永遠の桃花~三生三世~第29話 東海水君の祝宴

第29話 東海水君の祝宴永遠の桃花

永遠の桃花 第29話 あらすじ

俊疾しゅんしつ山で迷子になっていた阿離ありは、東海水君の妹・繆清きゅうせいに助けられた。繆清きゅうせい夜華やかを好きになり、側で世話をしたいと願い出た。白浅はくせんの下に東海水君の宴の招待状が届いた。白浅は母が出産の時お世話になったお礼に出席することにきめて…?

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永遠の桃花 第29話 登場人物

白浅青丘の女帝。愛の試練を乗り越え、上神になった。別名:司音 素素
夜華天族の皇太子。愛する人間の妻・素素を失った。
阿離夜華と素素の息子。
天枢・伽昀夜華の側近の武官と文官
鳳九白浅の姪。東華に命を救われ、恩返ししたいと思っている。
折顔十里桃林に住む、白家と懇意の上神。医術と酒造りが得意。
成玉鳳九の親友。
連宋天君の第三皇子。
司命人間の運命を司る神仙。

永遠の桃花 第29話 詳しいあらすじ【ネタバレ有】

夜華やかたちが阿離ありの捜索に向かおうとすると、阿離が帰ってきた。

夜華は阿離ありを抱き留めた。

「なぜ1人で出かけた」

「父上は言ったでしょう?“母上は林の中でよく道に迷った”って。だから僕も行ってみたら、やっぱり道に迷いました。林で蛇の妖怪に会ったけど、おねえさんが助けてくれました」

「二度と勝手に出るな」

夜華やかは阿離に厳しい目で言った。

阿離を助けたのは繆清きゅうせいという名の仙女で、東海水君の妹だった。

「何か望みは?」

夜華やかは阿離を救ってくれた礼をしようと、繆清きゅうせいに尋ねた。

「もし望みをかなえてもらえるなら、おそばに置いてください。…私の身分ではもちろん洗梧宮せんごきゅうに入れません。私の望みはここに置いていただき、身の回りのお世話をすることです」

「東海の王女に下働きはさせられない」

夜華は繆清きゅうせいの頼みを断った。

しかし繆清きゅうせいは、それが心からの望みだと食い下がったため、夜華は10日間だけ繆清きゅうせいをそばに置くことにした。

「おねえさんは嫌いだ。いてほしくないです。母上の代わりになろうとしてます」

阿離は夜華に訴えた。

「やめよ。そなたの命の恩人ゆえに望みをかなえたのだ」

夜華は阿離に言った。

阿離は素素そその絵姿の隣に立ち、「もうすぐ母上が戻るんでしょう?きっと母上が怒ります」と夜華に言った。

「母上は戻らない」

夜華は阿離を見た。

結魄灯けっぱくとうをともし続けたら戻るんでしょう?」

「火は消えた だから戻らない」

阿離は泣き始めた。

天枢てんすうのせいで消えたんですか?」

「いいから下がれ。…下がれ!」

夜華は阿離に怒鳴った。

阿離は泣きながら外に走り出していき、夜華も涙をぬぐった。

「阿離様はお母上が恋しいだけです」

天枢てんすうは夜華に進言した。

「2人で阿離の後を追ってくれ」

夜華は天枢てんすう伽昀かいんに命じた。

阿離を見守りながら、天枢てんすう伽昀かいん結魄灯けっぱくとうの火が消えたことを話した。

「300年ともし続けたのに?」

伽昀かいんは言った。

「確かにそうだが、もし似た人間を作ってもそれは素素様ではない。消えてよかったのだ」

二人は話し合った。

白浅はくせんは東海に行くため、留守を鳳九ほうきゅうに頼んでいた。

東海水君に息子が生まれ、その招待状が来たのだ。

普段、白浅は宴を断るが、東海水君の家に仕える侍女が白浅を出産する時難産だった母を助けたため、その恩返しに参加することにした。

天宮では、朝議が終わり議場から出てきた神仙達が噂話をしていた。

「東海水君は祝宴の準備のため何日も朝議を休んでおる」

「ただの祝宴ごときに大げさすぎないか?」

「そなたら知らんのか?祝宴には青丘の白浅様もやって来る。白浅様は目が弱く、明るい光が苦手だが、東海の宮殿の瑠璃瓦はまぶしすぎる。ゆえに東海水君はあらゆるところから水草を集めて、それらを覆うのに大わらわだそうだ」

四海八荒しかいはっこう(四方の海と八方の果て)の女の上神でただ1人だけ、“白浅様”と敬称で呼ばれている。…めったに会えぬお方ゆえ、私は贈り物として特別な美顔の品を用意した。もし気に入ってもらえたら、なんとも光栄だ」

「皇太子殿下の許嫁の上神だな?…300年前婚約が調った時は、すぐにも婚儀かと思った。だが意外なことに、まだめでたい話が耳に入ってこない」

「皇太子殿下には正室がいないままだ。白浅上神はずっと青丘にいるし、皇太子殿下とは一度も顔を合わせていないらしい」

噂し合っている神仙達に、成玉せいぎょくがまざった。

「未婚の男女2人が婚儀を先延ばしにしてるのは変だわ」

成玉が言うと、他の神仙達も「確かに」と同意した。

さらに噂話は続く。

「確かに(白浅を招けたことは)名誉なことだが、東海水君は悩んでいるらしい。白浅様が思いがけず来ることになったが、祝宴には北海水君も来る。さらに皇太子殿下も東荒とうこうからの帰りに寄るゆえ、3人が顔を合わすことに。何か騒ぎでも起こるかと思い、東海水君は早くも恐れているとか」

成玉は、桑籍そうせきが白浅の侍女だった少辛しょうしんを見初め、白浅と破談になったことを知らなかったので、他の神仙達は事の経緯を語って聞かせた。

「そんな美女でも婚姻を断られるなんて、天意って分からないわ」

成玉は天を見ながら言った。

連宋れんそうは成玉の肩を扇子で叩いた。

「驚かさないで」

「そなたはなんでも首を突っ込む。娶らなくてよかった」

「私を娶る?お断りよ」

成玉は笑顔で言って、立ち去った。

東荒とうこう俊疾しゅんしつ山では10日経ち、繆清きゅうせいは期限を終えた。

夜華と阿離は東海水君の宴に向かう。

繆清きゅうせいは案内を申し出たが、夜華は断った。

青丘には司命しめいが鳳九を迎えに来た。

人間界にいる東華とうかへの恩返しのためだ。

白浅は東海水君への贈り物にするため、一番大きい夜明珠やめいしゅを仙術で小さくして懐に入れた。

「木の枝を1本貸して。東海は遠いし、道に迷ったらそれを頼りに戻る」

白浅は迷谷めいこくに言った。

「私の枝は道案内ができるので、白浅様にはぴったりですね」

迷谷めいこくは言った。

「様子が変ね?」

迷谷めいこくは鳳九に、自分が人間界に行ったことはしばらく内緒にしてほしいと言われているため、様子が変なのだ。

「変なのはいつものことです」

迷谷めいこくは木の枝を差し出した。

「帰りに白真はくしん兄上の屋敷に寄ってくる。あなたと鳳九はここで仲良くね」

白真はくしん様は畢方ひっほうを捜すため屋敷へ戻っているとか」

「そんなの口実よ。折顔に腹を立てて屋敷へ帰っただけ。この300年で何度も同じ言い訳を聞いたわ」

白浅は出かけていった。

「白浅様は鋭い。ところで鳳九様の恩返しはいつ終わる?」

迷谷めいこくは白浅を見送りながら、呟いた。

鳳九と司命しめいは、人間界に修練に来た東華の様子を姿を隠してみている。

「人間界にいる期間は60年。もし恩返しをするなら、これが絶好の機会です」

司命は鳳九を見た。

「方法は?」

「考えてあります。…今の帝君は皇帝ゆえ後宮に入ってもらいます。あそこにいる妃としてね。あの者は近く池に落ちて病にかかり、薬効もないまま死にます。あの“陳貴人ちんきじん”になって人生を引き継ぐのです」

「かわいそうね」

「そうですか?皇帝と共寝したのはたった2回だけ。失意の暮らしなら早く終わらせた方がいい」

鳳九は池に落ちた陳貴人ちんきじんと成り代わった。

陳貴人ちんきじんは皇帝に冷遇され、ろくに薬も届けられず、毎日血を吐いている生活のようだ。

しばらく陳貴人ちんきじんとして生活していると、司命が様子を見に来た。

鳳九は後宮の暮らしは太晨宮での暮らしと大差ないと笑顔で答えた。

「春頃には病も治ります。その鳳尾花ほうびかはやっかいですね」

司命は鳳九の額の鳳尾花ほうびかをのぞいた。

「どうして?叔母上は美しいと言うわ」

「確かに美しいです。しかし陳貴人ちんきじんの額にはなかったあざなので。人に見られたら何か言われるかも」

司命の心配は的中した。

陳貴人ちんきじんの病は癒え、夜伽の札が復活したが、皇后は鳳尾花ほうびかを目障りだと言い、皇后の取り巻きも追随した。

「そのあざは気味が悪い。夜伽の名札からはそなたを外しておく。陛下に災いでもあっては困る」

皇后は言い、立ち去った。

『帝君に会えないと恩返しはできない。偶然を装って会うのはどうかしら。白真はくしん叔父上の持ってる書物にあったもの。皇帝が偶然、恋に落ちる話がね』

鳳九はほくそ笑み、宮女の衣装を着て東華とうかを待った。

しかしあっけなく皇后に見つかり、皇后は鳳九に禁足を命じた。

策は失敗に終わった。

少辛しょうしんは白浅に会って謝罪するため、青丘を訪れた。

少辛は年に何度も訪ねているが会えたことはない。

「さっさと帰れ忙しいんだ」

迷谷めいこくは少辛を追い払った。

「北海水君の奥方といえば貴い身分なのに、なぜ足を運ぶのです」

侍女は少辛に尋ねた。

「300年前に犯した過ちがずっと心を苦しめてる。それが解決しないうちは安心できないの。…(東海の)祝宴が終わったら、また来るわ」

少辛は宴に向かった。

白浅はくせんは東海に向かう途中、十里桃林に寄った。

「先日 北海水君と奥方が花見に来たぞ。奥方はつわりのせいで桃が食べたくてな。だが この季節に他のどこに桃の実がある?だから仕方なく恵んでやったのだ」

折顔は言った。

「あなたの桃林だもの。私への報告は不要よ」

「何だ顔色が変わってる。避子桃ひしとうをやっただけさ」

避子桃ひしとうですって?」

白浅は息を飲んだ。

「どうした。あの夫婦がかわいそうだとでも?心配ないさ。今後数万年の間、5人目の子ができないだけだ。夫婦の幸せに何の影響もない」

折顔は言った。

「いつ少辛が子を産もうと私には関係ない」

「では何が不満だ」

「桑籍が破談にしてから面倒なことばかり続くからよ。知らない間に皇太子と婚約させられてたし、もう300年も経つのに何の進展もない」

「そうだな。天君から何も言ってこないし。婚儀についての相談もない。夜華は素錦そきんを側室にして子までいるし。お前を娶ることには関心がないようだ。このままではいかんな。婚約している限り、天君を恐れ、誰もそなたに求婚しない」

「私は別に急いでないわ」

「だがあまり遅れると四海八荒の笑い者になる。いかん。近いうちに狐帝夫婦と話し合おう」

「私は皇太子より世代が上だし、年齢だって“先祖”と言えるほど上よ。無理に娶らせるのは残酷だわ」

「まあいい、その話はここまで。…白真はくしんの頼みで造った酒が木の根元にある。掘り出して(祝宴に)持って行ってくれ。いいか、勝手に飲むなよ」

「けちね。私に飲ませないなんてどんなお酒よ」

「とにかく飲んではいかん。飲みたいのなら純陽洞じゅんようどうまで来るがいい」

「はい上神の命のままに」

白浅はおどけて揖礼ゆうれいした。

白浅は300年前に目覚めた十里桃林の小屋に今夜泊まることにして、お酒を掘り出した。

「こちらはこっそり飲み、純陽洞じゅんようどうにあるお酒もたっぷりもらっていく。折顔の特技は医術よりやっぱり酒造りね」

白浅は桃の木の上に寝転がり、飲むなと言われた酒を飲んだ。

阿離と夜華は東海に到着し、東海水君直々に案内を受けていた。

「ここから岸を上がれば十里桃林です」

東海水君は説明した。

「父上、十里桃林というのは、世俗を離れて浮世とは交わらない優雅な上神が済んでるところですか?」

阿離は夜華に尋ねた。

「先祖ほどの年齢のお方だ」

「今から行くんですか?」

「そなたは残れ」

「早めに戻ってください。寝殿にいなかったら母上が心配します」

「いっただろう母上はもう二度と…」

夜華は膝立ちになり、阿離に視線を合わせて言おうとした。

しかし阿離は夜華が言い終える前に話し始めた。

「父上の言うことは何でも正しいけど、これだけは僕には分かるんです。母上は戻ります」

阿離は自分の胸に両手を当てた。

夜華は十里桃林に向かった。

繆清きゅうせいは兄である東海水君に俊疾しゅんしつ山でのことを話した。

「もしや殿下を好きなのか?」

東海水君に聞かれて、繆清きゅうせいはうなずいた。

「いいか、洗梧宮せんごきゅうには複雑な事情がある。正室は青丘の白浅で、側室はかつて天君に寵愛された素錦そきんだ。2人がいればお前の居場所はない」

東海水君は繆清きゅうせいに語った。

「いずれ天君になる方なら側室はもっと増えるわ。それに私はおそばにいたいだけなの。侍女でも構わない」

「本気なのか?」

繆清きゅうせいは大きくうなずいた。

「かつて長海ちょうかい鮫人こうじん族が反乱を起こした時、長海ちょうかい緑袖りょくしゅう王女も殿下に心奪われたが、相手にもされなかった。お前は緑袖りょくしゅう王女より美しく阿離様の命の恩人でもある。何かいい方法があるはず。思いついた。…明日謁見の機会を作るゆえ、殿下に泣いて訴えるのだ。“兄に婚姻を強要されており、西海せいかい水君すいくんの遊び人の次子に嫁がされる”と。お前は阿離様の恩人だ。きっと殿下は助けてくださる。まず侍女になり、機会を待てばいい」

東海水君は美顔の薬を繆清きゅうせいに贈った。

桃の木の上で酔っぱらっている白浅は、下を歩く夜華を見つけて…?

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感想

Q.「天枢てんすうのせいで(結魄灯の火は)消えたんですか?」 A. はい。ある意味、天枢てんすうのせいです。

今回は、仕込み回のような感じでしょうか?

白浅と夜華はついに十里桃林で出会いましたが、白浅は酔っぱらってますね?どうなるのでしょうか。
両者共に東海水君の宴に参加するみたいです。次回が楽しみです。

鳳九は人間界の帝君に恩返しに行きましたが、まだ認識されてすらいないですね。
頑張ってますが、頑張りがなかなか報われないみたいです。

ところで、白真がなぜそんな物語を持っていたのか気になりました。
宮女に化けた後宮女性が皇帝と偶然出会い見初められる話ですか?乙女な小説によくあるパターンじゃないですか。

繆清きゅうせいちゃんがどんな役割をこなすのか楽しみです。
東海水君は、繆清きゅうせいに美顔のクリーム?を贈っていましたが、あれは普段から持ち歩いているのでしょうか?
ナチュラルにどこからか瞬時に出してました。
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