永遠の桃花~三生三世~第20話 妻を守るために

第20話 妻を守るために永遠の桃花

永遠の桃花 第20話 登場人物

素素青丘の女帝・白浅が記憶・容色・仙力を奪われた姿。天宮に連れてこられ雑に扱われている。
夜華天族の皇太子。素素と暮らすため偽装戦死しようとしたが失敗した。
連宋天君の第三皇子。夜華が唯一、素素とのことを相談している人。
素錦若水の戦いで滅んだ素錦族の生き残り。夜華の両親に養女として育てられた。天君に嫁いだ。
天君天族の長。夜華の祖父。
楽胥夜華の母。
東華最も尊い神仙。
司命人間の運命を司る神仙。
鳳九白浅の姪。東華帝君に命を救われ、恩返しのため太晨宮で侍女をしている。
離鏡翼族の王。7万年前司音(白浅)に求婚したが、玄女と浮気し結婚した。

永遠の桃花 第20話 あらすじ【ネタバレ無】

素素そそは人間界で夜華やかと夫婦になったことを楽胥らくしょに話したが、人間界でのことは認められないと言われてしまった。天君は長海ちょうかいで療養中の夜華やかを訪ね、素素そそのことを話したが、夜華は冷静に対応した。素素そそが火事に巻き込まれたことを知った夜華は、急いで天宮に帰ってきて…?

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永遠の桃花 第20話 あらすじ【ネタバレ有】

楽胥らくしょは命乞いをしたのは素素そそのためではなく、腹の子のためだと素素そそに念を押した。

素素そそ夜華やかと人間界で夫婦になったことを話した。

「天族の皇太子は己に釣り合う相手を娶る。人間界でのことは認められない」
楽胥は言った。

天君は長海ちょうかいで療養中の夜華やかに会いに来た。
天君は天兵が到着した夜に出陣するという、危険すぎる計画を立てた夜華やかを叱責した。

「こたび夜華やかが深手を負ったことで、兵は闘志を燃やしわずか3日で勝利しました。夜華の手柄です」
連宋れんそうは天君に進言した。

天君は腹に夜華やかの子を宿した人間を天宮に連れ帰ったと話した。

東海とうかい俊疾しゅんしつ山の娘でしょうか?…以前金猊獣きんげいじゅうを退治して軽い傷を負った際、その娘に介抱されました。腹の子は私の恩返しです」
夜華は冷静に対応した。

「ただの恩返しならば別によい。そなたは将来の天君だ。情に溺れてはならぬ。その点だけは忘れるな。だがそなたの子を宿した以上、娘は天界にとどめよう」

天君は言った。

「恐れながら。人間を天界に置くのは天族の掟に背きます」

夜華は天君に言った。

「天族の子は天界にとどめる。流浪させるわけにはいかぬ。娘は既に天界におる。そなたの帰還後改めて扱いを考えよう」
「承知しました」
夜華は頭を下げた。

そこに素錦そきんが素素を夜華やかの側室にしてはどうかと提案した。

「天君のひ孫の母に身分がないと、世の嘲笑を買ってしまいます」
「ならぬ」
天君は言い、連宋も白浅はくせんに顔向けできないと反対した。

天君と素錦そきんは帰っていった。

素錦そきんを昔から知っているが、以前にも増して腹が読めん。天君は素素の存在を許さない。一時は素素を守れても。天宮で平穏に暮らさせるなど絶対に無理だ」

連宋れんそうは言った。

素素そそが子を産んだら、忘川水ぼうせんすいを飲ませて私を忘れさせ、完全に縁を絶ちます」
夜華は言った。

夜華の部屋から出ると、天君は素素を側室にと提案した素錦そきんを責めた。

素錦そきんは銅鏡を取り出し、素素と夜華やかが神器を使いやり取りしていたことを話した。

「殿下の性格は天君もよくご存じのはず。大切に思っていない者に銅鏡を渡すでしょうか。殿下が情に溺れることを天君は案じてました。そこで私は考えたのです。あの娘を手元に置いておけば御しやすいと」

「そうだな。よく気をつけておれ」

素錦の話を聞いた天君は、納得して素錦に言った。

薬王の見立てでは、あと20日安静が必要だが、部下から火事の報告を聞いた夜華は天宮に帰った。

素素そそは楽胥の所にいた。
夜華を見て駆け寄ろうとした素素は、「礼儀がなっていない」という楽胥らくしょの言葉でその場に土下座し夜華に挨拶をした。

夜華は素素そそをさがらせた。

夜華が帰って来たという話をしていた東華とうか司命しめいの所に、鳳九ほうきゅうがお茶をもってやってきた。

「鳳九。先日洗梧宮せんごきゅうから出てきたな」
「何のことでしょうか」

「あの方角は洗梧宮せんごきゅうを除くと誅仙台ちゅうせんだいしかない。誅仙台ちゅうせんだいで月見を?」
「はい。あの夜は月がとてもきれいだったので、知らぬ間に誅仙台ちゅうせんだいへ」
鳳九は目を泳がせながら答えた。

「それは誠か?」
「はい。あの夜の眺めは最高でした」

「そうか。気に入ったならまた行くがよい」

鳳九ほうきゅうは退出する際司命しめいに目配せした。
それとなく退出しようとする司命に東華とうかは声をかけた。

「鳳九に伝えておけ。洗梧宮せんごきゅうは物騒な所ゆえあまり行くなと」
「承知しました」
司命しめいは鳳九の所へ向かった。

誅仙台ちゅうせんだいってどんな所?誅仙台ちゅうせんだいで月見をしたと言ったら、帝君は変な反応をなさったわ」
鳳九は司命しめいに聞いた。

誅仙台ちゅうせんだいについてお聞きになったことは?」
「まだないわ」

誅仙台ちゅうせんだいはどんな神仙であれ避けて通ります。仙力が少しも使えない忌まわしい地だからです。…そのような場所で月見をするなど帝君もあきれたはず」
司命しめいの話を聞いた鳳九は落ち込んだ。

素素に与えられた“一攬芳華いちらんほうか”という扁額のある宮には楽胥に命じられた侍女が多く集まり、文句を言いながら掃除をしていた。

そこに夜華がやってきた。

「侍女を大勢置けるのは高貴な神仙だけだ。その人間には何の身分もない」
夜華やかは侍女たちを下がらせた。

侍女たちが去ると、夜華は素素に駆け寄り、二人抱き合った。
お互いに相手の体を心配している。

素素の右腕には紅蓮業火ぐれんごうかによる火傷の痕があった。
紅蓮業火ぐれんごうかによる傷は消えない。

「すまない。だが私が戻った以上、二度とつらい思いをさせない」
夜華やかは素素に言った。

素素は夜華が身分を隠していた理由を尋ねた。

「伝えたところで、いいことはなかった」
夜華やかは俯いて答えた。

「これから私たちはどうするの」
「お互い用心深く暮らすしかない。表向き私は、そなたに冷たく接する。だが信じてくれ。そなたを守るためなのだ」

夜華やかは素素の目を見て、言い聞かせるように話している。

「素素、そなたはこの洗梧宮せんごきゅうでしっかり静養し、無事に子を産んでくれ。よいか、絶対に誰とも関わるな」
素素は戸惑いながらも頷いた。

夜華やかは素素に仕える侍女・奈奈だいだいを紹介すると帰っていった。
奈奈だいだいは人間界から来た侍女だ。

楽胥は素素に派遣した侍女たちを夜華やかが追い返したことを知り、皇太子の子を宿した娘に侍女がいないのを心配した。

「人間界から上がったばかりの宮女が、素素様に仕えるそうです」
侍女は楽胥に伝えた。

侍女たちが言うには、奈奈だいだいは経験も浅く天宮の掟を知らない、夜華が適当に選んだ侍女だそうだ。

楽胥は夜華が桑籍そうせきの二の舞を演じ、青丘せいきゅうの不満を招くのではと心配した。

「天君はすでにこの件を伏せておくよう命じました。洗梧宮せんごきゅうには100ほどの建物があり、宮女も大勢いますが、この件を知る者は限られてます。素素は洗梧宮せんごきゅう一攬芳華いちらんほうかに住み、外出することもありません」
付き添っていた素錦は楽胥を慰めた。

「確かにそうね。あの娘は夜華に大切にされていなくとも、夜華の女には変わりない。あなたは私のもとで育ち、天族の掟を誰よりもよく知っているわ。あの娘をしつけてやって」
楽胥は素錦に頼んだ。

夜華やかの所には新しく、北荒で離怨りえんが謀反を起こしたという報告が入った。
夜華やかは忙しく政務を執らなければならなくなった。

素素は銅鏡を抱きしめ、奈奈だいだいの世話をされ過ごし、夜華は政務の合間に銅鏡を通して素素の姿を見て過ごした。

夜華やかは仙術で姿を隠し、眠る素素の側に座り心を癒やした。

火事の翌日、離鏡りけいが素素を訪ねてきた。
離鏡は身重の素素を心配し、巫医ふいを連れて様子を見に来たようだ。

素素の脈を診ようとする巫医ふいに、素素は掟に背くことになるのではと心配する様子を見せた。

「脈を診るだけなら問題ないはず」

離鏡が言うと、素錦が現れ「翼王、それは違います」と口をはさんだ。

「翼族の巫医ふい洗梧宮せんごきゅうの者の脈を診るなど、天宮の薬王は役立たずだとでも?私が薬王に診せますわ」
素錦が言うと離鏡りけいは帰っていった。

素素が素錦に挨拶しようとすると、素錦は素素の手を取り止めた。

「あなたは殿下の女よ。私たちだけの時はあいさつなどいいわ」
素錦はにこやかに言った。

「あなたが天宮へ連れてこられた時、本当はかばいたかったの。でも天宮は掟が厳しくてね。幸い楽胥様があなたを守ったわ。心配しないで。子を産めばすべて丸く収まるはずよ」
素錦は優しく素素に言葉をかけた。

素錦は夜華が鮫人こうじん族との戦いで死にかけたと言い、素素は心配のあまり立ち上がった。

「体の傷を見てないの?…長海ちょうかいにいた私は何日も付きっきりで介抱したけど、傷口は直視できなかった。夜華やかは弱音を吐かない性格だから、傷の深刻さも口にしないわ。昔一緒に遊んだ時、たまに傷を負っても黙ってた」
素錦は昔を思い出して微笑んでいる。

「そうですか」
素素は俯き相槌を打った。

「ええ夜華やかは無口なの。子供の頃からずっとよ」
「子供の頃から?」

素錦は微笑みながら話しているが、素素は浮かない顔で落ち込んでいるようだ。

「私は夜華と一緒に育ったの。天君に嫁いでからは話す機会が減ったけどね」
素素は流れた涙を袖で拭った。

素錦は話を切り上げ、素素を霊宝天尊れいほうてんそんの法会に誘った。

夜華やかの許しなくここを出られません」
「私と一緒なら大丈夫よ。楽胥様の命であなたを外出させるの。…殿下の宮殿に住む以上、己を天族の者だと考えなさい。天族は四海八荒しかいはっこう(四方の海と八方の果て)の主。周りの者は皆臣下よ。出歩くのさえ怖がっていてはだめ。いずれあなたは夜華と共に、神仙たちの拝謁を受けるのよ」

素錦は素素の手を取り、励ますように言った。

「天族の掟はよく分かりません。もし間違ってたら教えてください」
素素は素錦に頼んだ。

素錦は素素が寝台の上に置いていた玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんに目を付けた。

「これは偽物です。以前本物を持ってましたが、そのせいでひどい目に遭いました。本物は他人に贈って、今あるのは偽物です」
素素は話した。

偽物なら持ち歩かない方がいいと素錦に言われ、素素は玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんをしまうよう奈奈だいだいに命じた。

素素は素錦に連れられ法会に出かけて…?

【伊藤久右衛門】



感想

全体的に不穏でシリアスな空気が流れています。

帝君が「物騒な所」と言う、恐ろしい場所に素素はいます。

そんな中、クスリと笑わせてくれたのは鳳九でした。

今日も可愛かったです。

優しいフリしながら、私の方が彼のこと知ってますアピールをする素錦。

陰湿でどろどろとした何かを感じます(恐怖)

夜華は素素を守るために、冷たくする作戦を取りました。

天宮の人々にとっては、桑籍と少辛の件がトラウマになっていると思うので、仕方ないと思いました。

でも素素はそれを知りませんから、詳しい経緯を話した方がいいのではないかと思います。

桑籍殿下事件・天君の性格とか、素錦がヤバいこととか、色々話した方がいいと思います。

天君は女を作るのはOK!でも溺れたらダメというスタンスです。

なので夜華は溺れてませんよアピールをしている。

天君は疑いつつも信じたけれど、素錦は銅鏡のことを話し天君の心をぐらつかせた。

ここは素錦にとっても難しい所だと思います。

溺れてますとアピールしすぎると、夜華も桑籍殿下のように左遷されてしまうかもしれない訳で、やりすぎは厳禁。

そこは素錦姉さんの腕の見せ所でしょうね。

奈奈は夜華が適当に選んだ侍女ではなく、厳選した侍女だろうと思いました。

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