永遠の桃花~三生三世~第50話 吉報と凶報

第50話 吉報と凶報永遠の桃花

永遠の桃花 第50話 あらすじ

鳳九ほうきゅう東華とうかが大難に遭うと聞き、大難に遭うまでそばを離れないと決意した。白浅はくせん墨淵ぼくえんに同行し崑崙虚こんろんきょに帰り、自分が司音しいんであると名乗り出た。東華が大難に遭うというのは成玉せいぎょくの勘違いであると判明し、鳳九は自分の行いを恥じた。白奕はくえきは東華に鳳九を娶る気持ちがあるか尋ねたが、縁がないと言われてしまった。

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永遠の桃花 第50話 登場人物

白浅青丘の東荒女帝。夜華と婚約している。別名:司音 素素(素素の記憶はない)
折顔十里桃林に住む上神。白家と親しい。医術においては右に出る者がいない。
白真白浅の兄。
白奕白浅の兄。
鳳九白奕の娘。白浅の姪。東華のことが好き。
東華最も尊い神仙。
墨淵白浅の師匠。擎蒼を封印し元神が離散していたが、目覚めた。
司命人間の運命を司る神仙。
成玉元は人間だった神仙。鳳九と仲良し。

永遠の桃花 第50話 詳しいあらすじ【ネタバレ有】

「私が間もなく死ぬ者に見えるか?」
東華とうかは腕を広げた。

鳳九ほうきゅうは東華からほんの少し離れ「その…見えません」と答えた。

「見えなくても関係ありません。大難に遭う日まで離れない。毎日そばにいて誰にも渡しません。帝君が食べたい物を作り、行きたいところについてゆきます」
鳳九は再び東華に抱き着いた。

「父が来たぞ」

「父上なんか関係ない。誰の言うことも聞きません」
鳳九が泣いていると、「東華帝君」という白奕はくえきの声がすぐ後ろから聞こえた。

鳳九は慌てて東華の後に控え俯いた。

「なぜ急に九天へ?」
東華は白奕に声をかけた。

「妹の婚姻のことです」

「天族と狐族こぞくの婚姻は一大事だ。私は邪魔だな。これにて」
東華は鳳九を置いて立ち去った。

「父上…」
「よくも父と呼べるな」

白奕が静かな怒りを表すと、鳳九は白奕の前に正座した。

「父上、いくらぶたれても私は帝君から離れません」
「諦めぬつもりか」

「諦められません」
鳳九は泣いて訴えた。

白浅はくせんたちが墨淵ぼくえんと共に崑崙虚こんろんきょのふもとに到着すると、小仙たちが集まっていた。

「もともと崑崙虚は仙山だ。墨淵の戻りを察知し霊気を出したことで小仙が集まったのだ」
折顔は言った。

墨淵が崑崙虚に戻ると、弟子たちが出迎えた。

弟子たちは涙を流し墨淵の帰還を喜んでる。
白浅ももらい泣きしていた。

白浅は自分が司音しいんであるとあに弟子達の前に名乗り出た。

「私は兄弟子たちを泥酔させ、師匠の仙体を抱え崑崙虚を出ました。それが真相なのです」
白浅は告白した。

司音しいん?司音だな?名を伏せて隠れているのだと思い、あらゆる土地を捜したが見つけられなかった。ところがお前ときたらよりによって…。私たちから身を隠したい一心で女装して生きてきたのか。哀れな」

子闌しらんは感極まった様子だ。

「私の子の姿が、女装の男に見える?」
白浅は言った。

「昔一緒に湯あみをしなかったのは女だったからか」という声が上がった。

「そのとおり。世にも美しい娘だ」
白真は言った。

疊風ちょうほうは正体を知っていたが、隠していたことを話した。

司音しいんの正体は白浅上神だ。四海八荒しかいはっこう(四方の海と八方の果て)で尊ばれ、私たちは敬意を払う立場。それゆえ司音しいんが自ら打ち明ける前に私からは言えなかった」
疊風は言った。

「師匠がいるかぎり、私は永遠に崑崙虚の弟子。皆さんの司音です」
白浅が言うと、兄弟子たちは白浅を取り囲み再会を喜び合った。

白浅は折顔と白真と歩きながら、墨淵の目覚めが予想以上に早かったことを不思議がっている。

「夜華が一生分の修為を与えたからだろう」
折顔は推測した。

「夜華も一途な男だ。だが恩を返し終えたお前は再び恩を受けたことに。墨淵への恩はしんの血で返したが、夜華への恩返しはどうする気だ?」
白真は言った。

「私と夜華はいずれ夫婦になるのよ。夫婦の間に愛さえあれば恩返しなんて必要ない。そうでしょ?」
白浅は微笑み、司音しいんの部屋に帰っていった。

折顔は桃花酔とうかすいを持って、墨淵ぼくえんを訪ねた。

桃花酔とうかすいを持ってきたが、どうだ?」
「もらおう」

「昔は勧めても飲もうとしなかった」
「聞きたいことが多いゆえ、酒の力を借りたい。なぜ司音しいんは私を連れて青丘へ戻った?」

「聞かれると思った。だが聞くべきかまず考えた方がいい。目覚めて以来心が乱れているし、白浅への思いは弟子に対するものか、または愛なのか混乱するだけだ」
折顔は言った。

「話してくれ。聞きたい」

「そなたが逝った時、白浅は亡骸を抱き抱えていた。悲しみのあまり逆上し、翼族を皆殺しにしようとした」
折顔は話し始めた。

司音しいんの部屋に子闌しらんが布団を持ってやってきた。

「私の部屋も客室も兄弟子たちに占領された。だから今夜はここで寝ることにしたよ」
子闌は布団を敷くと寝支度を始めた。

司音しいん、この7万年師匠のためにご苦労だった」
子闌はふいに真面目な表情で白浅に言った。

「昔の子闌さんは私の揚げ足ばかり取ってた。私が西と言えば必ず東だと言ってた。急に優しいことを言うなんて本当に子闌さんなの?」
白浅はおどけた。

「今まで嫁にも行けず偉そうに」

「やっぱり子闌さんね。自分も独り身でしょ」
白浅が言うと子闌は笑った。

「聞いてくれる?…さっき考えてたの。この年まで生き後悔することもあったけど、昔の寝床に横になり振り返るとそれも悪くなかったってね」

「そうだな。長く生きると時には前向きになれる。臙脂えんじを覚えているか」

「翼界の王女ね」
白浅が言うと、子闌はうなずいた。

若水じゃくすいの戦のあと会ったことはないけど、物分かりがよく感じのいい娘だった」

「ああ。感じのいい娘だ」

「会ったことが?」
「人間界でお前を捜している時にな」

「どうやら恋したのね?話してよ」
「夜も更けた。寝よう」

子闌は布団に横になった。

「いいところで話をやめるの?」
白浅も寝台に横になった。

『こうやって夜華と話したい。でもまだ私の言葉は理解できないわね。だって今は満1歳くらいだもの。どんな赤子かしら。息子の阿離ありと似てるかもね』
白浅は夜華のことを思い目をつむった。

墨淵ぼくえんと折顔は酒を飲みながら話している。

「ここからしんの血を抜いたのだ」
折顔は自分の胸を叩いた。

「それを碗に入れそなたに飲ませていた。救えると分かっているならまだしも、何の確信もないままに。そうやって仙体を守った。九尾狐きゅうびこ族の血を使って元神げんしんを失った者を守ったのだ」
折顔は桃花酔とうかすいを飲んだ。

東華が寝台に横になると、隣に傷だらけの鳳九が現れた。

「帝君…」
「その傷は誰に?」

「父上が“人間界で帝君に操を捧げたのなら殺す”と。父上には逆らえずぶたれましたが、帝君に会うため逃げてきました」
鳳九は俯いた。

東華は鳳九の頬に手を伸ばした。

「本物そっくりの傷だ。だまされかけた。下手な芝居だな。傷に触れても痛がらないではないか」

「痛い」
鳳九は指摘されてから痛いふりをした。

「もっとうまくやれ」
「ごめんなさい。お芝居でした」

「誰に教わった」
成玉せいぎょくです」

連宋れんそう殿下の思い人は、そういう猿芝居ばかり次々に編み出してくる」
東華は寝台から下り、上衣を羽織った。

「頼んだのは私です。成玉に罪はありません」

「狐よ。“断つべきは断つ”と先日言ったのを忘れたか。そなたの恩返しはすでに終わった。また何をしに来たのだ」

「大難に遭うまでそばにいたいのです」

「私が大難に遭うと誰が言った」
「言えません」

「私の年齢を知っているか。そなたの父が生まれる前にもうこの姿だった。数十万年にわたり、そなたが知らぬ世の移り変わりを見てきた。両手を血に染めて戦った私を知らぬであろう。そなたが慕うのは目の前にいる者か?」
鳳九はうなずいた。

「言っておくがそれは本当の私ではない。太晨宮たいしんきゅうにいるのも本当の私ではない。人間界で会った者も違う。本当の私とは、かつて掟を定め天地を治めた者。欲や感情がなく世の無常も知らず、何を見ようと心が動かぬ東華紫府少陽君とうかしふしょうようくんだ」

「でも…」

「もうよい。今すぐに立ち去れ」
東華は鳳九に背を向けた。

鳳九は成玉と司命しめいの待つ場所へ帰り、芝居だとバレたことを話した。

成玉は東華の過去について話すよう司命を促した。

「まだ天君が赤子の頃、帝君は諸神を率いて戦い四海しかいを平定しました。もちろん私も書物から得た知識です」
司命は話した。

「そんな高齢だから大難に遭うのね」
成玉せいぎょくが言うと司命は首を傾げた。

「あり得ない話だ。天地を治めた帝君がもし近々大難に遭うなら、そなたら2人だけが知っているなどあり得ない。…帝君は鳳九様より長生きするでしょう。お忘れなく。帝君は石から生まれたのですよ。しぶといのです」
司命は言った。

どうやら成玉の勘違いだったようだ。

「帝君が大難に遭わないなら、今日の私って本当に恥さらしだわ。父上に知られたら死ぬほどぶたれる」
鳳九は不安に駆られた。

白奕は東華を訪ね、鳳九を娶る気があるか率直に尋ねた。

「私と鳳九の間には縁がない」
東華は言った。

鳳九は柱の陰から東華が白奕を送り出すのを見ている。

「来るのだ」
東華から声がかかり、鳳九は東華の前に進んだ。

「まだ何の用だ」
「大難に遭うと誤解し、そばにいた一心であんなことを…」

「もし私が死ぬとしてもそんな必要はない」
「でも私たちは人間界で…」

「関係ない」
「いいえ。あなたは私の夫でした」

「もうよい。私に何度も言わせるな。そなたと夫婦だったのは修練のため。ゆえにいかなる望みも無駄なのだ。縁がないのだから」

「違う。あり得ないわ。私のことを何とも思わないなら、あの日なぜあの小屋に?もし心の中に私がいるなら人間界の時のように…」

「やめよ」

鳳九はゆっくり東華に近づき、東華の衣を持って背伸びをし口づけた。

東華は微動だにしない。
鳳九は東華から離れた。

「なぜ私に冷酷なの」
「誰に対しても同じだ」

「違うわ。そうとは思えない。何かあったのなら言ってください」

「そなたの父が何をしに来たと?そなたを娶ってくれと頼みに来た」
東華が言うと鳳九は息をのんだ。

「父上が…“娶ってほしい”と?…父上が頼んでも娶る気はないのですか」
「そのとおり」

「私の過ちです。何もかも私のせいです。父上が人に頼むなんて一度もなかったのに。私が悪いのです。私のせいで青丘に恥をかかせてしまうなんて。もう帝君から離れます」

鳳九は泣いて駆け去った。

鳳九が走った先には白奕がいた。

「恥を知ったか」
白奕は泣く鳳九に一言言うと、鳳九に近づいた。

「もうよい。行こう」
親子は肩を並べて帰っていった。

東華が一人で碁を打っていると、司命がやってきて鳳九が帰ったことを伝えた。

司命は何か言いたい様子。
東華は話を聞くことにした。

「鳳九様は恩返しのため天宮へ来て人間界にまで下ったのです。いたわりの言葉もないのは傍観する私から見ても酷だと思います」
司命は胸の内を話した。

「運名簿で縁ある者の仲を裂いたことは?」
「あります」

「それでは運名簿において縁のない者同士が縁を持つことはあるか?」
「私が書き換えないかぎりは不可能でしょう」

「婚姻を定める“三生石さんしょうせき”でも無縁なら?」
東華はそれだけ言うと立ち去った。

翼界では“先王が戻ってきて翼王を成敗する”という噂が広がっていた。

忠臣は白浅に殺され、残った先王の臣下は怪しい動きを見せているとの報告が離鏡の所に入った。

離鏡に味方しようとする配下は2名だけだった。

離鏡は民を顧みない擎蒼けいそうに、決して王位を譲らないと自分の覚悟を話した。

「私がここである事をなせば、翼界と世を守ることになるやもしれん。信頼できる兵を集め大紫明宮だいしめいきゅうを死守せよ」
離鏡は命じた。

配下が帰ると、話を聞いていた臙脂えんじは離鏡に声をかけた。

「俺は無能だな」
離鏡は言った。

「何を言うの。天族との戦の前、翼界は最も栄えてた。皆はそれが懐かしいから不満を兄上にぶつけてるだけだわ。あの戦で翼界の財力や兵力は尽きたけど、兄上は再び積み上げ今の翼界ができた。誰が翼王になっても兄上には及ばなかったわ。兄上が何をしようと必ず私が助ける」

臙脂えんじが話すと離鏡は少し笑顔を見せた。

「天宮へ行き皇太子殿下に会う」

離鏡が洗梧宮せんごきゅうを訪ねると、洗梧宮には色鮮やかに飾り付けがなされていた。

離鏡は夜華に面会を求めたが、2月に渡り留守で会えないと言われてしまった。

洗梧宮せんごきゅうで慶事でも?」
離鏡は出迎えた天枢てんすうに尋ねた。

「はい。天族と狐族の祝いです。いずれ翼王にも婚儀の招待状が届くはず」

「白浅上神との婚儀だな?」
離鏡は祝いの言葉を述べ、力なく帰っていった。

墨淵が崑崙虚に戻って10日経った。
この10日間、ひっきりなしに客人が来ていて崑崙虚は忙しそうだ。

白浅は今も崑崙虚に残っている。

司音しいん、お前の年なら何人か子がいても当たり前だろ。いつ婿殿を見せてくれる?お前の器量なら相手はどんな男だろう」
広間に皆が集まる中、子闌は白浅に言った。

墨淵にも話は聞こえている。

「いいわよ。再来月の婚儀に招待するわ」
白浅は笑顔で話した。

子闌と白浅のやり取りを聞いていた折顔は墨淵ぼくえんに視線を向けた。

客人が来たと報告が入り、弟子たちは客人を迎えに行き墨淵は奥に引っ込んだ。

白浅が墨淵の世話をしに行こうとするのを、折顔は引き止めた。

墨淵ぼくえんを休ませてやるのだ」
「でもさらに客人が来たらどうするの」

「茶でも振る舞って帰せばいいさ。茶葉は足りるか?」
「大丈夫よ。師匠の様子が変ね」

白浅は墨淵の行った方を見ている。

「以前白真とも話したことがあるが、お前は色恋に疎い。出来のいい神仙だが、男女の情が分かっていない」
折顔は白浅の髪を撫でながら言った。

「同じことを兄上に言われたわ」
「本当に疎いな。疎すぎるぞ」
折顔は笑いながら言い、白浅は首を傾げた。

白浅が煉丹炉れんたんろを見に行くと、長衫ちょうさんがいて夜華が煉丹炉れんたんろを使い丹薬を作ったことを話した。

煉丹炉れんたんろなら九天にもあるのに、なぜ崑崙虚に借りに来たのかと長衫ちょうさんは疑問に思っているようだ。

「誰にも知られず丹薬を作りたかったのでしょう。実は私のために作ってくれたのです」
白浅が話すと長衫ちょうさんは微笑んだ。

「そうだったのか。お優しいのだな」

『すべたは私のためだった。本当は神芝草しんしそうも修為も私が師匠に捧げるべきなのに。でも夜華やかが…』
白浅は夜華の気持ちの強さを改めて思った…。

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感想

帝君、鳳九を娶る気がないんですか。
「縁がない」って何ですか。
全員に同じ対応してるって嘘ですよね。
人間界へ行ったのだって鳳九の願いをかなえるためだったじゃないですか。
鳳九以外が相手だったらこんなにちゃんと話さないのでは?

言いたいことがいっぱいあります。
三生石でも無縁というのがどういうことなのかまだ分かりませんが、それがヒントなんでしょうか。

白浅は崑崙虚に戻り、ついに司音だと名乗り出ました。
子闌さんが女装した男だと思ってたっぽいのには笑いました。
墨淵上神は切ない展開ですが、どうすることもできません。

離鏡様の所には見方がほとんど残っていませんでした。
連宋殿下も夜華も離鏡様は器が小さいと言っていましたが、私は離鏡様みたいに平和のためならどんなに侮られても耐える人好きです。

ただ、ちょっと遊びすぎてたかもです。
玄女に任せっきりにしてたのはよくなかった。うん。

そろそろ終わりが近づいてきました。
ラスボスの目覚めも近いのか。
夜華、早く帰ってきて。

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