永遠の桃花~三生三世~第33話 卑劣な企み

第33話 卑劣な企み永遠の桃花

永遠の桃花 第33話 あらすじ

白浅はくせん雲集茶楼うんしゅうさろう夜華やかを待ちながら寝てしまい、起きたら阿離ありがいなかった。夜華は疊風ちょうほうから翼族と思われる黒衣の集団が天族を襲っているという報告を受けた。天宮では素錦そきん桑籍そうせきの息子・元貞げんていを使い、夜華を天宮に留めるための計略を巡らせていて…?

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永遠の桃花 第33話 登場人物

白浅青丘の女帝。素素という人間として生きた記憶を消した。
夜華天族の皇太子。愛する人間の妻・素素を失った。白浅と婚約中。
阿離夜華と素素の息子。
迷谷白浅の従者。木の精。
素錦若水の戦いで全滅した素錦族の生き残り。夜華の側室。
辛奴素錦の忠実な侍女。
疊風墨淵上神の一番弟子。
連宋天君の第三皇子。夜華が唯一、全て話している相手。
天君天族のトップ。夜華の祖父。
桑籍天君の第二皇子だが、当時婚約者だった白浅の侍女と愛し合い、北海水君に降格された。

永遠の桃花 第33話 詳しいあらすじ【ネタバレ有】

雲集茶楼うんしゅうさろうで講談を聞いていた白浅はくせんは、いつのまにか寝てしまった。
起きると阿離ありがいなくなっていた。

銅鏡で阿離の居場所を探ると、阿離は妓楼にいることが分かった。

阿離を妓楼から連れ出した白浅は、なぜ妓楼にいたのか阿離ありに聞いてみた。

阿離は、男性に囲まれていた女性が心配で後をついて行ったら、妓楼に行きついたことを話した。

「今の話は私との秘密よ。父上に言わないで」
白浅は阿離と指切りをし約束した。

素錦そきんは夜華が紫宸殿に戻ったと聞き夜華を訪ねてきたが、夜華はすでに人間界に戻った後だった。

「人間界にいる白浅はくせん様に付き添うためです」

素錦に応対した伽昀かいんは話した。

素錦そきんは夜華が天君の祝宴に参加することを確認すると、帰っていった。

人間界にいる白浅は男装していたが、男性に口説かれていた。

戻った夜華はすぐに助けに入った。

「私の妻に何をする気だ」
夜華は男性を仙術でどこかへ飛ばした。

「なぜ強く拒まない?」
夜華は白浅に向き合い、言った。

「少し触られただけよ」
白浅が言うと、夜華は人間界の時を止め、白浅を抱き寄せた。

阿離は両手で目を隠し、夜華は白浅に口づけた。

「少し口づけただけだ」
夜華は言い、時を戻した。

宿に泊まることにしたが、今夜宿はどこも満杯で1部屋しかとることができなかった。
白浅は夜華たちと同じ部屋に泊まることになった。

白浅は阿離の隣で寝た。

『これほどきっぱりと過去を断ち切るだなんて。すべて忘れたのだな。思い出してほしいが、永遠に思い出さないでほしい気もする』
夜華は白浅の寝顔を見守りながら考えた。

部屋の外を黒衣の集団が走り抜けたのを見て、夜華は外に向かった。

外では天枢てんすうが黒衣の集団と剣を交えていた。

夜華が加勢すると、黒衣の集団は逃げた。

「天族を狙うとは何者でしょうか」
天枢てんすうは夜華に問いかけた。

「あの者たちは妖術で作られた刺客なのだ。後を追ったところで灰となり消える」
「天族に刃向かうのは誰です?」

疊風ちょうほう上仙からも報告が。神仙が次々に襲われたゆえ調べにかかるつもりだ」
夜華は言った。

朝食のお粥はとてもおいしかった。

「ここの食事は味が悪いので私が作った」
夜華は言った。

「どうりであなたが作る味だと思った」
俊疾しゅんしつ山にいる時、繆清きゅうせい王女の作るご飯はおいしくなかったのに、父上は別の者を作ってくれませんでした」
阿離ありは恨み言を言った。

「私はまた天宮へ戻る」
夜華は白浅を見た。

「なぜですか?母上と300年ぶりに会ったなら新婚と同じなのに。また離れ離れだなんて」
阿離は言った。

「今日は何の日だ?」
「分かりません。何の日だったかな。天上だと今日は…天君の誕生日です。…僕と母上もお祝いに行かなくちゃ」

阿離が言うと、白浅は「私も?」と夜華を見た。

「母上は宴を好まないから私1人で行く」
夜華は阿離に言った。

「だったら私は阿離と青丘へ戻る」
白浅は青丘へ戻った。
迷谷は出迎えたが、いつも食事を作る夜華やかがいない。

「誰が食事の支度を?」
迷谷は心配した。

「市へ行って枇杷を買うわ」
白浅は阿離と顔を見合わせ笑いあった。

天宮に戻った夜華は、待たせていた疊風ちょうほうと会談を再開した。
夜華は自分も黒衣の集団に会ったことを話した。

「しかし翼族がなぜこんなことを」
疊風は夜華を見た。

「しばらく様子を見よう。まずは襲われた神仙たちの身元を調べよ」
夜華は疊風に命じた。

素錦そきんは夜華を引き止める計画の最終確認を辛奴しんどと行っていた。

「でも素錦様私は怖くて…」
辛奴しんどはためらっている。

「大丈夫よ。天君はあの巴蛇はだを憎み、息子の元貞げんていも嫌ってたけど最近は態度が軟化してた。とはいえもし元貞が私を辱めたら、天君が許すはずない。だから大丈夫よ。天君にとって私は重要なの。私に対し親しみを持ってなくても、支族の首領たちの顔を立て私に味方するわ。夜華の側室が、その従弟に辱められたとすれば一大事よ。何としても夜華を天宮にとどまらせるの。この計画は夜華を足止めするためのものよ。青丘へ行けば女狐に誘惑されてしまう。準備をお願いね。私は元貞を見つけてここへ連れてくる」

素錦は辛奴に命じた。

元貞は一人で蓮池を見ていた。
通りかかった宮女は、「かわいそうに。天君の孫なのに会いに行けないなんて」「だって母親が巴蛇はだだもの」と聞こえよがしに話しながらそばを通っていく。

元貞は暗い表情で俯いた。

素錦そきんは元貞に優しく声をかけた。

元貞が礼儀正しく挨拶しようとするのを、素錦そきんは止めた。

「私は姉のようなものよ。堅苦しいあいさつはやめて。宮女の陰口は気にしないで。本当に愛する者同士が結ばれるのは大切なことよ。ご両親が羨ましいわ」
素錦が言うと、元貞は「そのとおりです」とうなずいた。

「なぜこんな所に?」
「天君に拝謁するお許しを待っています」

「そうだったの。私が連れていってあげる」
「いけません。まだお許しもないのに」

「何を言うの。あなたは天君の孫よ。それに天君は祝いの言葉を褒めておられたわ。…天君は洗梧宮せんごきゅうにいるわ。一緒にいらっしゃい」
元貞は素錦そきんについていった。

予定通り元貞を自分の部屋に連れ込んだ素錦は、元貞に仙術をかけ昏倒させ、辛奴と協力して元貞の口に酒を流しこんだ。

元貞を寝台に寝かせ、衣をくつろがせた素錦は、白綾を梁にかけるよう辛奴に命じた。
全ての準備は整った。

「行って。私が元貞に辱められ、自害しそうだと泣き叫ぶの」
素錦は辛奴に命じ、辛奴は出かけていった。

「大変です。素錦そきん様が元貞げんてい様に辱められました。誰か早く助けてください。素錦様が首をつろうとしてます。お助けを」
辛奴は叫んだ。

夜華は桑籍そうせきと話していた。
「(元貞は)“聡明な子だ”と父上に褒めてもらった」
桑籍そうせきは嬉しそうに夜華に言った。

そこに連宋れんそうが慌ててやってきて、洗梧宮せんごきゅうへ行くよう言った。
夜華も連宋も洗梧宮せんごきゅうへ向かった。

洗梧宮せんごきゅうには天君が来ていて、天君の前に泣いている素錦と呆然としている元貞が座っていた。
桑籍そうせきたちが到着し挨拶を済ませると、天君は桑籍を見た。

「父と同じで息子も色に目がくらんだ」
天君は桑籍に言った。

「元貞何をしたのだ」
桑籍そうせきは元貞を見た。

「父上、私は何もしていません」
元貞は訴えた。

「私の寝殿に忍び込んだのです。私は危うく、貞操を失いかけました」
素錦は泣きながら訴えた。

元貞は呆然としている。

「夜華様の恩情を裏切った私に、縊死いしの白綾を与えてください。死んでおわびします」
素錦は夜華に向かって叩頭した。

「なんと愚かな。ならず者め」
桑籍そうせきは元貞を蹴り飛ばした。

「愚かにも素錦様に恥知らずな振る舞いを。ですが元貞は子供です。命だけはお助けください。お願いです。どうか寛大なご処置を」
桑籍は天君の前で叩頭した。

「幸いにも素錦が身を汚されることはなかった。別の者の子なら大目にも見ていたが、元貞はそなたの子だ。私は息子3人の中でそなたに最も目をかけた。だがそなたは私を傷つけた。今度はその息子が再び私を傷つけるとはな。情けないことだ。そなたが初めて息子を天宮に連れてきたかと思えば、めでたい日に大勢の前で恥をかかされたのだ。しかも相手は己の孫だったのだぞ。…元貞。まだ子供のくせになんという醜態だ。私は裏切られたぞ。誠実で気性がよいと思っておったのに」

天君は怒っている。

「私は潔白です。素錦様に言われてついていっただけなのです。お調べを」
元貞は懸命に言ったけれど、天君は「愚か者め」と元貞の発言を遮った。

「己の名誉を汚してまで誰かを陥れる女がいるものか。…元貞を捕らえ縛り上げよ。人間界で修練させ、60年後に仙班せんはん(神仙の仲間)に戻す」
天君の命により、元貞は鎖で縛られた。

「元貞は幼い頃から真面目で優しく、こんな過ちを犯す子ではありません。父上どうかお調べください」
桑籍は天君に訴えた。

「そなたとてかつては優しく女色と無縁だったが、私を裏切ったではないか」
天君は桑籍に言った。
元貞は連れていかれた。

狐狸洞こりどうでは、寝てしまった阿離を白浅が寝台に運んでいた。
「こんないい子がいて夜華は幸せね」
白浅は阿離をなでた。

夜華と2人になった素錦は、「身の潔白を示すために死をお与えください」と夜華に訴えていた。

「またもや芝居か」
夜華は素錦に言った。

「身が汚されたと私がでっちあげたとでも?誰がそんなことを。私が夜華様に一途なことはご存じのはずです」
素錦は芝居をつづけた。

「あの時もそなたは素素そそを陥れた。私が知らぬとでも?」
夜華が言うと、素錦は「ぬれぎぬです」と言って頭を下げた。

「そなたを殺さぬ理由を?1つにはそなたが結魄灯けっぱくとうを差し出したから。もう1つは、その素素の目を守るためだ。そなたが死ねば素素の目もなくなる」
夜華は素錦の目を見た。

「ただし、また目に余る行いをすれば私は容赦しない。そなたが死ねばその目を別の者に与えるだけだ」
夜華は言った。

「長年おそばにより添ってきた私の愛は、あなたにとって何の価値もないのですか?」
「そうだ」
夜華はすぐに返した。

「何の価値もない」
夜華は部屋から出ていった。

夜華は連宋と途中で会った。
「素錦の計略を天君が利用したのです」
夜華は連宋に言った。

「元貞は哀れだが、兄上も不注意だった。巴蛇はだのため降格された兄上だが、4人の子宝に恵まれ幸せに暮らしている。それでは父上の面目が立たない」
連宋は言った。

「元貞は両親の犠牲に…」
夜華は呟いた。

「兄上を説得しに行かねばなるまい。“子への愛は心に秘め、決して騒ぎ立てるな”と。さもないと兄上に不幸が重なるだけだ」
連宋は言い、じっと夜華を見つめた。

「私に言いたいことでも?」
夜華は連宋の視線に気づいた。

「奇妙に思うのだ。白浅が素素ならなぜ早く天宮へ迎え入れない?しかも許嫁なのだぞ」
連宋は言った。

「白浅には私の記憶がありません」
「あの話は誠か?目を奪われたことを、忘れ去るため折顔せつがん上神の薬を飲んだのかもな。青丘に住んでいるもくろみは何だ」
連宋は夜華の胸を扇子で叩いた。

「私は最初から始めたいのです。…素素だった頃の白浅には天宮はつらい場所でした。それなら何もかも忘れてしまえばいい。私はゆっくりと白浅の心に入り込みたい。こたびは誰に邪魔されることなく、白浅を娶れるのですから」

「そうだな、それがいい」
連宋は言った。

人間界にいる鳳九ほうきゅう陳貴人ちんきじん)は、額のあざを妖花と言いふらされ、2年も皇帝(東華とうか)に会えていなかった。

「人のうわさなどいつか必ず消えます。貴人様は若くて美しいんですもの」
侍女は鳳九を慰めた。

『でも会えなければ、“愛が欲しい”という帝君の願いをかなえられない』
鳳九が思いふけっていると、皇帝がやって来た。

鳳九は皇帝を部屋に招き入れ茶を振る舞った。

貴妃きひはどうあっても宮殿に戻らぬのだ。…15歳で宮中に入り朕は寵愛してきた。だが皇太子の元貞げんていを産むと出家したいと言い出し、朕も止められなかった。ゆえに宮殿の裏庭に寺院を建て、そこで修行させた。…寺院で息子と暮らしていたが、息子が16歳になると、女の道士をつけて息子を宮殿に戻してきた。貴妃は毎月1日と15日に息子の顔を見に来るが、朕に会おうとせぬ。ただの一度もな。朕は眼中にないようだ」

皇帝は鳳九に語った。

司命しめいが言ってた。“帝君は六苦を味わうため人間界へ行った”と。どうやらこの物語は司命の力作のようね。帝君が天上に戻った時、やりすぎだと叱られるのが怖くないのかしら?』
鳳九は考えた。

「貴妃がそのように陛下の恩情を踏みにじるのは、陛下をあいする女人たちに対しても失礼ですわ」
鳳九は言った。

「そなたも朕を愛するか?」
「陛下の妃であれば当然のこと。心を取り出しそこに誰がいるのか、見せたいほどです」

鳳九が言うと、皇帝は笑った。

「なだめるのがうまい」
皇帝が言うと、鳳九も笑った。

「陛下がお笑いに。そうです、笑えば忘れられます。叔母が言いました。“世は移り変わるもの。最後は誰でも塵となるのだから。思い煩うことはない”と」
「確かに一理ある」
皇帝は鳳九を見た。

皇帝は鳳九の鳳尾花ほうびかに指で触れた。

「この花は美しい。なぜかこの花を見るたびに、懐かしい気がする」

「このあさを覚えておいでに?」
「朕はなぜか、この花をずっと見ていたくなるのだ。そんな気分になるのは、そなたの妖術にかかったせいかと思い、この2年間避け続けた。見とれて手放せなくなるのが怖かったのだ」

皇帝は言うと、鳳九の顎を引き寄せ口付けようとした。

鳳九はお盆で顔をガードした。

「陛下お茶を取り換えます」
鳳九は走り去ったが、茶器を忘れて取りに戻り、再び走り去った。

奥から陶器の割れる音と鳳九の叫び声が聞こえ、皇帝は微笑んだ。

「愛の言葉も浮かんでこない。このままじゃだめ。そうだ」
割れた茶器を見ながら鳳九は考え、仙術を使うことを思いついた。

狐狸洞こりどうの白浅と阿離は、枇杷を食べていた。

「父上はいつ戻りますか?蒸しきのこや大根の汁物が食べたいです」
阿離が言った時、夜華が戻ってきた。

「育ち盛りの阿離に枇杷ばかり食べさせないでくれ」
夜華は白浅に言った。

「分かってるわ。だから帰りを待ちわびてた」
白浅が言うと、夜華は白浅に近づいた。

「待ちわびてた?」
夜華に間近で言われ、白浅は固まった。

「母上の顔が真っ赤です」
阿離は合いの手を入れた。

「あなたの料理を待ちわびてたの」
白浅はそれだけ言って駆け出して行ってしまい、夜華は白浅の後姿を見送りながらほほ笑んだ…。

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感想

私は忘れていません23話「光を奪われて」で素錦が言った、「あなたの目は夜華にとって何の価値もないわ」というセリフ。

このセリフに対する答えはこうです。
「素錦、あなたは素素の目の入れ物にすぎないのよ!」
スッキリしました。

私は素錦が好きなのですが、その“好き”は複雑な感情が入り交ざっているので、こういうことを言いたくなる時もあります。

そして、素錦姐さん、今回の計略は???
今回ばかりは姐さんも策を誤ったのではと思いました。

素錦は白浅が夜華を術で惚れさせてると思っているので、夜華を青丘に行かせないようにすれば大丈夫だと思っているということみたいですが…?ん?

よく分かりません。
その後、すぐ夜華は青丘に行っていましたし、全然引き止められていません。
ますます嫌われて、お前は素素の目の入れ物だと言われてました。

私は今まで辛奴はノリノリで素錦の手下をやっていたと思っていましたが、今回は辛奴も嫌々やっているようでした。

辛奴は大変だなぁ。

鳳九はやっと皇帝とまともに会話できましたね。
鳳九と帝君、応援してます!

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