永遠の桃花~三生三世~第43話 切ないすれ違い

第43話 切ないすれ違い永遠の桃花

永遠の桃花 第43話 あらすじ

人間界の鳳九ほうきゅうは、司命しめいに言われた通り皇帝を傷つけようとしていた。夜華やか結魄灯けっぱくとうを届けるため、西海せいかいに向かった。白浅はくせん折顔せつがんに連れられ、西海水君の長子・疊雍ちょうようの看病に向かった。白浅は疊雍の体内で、ついに眠る墨淵ぼくえんを見つけて…?

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永遠の桃花 第43話 登場人物

白浅青丘の東荒女帝。夜華と婚約している。別名:司音 素素(素素の記憶はない)
夜華天族の皇太子。
阿離素素と夜華の息子。
鳳九白浅の姪。東華に命を助けられ、恩返しのため人間界で陳淑妃になった。
東華最も尊い神仙。鳳九の願いをかなえるため、人間界で皇帝になっている。
司命人間の運命を司る神仙。人間界に行った鳳九の指導をしている。
元貞少辛と桑籍の息子。罰を受け人間界に落とされ、皇太子になっている。
折顔十里桃林に住む上神。医術に関しては右に出る者がいない。白家と仲良し。
疊雍西海水君の第一王子。600年前から病に苦しんでいる。

永遠の桃花 第43話 詳しいあらすじ【ネタバレ有】

人間界の鳳九ほうきゅうは、涙をこらえながら皇帝を傷つける言葉を口にしようとしていた。

「私は…」

「もうよい。2人を信じる」
皇帝は鳳九が話すより先に言い、鳳九を牢から出した。

「陛下、私と皇太子殿下は…。実を申しますと…」
牢から出ても、鳳九は司命しめいに言われた通りの言葉を言おうとしていた。

そんな鳳九を皇帝は抱き寄せた。

「分かっておる。嫉妬する妃たちに陥れられたのだな。朕が悪いのだ。そなたと知り合う前に、多くの妃を娶ったうえ子までもうけた。さもなくば、そなた1人だけを妻にした」
皇帝は鳳九を抱きしめたまま話した。

「悪いのは私です。私は陛下を惑わす妖婦だと臣下たちにののしられ、陛下まで暗君呼ばわりされてます」
鳳九は皇帝の体に腕を回した。

「それは後世の者が決めることだ。私は恐れぬし、悔いもない」
二人は抱きしめあった。

鳳九が化粧を研究していると、司命が現れた。

「鳳九様、生老病死と憎しみそして別れ。人生の六苦は1つも欠かせません。私は鳳九様のため帝君の運命を変えました。これは大罪です」
司命は言った。

「でも心が痛むわ」
「心が痛んでも、やらねば。鳳九様、これは運命なのです」
司命は鳳九を見つめた。

皇帝は部屋で一人、皇后に言われた言葉を思い出していた。

『陳淑妃しゅくひには以前から不貞のうわさがありました。私がうわさを抑え込んでいたのですよ。嘘ではありません。今日あの2人は庭園で体を重ねていたうえ、扇の作り話までしました。これ以上だまされないでください』

皇帝は手に持っていた鳳九の鈴を見つめた。
鳳九がこの鈴を「ある大切な方」にもらったと言っていたのを皇帝は思い出した。

そこに慌てた様子で官吏が入ってきて、皇太子が浴場で倒れたと報告した。
報告した官吏は、化けた司命だった。

元貞げんていが花びらの浮かんだ風呂に入ると、湯船の底から鳳九が現れ、「皇太子殿下」と言って妖艶に微笑んだ。

「奇遇ですね」
鳳九は驚き後ずさる元貞に近寄り、元貞に触れようとした。

「父上に見つかれば死罪ですよ」
元貞は言いながら後ずさり、助けを求めて腕を伸ばした。
そこには皇帝がいて、元貞を見下ろしていた。

九児きゅうじ、何か申し開くことは?」
皇帝は鳳九に言った。

「ありません」
「すぐに後宮に戻れ。決して他の者に知られるでないぞ。この件に二度と触れるな」

皇帝は鳳九に背を向け立ち去ろうとして、血を吐き倒れた。

鳳九は泣きながら皇帝に付き添ったが、皇后は鳳九を牢に入れるよう命じた。

鳳九は大人しく牢に連行されていたが、途中で「私は陛下を裏切ってません。これには訳があるのです」と叫びながら皇帝の所へ向かおうとした。
衛兵は鳳九の両腕を抱え、牢に投げ込んだ。

「鳳九様、お忘れなく。あの皇帝は帝君です。18年後に人間界で死ねばまた帝君に戻るのですよ」
牢の中で泣き続ける鳳九に、司命は声をかけた。

「帝君は人間界にいる時だけ私の夫なの。天上に戻ったら、もう私を愛してくれない。教えて、帝君は人間界で私に言ったことを、覚えてるかしら」
鳳九は泣きながら司命に尋ねた。

「六苦を味わいに人間界へ来られた以上、忘れないはず」
「そうよね」

「帝君が忘れなくともお二人の関係は変わりません。人間界の20年は帝君にとって一瞬にすぎない。鳳九様、俗世の縁は俗世で尽きるのです」
司命は鳳九に言った。

「俗世の縁は、俗世で尽きる」
鳳九は呟き、ため息をついた。

目覚めた皇帝は鳳九の幻に手を伸ばした。
幻は消え、皇帝は体勢を崩し、その拍子に枕元に置いていた鳳九の鈴が下に落ちた。

皇帝は鈴を拾い上げ握りしめ、再び血を吐いた。
皇帝の体から力が失われた。

司命が牢の中の鳳九を訪ねると、鳳九はぐったりとしつつも色気を放っていた。

司命は思わず手巾を取り出し鳳九に差し出そうとしてしまった。

『天よご冗談でしょう。こちらは青丘の鳳九様。妙な考えを起こすなよ』
司命は自分に言い聞かせた。

鳳九は司命を見て、「自害の準備を」と声をかけた。

そのとき皇帝の崩御を告げる弔鐘ちょうしょうが鳴り響いた。

「おかしいな。運名簿ではまだ死なぬはず。もしやこの愛の試練で悲しんだあまり…」
司命は呟いた。

「なんですって?帝君が死んだの?」
鳳九は悲痛な表情で司命を見た。

「帝君は修練を終えました。私は九天に戻ります」
司命は牢から去った。

「司命待って。私はまた帝君に会える?司命答えてよ」
鳳九は牢の扉にすがり、泣いた。

九天の東華とうかは拳に頭を乗せ寝ていたが、目を開いた。

『この先2年を忘れないでくださいね』
という鳳九の言葉が東華の耳元に蘇った。

東華は鳳九を愛した日々を思い出し、左手を見た。
東華は左手に、鳳九の鈴を握りしめていた。

人間界では、寝台で永遠の眠りについた皇帝の周りに妃達があつまり、涙を流していた。
その中に織越しょくえつもいた。

『嘘でしょ。私は来たばかりなのよ』
織越しょくえつは心の中でつぶやいた。

司命は東華のところにご機嫌窺がいにやって来た。

「帝君の修練が早く終わったのは、私の落ち度です」
司命は東華に揖礼ゆうれいした。

「60年のはずが42年で終わった。こんなことが?」
東華は司命を見た。

「凡人は運名簿どおりに行きますが、帝君は極めて貴い神仙ゆえ特別なのやも。もしくは…人生の六苦は耐え難いゆえ…」
司命は言葉を濁した。

「つまり私は白鳳九との愛の試練に耐えがたかったと?」
「滅相もない」
そこに夜華がやってきて、司命は退席した。

「2つ伺います。…修為しゅうい(修練を積み得た仙力)を渡す際神芝草しんしそうが必要ですか?」

夜華は手短に東華に尋ねた。

「いかにも」

瀛州えいしゅうの猛獣と戦ったことは?」

「私はまだないが、300年前青丘の狐帝は白浅はくせんの命を救うため、神芝草しんしそうを採りに行き猛獣と戦った。神芝草しんしそうは手に入れたが深手を負ったとか。狐帝に匹敵する修為を持つ者は何人もいない。私はそのうちの1人だ。いつかそなたも猛獣と戦ってみては?」

「感謝します」
夜華はすぐに退出しようとした。

墨淵ぼくえんのためか」

東華は夜華の背中に声をかけた。

「なぜそれを?」
夜華は東華を見た。

東華は司音しいんの正体も知っていることを話した。

「なぜ早く明かさないのですか」
夜華は東華に言った。

若水じゃくすいの戦の凄絶さについては聞いておろう」
東華が言うと、夜華はうなずいた。

「だがいかに凄絶な戦も7万年経てば風化する。唯一忘れられないのが当時の司音のことだ。墨淵の仙体を抱き、若水じゃくすいの河畔で号泣したらしい。あの頃私はまだ人生の六苦を知らず、司音の行為を理解できなかった。崑崙虚こんろんきょの弟子でありながら修行が足りぬと思っただけだ。司音が墨淵の仙体と共に消えたと聞いた時も、滑稽に思った。この崑崙虚の弟子は生死に執着しすぎているとな。だが今になってようやく少し理解できた。人間界での修練はやはり収穫がある」
東華は語った。

「つまり?」

「墨淵は天族の聖地に埋葬されたいだろうか。それよりも己の愛弟子、司音の故郷であの者と一緒にいることを望んでいるはずだ。違うか?」

「私は墨淵上神ではないので分かりません」
夜華は用があると言って退出していった。

部屋に戻った夜華が結魄灯けっぱくとうを棚から取り出すと、阿離がやってきた。

「なぜ結魄灯けっぱくとうを取り出したのですか。父上の言うとおり、この灯りのおかげで母上が戻ってきました。もう必要ないはず」
阿離は言った。

「これが必要な者がいるから届けに行くのだ」

「じゃあ早く届けてあげてください。母上はまた来てくれますか?」
阿離は夜華を見上げた。

「阿離、母上は東荒とうこうの女帝だ。そうしょっちゅう天界には来られない」
夜華が言うと、阿離は少し俯いた。

「分かりました。でもすごく母上に会いたいです」
阿離が言うと、夜華は阿離の頬に触れ微笑んだ。

折顔せつがんは白浅を連れ西海水君を訪ねた。
折顔は白浅のことを自分の従者であると西海水君に紹介した。
西海水君はこれで疊雍ちょうようの病が治ると喜び、白浅と折顔を疊雍の寝殿に案内した。

「疊雍様の病を治すには、極めて静かな環境が必要です」
白浅は侍女以外を近づけないよう西海水君に頼んだ。

疊風ちょうほうに会うことがないようにするためだ。

白浅はまだ兄弟子に会う心の準備ができていないと折顔に小声で語った。

白浅は疊雍と2人きりになると、疊雍を眠らせ疊雍の中を探った。
白浅は疊雍の中で眠る墨淵を見つけ、崩れ落ちるように膝を突き涙を流した。

「師匠、折顔から教えてもらいました。師匠がここにいると。ようやく見つけました。遅くなって申し訳ありません」
白浅は墨淵の前で叩頭した。

『疊雍の病弱な身体だけに頼り養生すれば、師匠が目覚めるのにあと7000年はかかる。でも天族の結魄灯けっぱくとうを借りて私の修為の半分を師匠に渡せば、師匠は早く目覚められる。九天へ行き天君に会ってこなきゃね』
うれし涙を流し落ち着きを取り戻した白浅は、今後のことを分析した。

相談のため西海水君のところへ白浅が向かうと、そこには夜華がいた。
白浅は夜華と阿離について言い争った記憶が蘇り、後ろを向いて立ち去ろうとした。

夜華やかは仙術を使い白浅の後に現れ、壁に白浅を押し付けると強引に口付けた。

夜華やかは白浅の首筋を伝い胸元をくつろげ口付けた。

白浅の胸には傷があり、夜華は口付けを止めた。

『この傷は墨淵の仙体を守るために?』
夜華は気付いた。

白浅は開いた胸元を直し、夜華の頬を叩いた。
夜華やかは静かに白浅の傷の辺りに手を当てた。

「白浅、やはり私など眼中にないのか。7万年越しの悲願がついにかなう。当然他の男には目もくれない。私が愚かだった」
夜華は白浅から体を離した。

「それって師匠のことを言ってるの?あなたに何の関係があるわけ?それにこの件は折顔と青丘の者しか知らない。誰から聞いたの?」
白浅は夜華を見た。

「折顔上神だ。しかも結魄灯けっぱくとうが必要なことも知っている。結魄灯けっぱくとうを手に入れたあと、何をする気だ」

瀛州えいしゅうに行き神芝草しんしそうを採り、自分の修為を丹薬にして疊雍に飲ませる。三月もせずに師匠は目覚めるわ」
白浅は話した。

「正気なのか。そなたの力で神芝草しんしそうを採れると?」
「何があっても採ってくるわ。神芝草しんしそうを守る猛獣4頭が凶暴なのは知ってる。昔、父が神芝草しんしそうを採りに行って深手を負ったわ」

「それなのに行くのか」
夜華は白浅の肩を掴んだ。

「もちろんよ」
「墨淵のためなら命さえ捨てると?」
白浅は夜華の腕の中から逃れた。

「夜華、ちょうどよかったわ。伝えたいことがあるの。私たちの婚約だけど、この機に解消しましょう」
白浅は夜華に背中を向けたまま言った。

「何だって?」

白浅は夜華の方に身体を向けて話し始めた。

「あなたはいずれ天君に即位するけど、天君と天后の位を継ぐには、81回の荒火こうかと9回の雷を受けねばならない。でも私はこれから師匠に修為を渡すから、荒火こうかと雷にはとても耐えられないわ」

白浅は夜華の顔色を窺い、話をつづけた。

「もともと私たちは何の関係もなかった。桑籍そうせきが過ちを犯し青丘せいきゅうの面目を潰したから、天君は丸く収めるために私たちの縁談をまとめただけよ。今度青丘から破談を申し出れば、過去の貸し借りは帳消しにできるわ」

「分かった。今夜私の部屋へ来い。結魄灯けっぱくとうは私が持っている」
夜華は言い、歩き出したが途中で足を止めた。

「結局私の一方的な好意だった。だが私もそなたも互いに借りがある。もはやこうなれば恨みっこなしだな」
夜華は呟き部屋から出ていった…。

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感想

ついに鳳九の人間界編が終わりました。
鳳九が人間界に行ったのは、29話でのことです。

帝君は42歳でお亡くなりになったということで、人間界にいたのは天界の時間にすると42日間。

鳳九が人間界に行った時、皇帝はすでに即位していて大人だったので、鳳九が人間界にいたのは2週間くらいでしょうか?

29話から43話までが2週間…。

夜華と白浅が再会してまだ2週間しか経ってないと考えると、白浅の気持ちが分かる部分もある気がします。

今回婚約解消を言い出して、何言っちゃってんの!と思ったし、側室OK発言も夜華が可哀想だとおもいましたが、2週間かぁ。

鳳九の人間界編最後は元貞とお風呂の中で密会している現場を皇帝に見られるというものでした。

あれを見ても皇帝は鳳九を許そうとしましたが、体が持たなかったようです。

皇帝の深い愛を感じました。

夢幻の桃花でも鳳九は人間界で帝君と関わるのですが、そちらの終わり方は永遠の桃花とはまた違う感じです。
鳳九と帝君好きな方は夢幻の桃花も見てみてください。
鳳九と帝君の話が56話続きます。

9話で白浅との結婚を打診された時、「寝床に人が増えるだけのことです」と言っていた夜華が、白浅に強引なキスをするようになるとは!

ときめきました。

夜華は阿離には結魄灯けっぱくとうを届けに行くと言っていましたが、白浅には結魄灯けっぱくとうを取りに来いと言っています。

てっきり夜華は結魄灯けっぱくとうを届けに西海水君の所を訪ねたと思っていたので、私は拍子抜けしました。結魄灯けっぱくとう持ってこなかったんかい!と。

でもこれはあれでしょうか?

やけにあっさり白浅の婚約解消宣言に同意していたので、何か策があって白浅を部屋に呼び出したのでしょうか。

本当は結魄灯けっぱくとうを持ってきていたのに、いったん持ち帰るのでしょうか。

(これは、夜華が西海で割り当てられた部屋だということが次話で分かりました。つまり、夜華は結魄灯けっぱくとうを持ってきていて、割り当てられた部屋に取りに来いという意味でした)

次回が気になります。

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