夢幻の桃花 三生三世枕上書 第21話 情劫の結末

第21話 情劫の結末夢幻の桃花

夢幻の桃花 第21話 あらすじ

玄応げんおう聶初寅じょうしょいんに授けられた妖刀嵐雨らんうを構え、玄仁と鳳九に斬り掛かった。仕掛けが作動し崩壊し始めた地下宮殿に青緹せいていが駆けつけ、命をかけて鳳九と玄仁を守った。鳳九は青緹を死なせてしまったことを嘆き、情劫を終わらせるため崖から飛び降りた。鳳九は謝孤栦しゃこしゅうの所で、青緹を生き返らせる方法を教えてもらった。玄仁が亡くなり東華が目を覚ました。

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夢幻の桃花 第21話 登場人物

鳳九青丘の姫。人間界で牢に入れられていたが、乱が起き王陵に向かった。
玄仁東華が修為を回復するために転生した人間界での姿。承虞国の王。
玄応玄仁の兄。聶初寅と手を組み承虞国の王座を狙っている。妖刀嵐雨を聶初寅に与えられた。
青緹承虞国将軍。牢に入れられていたが、乱が起き将軍職に復帰し、戦闘に加わった。
賢太后玄仁の義母で、玄応の生母。
成玉元は人間だった神仙。鳳九の親友。
沐芸沐風蝶が人間界に転生した姿。鳳九の侍女をしている。
楊順長く賢太后に仕えていたが、玄仁の側近となった。役職は内侍。

夢幻の桃花 第21話 あらすじ【ネタバレ有】

玄応げんおうは妖刀嵐雨らんうを鞘から出した。
すると鳳九ほうきゅうの銀の腕輪が反応した。成玉せいぎょくにもらったものだ。

玄応げんおう玄仁げんじんに斬りかかり、鳳九は玄仁げんじんの前に立ちふさがった。

玄応げんおうは刀を持っているが、鳳九も玄仁げんじんも丸腰だ。

2人は玄応げんおうの剣を躱し攻撃を防ぐが、玄応げんおうが優勢を保っている。

玄仁げんじんは倒れてしまい、それをかばった鳳九の左鎖骨下に嵐雨らんうが刺さった。

玄仁は玄応げんおうの身体を蹴り飛ばし、鳳九の傷口を抑えた。

「あれは妖刀です」
鳳九は玄仁げんじんに伝えた。

「お前は妖魔か?」
嵐雨らんうの反応を見た玄応げんおうは、鳳九に向かって言い、部下に総攻撃を命じた。

地下宮殿は弓矢が飛び交う大乱闘の場となった。

青緹が王陵に到着すると、中から阿芒あぼうが出てきた。
青緹が阿芒あぼうに斬りかかると、阿芒は仙術を使い移動し逃げた。

玄応げんおう霊璧石れいへきせきをつかもうとした時、青緹が駆け付け手を払った。

青緹は仕掛けを動かし霊璧石れいへきせきを台座の中に戻し、玄応げんおうの剣に向かっていった。

地下宮殿は緩やかに崩壊し始めていた。

青緹は玄応げんおうを斬り転倒させると、玄仁に加勢し襲い掛かる敵を蹴散らした。
青緹は隙を見て玄仁げんじんと鳳九を霊璧石れいへきせきの安置部屋から押し出た。

「早くお逃げください」
青緹は戦闘に戻っていった。

玄応げんおう嵐雨らんうを構え、隙を見て青緹に襲い掛かろうとしていた。

玄応げんおうの動きを察知した鳳九は、玄応げんおうの動きを阻止しようと中に戻った。

飛び出す鳳九を助けようとした青緹は、後ろから玄応に腹部を刺された。

嵐雨らんうは青緹の背中から突き刺され、身体を貫通している。

青緹は鳳九の両腕をつかんだ。

鳳九は仙力を使って玄応げんおうの身体を投げ飛ばした。

「逃げろ」
青緹は言って鳳九の身体を部屋から押し出し、玄仁げんじんが鳳九を抱き留めた。

青緹はなおも戦い続け、部屋の入口の柵を下しふさいだ。

「逃げろ」
再び玄仁と鳳九に言うと、青緹は戦いに戻っていった。

「青緹」
泣きながら何度も青緹の名を呼び続ける鳳九を連れて、玄仁は王陵の外に出た。

2人が外に出ると王陵は大きく倒壊し始めた。

抱きかかえられていた鳳九は、咳をして血を吐き意識を失った。

聶初寅じょうしょいんの所に戻った阿芒あぼうは、承虞国の王が東華帝君だったことを報告した。
報告を聞いた聶初寅は目を見張った。

「ひとまず崇安国へ戻って仕切り直す」
聶初寅は崇安国すうあんこくに帰ることにした。

鳳九は月華宮げっかきゅうの寝台に寝かされていた。

眠り続ける鳳九の脈を太医たいいが診ている。

「脈は正常ですが刀傷が奇妙です。かなり深い傷なのに少しも血が出ません」
太医たいいは報告した。

玄仁は人払いをすると、眠る鳳九に語り掛けた。

「そなたの心に余はいないと思っていた。だが再び命懸けで助けてくれた。そなたが人間ではないことを知った。では何者なのだ。もしや神仙か。何とか言ってくれ。余はずっとここに居る。そなたと何もかも忘れて一からやり直したい」

玄仁が賢太后の部屋を訪ねると、賢太后は弱弱しい姿で寝台の上にいた。

「ご安心ください。兄上を手厚く葬ります」

玄仁はおずおずと声をかけた。

「葬らなくていい。必要ないわ。…私は苦しいの。あんな愚か者に育てた自分が恨めしい。…私は必死の思いで2人の息子を育て上げた。その息子たちが争うことを最も恐れていたの。でもそれが現実となり流血の争いが起こった。無辜の民さえも犠牲にし、承虞国じょうぐこくの根底が揺らぐ騒ぎとなった。宋玄応そうげんおうを息子とは思いたくない。あれは恥ずべき罪人よ。骸は地下宮殿に捨てておきなさい」

賢太后は涙を流しながら叫んだ。
玄仁は賢太后の手を握った。

「玄仁や、これからこの承虞国はそなただけが頼りよ。大変なのは分かっている。でも一国の主なら投げ出してはいけない。私たちの手で国を滅ぼすことは許されない」

「分かっています。ご安心を」

「こたびのことは、白小九はくしょうきゅうと葉青緹のおかげで片付いた。葉青緹ようせいていはそなたのために命も捨ててくれた。もう恨むのはやめなさい。白小九はくしょうきゅうのことも、もういいわ。あの者のそなたへの情けを、今まで考えもしなかった。そなたは再び救われた。それでよく分かった。あの者を故郷に帰してやってもよいし、王后としてそばに置いても構わない。二度と口出しはしない」

「母上」

「玄仁や、人というのは一生ずっと忍耐がついて回る。己が全てに満足し、さらに民も幸せにすることは無理なのよ。多くの困難と多くの痛みをただ耐え忍ぶしかない。それが王家に生まれた者の悲哀なのだわ」

賢太后は咳込み、玄仁は賢太后に布団をかけた。

鳳九は雲海の中、青緹の名を呼んでいた。
すると青緹が現れ、消えた。

目を覚ました鳳九は、自分のせいで青緹が死んでしまったと落ち込み、青緹は三界のどこへ行っただろうかと思いをはせた。

青緹に腕輪をもらった日、一緒に逃げた日、最期の瞬間を思い返した鳳九は3年の喪に服することを決め白いリボンを髪に結んだ。

深夜、お供すると言う沐芸もくうんを下がらせ、散歩に出かけた鳳九は東屋で一人佇んでいた。
すると成玉せいぎょくが現れた。

鳳九は成玉せいぎょくの顔を見ることもなく、呆然とした様子で青緹が死んでしまったこと、自分が死なせてしまったこと、生き返らせたいことを語った。

「人間と神仙は違うし、何もできないわ。次の縁を待つの。再会できるかもしれない」

成玉せいぎょくは沈痛な面持ちで話し、鳳九に妖刀の傷に効く薬を渡した。

成玉せいぎょくが帰った後も、鳳九は東屋にとどまり続けた。

すると玄仁げんじんがやってきた。

「一緒に戻ろう」
「なぜ戻るのです。ここがいいのに。1人で月を眺めたい。戻りません」

「ならば余も付き合う。王后でいてくれ。全ては終わった。一から始めたい。もし束縛を嫌うなら王宮にいるだけでよい。そなたの意に従う。どうだ」

玄仁は鳳九に言葉をかけた。

鳳九は何も言わず月を見上げた。

沐芸もくうん穆寧殿ぼくねいでんに急ぎ駆けつけ、「九夫人がいません」と楊順ようじゅんに言づけた。

王宮中を探しても鳳九はいない。

そこに早朝、鳳九が西に向かって出かけたと言う報告がなされた。

鳳九は青緹ときた見晴らしのいい山の上にいた。
そこは地面が見えぬほど高い崖になっている。

鳳九は青緹に謝っていた。
玄仁の愛に執着し早くけりをつけなかったために青緹が巻き込まれたからだ。

玄仁は駆け付けた。

「来ないで」
鳳九は言った。

「分かった。無理は言わぬ。だがそこは危ない。こちらへ。早く」
玄仁は両腕を伸ばした。

「大王、私の心にいるのは誰か何度も聞きましたね?私の心にいたのは葉青緹です」

「余は信じぬ。そなたの気持ちは知らぬと青緹も言っていた。何度も命懸けで余を救ったではないか。とにかくそこから離れ話をしよう」

玄仁は再度両手を広げた。

「王宮に上がったのち、後宮に入って美人から夫人となり王后となった時も私はうれしくなかった。思う人がいたから」

鳳九は涙を流しうつむいた。

「分かった。もうよい。たとえかつて愛していたとしても、青緹はもういない。2人でやり直そう」

鳳九は首を横に振った。

「なぜだ。なぜ余を受け入れられぬ。それほど余のことが不快なのか?分かった。決して無理強いはせぬ。王宮を出て思うままに暮らすがいい。小九、早くこちらへ来い」

玄仁は両手を広げ、鳳九を呼んでいる。

『帝君、かつての私は得られぬ愛で苦しんだ。今同じように苦しむあなたを見ると、なお苦しい』

「大王、お詫びします。お心に背きました。これはあなただけのごうじゃなく、私にとっても劫です。…大王、さようなら」
鳳九ほうきゅうは崖から飛び降りた。

玄仁は鳳九の右腕を引こうとするが、間に合わず、銀の腕輪が玄仁げんじんの掌の中に残った。
玄仁の身体は落ちないよう兵士たちが支えている。

落ちていく鳳九を見ながら、玄仁は血を吐き気を失った。

小九しょうきゅう
玄仁は名を呼びながら眠っている。

「お健やかで何の障りもないのですが、心が傷つき生きる望みを失っておられる。それが心配です」

玄仁の容態を診た太医たいい楊順ようじゅんに報告した。

鳳九は謝孤栦しゃこしゅうの所へ、青緹を生き返らせてほしいと頼みに来ていた。

「妖刀で刺されたゆえ邪悪な気に侵されている。復活しても妖魔となり苦しむだけだろう。…唯一の方法と言えば邪気を払って仙体に変え瑤池ようちで清めて神仙にすることだ」
謝孤栦しゃこしゅうは言った。

「どうやればいいの?」

頻婆樹ぴんぱじゅという木は10年に1度開花し実を結ぶ。だが実が持つ効能はそのたびに違う。年によっては人間の体を仙体にする実ができることもある」

「その木はどこにある?」

西天梵境さいてんぼんきょうにも九天にも。それ以外の場所にもあるが、残念ながらここ数万年どの木も実を結んでいない。しかし枯れてはいない。ある日いきなり実を結ぶこともある。待つしかない。巡り合わせによっては神仙になれるだろう。この縁啓台えんけいだいで精気を吸わせておく。ここで守っていれば、そなたも動きやすい」

謝孤栦しゃこしゅうは教えてくれた。

玄仁は生きる気力を失い、やつれ果てていた。

賢太后は玄仁を励まそうと語り掛けるが、玄仁は虚ろな目をして聞いているのかいないのか、反応を示さない。

「私はすでに息子を1人失った。もう1人の息子まで失うわけにいかない」
賢太后は玄仁の手を握り、訴えた。

「私は親不孝者です。どうか別のものを王座に」
玄仁げんじんは弱弱しく賢太后の顔を見た。

「私を1人にしないでください」
楊順ようじゅんは寝台の上の玄仁に懇願している。

「余の生涯は苦しみが多かった。小九しょうきゅうを過ごした日々はあまりにも美しかった。しかし、何と短かったことか。余は…すっかり疲れ切ってしまった」

玄仁の目から一筋の涙がこぼれ、目を閉じた。

 
宋玄仁そうげんじんが心労で他界して数年後、聶初寅じょうしょいんは兵を率いて承虞国に攻め込み国宝霊璧石れいへきせきを奪い念願を果たした。

九天の太晨宮。

東華の目から涙が流れ、目を開けた。

ビューティーパーク



感想

全体的にすごい!人間界編のクライマックス!地下宮殿が崩壊して画面的にもクライマックス感がすごかったです。

青緹が死んでしまいました(泣)。生き返ってほしい。

今更ですが、妖刀を使おうって思った玄応はある意味すごいです。私だったら、妖刀なんて呪われて体が動かなくなりそうで使いたくありません。

今回の乱の功績で、鳳九は月華宮げっかきゅうに戻り玄仁にも王后でいて欲しいと言われてしまいました。それではせっかく鳳九が血を吐く思いで行った、今までの玄仁を傷つけるすべてが水の泡になってしまいます。鳳九は身投げをして全てを終わらせ、玄仁も廃人のようになり…。

もう、見ていて呆然としました。

玄仁が亡くなってすぐには聶初寅は攻撃しなかったのは、死せる孔明生ける仲達を走らすということでしょうか?東華が人間界にいた目的が分からない聶初寅は慎重に行動したようです。

人間界編が始まって、黒髪の帝君が出てきたときにはこんな結末になるとは夢にも思っていませんでした。見ていて虚無の気分になってしまったのを救ってくれたのは、最後のシーンです、帝君が涙を流し目覚め、天上編が始まります!

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