永遠の桃花~三生三世~第11話 人間となった白浅

第11話 人間となった白浅永遠の桃花

永遠の桃花 第11話 登場人物

白浅青丘の女帝。擎蒼を封印したが、記憶と仙力を奪われ人間界に落とされた。
白真白浅の兄。
迷谷白浅の従者。
折顔白家と懇意な上神。十里桃林に住んでいる。
鳳九青丘の姫。白浅の姪。東華に命を助けられ、恩返ししようとしている。
東華最も尊い神仙。天族の上皇のようなもの。
少辛白浅に助けられ侍女をしていた。白浅を訪ねてきた桑籍と相思相愛になった。
桑籍天君の第二皇子。白浅の婚約者だったが、少辛を好きになり婚約解消した。
央錯天君の第一皇子。
連宋天君の第三皇子。
素錦央錯と妻・楽胥の養女。天族と翼族の戦いで滅んだ、素錦族の生き残り。
離鏡擎蒼の次男。翼王。
金猊獣擎蒼の乗り物。
臙脂擎蒼の長女。

永遠の桃花 第11話 あらすじ

仙障せんしょうが砕け、目覚めた鳳九ほうきゅうの側に東華とうかがいた。東華は白浅はくせんの残した書簡を読み、東皇鐘とうこうしょうの封印が7万年で解けることを知った。東華は鳳九に白浅はくせんのことを質問して…?

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永遠の桃花 第11話 あらすじ【ネタバレ有】

白真はくしんは、いなくなった白浅はくせんを探しに狐狸洞こりどうを訪ねた。
出迎えた迷谷めいこくは、白浅はいないが折顔せつがんがいると答えた。

折顔は天宮からの帰りに寄ったそうだ。

折顔は白浅と桑籍そうせきの破談と、新しい縁談話を白真はくしんに話した。

一方崑崙虚こんろんきょでは、狐姿で眠らされていた鳳九ほうきゅうを守る仙障せんしょうが砕け、東華とうかが崑崙虚に現れた。
鳳九は人間の姿に戻っているが、いまだに眠っている。
東華は文机の上に置かれた書簡を読み、仙術で鳳九を目覚めさせた。

「なぜここに?」
東華は鳳九に尋ねた。

鳳九は叔母である白浅を追って、ここにたどり着いたことを話した。

「もしや白浅はくせん崑崙虚こんろんきょと何か関係があるのでは?」
「いいえ聞いたこともありません」
「これは白浅はくせんがそなたに残したのか?」

東華は書簡を手に持ち、鳳九に尋ねた。
鳳九は書簡を取り返そうとしたが、東華とうかは鳳九を避けた。

「何が書かれていると思う?」
「叔母によると、ある仙術だとか」

「そうだ。東皇鐘とうこうしょう元神げんしん(肉体を超越した命の精髄)を封じる仙術である。…墨淵ぼくえんはこの仙術で擎蒼けいそうを封印した。やはり白浅はくせんは崑崙虚と関りがあるようだ」

「叔母は青丘せいきゅうを離れたことはありません」

「誠か?」

東華に目を見て尋ねられた鳳九は、東華から目を逸らせ、「はい。恩人の帝君に嘘など付きません」と答えた。

東華は鼻で笑い、書簡で鳳九の頭を軽く叩くと歩き出した。

鳳九は東華の後を追っていった。

「いつまでついてくる」

一定の距離を保ち、後をついてくる鳳九に東華とうかは声をかけた。

「私は…恩返しをしないと」

「私が望んだか?」

東華は振り返り鳳九を見た。

「折顔が“恩を受けたら必ず返せ”と…考えたのですが、私のやり方で恩を返すことにしました」

「ではどうやって返すつもりだ」

「それは…まだ決めてません」

離鏡りけいは崑崙虚を訪れ、司音しいんと過ごした日々を思い出しながら辺りを歩いていた。

途中、東華とうかと鳳九に出会った離鏡りけいは、東華に挨拶した。

「なにをしにきた」

東華は離鏡りけいに尋ねた。

「通りすがりにのぞいただけです。にぎやかだった当時が幻のようですね」

離鏡りけいは答え、東華は去った。

司音しいん、7万年が過ぎた。どこにいるんだ』

離鏡りけいは崑崙虚を見ながら司音しいんに話しかけた。

司命しめいは東華を崑崙虚の入り口で待っていた。

東華は司命しめいに東皇鐘の封印は永遠ではないこと、今日女子おなご若水じゃくすいで擎蒼を再び封じたらしいことを話した。

「封印が解けることは帝君さえ知らなかったのに、他に誰が予測できたのでしょう」

司命しめいは東華に尋ねた。

「予測したのではない。その女子おなごが知っていながら誰にも言わなかったのだ。恐らく、誰も巻き込むことなく己だけで擎蒼けいそうと戦うために」

「そう聞くと、その女子に敬意を覚えます。どこの誰でしょうか」

「そこにいる姫君の叔母上であろう」

東華は言い、すこし離れた柱の陰で話を聞いていた鳳九が出てきた。

鳳九と司命しめいは初めて対面し、お互いに自己紹介をした。

司命しめいは一度も青丘を出たことのない白浅はくせんがなぜ東皇鐘を封じる墨淵ぼくえんの仙術を知っていたのか不思議がっている。

「このような奥義は弟子だけに伝授するもの。だが墨淵上神に女の弟子はおりません。鳳九様、何かご存じで?」

鳳九は話に関わらないように後ろを向いていたが、名指しで尋ねられ、司命を見た。

「叔母上は崑崙虚と無縁よ」

鳳九は慌てて答えた。

司命しめいは鳳九の答えを鵜呑みにしたようだが、東華とうかは何か気付いているようで歩き始めた。

鳳九は司命を呼び止め、恩返しを手伝った欲しいと頼んだ。

2人は東華の後をついて歩きながら話し始めた。

司命しめい少辛しょうしん桑籍そうせきの話をした。

話を聞いた鳳九は怒り、少辛を懲らしめるため天宮に連れていってほしいと司命しめいに頼んだ。

桑籍そうせきは天君に挨拶を終え、傷だらけの少辛を連れて新たな任地・北海に向かおうとしていた。

そこに鳳九が現れ少辛に剣を向けた。

「叔母上から未来の夫を奪い笑い者にするとは。恩知らずめ」

鳳九は少辛に言った。

「何もかも私の過ちです。怒りは体に障るので落ち着いてください」

少辛は鳳九に言った。

桑籍そうせきは鳳九を止めようとしたが、鳳九は桑籍そうせきにも文句を言い始めた。

遅れてきた司命しめいは「すでに天君が認め丸く収まった話ですから」と止めに入った。

鳳九は青丘せいきゅうを裏切った二人を許すことができず、さらに桑籍そうせきをなじろうとしたが、東華が止めに入った。

「この姫は狐帝に甘やかされて育った。気にしないように」

東華は桑籍そうせきに言い、場をおさめた。

「そちらの娘は確か白浅に仕えていたのだな。…では司音しいんという者を知っているか?」

東華は少辛に尋ねた。

「いえ知りません」

少辛は答え、鳳九は『まだ良心は残っているようね』と少辛の答えを聞き安心した。

「もし私に嘘をつけばお前に命はない」

東華は少辛に言い、少辛と鳳九に緊張が走った。

「私は、本当に知りません」

少辛は答え、『言ってはだめよ』と鳳九は目力を強めた。

桑籍そうせき青丘せいきゅうにいた少辛が崑崙虚にいた司音しいんを知るはずがないととりなした。

「確かに」

東華は表情を緩め、鳳九と少辛はほっと息を吐いた。

東華は鳳九を見たが、鳳九は露骨に顔を逸らし目が合わないようにした。

少辛と桑籍の二人と別れ、鳳九は東華の後をつけていった。

東華は太晨宮たいしんきゅうという扁額のある建物に入っていき、鳳九も入ろうとしたが、門番に止められてしまった。

金猊獣きんげいじゅうは白浅が落ちた、人間界の俊疾しゅんしつ山にいた。

勝手に人間が住み着いているのを見つけた金猊獣きんげいじゅうは、白浅の住処に入り込んだが、白浅が玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんで火を扇いでいるのを見てなすぐに姿を消した。

金猊獣きんげいじゅうは7万年前の戦いで、司音が玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんで戦っていた姿を覚えている。

なぜ玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんを人間の女が持っているのか不思議に思いながら、人間の街を金猊獣きんげいじゅうが歩いていると、夜華やかが現れ金猊獣きんげいじゅうに剣を向けた。

二人が戦い始めたのは人間界の繁華街だったため、人間たちは大混乱で逃げ始めた。

金猊獣きんげいじゅうは獣の姿になり火を吐いた。

建物に火が付き、勢いよく燃え始めた。

夜華やかは人間の子供を守るため、黒龍の姿になり金猊獣きんげいじゅうを威嚇した。

黒龍の夜華やか金猊獣きんげいじゅうの体を巻いて運び、金猊獣きんげいじゅうを倒した。

空を飛び去る黒龍の夜華やかを見た人間たちは、「竜神様ありがとうございます」と夜華やかに感謝した。

夜華やか俊疾しゅんしつ山の洞窟に入り、小さな蛇の姿になった。

金猊獣きんげいじゅう紅蓮業火ぐれんごうかを浴び人の形に戻れない。数日ここで休もう』

夜華やかは丸まり眠りについた。

白浅はくせんは洞窟で面倒を見ている小鳥に餌をあげるため、洞窟に来た。

蛇の夜華やかを見つけた白浅はくせんは、夜華やかを家に連れ帰った。

目覚めた夜華やかは白浅の後姿を見て、司音しいんの後姿を連想した。

『あの後ろ姿…夢の中では男だった。なぜ女の姿に?』

夜華やかは不思議に思っている。

夜華やかが目覚めたことに気づいた白浅は、夜華やかの側に座り話しかけ始めた。

「私が見た蛇の中で一番すてきだわ。ほら、頭に角まである。つるつるして気持ちいい」

白浅は夜華やかの角を撫でた。

白浅は冬眠中の蛇かと思ったが、まだ冬眠には早いため傷ついているのだろうと思い夜華やかを連れてきたのだった。

「ここがどこか知ってる?鳥や獣はいても人間を見たことがないのよ」

『ここは東荒とうこう俊疾しゅんしつ山。金猊獣きんげいじゅうが占拠しているゆえ人間は来ない』

蛇の夜華やかは答えるが、白浅には聞こえない。

白浅は玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせん夜華やかの側に置くと、部屋を出ていった。

夜華やかはなぜ人間が崑崙虚の神器をもっているのか不思議に思った。

天宮では天君が、読んでいた書簡をいらだたし気に投げつけた。

「朝議にも来ぬ首領らが忠義を称えよと要求している」

崑崙虚こんろんきょが無人となりまとまりを欠く今、天族の支族の首領をなだめる策が必要です」

央錯おうさくは天君に奏上した。

「南には鮫人こうじん族がおり北荒も不安定です。内紛は避けるべきかと」

連宋も天君に意見を述べた。

「支族の首領たちに私の誠意を示すよき策はあるか?」

天君は集まった者たちに策を求めた。

素錦そきんはその場にいたのだが、天君は素錦に下がるよう命じた。

「私のことをよそ者扱いなさるのですか。天宮で育ったこの私を…」

素錦は食い下がった。

「この場に女は要らぬ」

天君は言い、再び素錦は退出を命じられた。

素錦そきんは退出しようと歩き始めたが、途中で歩みを止め振り返り話し始めた。

「首領たちをなだめる良策があります。私を天君の側室に。…滅んだ素錦そきん族の娘を側室にすれば、天君がいかに各支族に公平で尊重しているかを示せます」

「私は老いておる。そなたを後宮に入れる気はない」

天君が断ると、素錦そきんは跪いた。

「私も父と同じように、世の中の役に立ちたく思います」

「そなたの父の犠牲を思えばなおさらできぬ」

鮫人こうじん族や北荒が不安定で戦になる危険があるなら、迷いは禁物です。これは私の心からの願いなのです」

素錦そきんの言葉を聞いた天君は上段から降り、素錦そきんの側に来た。

「生涯の一大事を軽率に決めてはならぬ」

「もし私に対してすまないとお思いなら、1つ約束してください。いつか私が何かを願えばかなえてくださると」

素錦そきんは決意のこもった目で天君を見た。

白浅は蛇の夜華やかに薬を塗っていた。

この薬は小鳥を助けた時にも使った薬だ。

『この腐草ふそう壊死えしした肉を取り除くときに使う。傷を癒やす効果はない。こんな物を使えば、治るどころか悪化するだけだ』

蛇の夜華やかは抗議しながらも大人しく塗られている。

「蛇は生肉を好きよね?」

白浅は細かくした生肉を夜華やかの口元に箸で運んだ。

『蛇は生肉を好むが、私は嫌いだ…肉には火を通せ』

夜華やかは生肉を食べない。

「食べないと心配だわ」

白浅は夜華やかにキスをした。

『無礼者!』

「食べないの?また口づけしてほしいのね?」

『よせ、食べる』

夜華やかは生肉を食べた。

「好き嫌いをするなんて賢い蛇だわ。拾ってよかった。鳥や猫よりずっと賢いわ。一緒に市へ行かない?」

『もう3日経った。帰らねば。傷は悪化したが、そなたの厚意は受け取る。もてなしに感謝する。さらばだ』

「さあ行こう」

白浅は夜華やかを籠に入れた。

『雨が降るのに外出を?』

白浅が森を歩き始めると、天候が変わりだした。夜華やかは、雨を降らせようとしていたこの地域を司る神仙を訪ね、雨は不要だと伝えた。

そのまま天宮に帰った夜華やかは、金猊獣きんげいじゅうを退治したことを天君に報告した。

雨宿りをしようとしていた白浅は雨雲が去り、籠の中をのぞいた。

籠の中では黒蛇が眠っていた。

臙脂えんじが人間界の街を訪ねると、人々が火事の後処理をしていた。

近くにいた町人に臙脂えんじが訳を聞くと、町人は妖獣を黒龍が倒した話をした。

倒された妖獣は金猊獣きんげいじゅうかもしれないと考えた臙脂えんじは、金猊獣きんげいじゅうを見つければ離怨りえんも見つかるかもしれないと捜索を始めた。

白浅は森で採れた果物を市で売り、銅銭を得た。

近くで1人の男が、黒い竜神の加護があるという護符を売っていた。

男の護符は大人気でどんどん売れている。

白浅は男に一声かけ、玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんを扇ぎながら茶楼に入った。

茶楼には大勢の人がいて、芝居を見ながら食事をしている。

男は白浅の後をついてきて、玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんを売ってほしいと言った。

白浅が売る意思のないことを伝えると、男は玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんを白浅から取り上げた。

「娘さん。私が護符を書く隙に扇子を盗んだな?」

男は大声で白浅に言った。

「私のよ。返して」

「嘘をつけ。護符を買う客の中に紛れ込んで、こっそり盗んだくせに」

「私が拾ったのよ」

「そこまで言うなら皆の前で答えてもらおう。この扇子は誰のものだ」

男は茶楼の中の人々を集め、白浅に問うた。

「私のだと言っているのに」

「もしそうなら扇子の絵柄と題字は誰の書なのか答えられるはず」

「覚えてないわ」

「それなら私が教えてやろう。これは私の家に先祖代々伝わった扇子だ。そして扇面にあるのは仙山の崑崙図。これぞ仙人の神器たる“玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんだ”」

男は集まった人々の前で意気揚々と言いきった。

臙脂えんじはその様子を見ていた…。

感想

白浅の残した書簡と若水の地仙の話から、東華は白浅が東皇鐘を再び封印したことに気づき、白浅の正体も司音しいんだと検討を付けているようです?

鳳九はしらを切ろうとしているのですが、全くできていなくて可愛いです。

今回、長い付き合いになる司命と鳳九は初めて出会いました。

うわぁ。なんだか感動的!

少辛のセリフ、「怒りは体に障るので、落ち着いてください」は、仕える場面が結構ありそうなので覚えておこうと思いました。

素錦そきんは天君に側室になると言い出しました。

夜華やかのことが好きだったけれど、楽胥らくしょに言われてあきらめたのでしょうか?

玄女げんじょと同様、なんだかすごく頭が良さそうなので少し怖いです。

(あれ?なぜ私はここで玄女を連想したのでしょうか…?)

美人さんなので、幸せになってほしいという気持ちがあります…。

蛇になった夜華やかと白浅のやりとりがすごく可愛かったです。

腐草ふそうを塗られながら、めちゃくちゃ文句を言っているのに逃げずにずっと塗られている夜華やかとか!

二人は婚約中の関係ですが、お互い相手が婚約者だとは全く思ってないのが面白いです。

白浅は詐欺師のような人間の男に玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんを取り上げられてしまいました。

卑怯なやつがいるものです。

神器を盗られてしまうのでしょうか。心配です。

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