永遠の桃花~三生三世~第28話 結魄灯の火

第28話 結魄灯の火永遠の桃花

永遠の桃花 第28話 あらすじ

素錦そきん洗梧宮せんごきゅうに迎え入れられるのと引き換えに、素素そその骨肉を作る方法を夜華やかに教えた。それは結魄灯けっぱくとう素素そその持ち物を燃やし素素の匂いを集めるというものだった。夜華が素素の衣を結魄灯けっぱくとうで燃やすと、部屋の中に桃の花びらが舞いこんできて…?

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永遠の桃花 第28話 登場人物

白浅青丘の女帝。愛の試練を乗り越え、上神になった。別名:司音 素素
夜華天族の皇太子。愛する人間の妻・素素を失った。
阿離夜華と素素の息子。
素錦若水の戦いで滅んだ素錦族の生き残り。夜華との婚礼の日に夜華に剣で刺された。
辛奴素錦の忠実な侍女。
鳳九白浅の姪。東華に恩返しするため太晨宮に行っていたが、青丘に帰ってきた。
迷谷白浅の従者。
天君天族の長。夜華の祖父。
連宋天君の第三皇子。
司命人間の運命を司る神仙。鳳九の協力者。

永遠の桃花 第28話 詳しいあらすじ【ネタバレ有】

素素そそを取り戻す方法がある。
辛奴しんどが泣いて訴えると、夜華やかは、素錦そきんの部屋へ行った。

素錦は薄い御簾を垂らした寝台の上に、憔悴した様子で座っていた。
夜華は素錦に背を向けている。

夜華やか、今夜は私たちの新婚初夜のはずだった。数万年も待ち続けたわ。例の方法を言うのを待ってるのね。夜華、私は素素を深く恨んでるけど、あなたのために取り戻してあげるのよ。私は早くに家族を失うも、この7万年は順風満帆だったわ。ただあなたへの思いだけが、私を幾度となく追い詰めた。人間に負けるなんて、納得できない」

素錦は泣いている。

「望みは何だ」

夜華やかは素錦に背を向けたまま言った。

「私を洗梧宮せんごきゅうに住まわせて。素素を取り戻す方法が本当にあるの。あの結魄灯けっぱくとうを使うのよ」

東華は結魄灯けっぱくとうの使用方法として、元神の集め方しか知らない。

しかし素錦は結魄灯けっぱくとうを使い人間の骨肉を作る方法を知っていた。

洗梧宮せんごきゅうに住まわせても娶らないぞ」

「構わないわ。洗梧宮せんごきゅうに住んで、幼い頃のようにあなたに会えればいいの」

「分かった。方法を教えれば承諾する」

「感謝するわ。あの人間に関わる物を結魄灯けっぱくとうの火で燃やせば、結魄灯けっぱくとうはその匂いを記憶し、あの人間が千里四方に残した匂いを吸い込んでいく。その匂いをすべて吸い込みきれば、亡くなった素素にそっくりの者を作り出せるわ」

素錦が話し終えると、夜華はすぐに立ち去った。

素錦は洗梧宮せんごきゅうに迎えられることになった。

夜華やか様は仰せでした。洗梧宮せんごきゅうの夫人は素素様しかいない。よって一攬芳華いちらんほうかはもとより、阿離あり様にも一歩たりとも近づくなと」

素錦を迎えに来た天枢てんすうは素錦に告げた。

「私を洗梧宮せんごきゅうに住まわせてくれるなら、どんな命にも従います」

素錦は喜びの涙を流した。

夜華が結魄灯けっぱくとうで素素の衣を燃やすと、炎は蒼く燃えた。
結魄灯けっぱくとうの煙は洗梧宮せんごきゅうから出て、十里桃林じゅうりとうりんに向かった。

十里桃林では桃の花びらがつむじ風に乗って舞い上がっていくのを、折顔せつがん白真はくしんが見ていた。

素素の衣を燃やし終えた夜華は、頬に涙を伝わせ、結魄灯けっぱくとうを見守った。

すると部屋の中に桃の花びらがひらりと落ちた。

桃の花びらは次々と部屋の中に舞い込んでくる。

夜華が外に出ると、桃の花びらが空から降っていた。

夜華は庭に桃の木を植えた。

素素と暮らした俊疾しゅんしつ山の家に阿離を抱いて連れていった。

~300年後~

阿離は人間の4、5歳くらいに成長した。

『僕は300年前に生まれた。天君のひ孫で九天に住んでいる。父上は天君の孫で、天族の皇太子夜華という。母上の名は素素でとてもきれいな人間だ。この300年、父上は毎年僕を連れて東荒とうこう俊疾しゅんしつ山で幾月か過ごす。父上によると母上はその俊疾しゅんしつ山で夫婦になりたいと言った。それから父上は“母上は必ず戻ってくる”って』

阿離は部屋にかかっている素素の絵姿に出発の挨拶をしている。

絵姿の素素は目隠しをしていた。

「明日は父上と母上が出会った日です。父上はこの日を母上の誕生日にしました。確かに母上の誕生日を知らないよりいい。母上、僕は明日東荒とうこう俊疾しゅんしつ山に行くので、絵姿にお祝いできません。先に誕生日をお祝いします」

阿離ありは夜華に見守られながら、素素の絵姿の前で揖礼ゆうれいした。

結魄灯けっぱくとうは300年燃え続けているが、素素の骨肉はできていない。

夜華は俊疾しゅんしつ山の家にも素素の絵姿を飾り、阿離と遊びに出かけた。

青丘では、鳳九が白浅の誕生日の贈り物について迷谷めいこくに相談していた。

二人は、白浅の望みは墨淵ぼくえんが目覚めることだと気付いた。

しかし折顔せつがん白止はくしでも解決できない問題を鳳九がどうにかできるはずはない。

すると迷谷めいこくが、結魄灯けっぱくとうについての噂を鳳九に教えた。

元神げんしんを集められるという天族のお宝で、殿下もそれにより目覚めたとか」

話を聞いた鳳九は、こっそり借りてこようと思いついた。

「皇太子は叔母上の許嫁だから万一見つかっても平気よ。それに私は天族の武神を救うんだしね」

鳳九は素錦に化け、洗梧宮せんごきゅうに入っていった。

鳳九が寝殿に入ろうとすると、天枢てんすうが出てきた。

夜華やか様は?」

鳳九は言った。

夜華やか様は…毎年今頃は東荒とうこう俊疾しゅんしつ山へ行かれます。まさかお忘れに?」

天枢てんすうは鳳九を見た。

「うっかり忘れてたわ」

鳳九が中に入ろうとすると、天枢てんすうは両手を広げ止めた。

「私は夜華様の側室なのに夫の寝室に入れないと?」

「そうではありません。ただ…」

天枢てんすうは言いよどんだ。

「何なの。邪魔立てするつもり?」

鳳九が強気で出ると、天枢てんすうはひざまずいた。

鳳九は寝殿に入り、火の灯った結魄灯けっぱくとうを見つけた。

天枢てんすうは夜華に報告に行き、夜華は素錦の部屋に向かった。

素錦は満面の笑みで夜華やかを出迎えた。

結魄灯けっぱくとうはどこだ」

夜華やかは素錦の手首をつかんだ。

結魄灯けっぱくとう?あなたの寝殿では?」

「どこだ」

夜華やかは怒りを露わにして叫んだ。

夜華やかどうしたの」

素錦は戸惑っている。

結魄灯けっぱくとうのおかげで洗梧宮せんごきゅうに住めたのだぞ」

夜華やかは素錦に詰め寄った。

夜華やか、何か誤解してるわ。この300年私は結魄灯けっぱくとうに指一本触れてない。あなたにとってどれほど大切か、よく分かってるもの」

素錦が訴えると、夜華は乱暴に素錦の腕を放し、素錦は床に倒れた。

「私を欺くでないぞ」

夜華やかは倒れた素錦に一言いうと帰っていった。

「素錦様大丈夫ですか?夜華やか様があれほどお怒りになるなんて」

辛奴しんどは素錦を支えた。

「またあの人間のせいだわ。300年よ。死んでから300年も経つのに。たかが灯り1つで、また私の道を阻んだ」

素錦は涙を流した。

事件を知った連宋は、「結魄灯けっぱくとうが盗まれた?あれは夜華の命だぞ」と唖然として呟き、夜華の下へ向かった。

夜華は放心状態で涙を流していた。

夜華やか結魄灯けっぱくとうの件は聞いた。だが考えてみろ。300年が過ぎた。あれで素素を作れるならとうにできている。なぜ300年も前に死んだ女に執着する」

「おやめください。素素はこういう形で私に言っているのです。やはり私を許さないと。だから偽物すら作らせてくれません」

夜華やかの頬を次々涙が伝っていった。

鳳九は炎華洞えんかどう結魄灯けっぱくとうを持って帰り、墨淵ぼくえんの枕元に置いた。

そこに白浅はくせんがやって来た。

天族の秘宝があることを訝しんだ白浅は鳳九を問い詰めた。

鳳九は素錦に化け盗んだことを正直に告白した。

青丘せいきゅうの姫が盗みを働くなんて。あなたの父に顔向けできないわ」

白浅は鳳九をひざまずかせ、説教した。

「きちんと謝罪して責任を取ります」

鳳九は言った。

白浅は結魄灯けっぱくとうで元神を回復するには元神の一部がないと不可能だと知っていた。

墨淵は元神げんしんが行方不明なので、結魄灯けっぱくとうを使っても元神げんしんを集めることができない。

「本当に試さないと?」

返す前に試したらどうかという鳳九に、白浅は「返してきて」と告げた。

鳳九は結魄灯けっぱくとうを返すにあたり、自分が盗んだことを告白し、口添えを司命しめいに求めた。

「とんでもないことを。…皇太子殿下は何に使っていたと?素素の骨肉を作っていたのです。…殿下は300年も結魄灯けっぱくとうの火を守り続けてきました。なぜ盗んだりしたのですか。結魄灯けっぱくとうの火は?」

「消えたわ」

東華は今洞窟の中で助けられない。

司命しめいは連宋に協力を求めた。

司命と連宋は鳳九を外に残し、謝りに行くことにした。

「連宋殿下に感謝します」

鳳九は連宋を見た。

「礼を言うのは早い。結魄灯けっぱくとうは夜華にとって命そのものだ」

連宋は鳳九に言うと司命しめいと中に入っていった。

夜華は髪もぼさぼさで憔悴していた。

結魄灯けっぱくとうに駆け寄った夜華は、火が消えたのを知ってよろよろと座り込んだ。

犯人は鳳九だと連宋は告げた。

結魄灯けっぱくとうについてよく知らなかった。遊び半分で、持ち出したのだ」

「遊び半分?」

夜華やか、青丘に恩を売ると思って、許してやれ。鳳九の叔母白浅はくせんはそなたの未来の正室だ。死んだ人間のために青丘と敵対するなど、筋が通らない上大きな災いを招くだろう」

「私が許さなければ?」

「それならば東華帝君から、皇太子殿下に謝罪していただきます。正直に申します。帝君は近々人間界へ行き、白鳳九の願いをかなえます。どうか東華帝君の顔に免じて白鳳九をお許しください」

司命は夜華に言った。

夜華は考えている。

青丘せいきゅうの顔と、帝君の顔を立てるためにも追及はするな。仮に素素を作り出せても、ただの身代わりにすぎん」

連宋が言い、司命が「何とぞご理解を…」というと、夜華は「姫を帰らせろ」と悲痛な表情で怒鳴った。

司命は鳳九に顛末を報告しに行った。

「今後は自重してくださいよ」

「てっきり結魄灯けっぱくとうはもう誰も使ってないと思ったの」

鳳九は言い訳した。

「ではお帰りに」

「素錦のほうは?」

「それは心配要りません。私と連宋殿下が天君に謝罪します。素錦様の性格だと、天君の手前追及はしないはず」

鳳九はほっと息を吐いた。

「何はともあれお忘れなく。太晨宮以外の者を怒らせてはなりません。さもないと私とて救いようがないのです」

「分かったわ。ところで帝君はお元気?」

「はいとてもお元気です。数日後私は鳳九様を訪ねます。…恩返しのお手伝いです」

「本当?」

鳳九は明るい笑顔を見せた。

「ただ詳細はまだ申せません。青丘の狐狸洞こりどうでしばしお待ちに」

二人は別れた。

夜華は結魄灯けっぱくとうに火をつけ、自分の元神を分離しようとしていた。

連宋は夜華を止めた。

「正気か」

連宋は夜華に怒鳴った。

「叔父上お願いします。放してください」

「己の元神を結魄灯けっぱくとうで燃やすつもりか」

「こうしなければ、素素に関わる物を燃やせません。私の元神の他に素素に関わる物はもう何もないのです」

夜華やかは訴えた。

「やめよ。そなたは天族の皇太子なのだぞ。素素が産んだ息子もいる。結魄灯けっぱくとうにまた火をともし、骨肉を作れたとしてどうなる。あの素素なのか?」

連宋が言うと、夜華は力を抜いた。

「考えてみろ。偽物にすぎないのだぞ。そなたが死ねば、阿離は父親まで失う。それでもいいのか?そなたが死ぬ分には、構わない。だが阿離は?東荒とうこうでそなたを待っている。300年もの間、そなたは男手ひとつで、阿離を育ててきた。誰に託す気だ?そなたが作る偽物か?素素を激しく憎む素錦か?諦めろ。300年経った。もう己を苦しめるな。忘れるのだ」

夜華やかは顔を歪め、声を出して泣いた。

連宋は結魄灯けっぱくとうの火が消えたことを天君に報告した。

「それもよい。夜華がこの件に執着し私は気をもんでおった。素錦よ。…白鳳九はそなたに化けて結魄灯けっぱくとうを盗むも、結局は返してきた。そなたは夜華に叱責されたが、このとおり、司命と連宋が口添えしておる。大目に見てやれ」

天君が素錦に言うと、素錦は承諾した。

夜華やか、これからは、あなたと私の間にもう邪魔者は存在しないわ』

素錦は退出しながら、ほくそ笑んだ。

俊疾しゅんしつ山では、伽昀かいん阿離ありを起こそうとしていた。

しかし阿離ありは寝台にいなかった。

伽昀かいんは阿離を捜しに行った。

阿離は山の中を1人迷子になっていた。

阿離はトカゲのような妖魔に襲われた。

危ないところを、綺麗な仙女が助け、家まで送ってくれて…?

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感想

28話は、号泣回です。

 

5回以上見てますが、毎回夜華が桃の木を庭に植える所で、目から滝汗が出ます。

桃の木を植える夜華

その後も夜華の素素に対する思いに、涙が止まらない展開が続きます。

 

そんな中、癒しの存在が素錦に化けた鳳九!
すごく可愛いです!
無邪気な表情の素錦がたまらない。

 

その後、素錦がとばっちりを受けてて可哀そうですが、因果応報かもしれませんね。

 

300年が経ち、阿離がおりこうさんな男の子に成長していました。
夜華の育て方が良かったんだと思いました。

 

結魄灯の火を消す役は、鳳九以外誰もできなかったと思いました。
鳳九がするのが最善の策だったと思います。
なので、鳳九は姫なのに盗みを働き、すごく怒られて、連宋殿下と司命に迷惑を掛けましたが、結果オーライだと思いました。

夜華やか、これからは、あなたと私の間にもう邪魔者は存在しないわ』という素錦のセリフどうなんでしょうね?

とりあえず、阿離を助けた仙女が夜華にロックオンすると思います。

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