永遠の桃花~三生三世~第15話 天族の政略結婚

第15話 天族の政略結婚永遠の桃花

永遠の桃花 第15話 登場人物

素素仙力・容色・記憶を奪われ人間となった青丘の女帝白浅。人間界で夜華と結婚した。
夜華天族の皇太子。
素錦東皇鐘の戦いで全滅した素錦族の生き残り。夜華の両親に養女として育てられた。
辛奴素錦の忠実な侍女。
離鏡翼王。
臙脂離鏡の妹。
金猊獣先代翼王・擎蒼の乗り物。人間界で悪事を働いていた所を夜華に退治された。
玄女離鏡の妻。
連宋天君の第三皇子。
東華天族の上皇のようなもの。
鳳九白浅の姪。東華に命を助けられ、恩返しのため太晨宮の侍女になった。
織越夜華の従妹。

永遠の桃花 第15話 あらすじ【ネタバレ無】

素錦そきん辛奴しんどに、天君に嫁ぐのは夜華やかに嫁ぐためなのだと話している。天君と素錦の婚姻は形式だけのもので、素錦は後宮に入らず今まで通り生活することになった。素錦は先祖の祭祀に故郷へ戻る際、夜華やかを同行させてほしいと天君に頼んで…?

1935年創業老舗ショコラティエ『サロンドロワイヤル』



永遠の桃花 第15話 あらすじ【ネタバレ有】

天妃てんひとなる日、素錦そきん辛奴しんどに、天君に嫁ぐのは夜華やかに嫁ぐためなのだと話している。

天君は素錦そきんの顔を見に来て、名目だけの夫婦なのだから天君の後宮に入らず今の宮に住み続けるよう話した。
素錦そきんは天君に感謝し、先祖の祭祀を行い、天族の誠意を支族に伝えるため明日故郷に戻ると話した。
天君は央錯おうさく連宋れんそうを素錦に同行させようと提案した。

「それより皇太子殿下が同行なさるべきだと思います。…そうすればこの上なき誠意を示せますし皇太子殿下が鮫人こうじん族との戦で兵を率いることになるなら、先に首領たちに会っておくべきかと」
素錦そきんが言うと、天君は夜華やかを同行させることを決定した。

臙脂えんじ玄女げんじょを通じて兵符を手にし、離怨りえんを捜しに出かけて行った。
「最愛の妹までもがあなたを裏切ったわ。これから先はこの大紫明宮だいしめいきゅうの中であなたの味方は私だけなのよ。だから今度こそ私があなたの心を手に入れる」
玄女げんじょは固く誓った。

離鏡りけい司音しいんと落ちた湖のほとりで酒を飲んでいた。
玄女げんじょ司音しいんの格好をして変貌術を使い顔を変えた。
離鏡りけい玄女げんじょを抱き寄せた。

離怨りえん兄上を救い出せば、平穏を取り戻した翼界が再び乱れるんじゃ?」
臙脂えんじ金猊獣きんげいじゅうに相談した。
離鏡りけい様の治世は7万年続き、すでに盤石を築いています。お父上がよみがえってもその座は奪えません。離怨りえん様をお救いしたとて何も変わりません」
金猊獣きんげいじゅうの言葉に臙脂えんじは頷いた。

鳳九ほうきゅう東華とうかの後姿を見つけ、決意して近づき話しかけた。
「帝君。お話があります。連宋殿下が言ってました。“恩返しを口実に帝君に近づく女は多い”と。でも私は違います。“恩は倍返しせよ”と教えられてきたし、命の恩人ならなおさらです。私は若いけどその道理は心得てます。叔母上も言ってました。“神仙たる者は自分の心に率直であれ”と。連宋殿下に聞かれたんです。“帝君を慕う気持ちはないのか?”と。よく考えてみたら、確かにお慕いしてます。お分かりですか?」

東華とうかが振り返り、鳳九ほうきゅうが顔をあげると、その場には天君と織越しょくえつもいた。
「話は終わりか?…下がるのだ」
東華とうかは言い、鳳九ほうきゅうは後ろを向き駆け出して行った。

東華とうか鳳九ほうきゅうの正体を天君に話した。
狐帝こていの唯一の孫娘だ。いずれ五荒の1つを承継して女帝となる。…青丘の者の機嫌を損ねてはならぬ」
天君は織越しょくえつに話した。

人間界で寝ている夜華やかは異変を感じ起き上がった。
素素そそ夜華やかを連れて急いで家を出た。
家は火事になり火が回っている。
素素が鶏を焼こうとして、こうなったらしい。

「私がやるのに」
夜華やかは言った。
「いつも煮炊きをさせて申し訳なくて」

素素は婚礼衣装を取りに家の中に戻ろうとした。
夜華やかは素素を止めた。

「でも新婚を祝う大事な衣装なのに」
素素はくやしそうだ。
「毎日新婚のままでいよう」
「あなたって愛の言葉がうまいのね」

素素は感心した様子だ。

今夜もここで寝たかったという素素の目を覆い、夜華やかは仙術で家を元通りに直した。
視界を解放された素素は驚いている。

「何者なの?火は?あなた妖怪なの?どうりで初めて会った時、変だと思った。重い傷があっという間に治ったもの。夜華やか…あなたもしかして、民を苦しめたという金猊獣きんげいじゅうなんじゃないの?」

夜華やかは笑って素素に近づいた。
素素は後ずさろうとしたが、すぐ後ろに竹がありその場にとどまった。

「私が怖いか?」
夜華やかは素素に言った。
夜華やか、妖怪でも構わない。だって私たちは夫婦だもの。でも本当に金猊獣きんげいじゅうなら大変だわ。私の飼ってた黒竜と戦ったでしょう?生きてると知ったらまた殺しに来る。見つかる前に早く逃げなくちゃ」

素素は夜華やかの手を引いて走り出そうとしたが、夜華は動こうとしない。

「私が妖怪でも見捨てないのか?」
夜華やか二度とそんなこと言わないで。“生涯真心で接する”と誓ったもの。あなたが何者でもついてゆく」
「死を恐れないのか?」

「当り前よ。私はこんな性分なの。寂しいからあなたに身を捧げてもらったけど、幾月かを一緒に過ごして今では夫婦なのよ。夫婦になったからには夫が人間でも妖怪でもずっとそばにいる。もし罪を犯せば私も一緒に命で償う。夫婦なら最悪の場合そうするでしょ?」

夜華やかは素素の頬に両手で触れ、「もう一度聞きたい」と言った。
「この世にいる限り、どんな時もどこにいても、あなたさえ裏切らなければ永遠に離れない」
二人は固く抱き合った。

「早く逃げよう」
素素は言った。
「必要ない。私は妖怪ではない。…素素、私は人間だ。少しだけ仙術の修行をしたがただの人間だ。どうした、がっかりしたか?」

「違うの。ただ逃げる方法を山ほど考えてたから…修行者が妻を娶っていいの?」
二人は笑いあい、抱き合った。

夜華やかの住む洗梧宮せんごきゅうに天君と東華とうかが入っていくのを見た連宋れんそうは、「まずいぞ」と二人の後を追っていった。
夜華やかは人払いをして療養中ということになっている。

天君は侍女に夜華やかを呼んでくるよう命じた。
今日は素錦そきん天妃てんひになる宴があり、それに出るよう命じるためだ。

「お待ちを」
連宋れんそうは大声で天君を引き止め、はしたないとしかられた。

夜華やかが療養を邪魔され正気を失わないか心配で」
連宋が言うと、天君と東華とうかは顔を見合わせた。
金猊獣きんげいじゅうとの戦いでそんなに深手を負ったのか?」
「深手といえば深手かと…」

「天族の皇太子ならば少々の傷などささいなもの」
天君は言い、再び侍女に夜華やかを呼んでくるよう命じた。
その時夜華やかは素素と食糧調達をしていた。

素素はキノコをとり、夜華やかは狩をしている。
素素が振り返ると、夜華やかは使っていた弓矢を残し消えていた。
素素は弓矢を抱き、夜華やかを探し続けた。

夜華やかは天君の前に姿を見せ、天君、東華とうか連宋れんそう夜華やかでの会談が行われた。
夜華やか白浅はくせんとの婚姻について天君にお願いがあると言って話し始めた。

「天君、私は幼い頃から次の天君になる者として特別に育てられてきました。桑籍そうせき叔父上が生まれた時の五彩鳥は36羽で、私が生まれた時は72羽が祝ったとか。それゆえ天君は私を皇太子にしてくださり、私はこの数万年失敗なきよう努めてきました。天君と父上の期待に応えるために。…望まれる名君になることに今は専念する時です。このため妻を娶るのは時期尚早かと考えます。修練するため2万年お待ちください」

「なるほど確かに一理ある」
東華とうかは言った。
「そなたが私の命を拒むのは初めてだ」
天君は別の理由があって縁談を拒んでいるのではないのかと何度か夜華に聞いた。
夜華は天君の疑いを否定した。

「私が最も目をかけたのは桑籍そうせきだったが、私を最も傷つけたのも桑籍だった。…私は桑籍の時と比べものにならぬほど、そなたの養育に心血を注いだ、ゆえに私を失望させるな。特に女子おなごに関しては。よいな?」
天君は夜華やかに念を押した。

青丘せいきゅうとの縁談についてはよく考えておこう。帝君の考えは?」
「縁談が調ったとたん支度を進めるのは殿下に悪い病でもあるのではと狐帝こていに疑われ、断られるやも」
夜華やか東華とうかの答えに救われた。

天君はさらに、人間界でりゅうの姿を現した理由を夜華やかに尋ねた。
夜華やか玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんを取り出し、離鏡りけいが持っていたことを報告した。

「なぜこれが翼王の手に?」
「私も奇妙に思い天宮に持ち帰って調べるため、あえて竜の姿を現し入手しました」
夜華やかは冷静に話した。

天君は今日開かれる、素錦そきん天妃てんひとする祝宴に出席し、そのまま素錦そきんの先祖祭祀に同行するよう命じた。

「祭祀は口実で目的は首領たちに会うこと。天君を継ぐ者ならよい関係を築いておかねば。素錦そきんが一緒ならうまく事が運ぶ。忠臣の遺児の素錦そきんを首領たちは大事にしている。…鮫人こうじん族との戦のためにも頼んだぞ」
天君と東華とうかは帰り、連宋れんそうは残った。

二人は扇子のおかげで命拾いしたと話している。
夜華やか、これだけは言っておく。…人間の女子おなごを娶ることはそなたの父が許さない。よく考えろ。人間界と天界は違うのだ。天上の1日は人間界の1年。二月あれば添い遂げられる」

「二月だけなど考えられません」
「その娘を天界へ連れてきたいのだろう?だがそなたは白浅はくせんを娶ることになっている。娘を連れてくれば桑籍兄上の二の舞を演じることになる」

「分かっています」
「そなたに白浅はくせんを押しつけて後悔しているよ。こんな苦しみを与えてしまった」
「叔父上、白浅はくせんがいてもいなくても同じことです。皇太子ならもし許嫁がなくとも、人間を娶ることなど許されません」

「そうだな。あの巴蛇はだは殺されずまだ運がよかったが、このことを天君が知れば、そなたの愛する娘はひどい目に遭わされる」
夜華やかは悲痛な表情を浮かべた。

俊疾しゅんしつ山に戻ろうとする夜華やかを連宋が止めていると、人の気配がし、二人は他愛もない話を始めた。
素錦そきんが柱の陰から二人を見ていた。
素錦そきんは先祖の祭祀に出発するため夜華やかを誘いに来たのだ。

連宋れんそうは自分も同行すると素錦に言った。
「天君の意向により、今日は私も一緒に行くことになった。…天君に言われたのだ。“素錦そきんは忠臣の遺児。一族の者は世のために命をなげうった。天妃てんひになったのでより丁重に扱え”とな。そう言われれば私も同行せねば」

連宋れんそうはすぐに発ち、早く戻ろうと言った。
「天君の許しを得て行宮あんぐうで1泊いたします。日帰りでは皇太子殿下も疲れますし」
素錦そきんは旅の説明をした。

鳳九ほうきゅうが侍女部屋に戻ると、周囲の侍女たちの態度が一変していた。
鳳九ほうきゅうが姫で、修練のために天宮に来ているというお達しが東華とうかからあり、部屋も特別に用意されるそうだ。

鳳九ほうきゅう東華とうかの所へ行き、ちっともこちらを向かない東華とうかの注意を引くため、足に結んだ鈴を鳴らした。
鳳九ほうきゅうが恩返しをしに来たのだし、今まで通り侍女部屋で暮らすと言うと、あっさり許可された。

「ここへ来たのは本当に恩返しのためか?“恩は倍返しせよ”というのなら命の恩人にはどう報いる。…侍女としてここで10万年茶を運び20万年水をつげば足りるかもな」
「帝君には何か願いはありますか?」

「ある。…7万年前に墨淵ぼくえんがこの茶碗をくれた。私から何かお返しをしたいと思っている。できるか?」
墨淵ぼくえん上神でしたら…」
鳳九ほうきゅう東華とうかが何か感づいているのではと考えた。

墨淵ぼくえん上神が姿を消した頃赤子だったので、今どこにいるのか私にも分かりません。2つ目の願いは?」
「そなたの叔母と墨淵ぼくえんの関わりを知りたい」
「前に話したように何の関わりもありません。…なぜ私に墨淵ぼくえん上神のことばかりを?何か別の願いはないのですか?」

「そうだもう1つあった。玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんを見たことは?」
「何ですか?変な名ですね」

少し考えて鳳九ほうきゅうは答え、洗い物の茶碗をもって退出した。
途中鳳九ほうきゅうが考え込んでいると、突然現れた織越しょくえつにぶつかり、茶碗を割ってしまった。

「身分を利用して入り込み何が“恩返し”よ。ここで勝手なまねは許さない」
織越しょくえつは文句を言い続けているが、鳳九ほうきゅうは割ってしまった墨淵ぼくえんの茶碗を拾い集めるのに必死だ。

そこに「うるさくて頭痛がする」と東華とうかがやってきた。
鳳九ほうきゅうは背中に茶碗のかけらを隠した。

織越しょくえつ夜華やか白浅はくせんの婚姻について話し、鳳九ほうきゅう東華とうか白浅はくせんを迎えに青丘せいきゅうへ行くのか尋ねた。
「行く。他に問いは?」
「もうありません」
「用がなければ下がれ。私は忙しいのだ」

東華とうかは言い、織越しょくえつは去った。

鳳九ほうきゅうは呼び止められ、墨淵ぼくえんの茶碗を割ったことを指摘された。
「この借りはどう返すつもりだ?恩返しに追加するか?」
東華は言うだけ言って帰っていった。

『叔母上、墨淵ぼくえん上神を早くこちらへ戻して。でないと恩返しが永遠に終わらなくなる』
鳳九ほうきゅうは泣きそうな顔をしながら心の中で白浅に訴えた…。

【おうちごはん】国産ローストチキンセット – 鶏の丸焼き(1.8kg 4〜8人分)くるくるポジョ

価格:5,500円
(2021/1/10 22:32時点)
感想(81件)

感想

素錦が天君と結婚するのは夜華と結婚するためでした。
どういうことなのかよくわかりませんが、頭のいい女性なので何か秘策があるのでしょう。

夜華がいつも食事の用意をしていたらしいことと、素素そそ夜華やか金猊獣きんげいじゅうだとおもったことが面白かったです。
天族の皇太子としてずっと育てられてきた夜華やかは、ただの夜華を愛してくれて命を共にするとまで言ってくれた素素そそにますます惚れてしまうのでした…!

普通に素素そそを天宮に連れて帰って結婚しお披露目したら、誰か白浅だと気付いてくれないですか?
擎蒼に容色を奪われてるし、気付かれないくらい地味という設定になっているのでしょうか?
私の目には何も変わらずお美しいので判断不能です。

ずっと崑崙虚で司音として修行してて青丘せいきゅうから出てないし、素素そそと夜華の婚姻のお披露目に青丘関係者を招くわけにはいかないから無理でしょうか。
もうすでに結婚してて、しかも婚約者の二人なので、このまま幸せになってほしいのですが、なぜか話数がまだまだあって不安です。

残りは全部ただ二人がイチャコラしているだけということではないですね?そうですか…。
帝君に遊ばれてる鳳九も可愛かったです。みんな幸せになってほしい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました