永遠の桃花~三生三世~第27話 消えた素素

第27話 消えた素素永遠の桃花

永遠の桃花 第27話 あらすじ

結魄灯けっぱくとうが紫宸殿に到着し、東華とうかの指示で火がともされた。白浅はくせん折顔せつがんにもらった忘れ薬で、素素そそとして生きた記憶を消そうとしていた。「夜華やか、あなたとこれほど深い縁があったとはね。でも結局はただの悪縁にすぎなかった」呟いた白浅は薬を飲み干して…?

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永遠の桃花 第27話 登場人物

白浅青丘の女帝。愛の試練を乗り越え、上神になった。別名:司音 素素
夜華天族の皇太子。素素を追って誅仙台の穴に飛び込み重傷を負った。
素錦若水の戦いで滅んだ素錦族の生き残り。夜華に嫁ぐための布石として、天君に嫁いだ。
折顔青丘の十里桃林に住む上神。白家と懇意にしている。
白真白浅の兄。
白止青丘を治める狐帝。白浅の父。
鳳九白浅の姪。東華に恩返しするため太晨宮に行っていたが、青丘に帰ってきた。
天君天族の長。夜華の祖父。
連宋天君の第三皇子。
楽胥夜華の母。
東華最も尊い神仙。天族の上皇のような存在。
司命人間の運命を司る神仙。

永遠の桃花 第27話 詳しいあらすじ【ネタバレ有】

結魄灯けっぱくとうが紫宸殿に到着した。

夜華やかを救おう。結魄灯けっぱくとうに火をともせ。3日後には夜華の元神げんしん(肉体を超越した命の精髄)が回復する。その間火が消えないよう見守れ。だが仙術で守ってはならない」

東華とうか連宋れんそうに命じた。

十里桃林じゅうりとうりん白浅はくせんは、折顔せつがんにもらった忘れ薬で、素素そそとして生きた記憶を消そうとしていた。

夜華やか、あなたとこれほど深い縁があったとはね。でも結局はただの悪縁にすぎなかった」

白浅は呟き、薬を飲みほした。

連宋と天君は二人、紫宸殿の外にいる。

「私は夜華に対して厳しすぎたであろうか。ここ数万年夜華は私の意に従って生きてきた。座れるようになると書斎に連れていかれ、半日以上も勉学に励んだ。あの頃夜華は幼すぎてまだ経文を読めず、母親の前で1度だけ涙を流した。夜華の母親に泣き疲れ、私は激しく立腹した。子に甘い母親だとな。その後夜華は2万歳で上仙になるまで、母親に会えなかった」

天君は連宋に意見を求めた。

「それでは正直に申し上げます。夜華はこう評されています。“慈航真人じこうしんじん元始天尊げんしてんそんに師事し、わずか2万歳で上仙に。墨淵ぼくえん上神をはるかに超える”と。しかし私から見れば、哀れな子にすぎません。幼い頃から独りぼっちで、友さえいなかった。実を申しますと、男女の情さえ知らなかった夜華やかのことを、私はあざ笑っていました。まさか素素そそに出会い心から愛した結果、こんなことになるとは」

連宋は本心を語った。

十里桃林の小屋で眠る白浅の周りには、白止はくし狐帝・白止の妻・白真はくしんと折顔が集まっていた。

記憶を失った白浅にどう説明するか、口裏合わせの会議を行うためだ。

白浅はくせんは悲しげに記憶を消す薬を求めた。目覚めた時にすべて忘れているのも悪くない。われらは素知らぬふりを。ただ白浅はくせんの目は強い光を見られません」
折顔は状況を説明した。

「私は嘘をつけないの。白浅が信じるか否かはあなた次第よ」
白止の妻は白真はくしんを見た。

「私から説明しろと?」
「いやなの?」
「まさか。承知しました」
白真はくしんは母に揖礼した。

「なぜ隠すのだ。上神になるための試練ならこの2人も経験した。ただ女子おなごが満身創痍とは、実に痛ましい」
白止は言った。

耐え難い思いをしたのだろうから忘れさせてあげようと、白止の妻は言い、皆同意した。

「では擎蒼けいそうと戦って傷を負い、眠ったことに。目については…生まれつきの病で負傷がきっかけで発症したと」
折顔が場をまとめた。

黄泉こうせんへ行き玄光げんこうで目隠しを作ってください。白浅に使わせます」
折顔が白止に頼むと、白止はすぐに出掛けていった。

会議が終わり、小屋からでた白真はくしんは、折顔に話しかけている。

「私の両親はそなたの言いなりだな。そういえば両親とはどう知り合ったんだ?」

「お前が生まれる前、私は母君を見初めたが、母君は野暮な父君を選んだ。私と父君は数日戦ったあと、気が合うことに気づき友となった」

「そんなことが?」
「そうだ。だから私に感謝せよ。私が母君を諦めたからお前たちがいる」
折顔は言った。

「母上が“老いた鳳凰”を慕うものか」
「老いた鳳凰?お前は1歳の時無理やり私に口づけしたんだぞ」
「私が1歳の時のことを持ち出すのか」
「面白いからな」
折顔は悪い顔をして立ち去った。

紫宸殿の夜華は、寝台にもたれかかり目を開け、半身を起こしている。

「生ける屍にはならないで。胸が潰れる思いだわ」

楽胥は悲しげに言い、薬王からもらってきた記憶を消す薬を夜華やかに差し出した。

「飲みなさい。飲めば素素を忘れて、以前のそなたに戻れるわ。大業を成さなくても構わない。そなたには、しっかりと生きてほしいだけなの」

楽胥は涙ながらに訴えた。

「素素を忘れたくありません」

夜華やかの頬を涙が伝った。

鳥が囀り、桃の花びらが眠る白浅の頬に一片落ちた。

白浅が目覚めると、すぐに白真はくしんがやってきた。

「兄上、なんだかあまりよく見えないわ。すごくまぶしい」
「案ずるな。折顔が手当てしたからじきよくなる。ただ強い光は見られない」

「どういうこと?」
「生まれつきの病だ。母上がお前を宿した頃、天君は民への罰で大洪水を起こした。ろくに食べ物がなかったから、母上の体は弱り、お前が生まれた時、しわくちゃの小狐でな。目も患っていた。…十数万年体に潜んでいたが、こたびの風がきっかけで発症したのだ」

白真はくしん玄光げんこうで作った目隠しを取り出し、白浅に付けさせた。
目隠しは普段は消えているが、明るい所に行くと自然に現れ、光を遮ってくれる。

白真に言われ、白浅は自分が上神になったことを知った。

「こんな楽な試練で上神になれるの?私は擎蒼けいそうと戦ったあと数年眠っただけでしょ?」
白浅は不思議がった。
「お前は運がいい。天の慈悲だな」
白真は誤魔化した。

「上仙になった時より天はずっと慈悲深いわ」
白浅は墨淵のことを思い出し、はっとして炎華洞えんかどうに向かった。

ちょうど折顔も様子を見に来ていた。
白浅は数年寝ていたのに墨淵の仙体に変化はない。

「お前のしんの血がなくても大丈夫ということは、墨淵はじき目覚めるのやも」
二人は顔を見合わせ、墨淵を見守った。

鳳九は九天から帰った日、父・白奕はくえきに折檻されるも、涙一つ見せず、狐狸洞こりどうに帰ってからは酒ばかり飲んでいるそうだ。

白浅と折顔が狐狸洞こりどうに行くと、鳳九は暗い表情で白真はくしんに膝枕されていた。

「鳳九、なぜ深酒をしたの。お酒は体に毒よ」
様子を見た白浅は鳳九に声をかけた。
折顔と白真は、お前が言うな という表情で白浅を見た。

「もちろん折顔の作るお酒は別だけどね」
白浅はとっさに折顔に甘えた。

「でもやけ飲みしたら折顔の名酒も台無しになる。お酒は一時心を楽にするだけで、実のところ何ひとつ解決できないのよ」
白浅は姿勢を正し、話をつづけた。

「飲まないとつらくて仕方ないので飲んでるだけです。帝君の前ではもちろん、他の者の前でも泣けないからここで泣くしかない。泣く場所さえ選ばないといけないなんて哀れでしょう」
鳳九は涙を流しながら言った。

白浅は女同士話をしようと、折顔と白真を退出させた。

鳳九は東華とのことを白浅はくせんに話した。

「叔母上、なぜ私は帝君が好きなのですか?」
鳳九は言った。

「私に聞かれても困る。こっちが聞きたいわ。狐帝の唯一の孫娘であるあなたが、よりによって東華帝君を好きになるなんて。帝君は天君より年長で、かつて四海八荒しかいはっこう(四方の海と八方の果て)を治めてた。あなたの父が生まれる前から四海八荒の主だったのよ」

「知ってます。司命から聞きました」
「なのに諦めないの?」

「理屈は分かっても、諦められません。叔母上、誰かに恋したことは?私みたいにみっともなかった?」
「あるわよ」

鳳九は話を聞きたがったが、白浅は語らなかった。

今日は素錦そきん夜華やかに嫁ぐ日。
泣く阿離ありを一攬芳華であやしながら、奈奈だいだいも泣いていた。

夜華は、司音が墨淵の仙体を盗んだのは、生き返らせるためだろうと考え、司音を探していた。

素素を生き返らせる方法を、司音が知っているかもしれないと考えたからだ。

鳳九なら司音の行方を知っているかもと司命が言うと、夜華はすぐに青丘せいきゅうに向かおうとした。

「今日は素錦そきんを娶る日だろう」

連宋れんそうは言った。

「忘れていました」

夜華やか青丘せいきゅうに向かった。

鳳九と白浅が話していると、迷谷めいこく夜華やかの来訪を告げた。

鳳九は白浅はくせんと話し、明るさを取り戻していた。

「皇太子の叔父とは破談になったはず」
白浅は迷谷めいこくを見た。

「薄情者の皇太子に嫁いではなりません」
鳳九は白浅に言った。

「嫁ぐって?」
白浅はくせん様が擎蒼と戦い療養のために眠っていた頃、狐帝たちが縁談をまとめました」
説明したのは迷谷めいこくだった。
白浅は夜華と婚約させられたことを初めて知った。

「破談にしたとたんに婚約ですって?取り消してもらうわ」
白浅は夜華と直談判しようと立ち上がった。

「なりません。皇太子殿下との縁談は、ただの婚約ではないのです。天君と狐帝が皆の前で取り決めたので、もし本当に断れば、青丘と天族の面目は丸潰れになります」
迷谷めいこくは白浅を止めた。

夜華が会いに来たのは鳳九だと迷谷めいこくは話した。

「皇太子が訪ねてくるなんて、何かやらかしたの?」
白浅は鳳九を見た。

「何もしてませんが、皇太子の従妹も帝君に好意を。従妹に代わって、私を懲らしめに?」
鳳九は不安そうだ。

「皇太子の従妹が恋敵?」
「まさか。あんな小娘と張り合ったりしません。とにかく会ってきます」

「私がここにいることは内緒よ」
白浅は鳳九に念を押した。

鳳九は夜華に会いに狐狸洞こりどうの外に行った。
夜華は鳳九に司音の居場所を尋ねた。
鳳九は夜華が東華と同じ質問をしてきたことから、司命が何か言ったのだろうと考え、知らないと答えた。
夜華はすぐに帰っていった。

素錦そきんは赤い婚礼衣装に身を包み、嬉しそうに夜華に嫁ぐ身支度をしていた。
ふと、素錦そきんは不安そうな顔をした。

「私が天君の側室だったことを夜華やかは気にするかも」
素錦は呟いた。

「殿下もあんまりです。天君の命で嫁ぐ素錦様と婚儀を行わないばかりか、花嫁の素錦様を迎えにも来てくださいません」
辛奴しんどは顔を曇らせた。

「ささいなことだわ。肝心なのは今夜から私が洗梧宮せんごきゅうに住むことよ。夜華の側室になるの」
素錦は顔を輝かせた。

夜華は素錦が嫁いで来る日だというのに着替えも出迎えもせず、「飾りが目障りだ すべて外せ」と側近に命じた。

素錦の輿が洗梧宮せんごきゅうに到着すると、夜華が門の外で待っていた。

『あなたは私にとって、ずっと唯一の家族だった。夜華、私を信じて。この世のいかなる女よりも私はあなたに尽くすわ』
素錦は嬉しさに涙をにじませながら、夜華に近づき、「あなた」と声をかけた。

夜華は剣を取り出し、素錦の左胸を突いた。
素錦の胸から血が溢れた。

洗梧宮せんごきゅうの門は閉ざされた。

夜華は司音の神器だった玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんを手に取り、物思いにふけっていた。

白浅は崑崙虚こんろんきょに酒瓶を持ってやってきた。

「私は擎蒼けいそうを封印する前に、ここのお酒を勝手に飲んだけど、これでお返しできた」
白浅は酒瓶を酒蔵庫に置いた。

「昔令羽れいうさんはよく私を捜しにここへ来た。本人はお酒を飲まないのにいつも掃除してたわ」
白浅は棚に指で触れた。ほこりが積もっている。

「今日令羽れいうさんがいれば、大忙しだったはず」
白浅はかつての日々に思いをはせた。

白浅はふと、「私の玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんは?」と呟いた。
夜華の持っていた玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんは消え、白浅の手の中に戻った。

玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんが突然消えた。主の命を受け、どこかへ行ったのか。崑崙虚の神器が一体どこへ?もしや司音が姿を現したのでは?』
夜華やかは崑崙虚に来た。

散策してみるが、方々ほこりが積もっている。

白浅は崑崙虚を去った。

『やはりうわさどおり、崑崙虚は弟子が皆去り、廃れてしまっている。生命の息吹は一切ない』
一通り見て回り、夜華は思った。

天君は夜華を呼び出し、素錦のことについて話した。

「素錦は結魄灯けっぱくとうを献上した功があるゆえ、洗梧宮せんごきゅうへの嫁入りを許した。素錦はすでにそなたの側室だ。そなたが承諾しなくとも。私の命は変えられぬ」

結魄灯けっぱくとうの功で命じたとあらば、私も従うまでです。ただ洗梧宮せんごきゅうのうち、一攬芳華いちらんほうかと紫宸殿を除き、素錦がどこに住もうと私には無関係です」
夜華やか揖礼ゆうれいした。

夜華が洗梧宮せんごきゅうに帰ると辛奴しんどが駆け寄って来た。
「素素様を取り戻す方法があるそうです」
辛奴しんどは無視しようとする夜華の背中に叫んで…。

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感想

今回はニアミス回です!

最後のは、しょうがないと思うんですが、迷谷めいこく!!!
白浅はくせんを止めちゃダメ!!!せっかく夜華と白浅が出会えそうだったのに…ニアミス!!!

「母上が“老いた鳳凰”を慕うものか」という白真の台詞は、昔折顔が母を好きだったと知ってのヤキモチということでいいですね?

なんですか、この気持ち!叫びたくなる。

夜華やか織越しょくえつに代わり自分を懲らしめに来たのだろうかと考えた鳳九、面白すぎる!自分が少辛を凝らしめてましたからね。
人は自分基準で相手の思考を推理するとよく言いますが、鳳九に関しては全くその通りのようです。

そして、織越のことを小娘呼ばわりする鳳九!

こちらの鳳九は7万歳なので、大人なんですね。
夢幻の桃花の鳳九は3万歳で、小娘呼ばわりされる側なので、面白いです。

ちなみに、織越と鳳九は夢幻の桃花の方でもライバルみたいです。

織越は出てこないのですが、夢幻の桃花8話によれば、週末決闘してると語られていました。

「私が天君の側室だったことを夜華やかは気にするかも」という素錦の乙女心。そしてその後の素錦に対する夜華やかの仕打ち。

もう、最近私は素錦好きかもって気がしてきました。

ずっと嫌いだったのに、最近素錦を見ると胸が苦しくなる…どうして?もしかしてこれが恋?

冗談は置いといて、もともと素錦のことは認めてたので。だからか、なんだかすごく切なかった。

そして辛奴しんど!大人の事情の説明役なのかもしれませんが、自分の立場を再確認させるかのように夜華のひどい仕打ちを素錦の前で口に出さないでください。可哀そうです。

素素を取り戻す方法とは何でしょうか?気になります。

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