永遠の桃花~三生三世~第13話 夜華の初恋

第13話 夜華の初恋永遠の桃花

永遠の桃花 第13話 登場人物

白浅青丘の女帝。擎蒼を封印した際、記憶と容色を奪われ人間にされて人間界に落とされた。
夜華天族の皇太子。人間界で金猊獣を退治した際傷を負い、黒蛇姿で療養中に白浅に拾われた。
臙脂先代の翼族の王・擎蒼の娘。
金猊獣先代の翼族の王・擎蒼の乗り物。人間界で悪事を働いていた。
司命人間の運命を司る神仙。
連宋天君の第三皇子。
素錦先の戦いで全滅した素錦族の生き残り。夜華の両親に養女として育てられた。

永遠の桃花 第13話 あらすじ【ネタバレ無】

人間界にいる白浅はくせんは、黒蛇姿の夜華やかと暮らしている。白浅はくせん夜華やかを連れ街に出かけると、先日白浅から玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんを奪おうとした男が、再び白浅に陰謀を仕掛けてきた。ここ中栄国では黒蛇は忌むべき存在とされている。白浅の籠の中に黒蛇がいることを知った街人達は、夜華と白浅に物を投げつけて…?

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永遠の桃花 第13話 あらすじ【ネタバレ有】

白浅はくせんは蛇の夜華やかを、拾った洞窟に連れてきた。

「私はここであなたを拾ったの。あなたは弱り果てて、全然目覚めないから死んでいるかと思った」
『ここで3日眠れば傷は癒えたはずが、そなたに腐草ふそうを塗られまだ治っていない』
蛇の夜華やかは話しているが、白浅はくせんには聞こえていない。

「行きたければ行きなさい。でも私の話し相手がいなくなってしまう」
白浅はくせんは蛇の夜華やかを洞窟に置くと、傷を負った川蝉を連れて家に帰った。

今夜、白浅はくせんの寝台の右側には鳥籠に入れられた川蝉がいる。
白浅はくせんが寝返りを打ち鳥かごが落ちそうになったところを、人の形になった夜華やかが支えた。

「そなたにとって私はこの鳥と同じなのか?」
夜華やか白浅はくせんの頬をなで、白浅はくせんの右側に横になった。
寝ている白浅はくせんはすぐに夜華やかの身体に腕を回した。

『嫁入り前の娘が、天族の皇太子と三月も共寝した。私が娶らねば嫁のもらい手がなくなるな』
夜華やかは思い、目を閉じた。

臙脂えんじ玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんを見ていると、金猊獣きんげいじゅうが現れた。
「まだ生きてたのね。この7万年どこに?」
「翼界を離れて暮らしていました」

「どうして?離怨りえん兄上を見かけた?」
「ずっと離怨りえん様をお探しで?…7万年前、離鏡りけい様が離怨りえん様を極寒の地に監禁したのです」
「嘘よ。…実の兄を監禁する?」

離鏡りけい様は母親を離怨りえん様に殺されたのです」
「本当なの?」
「お静かに。天族の匂いです」

二人が窓から下を見ると、人通りの中を、籠の中に蛇の夜華やかを連れた白浅はくせんが歩いていた。
夜華やかのしっぽが籠から出ている。

先日白浅はくせん玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんを奪おうとした男は蛇の尻尾を見て「あれはもしや黒蛇では?中栄国では最も忌むべき存在だぞ」と策を思いついた。

男は走って白浅はくせんの前に回り込み、白浅はくせんの歩みを止めた。
「あの時私は大恥をかいた。恨めしくて夜もろくに眠れん。だが幸いにしてまたお前に会えた」
「何をする気?」

男は白浅はくせんから籠を奪おうとした。
白浅はくせんは男に籠を渡すまいと力をこめ籠を握ったが、男に籠を奪われ倒れてしまった。

男は籠を上に持ち上げると、「よく見ろ また妖女が来たぞ」と人々を集め出した。

「妖女だと?」
人々が集まってくると男は演説を始めた。

「先日別の妖女と結託し私のお宝を奪った女だ。私がこの地を離れなかったのは、いつの日かこの妖女の正体を暴くためだ」
男は集まった人々に言ったが、先日の騒ぎにも出くわした人たちは、先日の腹いせにやっているのだろうと取り合わなかった。

「この籠の中身は何だと思う。最も邪悪なもの。黒蛇だぞ」
男の言葉に集まった人々は恐れをなし、男から距離を置いた。

「このほら吹き道士め。黒蛇だと言えば信じるとでも思ったか」
遠巻きに街人は道士に言ったが、「ただの蛇よ。怖がらないで」と白浅はくせんが言ったため、人々は本当に黒蛇が籠の中にいることを知った。

「邪悪なものだ。焼き殺せ」「殺すんだ」「焼き殺せ」集まった人々は口々に言った。
男は蛇の入った籠に火をつけようとしたが、白浅はくせんは男に体当たりをして阻止した。

夜華やかは籠から顔を出し、人々は夜華やかの黒蛇姿を見た。
人々は夜華やかに物を投げつけ、白浅はくせん夜華やかの上に体を横たえ人々が投げつけるものから夜華やかを守った。

臙脂は上から一連の流れを見ていて、「ひどすぎる」と止めに入ろうとしたが、金猊獣きんげいじゅうに阻止された。
夜華やかが黒龍の姿になったからだ。

夜華やかは黒龍の姿になり空を舞った。
「龍神だぞ」「龍神だったんだ。お許しください」人々は口々に言い、夜華やかをたたえた。

道士の男は「そんなあり得ん。まさか」と腰を抜かしている。
夜華やかは道士の男に水をかけると、白浅はくせんの前にきた。

「あなたは黒蛇じゃないの?」
白浅はくせんは竜姿の夜華やかに問いかけた。
「私を蛇だと思うのはそなただけだ」

「そんなに大きくなったらもう飼えないわ」
「正体を現した以上、天宮に知られる。数日待っていてくれ」
夜華やかは飛び立っていった。

白浅はくせんは街の人たちに食事や宿泊に誘われたが、全て断わり帰っていった。
顛末を見届けた臙脂えんじ金猊獣きんげいじゅうとの会話を再開した。

離怨りえん様が消えたあと離鏡りけい様を疑ったことは?」
金猊獣きんげいじゅうは臙脂に尋ねた。
「いいえ。一度もないわ」

「信じられねば極寒の地へお越しに。真相が分かります」
「でも兵符なしに近づけないわ」
「ええ兵符を盗み出さないかぎり離怨りえん様を救い出せません。…離怨りえん様の命を救うにはそうするしかないのです」
金猊獣きんげいじゅうの言葉を聞き、臙脂えんじは考え込んだ。

天宮に帰った夜華やか司命しめいを呼び出し、玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんの場所が分かるか尋ねた。

「天族の神器はわれら神仙と同じく詳細な記録は残りません。しかし殿下がその人間に興味があれば、その者の運命簿を見てみましょう」

司命しめい夜華やかに申し出たが、夜華やかは知る必要はないと断った。
夜華やか司命しめいに道士を懲らしめてほしいと依頼した。

夜華やかが部屋に帰ると、酔って頬を赤く染めた素錦そきんが待っていた。
「じき天君に嫁ぐはず。二度と来るな」
夜華やかは冷静に対応した。

「最後にもう一度世話をしたかったの。あなたが1万歳の時から毎日一緒に勉強した。毎晩付き合ったわ。一度くらい私の願いを聞いて」
素錦そきん夜華やかの腕にすがった。

「そんな様子で私の宮殿にいれば、どれほど弁解しても天妃てんひにはなれぬぞ」
夜華やか素錦そきんに言うと、部屋を出て行った。

部屋に残された素錦そきんは膝から崩れ落ちた。
「私は娘盛りの女子おなごよ。あなたのためでなければ、天君に嫁ぐわけがない」
素錦そきんは一人呟いた。

夜華やか連宋れんそうに、人間界で出会った娘のことを話し、その娘と一緒になりたいと相談した。
夜華やかはこれが恋だと認めようとはしないが、連宋れんそう夜華やかの恋心を見抜いた。

「その娘の心をつかむ方法を聞きに来たのでは?」
連宋れんそうが尋ねると、夜華やかは首肯した。

「人間界の娘には接したことがないが“美女は美男を愛す”という言葉がある。凛々しい男を慕わぬ娘はいない。その娘の前に立って笑顔を見せれば虜にできるぞ」
連宋れんそう夜華やかに“美男の計”を授けたが、夜華やかは浮かない顔をしている。

次に連宋れんそうは山に妖怪を放ち、危ないところを救うという作戦を与えた。
「叔父上もその手で成玉せいぎょくをだましたので?」
成玉せいぎょくとは3万年前に縁が尽きた。もう過ぎたことだ」

連宋れんそうは話を元に戻し夜華やかに意見を求めたが、黒龍を怖がらない娘には効果がないだろうと夜華やかは言った。

「ではいっそ苦肉の計は?」
連宋れんそうの提案に夜華やかは顔を輝かせ「さすがです。それなら何とか行けそうです」と言うと急いで立ち去ろうとした。

俊疾しゅんしつ山を仙障せんしょうで覆っておけ。天族の皇太子が東荒とうこうに住めばいずれ見つかるぞ」
連宋れんそう夜華やかに声をかけた。
「もう仙障せんしょうで覆ってあります」
夜華やかは答え、出かけて行った。

「なぜ男前が苦肉の計を?」
夜華やかを見送った連宋れんそうは不思議に思い呟いた。

朝、白浅はくせんの家の前に傷を負った若者が倒れていた。
若者は血を吐き、苦しそうな様子だ。
もちろんその若者は夜華やかだ。

白浅はくせん夜華やかを家に入れ、寝台に寝かせた。
白浅はくせんは薬を用意しようとしているが、この家には鳥や蛇用の薬しかない。
白浅はくせんが慌てているのを見て、夜華やかは微笑んでいる。

夜華やかが声をかけると、白浅はくせんは傷の手当てをするものを探しに行った。
白浅はくせんは水桶や布を持って戻ってきた。

「自分で衣を脱げる?」
白浅はくせん夜華やかに声をかけた。
「やってみよう」

夜華やかは腰ひもを解こうとするが、うまくいかないフリをしている。
「無理しないで。じゃあ私が手伝うわ」
白浅はくせんは恐る恐る夜華やかの服を脱がせた。

夜華やかの身体は傷だらけで、傷からは血がにじんでいる。
「軽く拭くわね。痛くても我慢して」
白浅はくせんはひどい傷を見て心を痛め、涙を流しながら手当てをしている。

用意した水も布も血で赤く染まり、白浅はくせんは水と布を交換しに行った。
『ひょっとしてやりすぎたか?まさか泣くとは』
白浅はくせんの反応を見た夜華やかは少し後悔し、傷を治した。

白浅はくせんが戻ると、傷がすっかり治っている。
白浅はくせんは驚き傷を確かめようとしたが、夜華やかと目が合い体を離した。

東荒とうこう俊疾しゅんしつ山のとある草は傷の妙薬だとか。その草を使ったのでは?」

瞬時に傷が治ったことを疑問に思っている白浅に、夜華は言った。
「適当に摘んできた草よ。その妙薬なのかは分からない。…なぜそんな大けがを?」

「妖怪がいたから戦ったんだ」
夜華やかは苦しそうに咳をし、白浅はくせん夜華やかの体を気遣い寝台に寝かせ、食事の用意をしに行った。

白浅はくせんは枇杷と交換した米でおかゆを作り、夜華やかに食べさせた。
白浅はくせんは一口ずつ掬って息を吹きかけ冷まし、夜華やかの口元に運び食べさせた。

「この山には私しか住んでないから、鳥たちには私の相手をしてもらってる。独りぼっちじゃ寂しすぎるもの。あなたはしばらくここで体を休めては?お米は数日分あるしね」
夜華やかにおかゆを食べさせながら、白浅はくせんは話している。

「そなたは私の恩人だ。名を聞いても?」
「私に名はないの」

躊躇いながら白浅はくせんは話した。

「名がなくて家族もいない。この山に1人で住んでて友もいないわ」
「それならば、私が名を贈ろう。衣が素朴で上品だから“素素そそ”がいいだろう」
「じゃあ素素にするわ。ありがとう」
白浅はくせんは笑顔を見せた。

「私の名を知りたくないのか?」
「あなたの名は?」
夜華やかだ」

「どういう字を書くの?書いてくれる」
夜華やか白浅はくせんの手のひらに字を書いた。

白浅はくせん夜華やかに寝台を譲り、自分は椅子に座り、机を枕にして寝ていた。
夜華やかは寝ている白浅はくせんを抱え、寝台に運び一緒に寝た。

白浅はくせんはいつものように夜華やかの身体に腕を回している。

ついに最後の米を炊こうとした白浅はくせんだが、煙がもくもくとたち、火事のようになってしまった。
急いで夜華やかと素素は外に出た。
素素はいつもこうなるのだと話している。

「一体どう暮らしてきたんだ」
「特に好き嫌いはないから果物を採ってきたり、獣が捕れたらあぶって食べるわ」
「肉は火を通すものだと知っていたのか」
夜華やかは呟いた。

「生肉を食べるとおなかが痛くなるの。でも私が飼ってた黒蛇は生肉が大好きで毎日食べてた。手が焼けたわ」
「本当か?」
「蛇を飼ったことがなければ分からないわね。あの黒蛇はひ弱で毎日私と一緒に寝たわ。寒くないように布団まで用意したの」

「素素、蛇は寝床がなくても平気だし布団も必要ない」
「じゃああの蛇は特別だったのね。ある日突然大きな黒竜に変身したもの。飛んでいったきり二度と戻ってこない。薄情な蛇の話はよそう」

白浅はくせんは果物を採りに行き、夜華やかは薪割をした。
素素はなかなか戻ってこない。
帰りの遅い素素を夜華やかは探しに行った。

素素は道に迷っていた。
「この前はここを出るのに7日かかったわ。…馬鹿にしてるんでしょ。我慢しないで笑って」
「私は愚鈍な者に寛容なんだ」

夜華やかは素素と一緒に家路についた。
夜華やかは深手を負っている設定なので杖をついている。
素素は夜華やかを心配し、途中で休んだ。

「本当は薬草を摘んだらすぐ戻る気だった。なのに道に迷うなんて。私は小さな生き物を飼うことしかできない。どうりであの黒竜は二度と戻ってこないわけね。私を嫌ったのよ」
素素は弱気になっている。

「会いたいか?」
素素は頷いた。
「やむなく去ったのだ。りゅうは上古からの神族で魔物を退治するため人間界に現れる。神族のりゅうは人間界に長くはいられない。人間の運命を変えてしまうからだ」

「確かにこの前黒竜が去った時 民たちは言ってたわ。何かを倒したって」
金猊獣きんげいじゅうだ」
「ええ金猊獣きんげいじゅうよ。なぜ知ってるの?」

「今夜はここで野宿するしかないな」
夜華やかは話をはぐらかし、二人は野宿の用意をはじめた。

夜、夜華やかと素素は焚火の前座っている。
夜華やか金猊獣きんげいじゅうの悪事を素素に話して聞かせている。

「…増長した金猊獣きんげいじゅうは皇帝の妻を見初めてさらった」
「それから?」
「手をつけた」

二人の間に沈黙が流れた。

「あなたったら私が恥ずかしがる前から顔を赤らめちゃって…じゃあ最後まで話を聞かせて」
夜華やかは再び話し始めたが、素素は眠そうな様子だ。

「黒竜は金猊獣きんげいじゅうを倒すとき かすり傷を負った。そして…」
素素は眠りに落ち、夜華やかは素素を支えた。
「そなたに出会った」

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感想(25件)

感想

とても微笑ましい可愛い回でした!
夜華やかは白浅と婚約が決まった時も、「寝床に人が増えるだけ」と言っていました。
そんな人が連宋殿下に恋愛のノウハウを聞きに行くようになるとは…!

白浅を好きになったようです!
白浅の反応は全部可愛くてニヤニヤしてしまいます。
黒蛇=夜華やかだと知らずに生肉の話をしているのも、おかしかったです。

白浅は黒蛇のことをひ弱だと思ってたらしく、そのことにも笑ってしまいました。

素錦は意を決して結婚前に夜華を訪ねましたが、冷たくあしらわれてしまいました。

私は女の子が積極的に頑張るのは嫌いではない(好き)なので、素錦、ナイスファイトと言いたいです。

でも可哀そうな結果でした。

素錦はせっかくの超美女なので、違う人にその戦法を使ってみることをおすすめしたいです。


コメント

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