永遠の桃花~三生三世~第24話 逃れられない確執

第24話 逃れられない確執永遠の桃花

永遠の桃花 第24話 登場人物

素素青丘の女帝・白浅が記憶・容色・仙力を奪われた姿。天宮に連れてこられ命を狙われている。
夜華天族の皇太子。素素を守るため、表向き素素に冷たく接している。
素錦若水の戦いで滅んだ素錦族の生き残り。夜華の両親に養女として育てられ、天君に嫁いだ。
奈奈夜華が選んだ素素の侍女。
天君天族の長。夜華の祖父。
東華最も尊い神仙。天族の上皇のような存在。
鳳九白浅の姪。東華帝君に命を救われた。九尾紅狐姿で、東華に可愛がられている。
離鏡翼族の王。
玄女白浅の兄嫁の妹。離鏡の妻。7万年前、司音(白浅)から離鏡を奪い、さらに天族を裏切った。
火麒麟離鏡と共に育った神獣。離鏡の従者。

永遠の桃花 第24話 あらすじ【ネタバレ無】

素素そそは、夜華やかが自分の目を取ったのは、素錦そきんのためだったことを知り、ショックを受けた。狐姿の鳳九ほうきゅうは、素素そそに意地悪する素錦そきんの姿を見て、怒りに任せ素錦そきんに噛み付いた。狐が一攬芳華いちらんほうかで飼われていると考えた素錦そきんは、狐を打ち殺すよう命じて…?

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永遠の桃花 第24話 あらすじ【ネタバレ有】

素錦そきん素素そその様子を見にやって来た。

「信じてたのに、なぜ私を陥れたの。あなたは失明して、私も目を失った。なぜこんなことを?」
「あなたは目を失ったけど、私はもう見えるようになった。1つ伝えておくわね。あなたの目はとても使い心地がいいわ」
素錦そきんは言った。

「あなたは私の目を使ってると?」
夜華やかから聞いてないの?私のためにあなたの目を取ったのよ」

素錦そきんの言葉を聞いて、素素そそは力を失った。

素錦そきんは満足そうに微笑んだ。

「私の目を交換する時、夜華は丸1日付き添ってくれたわ。私と夜華のことがあなたに分かる?あなたはここに住み続けてもいい。ただし忘れないで。これは夜華の未来の側室、素錦からの施しよ」
素錦は誇らしげに笑って言うと、立ち去った。

『もともと2人は愛し合ってた。私はただの赤の他人』
素素そそは打ちひしがれ、思った。

「知らない間に巻き込まれて、邪魔者になってたのね」
素素は呟いた。

全てを見ていた狐姿の鳳九ほうきゅうは、『許せない』と素錦の後を追った。

門の外に出た素錦の手に鳳九は噛み付いた。
素錦は鳳九を手で払った。
壁に体を打ち付けられた鳳九は、ぐったりと地面に転がった。

「人間が飼ってるものは凶暴だわ。打ち殺しなさい」
素錦は辛奴しんどに命じた。
辛奴しんどは鳳九を捕まえた。

奈奈だいだいは素素の子が1歳になるまで仕えることが許され、一攬芳華いちらんほうかに帰ってきたところを、素錦と出くわした。

「この狐は一攬芳華いちらんほうかで飼ってるの?」
素錦は奈奈に下問した。

奈奈は良く遊びに来る狐だが、飼ってはいないと話した。
なぜ嘘をつくのかと素錦が奈奈を叱責していると、東華とうかが現れた。

「私の狐が見当たらぬのだが、知らないか?」
東華は素錦に尋ねた。

「狐?」
素錦は呟いた。

「そなたの侍女が持っている狐だ。一体誰が狐を傷つけたのだ」
東華は素錦を見た。
辛奴しんどは素錦が狐に手を噛まれたと説明した。

「手をかんだだと?」
「きっと故意ではありません」
素錦は言った。

「誠に故意ではないのか?」
東華が問うと、素錦は道を遮った自分に苛立ったのだろうと言って狐を東華に返した。

東華は狐に罰を与えるため、何があったのか教えるよう素錦に言った。
素錦は言いよどんだ。

「ここは皇太子の女素素の住まいだな。聞くところでは、数日前そなたと何かもめたらしいな。私と中に入り、事情を聞いてみぬか?この狐がそなたをかむほどいらだった訳が知りたい」
東華は言った。

「大げさですわ。帝君がわざわざ調べるまでもありません。私も狐に傷を負わせたのでこの件はもう帳消しです」

「帳消しだと?狐の傷はそなたより重い。なぜ帳消しなのだ」
素錦は東華の怒りに気づき、膝を折って「お許しください。私の過ちです」と言った。

「何だと?」
「私が一攬芳華いちらんほうかの人間を見て気が立ってた時、その狐がここで戯れてたので訳もなく傷つけました」

「訳もなく傷つけた?」
「ご容赦ください。怒りに任せて狐を傷つけてしまったのです」
素錦は東華の顔色を窺がうと、「ここで1刻ひざまずいて謝罪いたします」と言った。

「それがよい。そなたは九天で育った。聞いたことがあろう。私は手段を選ばず身内を守ると。今後私の宮殿の者と狐には近寄らぬほうがよいぞ」
東華は狐を抱いて立ち去った。

辛奴しんどは素錦に立つように言ったが素錦は座ったままでいる。

「帝君に知られたら、また面倒なことになる」
素錦は言った。

「素錦様は天妃てんひなのですよ。なぜそこまで下手に?」

「帝君は日頃天宮のことに口を出さないけど、ひとたび口を開けば誰も逆らえない。さっきは明らかに怒ってたわ。もし天君がいたら、私を丸1日ひざまずかせてたかも。私はようやくここまで歩んできた。これしきの屈辱が何なの。夜華に嫁げるのであれば、他は何も気にしない」

「皇太子殿下がその思いを分かってくださればいいのに」
辛奴しんどは呟いた。

「いずれ分かるわ」
素錦は前を見た。

天君の所に、四海の水軍の首領や諸侯たちから奏上書が届いた。
そこには夜華やかに太子印を授けてほしいと書かれていた。

天君は夜華が期待に応えたことに満足した。

狐を太晨宮に連れ帰った東華は、傷の手当てをしていた。
傷口からは血が出ている。

「誰しも試練を乗り越えねばならぬ。神仙にも人間にも己の試練がある。そなたが素素を救うことはできぬのだ」
東華は狐に語りかけた。

天君は東華を訪ね、夜華に太子印を授けるよう望む奏上書を多数受け取ったことを 喜ばし気に報告した。

「天君は2万年前から皇太子に政務を任せている。これからは、天君も私のように宮中の些事から離れ悠々自適ですな」
東華は祝福した。

来月のはじめに、夜華の冊立式典が行われることが決まった。

素素は奈奈に支えられながら、蓮池に来ていた。
素素は欄干を伝いながら歩いている。
素素は蓮の花の香りを気に入ったが、宮女がやってきて「素素様は一攬芳華いちらんほうかを出るなと天君が命じました」と伝えたため部屋に戻った。

素素は身重のためか、最近よく寝ている。
ちょうど起きた時、夜華がやってきた。

「今夜の星はきれい?」
素素は夜華に尋ねた。

「天宮には昼夜の区別がない」
夜華やかは言った。

「じき正式に皇太子となったらそなたを娶る。今後はもう周囲の目を気にせず、望む暮らしができるのだ」
夜華やかは素素の手を握ったが、素素は手をひっこめた。

「あなたは…忙しいんでしょ。政務に戻って。私は眠いからもう寝るわ」
素素は寝台に横になった。

夜華は上掛けをかけるのを手伝い、「ではおやすみ」と言って部屋から出ていった。

「数日後、私は太子印を授かり荒火こうかと雷を受ける。素素が雷の音を聞いてもこの件は内密に。心配させたくない」
門の外で待っていた奈奈だいだいに、夜華は命じた。

離鏡りけい離怨りえんを再び監禁した。
離怨りえんは食事を断っているが、離鏡りけい離怨りえんの命が保てるよう手を打っている。

「今生、私の最大の過ちはお前を殺さなかったことだ」
離鏡りけいに対峙した離怨は恨みのこもった目で言った。

離鏡は鼻で笑った。

「教えてやる。…お前と俺、そして臙脂。われら3人はよく族の王子と王女だが、父上の“切り札”でもある。3人の誰が死んでも、父上は仙力が増大する。そのために俺らを育てた。俺の母親は俺を産んだ時この秘密に気づき、父上に軟禁された末お前に殺された。俺を信じろ。父上が救い出されれば、まず俺たちを殺し、仙力を増大させ、天族を討つ」

「あり得ん。父上は私を殺さない」
離怨の言葉を、離鏡は笑った。

「俺が生きているかぎり、お前を死なせない」
離鏡は立ち去った。

臙脂えんじは人間界で暮らしたいと離鏡に願い出た。
「行け。忘れるな。どこに行こうと、必ず無事でいろ」
離鏡は許可した。

離鏡は精鋭を集め、配下として臙脂を守るよう命じた。

離鏡は深酒している。玄女げんじょは大きなお腹を抱え、離鏡の所へ来た。
離鏡はおそるおそる玄女げんじょの腹に手を当て、「わが子よ。俺にはもうお前しかいない」と呟いた。

「この子だけでなく私もいますよ」
玄女げんじょは言ったが、離鏡は玄女げんじょを見もせず酒を飲み続けた。

玄女げんじょは下唇を噛んだ。

酔いつぶれて寝てしまった離鏡を玄女げんじょが介抱していると、離鏡は「司音しいん司音しいん」と寝言を言っていた。

「なぜあの者しか愛せないの。司音しいん、もう二度と現れないで。さもないとお前を八つ裂きにしてやる」

玄女げんじょは顔を歪めた。

夜華の冊立式典のため、四海八荒しかいはっこう(四方の海と八方の果て)の君主たちが天宮に集まっていた。
離鏡も天宮にやってきていた。

離鏡は素素のことが気になり素錦に尋ねた。
辛奴しんどは素素が素錦の目を傷つけたと言ったのを、素錦は黙らせた。

「きっと故意ではなかったはずです。素素は今も一攬芳華いちらんほうかに住み、お産に備えてます」
素錦は答えた。

「素素様はわれらのせいでやけどを負ったゆえ、天宮に来たついでに伺いました。お気になさらず」
離鏡は素錦と別れた。

話を聞いていた西海水君は、素錦の器の大きさを褒め、夜華に嫁ぐのにふさわしいと噂した。

離鏡は火麒麟かきりんに素素の様子を見に行くよう命じた。

素素は部屋から出て、太陽に手をかざしていた。
帰ってきた奈奈は素素の姿を見て心配し、駆け寄った。

「少し日に当たりたかったの。日ざしが手に当たると温かくて気持ちいい。また目が見えたように感じるわ」
素素は言った。

火麒麟かきりんは素素と奈奈の会話を聞いていた。

夜華の冊立式典が始まり、夜華は天君から太子印を授与され正式な皇太子となった。
五彩鳥が九天の空を舞い吉事を伝えた。

外に出た夜華やかは落雷と荒火こうかを耐えた。

雷の音に素素が驚いていると、奈奈だいだいが血相を変えて一攬芳華いちらんほうかに入って来た。

「今日は皇太子殿下の冊立式典が行われます。そのあと素錦天妃てんひが皇太子殿下に嫁ぐそうです」
奈奈は報告した。

「思ったとおりだわ」
素素は呟いた。

奈奈は素錦が嫁いで来たら、素素を困らせることになると心配した。

「大丈夫よ。私はこの洗梧宮せんごきゅうと何の関係もないもの」
「殿下が聞いたら悲しみますよ」
奈奈は悲しそうな表情で言った。

素素は雷の音を気にしたが、奈奈は皇太子になった夜華を祝っているのだろうと誤魔化した。

素素は産気づいた。

その頃、翼界でも玄女げんじょが産気づいていた。
玄女げんじょが産気づくのは予定日よりも3か月早く、出血もひどい。

「この子が死ねばお前の命もないわよ」
玄女げんじょは苦しみながらも、巫医ふいを脅した。

「私がひそかに禁忌とされる仙術を使い、お子を守ったことが翼王に知られれば私は死罪になります。この仙術が禁忌なのは天に背くためです。早産は天に背いてはならぬとの警告かと。お子は諦めてください」
巫医ふいは土下座した。

玄女げんじょは諦めず、何としても産むと言って譲らなかった。
玄女げんじょが産気づいたと報告を受けた離鏡りけいは、急ぎ翼界に帰った…。

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感想

帝君VS素錦
帝君が素錦をコテンパンにし、スカッとかっこよかったです。
素錦は「故意ではない」と言っていますが、帝君は鳳九が故意でやったと確信していて、その理由を知りたがっていました。

その後の素錦の覚悟もカッコよかったです。

これしきの屈辱が何なの
どんな屈辱を受けようと、目的のために耐えて突き進む姿勢。
夜華が目的でなければ、手放しで応援したのですが…!

帝君が狐を手当てしながら話していることを聞くと、帝君は鳳九が素素を救いたいと思って動いたことに気づいているみたいですね。
そして素素が「救う」対象になる扱いを受けていることも知っている。
一体帝君はどこまで知っているのか。計り知れない方です。

離鏡たち兄弟は、擎蒼の力を強化するために存在していると判明しました。

擎蒼は、武神・墨淵が命懸けで封印しましたが、まだ強くなる余地があるということ。

怖いです。

素素は完全に誤解しています。
銅鏡から聞こえた、素錦の台詞を信じ込んでいるみたいです。
夜華が、素錦のような悪だくみする女を好きになるか、考えてみて!

そして夜華は、素素に全部話してください。

次回は2人が出産するみたいです。
どんな子が生まれるのかたのしみです。

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