夢幻の桃花 三生三世枕上書 第22話 帝君の帰還

第22話 帝君の帰還夢幻の桃花

夢幻の桃花 第22話 あらすじ

目覚めた東華とうかの修為は8割ほど回復しており、司命しめいは安心した。連宋れんそうは情劫に変更があったことについて知りたがったが、司命は口をつぐんだ。鳳九は青丘に帰り、婚儀の準備中の白浅はくせんに会いに行った。鳳九は気晴らしのため青丘の市に遊びに行き、1人の青年を助けた。滄夷そういは鳳九の姿を眺め、鳳九に興味を持った。

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夢幻の桃花 第22話 登場人物

鳳九青丘の姫。九尾の狐になれる。
東華太晨宮の主で、かつて天地をおさめた最も尊い神仙。帝君。
司命人間の運命を司る神仙。
成玉元は人間だった神仙。鳳九の親友。
連宋天君の第三皇子。
緲落かつて暴虐非道を働き東華に封印された。魔尊。
聶初寅緲落の封印を解き魔君になろうとしている魔族。
姫蘅魔族の公主。
燕池悟青魔君。姫蘅のことが好き。
白浅鳳九の叔母で阿離の母。永遠の桃花の主人公。

夢幻の桃花 第22話 あらすじ【ネタバレ有】

目覚めた東華とうかは目元が濡れていることと胸の苦しさを感じた。

重霖ちょうりんは胸を押さえている東華に気づき、気分が悪いのかと尋ねた。

「大したことはないが、ふと苦しくなった。…夢の中で劫難と苦を味わったかのようだ。だが目覚めると何も記憶していない」
東華とうかは答えた。

修為しゅうい(修練を積み得た仙力)はかなり回復したそうだ。
重霖ちょうりん妙義淵みょうぎえんにいる緲落びょうらくの様子に変わりないことを報告した。

聶初寅じょうしょいんは手に入れた鎖魂玉さこんぎょく緲落びょうらくに渡そうか渡すまいか考えていた。

鎖魂玉さこんぎょくを渡せば聶初寅じょうしょいんを魔君にすると緲落びょうらくは言ったが、その保証はない。
封印が解けた緲落びょうらくに殺される可能性もある。
だからと言って自分で持っていても宝の持ち腐れだ。

何をするにも危険は伴うと考えた聶初寅じょうしょいんは、鎖魂玉さこんぎょく緲落びょうらくに渡すことにした。

緲落びょうらく鎖魂玉さこんぎょくを受け取った。

聶初寅じょうしょいん、よくやった。私が八荒六合を平らげたらお前を魔族の統領とする」
緲落は聶初寅の働きを褒めた。

「もう1つお知らせしたきことが。承虞国じょうぐこくの国主の正体は東華帝君でした」

「確かか?」

「私も当初知りませんでした。東華はすでに劫を終え、九天におります」

「惜しいことだ。みすみす好機を逃した」

血涙けつるい鎖魂玉さこんぎょくもあれば今すぐ結界を破れるのでは?」

「まだ早い。鎖魂玉さこんぎょくの精気を取り込むには時間がかかる。今動いても万全ではない。
修為しゅういが完全に戻ったら、この手で東華とうかを始末する」
緲落びょうらくは言った。

姫蘅きこう燕池悟えんちごの仙術で、すべてを思い出した。

苦しそうな様子の姫蘅きこう燕池悟えんちごは静養するよう言った。

煦暘くように会いたくなければここにいろ。望みは何なりと言え」
燕池悟えんちごが明るく言うと姫蘅は少し笑った。

「なぜ優しいの」
「知っているくせに。お前が好きだからだ」

「私を案じてくれるような者は、もう誰もいないと思ってた」

姫蘅きこうは涙を流した。

「お前が好きな琴棋書画きんきしょがはできないが、この数万年お前をあきらめたことはない。だから少しだけ時間をくれ。ある日突然習得するかもしれん」
燕池悟えんちごは答えた。

姫蘅きこうは、燕池悟えんちごに体の回復に役立つ薬草を取ってくるよう頼んだ。

『燕魔君ごめんなさい。厚意に応えられないし、迷惑もかけたくない。私には行くべき場所があるの』

燕池悟えんちごを見送った姫蘅きこうは、毒の回った手首を見て考えた。

燕池悟えんちごが薬草を持って帰ると、『助けてくれてありがとう。私を捜さないで』と書置きを残し姫蘅は消えていた。

燕池悟えんちご聶初寅じょうしょいんを見るや殴りかかった。

聶初寅は応戦し、2人はしばし殴り合ったが、聶初寅は地面に倒れた。

「なぜ訳もなく乱暴するんだ」
聶初寅じょうしょいんは訳を尋ねた。

姫蘅きこうをだまして利用したくせに」
燕池悟えんちごは言った。

「誤解だ。見つけた時姫蘅きこうは死にかけていた。私が助けて世話をした」
聶初寅じょうしょいん燕池悟えんちごをなだめた。

「でたらめだ。姫蘅を人間界にとどめたのは目的があるからだ」

「姫蘅が自ら望んで残った」

「記憶がないのに望むか?」

燕池悟えんちごは聶初寅の胸ぐらをつかみ拳を振り上げた。

「落ち着いて。分かったよ。でも救ったのは本当だ。姫蘅に聞いてみろ」

聶初寅が言うと、燕池悟は拳を下ろした。

「いずれ姫蘅が自ら片をつける」

燕池悟えんちごは去っていった。

姫蘅きこう東華とうかに以前聞いた、梵音谷ぼんおんこくにたどり着き、教えられた仙術で雲間に入っていった。

連宋れんそう東華とうかを訪ね、修為しゅういの回復について聞いた。

「なぜか8割ほどしか回復していない。こたびの劫は成功とは言えぬ」

「8割ほどなら予想を上回る結果だ」
連宋は呟いた。

「今の口ぶりは、何か知っているな?」

東華は連宋の顔を見た。

「帝君も知らぬのに私が知るはずない。ではゆっくりお休みを」

連宋れんそうは退出した。

連宋れんそう司命しめいの執務室を訪ねた。

司命しめいは丁度東華とうかの運命簿を見ていた。

連宋れんそうが8割ほど修為が回復したそうだと教えると、司命しめいは、ほっと息をついた。

「よかった。劫に多少の変更はありましたが、まずは順調でした」

「変更とは何なのだ?」

連宋れんそうは運名簿をのぞき込んだ。

「聞かないでください。帝君にも内密に。私がとがめられたら、変更を招いた者を巻き込むことに」
司命しめいは答えた。

「それほど庇うとは、その者に気があるのか?」

「ご冗談を。庇っているのは私ではなく成玉せいぎょく元君です。“その者”とは、実は成玉せいぎょく元君の親友で…」
司命は言い訳をした。

「案ずるな。何も言わない」

連宋は帰ろうと司命に背中を向けた。

成玉せいぎょく元君の名は役に立つ」
司命の独り言が連宋の耳に入った。

「その者は男か?女か?」
連宋は司命に尋ねた。

「帝君の情劫の相手が男とお思いで?」
司命しめいが言うと、連宋れんそうは納得して去っていった。

鳳九ほうきゅうは青丘に帰ることを決め、謝孤栦しゃこしゅう青緹せいていのことを頼んでいた。

別れ際謝孤栦しゃこしゅう東華とうかが戻ったことを伝えたが、鳳九ほうきゅうは今後は何もかかわりがないだろうと思うのだった。

青丘では成玉せいぎょく鳳九ほうきゅうを待っていた。
鳳九ほうきゅう青緹せいていのために白装束を着ていた。

「いろいろあってやっと分かったの。私は恩返しのためじゃなく、諦めきれないから人間界へ行ったのよ。そのせいで帝君のごうを失敗させかけたし、葉青緹ようせいていまで死なせた。だけどやっと諦められた」

鳳九ほうきゅう成玉せいぎょくに心境を語った。

湖のほとり、鳳九ほうきゅうは一人。

「“花はいつか散る 別れもいつか訪れる”あなたを忘れる時が来た」
呟きながら鳳九は、花びらを水面に浮かべていた。

そこに精衛せいえいが迎えに来た。

精衛せいえいの迎えが遅くなったのには理由があった。

精衛せいえいは以前比翼鳥ひよくちょう族の仙果を盗んだのを見つかって、比翼鳥族に焼き鳥にされそうになったことが有る。

それをとりなしたのは白真はくしんだった。

もうすぐ梵音谷ぼんおんこくが開くので精衛せいえいが仕返しに行かないよう白真はくしんに監視されているため遅くなったそうだ。

鳳九ほうきゅうは婚儀の準備に追われている白浅はくせんの所を訪ねた。

白浅はくせんは天族の婚儀礼式に関する書物を読んでいた。

「会いたかった」
鳳九ほうきゅう白浅はくせんの背中に抱き着いた。
すると阿離ありも、僕も鳳九ほうきゅう姉さんに会いたかったと言って鳳九ほうきゅうの背中に抱き着いた。

白浅はくせんは、鳳九ほうきゅうのかんざしに気づいた。

白い花簪は人間界において、縁者の喪に服するという意味を持っている。

さらに白浅はくせん鳳九ほうきゅうの体に仙術が跳ね返った痕跡を無数に見つけた。

「九天から戻ったのち姿を消したけど、どこにいたの?」
白浅は鳳九に尋ねた。

「恩返しに行っただけです。…人間界での恩返しには困難も生じます。これ(傷跡)も誠意の証しかと。それに体はすっかり回復しました」
鳳九は微笑んだ。

「青丘ではその傷痕を治す方法もある。だけど心の傷は治せない。あなたは青丘の姫で、いずれは女帝になる。青丘せいきゅうの面目を汚してはならないわ。あなたを崇拝する民は、あなただけを頼りにしてるのよ」
白浅は鳳九に言い聞かせた。

「分かってます。二度と勝手はしません。立場をわきまえます」

「理解してるならこれ以上は言わない。昔あなたの両親が遊歴中は、私がずっと面倒を見てた。あなたが信頼できる娘だとよく知ってるわ。あとで薬を処方する。1日2回飲むのよ」

「ありがとう」
鳳九は笑顔で白浅に礼をした。

「僕も母上に育てられたから、鳳九ねえさんみたいになれますか?鳥や魚を上手に捕まえて、けんかも青丘で一番…」

阿離ありが元気よく話だし、鳳九は阿離の口を塞いだ。

「ばかなことを。私を預かった叔母上はもう立派な神仙だった。私は世の道理を習ったの。乱暴なことなど教えられてないわ」

鳳九は阿離に言った。

「私は嫁いで九天にいるけれど、知ってのとおり青丘の者は肉親を重んじる。苦しめられたのなら言いなさい。必ず敵を討ってあげる。青丘せいきゅうでは我慢は無用よ。女帝ならば耐えることも学ばないといけない。でも白家の唯一の孫としてなら、私たちが必ず力を貸すわ」

白浅は鳳九ほうきゅうの手を取った。

鳳九が立ち去ると、阿離あり白浅はくせんになぜ鳳九は白い装束と白い簪をしていたのかと聞いた。

「つらい思いをしたんだわ。私に話したかったけど気が変わったようよ。あなたが鳳九に気晴らしをさせてあげて」

白浅はくせん阿離ありに頼むと、阿離は鳳九の後を追いかけて行った。

阿離ありは鳳九を追う途中祖母にぶつかった。
祖母は白浅はくせんの所に書物を届ける途中だった。

天族と狐族の婚姻は、礼式を決めるだけでも223年話し合われているそうだ。

祖母は落ち込んでいる鳳九をなだめる役目を阿離ありに託し、阿離を見送った。

成玉せいぎょく連宋れんそうに出くわし、天宮の儀式の準備を手伝ってほしいと頼まれた。

「皇太子の婚儀はあなたの家族の祝い事でしょ?」
成玉は自分には関係ないと言った。

「私の家族はそなたの家族だ」

連宋の答えを聞いた成玉せいぎょくはすぐに立ち去ろうとしたが、連宋は冗談だと言って引き留め、本当に手を借りたいと頼んだ。

夜華やか白浅はくせんの婚儀の後、60年に一度の千花せんか盛典が行われるのだが、その指揮を連宋は任されていた。

瑤池ようちの蓮を守る成玉せいぎょく四海しかいを束ねる連宋は千花せんか盛典の指揮役にぴったりで、きっと美談として語られるだろうと連宋は成玉せいぎょくを口説いた。

連宋が持っていた扇子で成玉せいぎょくの髪をなでると、成玉せいぎょくは扇子を叩き落し、蹴散らした。

「悪ふざけを続けるといずれあなたがこうなる」
成玉せいぎょくは去っていった。

「気苦労が多そうだから憂さ晴らしにと思ったのに」
1人残された連宋は呟いた。

連宋は、一連の流れを見ていた2人の門番に近づいた。

「もし私なら見たままを九天中に広めるのだがな」
連宋は2人に聞こえるように言うと立ち去った。

阿離ありと鳳九はお忍びで市に出かけるため、変装していた。

阿離ありは女の子の格好をし、鳳九は帷帽いぼう(顔を隠すための白いヴェールの付いた帽子)をかぶっている。

市には北荒ほっこうで人間界の繁栄を支えている滄夷そういが遊びに来ていて、高台から青丘の市の様子を眺めていた。

青丘の面白い話はないかと滄夷そういに聞かれた案内役は、白浅はくせん鳳九ほうきゅうは八荒六合で群を抜く美女で、特に鳳九は豪快な気性で滄夷そういとお似合いだと話した。

市で阿離ありとはぐれてしまった鳳九は、慌てて阿離を探しに市の中でもとりわけ賑やかな方へ行ってみた。

広場では大道芸人が芸を披露していた。

そこに1人の若者が誤って入ってしまい大道芸人の芸を邪魔し、芸に使用する大きな旗が若者に倒れ掛かりそうになった。

鳳九は若者を助け、その拍子にかぶっていた帷帽いぼうのヴェールが捲れ上がった。

若者はよそ者で、こっそり抜け出しあちこち遊歴しているのだと話し、鳳九に礼を言った。

若者は持っていた壺を落として壊してしまい落胆していた。
鳳九は同じ壺を若者に贈った。

そこに阿離ありが「鳳九ほうきゅうねえさん、ずっと捜していたんですよ」と大声で入ってきた。

青丘の人々は鳳九の存在に気づきひざまずいたため、お忍びの散策は中止になってしまった。

「白鳳九、面白いな」
上から様子を見ていた滄夷そういは、呟いて茶を飲んだ。

成玉せいぎょくは蓮池を眺めながら、浮かない顔をしていた。

連宋が尋ねると、「人間界の一途な女子おなごのことを考えて不憫に思っただけ」と言って池を見つめている。

連宋は、それならばその女子おなごを思う一途な男が1人いて、もう1人その女子おなごの思い人の男がいるだろうと言った。

成玉せいぎょくは感心した様子を見せた。

人間界の講談本が教えてくれたと連宋は話した。

「あなたにとっては講談程度の話なのね」
成玉せいぎょく連宋れんそうから視線を移し蓮池を見つめた。

連宋は笑わせたくて言ったのだった。

「一途な男女って嘆かわしく見えるけど、なんだか羨ましくも感じる。自在に生きてるわ」
成玉せいぎょくは感慨深げにつぶやいた。

「私たちもそうなれる」
連宋は、千花せんか盛典の準備をしながら一緒に夜を飲み明かし…と話し始めたが、成玉せいぎょくはうんざりした様子で立ち去ろうとした。

連宋は成玉せいぎょくを呼び止め、千花せんか盛典を盛り上げれば仏陀にも名前を覚えてもらえ、顔を売るチャンスだと口説いた。

成玉せいぎょくが顔を売っても面倒なものが増えるだけだと言うと、連宋れんそうは少し考え同意した。

再び立ち去ろうとする成玉せいぎょくに連宋は「そなたと夜を徹して…」と話しかけると成玉せいぎょくは仙術を使い連宋れんそうに水をかけた。

連宋は一連の流れを見ていただろう2人の門番に近づいた。

「ありのままに言いふらすことを許す」
連宋は2人の門番に聞こえるように許可を出した。

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感想

今回はこれからへ向けての色々仕込み回のような感じでしょうか?

今までは名前だけ~とか噂話の中でしか出てこなかった白浅はくせんが、ちゃんと出てきました。相変わらずお美しく、艶肌メイクがすごく素敵でした。

視聴者にとっても人間界編はすごく胸に刺さる終わり方をしたと思うのですが、それは成玉にとっても同じだったようで気持ちが落ち込んでいるようです。

最初の頃は成玉がツンツン過ぎて大丈夫かな、と思っていたのですが、今となっては連宋のメンタルがオリハルコン並みの強靭さだと分かったので、成玉と連宋のやり取りを安心してニヤニヤ見ています。今回は門番2人を巻き込んでの連宋と成玉のやり取りが楽しい回でした!

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