永遠の桃花~三生三世~第10話 二度目の封印

第10話 二度目の封印永遠の桃花

永遠の桃花 第10話 登場人物

白浅青丘の女帝。身分と性別を隠し、司音という名前で崑崙虚で修行していた。
天君天族のトップ。
折顔白家と懇意な上神。十里桃林に住んでいる。
白止青丘を治める狐帝。白浅の父。
夜華天君の孫で、皇太子。央錯と楽胥の息子。
桑籍天君の第二皇子。白浅の婚約者として1か月青丘に滞在し、少辛と恋に落ちた。
少辛いじめられているところを白浅に救われた巴蛇。白浅の侍女をしていた。
素錦央錯と楽胥の養女。翼族と天族の戦いで全滅した素錦族の生き残り。
連宋天君の第三皇子。
東華天族の上皇のようなもの。
擎蒼天族と翼族の戦いにおいて墨淵に封印された翼族の王。

永遠の桃花 第10話 あらすじ

天宮では、天君、折顔せつがん狐帝こてい白止はくしの3名で白浅はくせん桑籍そうせきの婚姻について話し合われていた。折顔せつがんは現れた夜華やか墨淵ぼくえんに瓜二つだと驚いて…?

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永遠の桃花 第10話 あらすじ【ネタバレ有】

天宮では、天君、折顔せつがん狐帝こてい白止はくしの3名で白浅はくせん桑籍そうせきの婚姻について話し合われている。
桑籍そうせき少辛しょうしんに執着している。
天君は狐族こぞくと天族との取り決めを、巴蛇はだのために台無しにできないと話していた。

「ただ桑籍そうせき殿下は白浅はくせんに気がないようです。何より愛し合う者の仲を裂くべきではないでしょう」
折顔せつがんは言った。

そこに夜華やかが入ってきた。
夜華やかを見た折顔せつがんはあまりに墨淵ぼくえんに似ているので驚き、瓜二つだと言った。

「かつては私も戸惑いこう考えた。“墨淵は7万年前に逝くも、わずかに残った元神げんしん夜華やかとして生まれ変わった”と。…生まれ変わりだと考えたのは当初だけだ。墨淵は2万5000歳で上仙じょうせんに。一方夜華やかは2万歳で上仙になった。この子は己が墨淵ぼくえんではないと証したかったのだ」
天君は語った。

話を聞いた折顔せつがん狐帝こてい白止はくし夜華やかの能力の高さに感心している。

「殿下に正室は?」

「まだおりません」

折顔の問いに、夜華やかは答えた。

今日は主だった神仙が天宮に集まっている。

少辛しょうしん鎖妖塔さようとうから救い出した桑籍は、天君に直訴しようと、傷だらけの少辛しょうしんを支えて道を進んでいる。

「今日は神仙が大勢来ている。この機に父上に直訴すれば許されるやも。お前が死罪になれば、私も共に逝く」
桑籍は少辛しょうしんに言い、宴の行われている広間に入っていった。

少辛しょうしんと共に死ねるなら、私は本望です」
桑籍は天君に言った。
集まった者たちは固唾を飲んで見守っている。

「今日狐帝こてい折顔せつがん上神の前で2人は死をもって謝罪せよ」
天君は桑籍に命じた。
「承知いたしました」

桑籍は剣を取り出した。

少辛しょうしん、お前と過ごした三月は私が生きてきた十数万年に勝る。お前が先に逝け。私もすぐに逝く」
桑籍が剣を振り上げ少辛に斬りつけようとするのを、折顔せつがんが止めた。

折顔せつがん白止はくしは、縁談を断るので愛し合う2人を許すと天君に言った。

しかし天君は天族に非があるのでうやむやにできないと話した。

連宋れんそうは緊迫した空気の中立ち上がった。
「桑籍兄上と白浅はくせん上仙じょうせんの縁談は取りやめるべきかと」
連宋は桑籍の代わりに夜華やか白浅はくせんの結婚相手として推薦した。

「未来の天君夜華やかに嫁げば、白浅はくせん上仙はいずれ天后になります。これぞ大団円ではありませんか?」
連宋は提案した。

「私と狐帝こていは今の提案に賛成です。天君のお考えは?」
折顔は天君を見た。

「そなたに白浅はくせんとの婚姻を命ずる。日取りが決まり次第。青丘せいきゅう東荒とうこう女帝白浅はくせんを正室として天宮に迎えよ。そなたの即位時に白浅はくせんを天后とする」
天君は夜華やかに命じた。

「拝命します」
夜華やかは答え、素錦そきんは呆然として崩れ落ちた。

桑籍は北海水君すいくんに降格されることが決まった。

夜華やか洗梧宮せんごきゅうに帰ると、素錦そきんが泣きながら待っていた。
「私はあなたが好きなの」

素錦そきんは冷淡な態度をとる夜華やかに告白した。

「そなたは私にとって叔母も同然で尊敬すべき存在だ」
「2万歳年上なのがいやなの?でもあなたが正室として娶る青丘の白浅はくせん上仙は9万歳も年上よ。…青丘をなだめるために仕方なく命を受けたのよね」

「“仕方なく”ではない。正室は相手が誰でも同じだ。そなたも私との婚姻を命じてもらっては?」
夜華やかは泣き崩れる素錦そきんを置いて出ていった。

素錦そきん楽胥らくしょ夜華やかと結婚したいと訴えたが、天君に期待されている夜華やかに嫁げるのは天族か名族の者だけだと言われてしまった。

「つまり私は皇女とはいえ名ばかりにすぎない。後ろ盾となる一族どころか、両親さえいないので、未来の天君の妻にはふさわしくないと?」
「ええ」
楽胥らくしょは素錦から目をそらしたまま首を縦に振った。

「私も名族の生まれです。私の一族が全滅したのは天族を守るためでした」
素錦そきん族の者は皆天族のために命を捧げた。だからあなたは皇女となり私に育てられたの。夜華やかがあなたを慕っていれば、まだ少しは望みがあるわ。でもそうではないのよ。もう執着しないで。あなたを愛してくれる人を探すのよ」

楽胥らくしょは涙を流す素錦そきんの手を取り慰めた。

鳳九ほうきゅう東皇鐘とうこうしょうのある川のほとりで東華に見張りを命じられた地仙を呼び出した。

「帝君から言われたでしょ。異変が起こったら鈴を鳴らすようにと」

「覚えておる」

「帝君はお考えを変えてこの笛を使えと」

鳳九は持ってきた笛を地仙に渡し、代わりに鈴を受け取った。

「命だけはお助けください」

翼界では玄女げんじょの前で一人の女が跪いていた。

玄女げんじょは女を蹴飛ばした。

女は離鏡りけいの夜伽をしていたが、飲まされていた避妊薬を捨て、離鏡りけいの子を身ごもっていた。

「たかが宮女の分際で皇子を産もうなどと考えたの?」

「私は三月も夜伽をしてるのにみごもらなかったので、翼王が調べて避妊薬のことに気づき、私にもう飲むなと」

「お黙り」

言い訳する女を玄女げんじょは黙らせた。

「今夜のうちに始末しなさい」

玄女げんじょは控えていた兵士に命じた。

玄女げんじょ覚えてなさい。悲惨な死に方をするわよ。私に嫉妬してるんでしょ。長年みごもれないお前と違い、私はすぐに子を宿した。お前は天族に背いた罰で一生子をなせないわよ」

叫ぶ女の頬に玄女げんじょは何度も張り手を食らわせた。

鳳九は白浅はくせんの誕生日を祝うため、十里桃林じゅうりとうりんを訪ねた。

「老いても美しいですね」

鳳九は禁句を言ってしまい、白浅はくせんに九尾紅狐の姿にされてしまった。

白浅はくせんは鳳九の持っていた鈴を、狐の鳳九の後足に結んだ。

白浅は歩き出し、鳳九は後をついていった。

ついた場所は崑崙虚こんろんきょだった。

人が去った崑崙虚は寂しい姿になっていた。

白浅はくせん墨淵ぼくえんの弟子として過ごした日々を思い返しながら酒を飲んでいる。

白浅はくせんは書簡を取り出すと、狐姿の鳳九に話し始めた。

「私は遠出をしてくるわ。ここに、ある仙術が記されてる。この仙術を知るのは私だけ。私が死ねば幻の仙術となって、四海八荒しかいはっこう(四方の海と八方の果て)は危機に陥る」
白浅はくせんは書簡を文机の上に置き、鳳九の足の鈴を見た。

「それは東華とうか帝君の鈴よね。一目で分かったわ。どう手に入れたかは私が生きて戻れたら白状させるわよ」
鳳九はどこへ行くのかと思ったが、白浅はくせんは話したくないことは言わない。

「ここで3日寝てて。3日後あなたを守る仙障せんしょうが砕けその鈴が鳴り帝君を呼び出すわ。おやすみ」

白浅はくせんは鳳九を眠らせると、東皇鐘のある、若水じゃくすいの河のほとりに向かった。

封印は今にも解けそうだ。
白浅はくせん擎蒼けいそうに対峙した。

擎蒼けいそう、7万年経てば解き放たれると?師匠は封印の術を私に授けてくれた。私は命を懸けて、さらに7万年封印する」
「お前は墨淵の弟子か?何者だ」

東荒とうこうの女帝白浅はくせん。崑崙虚の弟子司音しいんよ」

白浅はくせんは封印を開始した。
紅蓮業火ぐれんごうかが空に轟き、神仙達は異変に気付いた。

「お前ごときがこの私を封印するとは」
擎蒼けいそうは白浅を攻撃した。

白浅は跳ね飛ばされ気絶している。

「お前の容色と仙力を奪い、その生涯を終えさせる。人間界で生老病死の苦しみを味わえ。己が何者か永遠に知ることはない」
擎蒼けいそうが怨嗟の言葉をつぶやくと、白浅はくせんの眉間に赤いあざが現れ、白浅の体は花びらで覆われた。

空の異変に気付き東皇鐘に急ぎ駆けつけた東華とうかは、擎蒼の目覚める兆しが消えていることに気づき、地仙を呼んだ。

「今朝方東皇鐘とうこうしょうに異変が生じたようだったので様子を見ようとしたら、美しい女子おなごに気絶させられました」
地仙は帝君に報告した。

「美しい女子おなご?…昨日私とここへ来た娘か?」
地仙は「違います」と答え、鳳九に預かった笛を取り出し東華とうかに渡した。

人間界の竹林で目覚めた白浅はくせんは、側に落ちていた玉清崑崙扇ぎょくせいこんろんせんと子猫を拾った。

竹林の中に無人の家を見つけた白浅はくせんは、家の中で鏡を見つけ自分の姿を見た。

「私は誰なの?」

白浅はくせんは呟いた…。

感想

ついに夜華やかと白浅の婚約が決まりました。

素錦は夜華やかのことが好きだけど、身分的に釣り合わず、夜華やかからも何とも思われていないので厳しいようです。

素錦はすごく透明感のある美人さんなので、愛してくれる人と幸せになってほしいなと思いました。

玄女げんじょは一気に悪女感が増し増しになっていました。

今までの玄女げんじょは、離鏡りけい様を奪って、陣方図を崑崙虚から盗み出したという悪事を働いています。

でも、それは今回の悪女っぷりとは質が違うような気がして、今回女性を殺したことで、今まではどこかにいてもおかしくない悪女だったのが、歴史に残る悪女にランクアップした気がします。

今回殺されるだろう女性の様子から察するに、今までにも何人も殺していそうです。

7万年の間に色々あったのでしょう。

白浅はくせんは記憶を失ってしまったようです。

擎蒼けいそうは「容色を奪い」と言っていましたが、見た目は変わらなく感じます。

相変わらず美女です。

記憶喪失になってしまった白浅、はやく記憶を取り戻して欲しいです。

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