぶことにした。

姫蘅を見かけて以来、心ここにあらずだった燕池悟えんちごは「小燕しょうえん」と名乗り、相里萌しょうりほうは「萌少ほうしょう」と名乗った。

鳳九は夜中燕池悟えんちごを起こし、谷を出るため仙術を使ってみた。
町を出たつもりが戻ってしまう。
何度繰り返しても同じだった。
もう1度と鳳九が試すと、入浴中の相里萌しょうりほうの浴室に入ってしまい、気まずい思いをした。

東華とうか重霖ちょうりんに冬至はいつかと聞き、重霖ちょうりんはあと半年ほどと答えた。
天罡罩てんこうとうが守っている。あの者に危険はあるまい」
東華は呟いた。

鳳九は燕池悟えんちごと食事をしながら、少しもここから出ようとしていない燕池悟えんちごの様子を不思議がった。
白い衣の女性が原因なのかと燕池悟えんちごに聞いてみるが、はぐらかされた。

相里萌しょうりほうが合流し、鳳九は瞬間移動で町を出ようとしたが失敗した話をした。
梵音谷ぼんおんこくでは王宮でしか仙術を使えない」
相里萌しょうりほうは教えてくれた。

鳳九と燕池悟えんちごは学府で武器製作についての講義を受けていたが、この科目に精通している鳳九は、先生の知識が浅いことに気づき、先生を試すような質問をした。
先生は部屋から出ていった。

燕池悟えんちご姫蘅きこうの住処をみつけた。
「毒はもう抜けたのか」
燕池悟は姫蘅きこうに尋ねた。
「私はこの地の楽師です」
姫蘅は知らないふりをした。

一計を案じた燕池悟えんちごは、後ろを向いている姫蘅きこうの髪を引っ張り、振り返った姫蘅きこうの額を叩くそぶりを見せた。
姫蘅は燕池悟えんちごが叩くより先に額に手を当てガードした。

髪を引っ張り、振り返ったら額を叩く。
それは2人が初めて会った時、燕池悟えんちご姫蘅きこうをからかってしたことで、燕池悟えんちごが初めて姫蘅きこうに求婚した日の2人だけの思い出でもある。

「お前を間違えるわけがないだろ。それに声も変わってない。なぜ認めないんだ。突然去ったりしたのは、俺が気に障ることでもしたからか?それとも俺の魔宮に不満が?…」
燕池悟えんちごは尋ねた。

「これ以上付きまとわないでください」
姫蘅はきっぱり燕池悟えんちごに言った。

「お前の身分が何であれ、とにかく見つけ出した。お前が谷にいるかぎり俺はどこへも行かん」
燕池悟えんちごは帰っていった。

今日も鳳九は講義を受けている。
講師は先日鳳九がからかった者で、10年に1度の学府の競技大会について話していた。

鳳九は講義を聞かず、相里萌しょうりほうが学府に憧れていると作り話をしたせいで、こんな講義を受けることになったと文句を言っていた。

先生は鳳九を指名し、先日命じた書写の提出を迫った。
先日鳳九からの質問をかわすため、先生は「武術詳論」の書写5回を命じていたのだ。

「書写のような無駄なことに時を費やせません」
鳳九は先生を怒らせ、さらに5回の書写が命じられた。

講義が終わり、鳳九は相里萌しょうりほうから競技大会に申し込むかと質問された。
鳳九は全く先生の話を聞いていなかったので、相里萌しょうりほうが説明してくれた。

競技大会は10年に1度開かれる。
今年の褒賞は頻婆果ぴんぱかなので申し込む者は多い。

頻婆果ぴんぱかの名を聞いて、鳳九は青緹を仙人にするためには頻婆樹の実が必要だと謝孤栦しゃこしゅうから聞いたことを思い出した。
今実を結ぶ頻婆樹ぴんばじゅは、梵音谷ぼんおんこく解憂泉かいゆうせんのほとりの木だけだ。

頻婆樹の実が持つ効能は毎回違う。
「今年の実は人間を生き返らせることができる。神仙は修為しゅういを増やし美を保てる」
相里萌しょうりほうから聞いた鳳九は競技大会に申し込むことを決意した。

ところが、今年は申込者多数のため、先生が選んだ者しか競技大会に出場することができない。
鳳九は何度も先生を怒らせている。
鳳九は頭を悩ませた。

緲落びょうらく梵音谷ぼんおんこくを探っていて頻婆果ぴんぱかの話を聞き、自分の気を整えるのにもってこいだと笑った。

鳳九は燕池悟えんちごに武術詳論の書写を手伝わせていた。
媚びを売るため、命じられたのは10回だが20回書写しようと鳳九は考えついたのだ。

さらに鳳九は、書写の冒頭に先生へのお世辞を書くことにした。
そのために先生の名前を知りたいのだが、燕池悟えんちごは「“先生”だろ。あいつに他の名が?」と言い鳳九は苦笑した。

東華とうかは深夜連宋れんそうを呼び出し、妙義淵みょうぎえんについて相談した。
東華はかつて己の修為を使い、7日間籠って妙義淵を築いた。
ところが300年前妙義淵みょうぎえんは揺れ、東華とうかは封印を強化した。

しかしそれは崩壊を遅らせただけにすぎず、あとどれほど持つか東華にも分からないそうだ。

「妙義淵が崩壊すれば世の災いとなる。天地の存亡に関わる大ごとです」
話を聞いた連宋は、真剣な表情を浮かべた。

「お前も青丘の鳳九様が恋しいのか」
相里萌しょうりほうはペットのコオロギに話しかけていた。
そこに鳳九が入ってきて、先生の名を尋ねた。

相里萌しょうりほうはずっと“先生”と呼んでいるので名前は知らないと答えた。
鳳九は妙だと思ったが、全員に聞けば誰か1人は知っているはずだと考えた。

相里橘諾しょうりきつだくのところに、明日の講義は代理の神仙を送るという知らせが重霖ちょうりんから届いた。

重霖ちょうりんが代理の神仙と梵音谷ぼんおんこくに向かおうとすると、東華とうかが入っていくのが見えた。
重霖ちょうりんは昨晩連宋れんそうと遅くまで話していた東華とうかは、今日の講義は休むだろうと気を回し、代理の神仙を送る手配をしていたのだ。

「(帝君が)従来通り梵音谷ぼんおんこくへ講義に行かれるなら、私が代理で行かずともよいのでは?」
代理の神仙は帰っていった。

教室では潔緑けつりょくが指示を出し、生徒たちが大掛かりな罠を作っていた。
潔緑けつりょくは代理で茶の講義をする神仙を追い払い、本来の先生に来て欲しいため、この計画を立てたのだった。

『それほど慕われる先生って誰よ?』
話を聞いていた鳳九は考えた。

「お前はあの方に一途だが脈はない。それにこんな真似をすれば、あの方はあきれ、もう講義に来なくなるかも。…あの方はすでに九天で伴侶を見つけた。…まだ婚儀は挙げていないが、お相手を妻のように扱いとても大切になさっている。共に湯あみもされた」
相里萌しょうりほう潔緑けつりょくに話して聞かせた。

潔緑けつりょくは泣きはじめ、鳳九は『淫らな神仙がいるものね。全く驚いたわ』と思うのだった。

「兄上も青丘の姫に片思いしてるから、全員独り身でいるよう呪ってるのね…あの方は高潔なのよ。ふしだらな真似はしない」
潔緑けつりょくは泣きながら去った。

『辺鄙な地にいる若者さえ叔母上は虜にした。すごいわ』
鳳九は、話に出てきた青丘の姫とは白浅だろうと思った。

潔緑けつりょくを泣かせてしまった相里萌しょうりほうは、代わりに仕掛けづくりを主導し、この手のことが得意な鳳九を呼び寄せた。

相里萌は、いっそ代理の神仙が講義できないよう穴に落とす仕掛けにできないかと鳳九に相談して…。

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感想

梵音谷ぼんおんこく」と「比翼鳥ひよくちょう族」は、ちょいちょい話だけ出てきていたのですが、ついにメインに登場しました。

比翼鳥ひよくちょう族と言えば、以前耘荘仙翁が帝君の影を比翼鳥ひよくちょう族に転生させてましたよね?
で、謝孤栦にそのことを聞いた鳳九も自分の影を恩返しに行かせた。そ
の話は人間界編の裏側でひっそりと終わったのでしょうか?どうなんでしょ?

相里萌しょうりほうは以前鳳九が滄夷そういに見初められた時に助けた青年で、鳳九に恋してるらしいですが、目の前にいるのが鳳九だと全く気付いていないのが面白いです。

相里萌って名前は、日本だったら相里萌あいさともえって女の子みたいな感じがしますが、中国だと男の人の名前なんですね?
物語の中ならではの珍しい名前なのかなとも思いますが、面白いです。

可愛い人たちが話しているからか、最近は中国語もすごくかわいく感じます。
「帝君」は中国語全く分からない私にはティーチューって聞こえて、なんだか可愛いです。
あと、日本語と同じ発音(?)もあるっぽくて面白い。3はサンって言ってた気がしますし、天意もテンイって言ってた気がします!ほかにもいっぱいありそうです。

今日の燕池悟えんちご可愛いポイントは、相里萌しょうりほうに名前を聞かれて、「小燕しょうえん」ってすぐ答えてたところですね。鳳九には嫌だって言って燕侠客えんきょうかくって呼ばせてたのに…。そして鳳九の書写を手伝ってあげてるところもすごい可愛かったです。

でも姫蘅きこうとの所はちょっと泣けました。思いが一途で強いけど受け入れてもらえなくて、でも持ち前のメンタルの強さで諦めない。姫蘅は体の毒のこととか、兄と決別したこととかがあるから知らないフリをしようとしたのでしょうか?姫蘅きこうにも燕池悟えんちごにも幸せになってほしいです。

次回は茶の講義に淫らな神仙(帝君)がやってきます。鳳九の考えた罠にはまってしまうのでしょうか?成功してほしいような気もするけど、成功しないだろうなぁ。ちょっと楽しみです。

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