永遠の桃花~三生三世~第57話 別れと旅立ち

第57話 別れと旅立ち永遠の桃花

永遠の桃花 第5話 あらすじ

白浅はくせん夜華やかの亡骸を天族に返した。白浅は夜華の幻や夢を見るようになり、夢と現実の区別がつかなくなった。鳳九ほうきゅうは東華から擎蒼けいそうとの戦いの前に尋ねた問の答えを得た。3年がたち、鳳九は東荒とうこう女帝に即位し、東華とうかから祝いの品と言葉を送られた。白浅は白真はくしんと共に旅に出ている。人間界で白浅はくせんは、男性に追いすがる素錦そきんを見た。

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永遠の桃花 第5話 登場人物

白浅青丘の東荒女帝。夜華と婚約している。別名:司音 素素
夜華天族の皇太子で、白浅の許嫁。東皇鐘に元神を捧げ亡くなった。
鳳九白浅の姪。東華のことが好き。
東華最も尊い神仙。
白止白浅の父。狐帝。
白奕白浅の兄で、鳳九の父。
白真白浅の兄。
央錯天君の第一王子。夜華の父。
楽胥央錯の妻。夜華の母。

永遠の桃花 第5話 詳しいあらすじ【ネタバレ有】

央錯おうさく楽胥らくしょ夜華やかの亡骸を引き取りたいと白浅はくせんを説得した。

「亡骸を預かって何が悪いと?皇太子殿下も白浅様を深く愛していたんです。東華帝君まで連れてきて脅す気ですか」

迷谷めいこくは黙って聞いていることができず話しに割って入った。
白浅は迷谷を止めた。

「皆さんの言うことは道理にかなってます。よく分かりました。ただかつて私が素素そそだった時、私は夜華の妻でした。そして今は許嫁です。妻として最後にしたいことが有ります。夜華の衣を整え、顔を拭き、きれいな姿で送り出したいのです」

白浅は天族一行の前で叩頭した。

「この一礼は夜華の妻としてお二人に捧げるものです」
「立ちなさい、われわれはここで待つ」
「感謝します」

白浅は夜華を整えるため奥に入っていった。

「義姉上、泣かないでください。夜華は皇太子として世を守るため死んだのです。白浅上神を恨んでいては天族と青丘せいきゅうに不和が生じます」

連宋れんそう楽胥らくしょに言った。

「私は夜華の母なのよ。2度も息子を奪われながら、まだ天族と青丘の心配をしろと言うの?悲しんでいいのはあの白浅はくせんだけだと?」

楽胥は泣きながら連宋を見た。

「そういう意味ではありません。亡骸を返すというのだから、ひとまず待ちましょう」

鳳九ほうきゅうは天族一行にお茶を持ってきた。

「間もなく女帝の座を継ぐとか?若くして五荒ごこうの1つを治めるとは優秀だな」
連宋は鳳九に声をかけた。

「叔母上が嫁げばそうなる予定でしたが、もう必要ないかと」

鳳九は東華とうかに茶を差し出した。

白浅は夜華の身支度を整えている。

夜華やか覚えてる?狐狸洞こりどうに閉じ込め私以外の者に会わせないって。あなたに言ったわよね?だけどそれは、もう無理なのよ。あなたは天族の皇太子で、私は青丘の女帝だもの。あなたを閉じ込めたら、青丘と天族のどちらも困らせることになる。前に言ってたわよね。“誰よりも桑籍そうせき叔父上が羨ましい”と。当時は理解できなかった。降格された方の何がそんなに羨ましいのかを。でも今は分かる。もし皇太子でなければ、あなたは青丘にいられた。そしたら私たちはずっと一緒だった。私っていつも不自由な立場にいるわね。人間だった時は、あなたに釣り合わず、今の私は女帝だから一緒にいられない。本当に役立たずよね」

白浅は涙を流した。

「でも大丈夫よ。あなたとの日々は忘れない。ずっと心にとどめておく。永遠に覚えてる。こんな話はやめましょう。1つ打ち明けるわ。知ってた?あなたが狐狸洞こりどうの外で7日も私を待ってた時のこと。本当はもう許してたの。でも知ってのとおり私って強情でしょう?本当よ。とっくに許してたの。何百年にもわたって、あなたを苦しめたわ」

白浅は夜華に口付けし、夜華の胸に頬を寄せた。

夜華は棺に納められた。

白浅は無妄海ぶぼうかいへの同行を央錯おうさくに頼んだが、天族の聖地であるため天族しか入れないと断られた。

「息子とはまだ夫婦ではなかったのだし」
央錯おうさくが言うと、鳳九が央錯の前に出た。

「正式な夫婦ではなくても2人は深く愛し合ってました」
反論する鳳九を白浅は止めた。

夜華の棺は天族一行と共に消えた。

白浅は狐狸洞こりどうの外に走っていき、夜華の名を呼んで倒れた。

「叔母上のことを頼みます」

鳳九は白真はくしんに頼み、飛んでいった。

天宮の南天門には、天族の神仙達が集まり夜華の帰還を出迎えた。

鳳九はあとに続こうとしたが、南天門の門衛に止められた。

集まっていた天族の神仙達は夜華の棺と共に歩いて行く。

東華とうかは列から抜けて、鳳九のところに引き返してきた。

「さっきは大勢いたので聞けませんでした。しかも皆で叔母上を責め立てるし…」
「何を聞きたい」

「傷の具合は?」
「よくなった」
「よかった。安心しました。ではこれで…」
「あの話はよいのか?」
「何です?」

擎蒼けいそうと戦う前に私に聞いたことだ」
東華に言われ、鳳九は自分の言葉を思い出した。

『もしも帝君が三生石さんしょうせきの己の名を削らなかったら私を愛しましたか?』

「愛した」
東華とうかは言った。

「帝君、今何と?」

「もし三生石さんしょうせきの己の名を削らなかったら愛していた。人間界へ下ったのはそなたの願いよりも己の願いをかなえるためだった」

東華とうかは鳳九の鳳尾花ほうびかに触れた。

「もう行け」
東華は鳳九に背中を向け歩いて行く。

鳳九は東華の触れた鳳尾花ほうびかに触れ、泣いた。

白浅は十里桃林じゅうりとうりんを彷徨い歩き桃の木にもたれて寝ていた。

夜華がやってきて眠る白浅の頬に触れた。

「来たの?」
目を覚ました白浅が夜華やかに抱きつくと夜華も白浅に腕を回した。

「来たのね。このところずっと考えてたの。私も跡形もなく消えたら、あなたに会えるって。でも怖かった。もし自分も逝けば、あなたを忘れてしまう。だから思いとどまったの。だからこそこうしてあなたと会えた。そうでしょ?」

白浅は夜華の頬に手を添え、夜華の顔をよく見ている。

「よかったわ。本当によかった」

夜華は消えてしまった。

「夜華、夜華どこなの」

白浅は周りを捜したけれど夜華はおらず、足をもつれさせて倒れた。

白真はくしんは白浅にかけよった。

「立つんだ。夜華が死んだから生きていけぬとでも?いい年をしてなぜ生死を達観できない?」

「違うの。どう吹っ切ればいいか分からない。兄上聞いて。あの日、私は酔って結魄灯けっぱくとうを割った。そして300年前のことを思い出したけど、頭に浮かぶのは夜華から受けた仕打ちだけ。他のことは考えなかった。でも夜華がいなくなると、思い出すことといえば優しい夜華の姿だけ」

白浅は泣いている。

「そう考えるな」

「兄上聞いて。以前離鏡りけいが青丘へ私を訪ねてきた時、私はもっともらしく罵倒したの。“あなたという男は、得られないものを追い続けてるだけで得たら大切にしない”ってね。でも私も同じよ。夜華を失ってやっと気づいたの。夜華なしでは生きていけない」

「もういい。帰って休め」

白浅は十里桃林の小屋で寝ている。

白浅の夢の中には夜華が出てきた。

白浅はくせん、人形の素素とは何もない。侍女として雇っただけだ。すべて素錦そきんの策略だった」

夜華は白浅に言った。

「そうよね、分かってる」
白浅は夜華の肩にもたれかかった。

白浅はくせん、素錦とは共に育ったが、部屋の置物くらいにしか思っていなかった。顔もまともに見ていない。素錦が天妃てんひになった腹いせにそなたを愛したわけではない」

「分かってる。そうよね。何もかも信じる」

「9月2日は縁起がよい。だが過ぎてしまった」

「いいの。構わない。あなたさえいればいい。一緒にいればいつでも縁起のよい日よ」

白浅は涙ぐんでいる。

狐狸洞こりどうに閉じ込めたいか?」
「いいの?」
二人は笑いあった。

白浅が目覚めると、全て夢だった。

白浅は小屋から出て、夜の十里桃林を歩いた。

桃の木の切り株に、桃の花の絵が描かれているものがある。

白浅はその切り株の側に座り、切り株に触れた。

夜華やか、私たちはまだ夫婦じゃなかったから、あなたの亡骸を引き取れなかった。だから衣だけ埋葬したわ。私の声が聞こえるかしら。夢であなたに会ったわ。生きてる時のように、私に話をしてくれた。とてもうれしかった。暇な時はまた夢の中に来てほしいの。私と話したり碁を打ったりしてほしい」

3年後

今日は鳳九が女帝に即位する日だ。

「鳳九や、あなたは青丘で一番若い女帝よ。白浅がこの年の頃は崑崙虚にいたわ」
白止はくしの妻は鳳九の髪を梳きながら話している。

「おばあ様、叔母上は嫁げなくなったのになぜ女帝の座を私に?」
「白浅は…」

「言わないで。分かってます」
「若いのに何が分かるの?」

「おばあ様、叔母上が白真はくしん叔父上と旅に出てもう3年です。今日戻ってきますか?」

「分からないわ」

鳳九は赤い衣と金の冠を身につけ家族の前に出た。

「青丘の民が待っているぞ」
白奕はくえきは鳳九に言った。

「花嫁姿かと誤解されないかしら」
鳳九が言うと、白止はくしは笑っている。

「女帝を継ぐ者が軽口をたたくな」
白奕はくえきは鳳九を諫めた。

「祖父母より父親が威張っているのね」
白止はくしの妻は白奕に言った。

白奕はくえきは若い頃の私にそっくりと言いたいのだな?」
「5人の子供の中で頑固さを最も受け継いでいるわ」

「頑固なのか?」
白止はくし白奕はくえきを見た。

「まさか」

家族は笑い、和やかな空気の中鳳九は青丘の民の前に出て行った。

鳳九は白奕はくえきに手を引かれ、祭壇に歩いて行く。

『帝君、先日司命しめいが教えてくれたわ。この3年はあなたが政務を代行し、眠る間もないと。天君には息子がいるのになぜあなたに負担が?悔しいけど私はただ心を痛めるだけ。何もできない』

鳳九が東華とうかのことを考えながら進むと、祭壇の上に東華とうかがいた。

『帝君、今日から東荒とうこう女帝になるにあたって、こう教えられました。“女帝は自分勝手な行いをしてはならない”だから今後は自由に太晨宮たいしんきゅうへ行き、お茶を運び寄り添うことはできません』

祭壇の前で白奕と別れ、鳳九は1人で祭壇に登っていく。

東華の姿は鳳九の見た幻だった。

祭壇の上で鳳九が振り向くと、青丘の神仙達がひざまずいた。

「帝位の承継を祝福いたします。万民の心を従えられますように」

空が白く光り司命しめいが共を引き連れ現れた。

「東華帝君の従者司命星君が帝君のめいにより祝いの辞を述べに参りました。帝君からの祝いの品です。かつて帝君が征戦に使った四海八荒しかいはっこう(四方の海と八方の果て)の絵図で自ら描かれたものです」

絵図の入った箱を迷谷めいこくが受け取った。

「帝君は奮発したな。かつて帝君が父神ふしんと共に戦った時の絵図だ。今の天君でさえ見たことはないはずだぞ」
白止はくしは小声で妻に話した。

「伝説のお宝だと思っていたわ」
妻は言った。

「星君に礼を言う。祝いの品の他に帝君からお言葉は?」
鳳九は司命に尋ねた。

「その絵があなた様への言葉だと仰せでした。“数十万年が過ぎ描かれた物はすべて存在せず。四海八荒しかいはっこうでさえ姿を変えた。万事は取るに足らぬもの。懐かしむ価値もなし”」

司命は鳳九に揖礼ゆうれいした。

鳳九ほうきゅうは膝を軽く折った。

「この拝礼は、帝君からの祝いに感謝を示すもの。青丘と天族との末永い友好を願います」

東華とうか太晨宮たいしんきゅうから、鳳九の姿を銅鏡に映し見ていた。

東華とうかの腰には、鳳九の尾で作った根付が飾られていた。

白浅と白真はくしんが人間界で演劇を楽しんでいると、織越しょくえつと出会った。

「あなたたちも人間界へ来たのね?」
織越しょくえつは2人に話しかけた。

「なぜ私が神仙だと?」

「仙気が強いもの。人間には見破れなくてもこの私には分かる…銭を貸してくれない?いい芝居だからおひねりをあげたいのよ」

「貸すのは構わないけど、小仙なら銭くらい変化へんげの術で作れるはず。なぜ借りたいと?」

「親に仙力を封じられたの」
白浅は銭を渡した。

「そちらは誰なの?」
織越しょくえつ白真はくしんに興味を示している。

狐帝こていの息子で四海八荒で最高の美男よ」

白浅は立ち去った。

「どうやって返せば?」
「返さなくていい」

白浅と白真はくしんは散歩しながら川を見ている。

「川は後戻りすることなく真っすぐ流れてゆく。生きることも同じだ。ただ前を向き振り返らずに進め」
白真はくしんは言った。

「そのとおりね」

「人間たちを見ろ。司命しめいの決めた運命に従いわずかな年月しか生きられない。ある者は貧しさに苦しみ、ある者は挫折に嘆く。女は嫁いでも幸せになるとは限らない。だが楽しそうに生きている。人間たちに比べたらお前は恵まれている」

「この3年で口うるさくなったわね」
白浅は歩き出し、白真も白浅と並んで歩いた。

「それもお前のためさ。だが最近は顔色がよくなってきた」

「最近夜華の夢をよく見るから、そのおかげだわ」

白浅はくせん、まだ夢と現実の区別がつかないのか?」

荘周そうしゅうが見たという“胡蝶の夢”を知ってる?荘周は自分が蝶になった夢を見たの。ひらひらと楽しく飛んでたのに目覚めてみると人間のままだった。そこで自分が蝶なのか蝶が自分なのか分からなくなったの。3年前に初めて夜華の夢を見た時、こう悟ったわ。“現実を夢と思い夢を現実と思えばいい”と。見方を変えて生きればいいのよ」

2人が話していると、素錦そきんが男性に追いすがっているのが見えた。

「あなたお願いよ。あなたの子を己の子と思い尽くしたのに、なぜ離縁するの」

すがる素錦を男性は突き飛ばした。

2人の周りには人だかりができている。

「俺はお前のせいで妻と別れたんだ。娶ったはいいが、お前は尻軽で男と見れば色目を使う。二度と俺の前に現れるな」

「あなた待って」

素錦は男性の後を追いかけて行った…。

みずみずしい輝き コーセー



感想

鳳九と帝君好きとしましては、帝君が「愛した」と言った場面でダバダバと涙が出るのですが、これよく見たら南天門の衛兵近くにいて見て聞いてますね?
鳳九と帝君が話しているときは映らないのですが、映ってない部分にちゃんといるはずです。

白浅が夜華の夢や幻を見る場面も泣けました。
「一緒にいればいつでも縁起のよい日」って、いい言葉です。
桃の木の切り株のところに、夜華の衣が埋葬されているように見受けられました。

素錦姐さんが男性に追いすがってるのは、私が素錦そきん好きだからだとおもいますが、全然いい気味だとは思わなかった。
男性に対して「うわぁ(*_*;」と思いました。

何があったか分かりませんが、話の様子からすると素錦が妻子ある男性を略奪し男性と結婚した様子。
でも自分が奥さんを捨てて素錦と結婚するって決断したのに、全部素錦のせいにして捨てるってなに?

夜華っていい男だったんだなと。
この人間の男性を見て改めて夜華の良さを実感しました。

今、運命の桃花を見ておりまして、そこで悪事を働いても許される人が出てきています。
その人許すなら素錦も許してよ(´・ω・`)
と、いつも思ってます。

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